亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

まさに“暫定”の合意で先送り。

2015年02月23日 23時47分06秒 | 金市場
EU本部のあるブラッセル(ベルギー)にて現地午後3時スタートで予定されていたユーロ圏財務相会合は、1時間半遅れの午後4時半に始まり、約4時間半の交渉を経て暫定合意にこぎ着けることになった。結果は、事前に6ヵ月の支援延長を申請する意向を伝えていたギリシャに対し、4ヵ月の支援延長が決まり当座の危機は回避されることになった。 市場が予想していたように危機は土壇場で回避され、やはり“オオカミは来なかっ . . . 本文を読む
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本日が山場、ギリシャを巡る攻防

2015年02月20日 23時57分13秒 | 金市場
さて本日は開催自体も危ぶまれたユーロ圏財務相会合が、日本時間の午後11時から開かれている。開催を前にして、相変わらずギリシャ側からは、“歩み寄りはできる” 的な楽観的なコメントが流れ、一方のドイツなど北部欧州からは、まだまだ溝は埋まらないという内容の見方が流れていた。 本日、午前の段階では、ギリシャ側は、6ヵ月の融資延長申請をしつつ、「(EU、ECB、IMFによる管理)トロイカ」の存在を認める . . . 本文を読む
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やや意外性のあった議事録

2015年02月19日 23時57分34秒 | 金市場
2月18日のNY市場の金価格は、添付のチャート(赤の部分)が示すように短時間に価格水準を変えるという、材料反応型の展開となった。 注目の議事録だが、多くの当局者(many participants)が、利上げには慎重姿勢で臨むこと、政策金利を過去最低付近でより長期間維持することを支持していたことが判明した。また声明文に盛り込まれており、その削除が利上げに向かうサインとして市場が注目している文言「 . . . 本文を読む
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先行して売られた金

2015年02月18日 23時38分55秒 | 金市場
昨夜のNYコメックスの通常取引は、前日比18.50ドル安の大幅反落の1208.60ドルで終了した。終値ベースでは、年始1月8日以来の低水準となる。プラチナ価格も金に連れ安となった。昨年12月22日の安値を下回ったところからプログラムがヒットして下げが加速し、前日比30.50ドル安の1177.00ドルで終了。こちらは2009年7月以来の安値となる。 2月6日の米雇用統計以降、米長期金利の動きが . . . 本文を読む
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佳境に入るギリシャ、EU支援サイドのチキン・レース

2015年02月17日 18時15分26秒 | 金融市場の話題
16日のユーロ圏財務相会合は、話し合いが深夜にまで及ぶのではとの予想があったものの4時間足らずで終わったと伝えられる。結局、事務方の事前折衝でも折り合わず、支援国側が(現行の)2次支援プログラムの継続を求め、対してギリシャ側は譲歩はしないという平行線のままで終わったとされる。 もともと楽観論が伝えられるのは、ギリシャ側への取材に基づいたものが多いのが特徴だが、この日もギリシャのバルファキス財務 . . . 本文を読む
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ドイツで金の売れ行き上昇

2015年02月12日 23時50分21秒 | 金市場
今日、日本でいえば総合地金商というような位置付けのドイツのデグサが発表したデータをロイターが報じていた。それによると、ドイツでは1月の金貨販売が前年同月比35%増になったらしい。ロイターは、それはECBの量的緩和決定、スイス中銀によるスイスフラン為替介入上限撤廃、ギリシャでの反緊縮派の勝利などの理由を挙げている。 「ドイツでは顧客の取引高に関する限り過去最高の月となった」というデグサのCEOな . . . 本文を読む
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至る所に問題の火種あり

2015年02月12日 23時50分21秒 | 金融市場の話題
ユーロ圏臨時財務相会合は、やはりと言うべきだろうが物別れに終わったようだ。伝えられているところによると、ユーログループは、現行の支援プログラムを基本に妥協策を提示したようだが、ギリシャ側はそもそも支援策を拒否し、債務減免など新たな提案に固執しており平行線をたどったとされる。本日の、非公式EU首脳会合が注目されるが、財政に関する基本合意ができていない中で、デフォルトになった際の政治的な扱いのガイド . . . 本文を読む
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窮鼠猫を噛む(債権団を脅すギリシャ)“何ともややこしい事になったわい”

2015年02月11日 22時14分34秒 | 金市場
2月10日の欧米金市場は、反落となった。6月までのつなぎ融資を申し出、6月末までの時間稼ぎを目論むギリシャに対し、EU側にも妥協の可能性があるとの一部の楽観的な報道に市場が支配され、アジアの終盤、ロンドンの手前辺りから売り優勢の展開が続くことになった。 ギリシャ株や国債までもが買い戻される中で、欧州株は全般的に上昇し、NY株もそれを受けて上昇。米国債は買われ、指標となっている10年債の利回りも . . . 本文を読む
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ユーロ圏のチキン・レース

2015年02月10日 20時16分09秒 | 金融市場の話題
ギリシャとEUとの駆け引きが活発化している。 先週の各国歴訪を終え意向を伝えたギリシャのチプラス首相。今週から本格的な交渉が始まる。明日11日は臨時のユーロ圏財務相会合、そして12日に非公式のEU首脳会合が予定されている。それを前にギリシャ新政権は、8日日曜日に国会を開き、施政方針演説でこれまでの緊縮策を受け入れないという主張を確認した。つまり退路を断ったうえで、今週の交渉に臨むことを、(国民と . . . 本文を読む
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節目の1250ドルを下からの攻防

2015年02月09日 19時48分07秒 | 金市場
さてさて米雇用統計に対する金市場の反応が見ものとしたが、報じられているように就業者数の伸びがサプライズとなった結果に、金市場は即座に売りで反応することになった。ストンと10ドル超下げて、さすがに1250ドルのラインは抵抗も見られたが、その攻防も20分ほどで終了し、そのまま売りがヒットする形でズルズルと値を消すことになった。それでも1240そして1230と一応の抵抗を見せ、結局11時過ぎに1230 . . . 本文を読む
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