亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

強い雇用FRB支え、NY金売られる

2022年08月31日 21時02分25秒 | 金融市場の話題
今週も前半を中心に複数のFRB高官の講演などが予定されており、市場の関心を集めている。 30日は、連邦公開市場委員会(FOMC)の副議長を務めるNY連銀のウイリアムズ総裁が労働市場が依然として強い中で物価上昇のピッチが急すぎると指摘。「しばらく景気抑制的な政策が必要になり、短期間だけ実行して軌道修正するようなものではない」とし、「需要を供給に見合う水準まで抑えていくには長い時間が必要で、おそら . . . 本文を読む
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信認をかけたFRB引き締め策

2022年08月30日 21時27分52秒 | 金市場
先週末26日の通称ジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長のタカ派発言は、さすがに週末をはさみ、初動の反応より冷静な値動きが戻りつつある。 29日はNY時間外のアジア午後からロンドン午前の時間帯に、主要通貨に対しドルが上昇。ドル円相場が一時139円台に入るなど、週明けのアジア株が下げる中でドル買いが先行した。ドル指数(DXY)は一時109.478と7月14日に記録していた年初来高値(109.2 . . . 本文を読む
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前提が崩れたらカオスに突入

2022年08月29日 22時39分02秒 | 金融市場の話題
さてパウエルFRB議長のジャクソンホール講演だが、8分40秒に込められた強力な意思表明といったところだった。 発言内容に米株市場が大きく下げで応したが、それはこれまで甘い前提で値付けがされていただけで、想定通りの内容だった。 ワイオミング州の開催されたカンザスシティー地区連銀主催の経済シンポジウムでの注目の講演は、30分間の講演予定に対し、実際は、わずか8分4秒で終了した。しかし、短時間では . . . 本文を読む
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JHは景気に陰りでも利下げなしを確認か  

2022年08月26日 20時25分24秒 | 金市場
注目イベントのワイオミング州ジャクソンホールでの年次経済シンポジウムがこの日から始まった。その場に集った米連邦準備理事会(FRB)高官はじめ、各国中央銀行関係者、学会、経済界からの参加者の発言内容が伝えられる中で、総じて市場は様子見という印象の1日となった。ドル指数(DXY)は、やや売りが先行する形で小幅安となり、このところ売られていた米10年債は5営業日ぶりに反発となり利回りは低下し、金は買われ . . . 本文を読む
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NY金 DXYと長期金利から離れる兆し

2022年08月25日 20時52分23秒 | 金市場
上値は重いもののドル指数(DXY)が引き続き20年ぶりの高値水準で滞留している。24日もいったんは109.112と直近の戻り高値更新をうかがう動きとなったが、前日同様にその後失速する形でマイナス圏に沈んだ。しかし、終盤に買い戻され前日の終わり値に収れんということに。ユーロドルが引き続き1ユーロ=1ドルのパリティ割れとなっており、この日の終値は1ユーロ=0.9970ドルだった。ドル円相場も137.1 . . . 本文を読む
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金が欲しい人、ゴールドの値動きが欲しい人 

2022年08月24日 22時05分25秒 | 金市場
23日のドル指数(DXY)は一時109.270と、20年ぶりの高値を更新した7月14日以来の高値を付ける場面もあったが、その際の直近高値(109.294)を抜くには至らず買いが一巡すると失速することになった。 終盤はマイナス圏に入り終値は108.624と前日比下落で終了ということになった。 そうなると、DXYが失速したところからファンドは手のひらを返したように買い戻しに入り、弾みがついたNY金 . . . 本文を読む
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7月のようにNY金が下げない背景

2022年08月23日 20時47分06秒 | 金市場
週明け22日のNY市場は経済指標の発表もなく手掛かり難の中で、前週から続く連邦準備理事会(FRB)メンバーによる利上げに対する積極的発言に加え、今なおインフレが加速中で歴史的な高インフレが続く見通しの欧州情勢も相まって欧米の景気後退への警戒から、リスクオフ(回避)ムードが一気に広がることになった。   NY時間外のアジア午後から先物の下げが目立っていた米国株式は、欧州の下げ拡大もあっ . . . 本文を読む
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値動き荒くなる市場、金市場には待機資金も

2022年08月22日 20時52分30秒 | 金市場
先週のNY金は結局19日も続落で5営業日続落となり、前週は1800ドル台に1週間(5営業日)滞留したのを最後に急反落となった。一方で、週初めから強含みに推移したドル指数(DXY)は週末19日には一時108.215まで達し5週間ぶりの高値となった。この水準は同時に2002年10月以来の高値水準でもある。 そして週明けのNY時間外で一時108.475まで買われ、そのままNY金は売られている。急落は . . . 本文を読む
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再び20年ぶり高値に接近するドルと売られるNY金

2022年08月19日 21時30分50秒 | 金市場
ドルの反転上昇がNY金の売りを再び引き出している。 本日はロンドン時間にドル指数(DXY)は108ポイント台に接近し、現在NY時間の早朝だが108ポイント台に乗っている。現時点で7月18日以来1カ月ぶりの高値だが、同時に20年ぶりの高値109ポイント台に接近するものでもある。こうなるとファンドのプログラム売りが出るため、NY金は売りが先行する流れで、NY時間の午前7時37分時点で1763.10ド . . . 本文を読む
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インフレ高止まりで各種前提が崩れる金融市場 

2022年08月18日 19時53分14秒 | 金市場
1週間ぶりの更新になります。和歌山にて日々のNYの動向をチェックしながら、仕事とまったく関係ないことをやっておりました。月初の広島のセミナーでは、このブログの内容が難しいとの指摘をもらった。 さて今週はNY金が節目の1800ドル割れとなっている。 週初めに発表された中国の経済指標が減速したことを受けコモディティ全般が売られる中で、宝飾品を中心に同国の金需要の減少見通しもあり、NY金は全般相場に . . . 本文を読む
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