いよいよ2016年の取引も本日で終了。金市場の方は、上半期に大きく上昇、その後10月に入るまでは1300ドル台を維持。10月入りから雇用統計をはじめ米国指標が予想を超える好調な結果であったことから、市場は売りが先行する流れに変化。それでも11月に入り米大統領選までは、再び1300ドル台を回復。結果判明後は、よく知られているようにドル金利急騰の中で急落となった。
29日のNY金は、クリスマス明けの . . . 本文を読む
クリスマス休暇入りの薄商いで特に見どころもなかった先週の金市場だが、CFTCが発表するファンドのポジションだけは違った。要はこのところ漸増傾向のショート(売り建て)がどうなっているかが、関心の対象だった。結果は、20日までの1週間でショート単体では3700枚(重量換算11.6トン)増え、前週は微増となったロングは手仕舞い売りが進み1万枚程度(33トン)減少したことで、ネットの買い越し量は357ト . . . 本文を読む
本日のNY市場はクリスマスの祭日の振り替え休日で休み。ロンドンは元々休み。プレゼントの箱(Box)の包みを解く日(Boxing Day)。もっとも、先週後半は、取引自体が薄くなっており実質的に休みモードで、この1ヵ月あまり株式市場や為替、債券とNY発の騒乱相場が続いて来たので、この休みはいわゆる“踊り場”という位置付けか。利上げを決めたFOMCを通過し、目先の材料出尽くしという点でも屈折点となり . . . 本文を読む
米国関連の経済指標の少ない今週だが、本日21日は日本時間の22日0時に11月の中古住宅販売件数が発表される。11月は指標となる長期金利が急騰し住宅ローン金利も押し上げられただけに、今後の住宅市場への影響が懸念される。ただし、影響が現れるのは年明け以降になると思われるが、どの程度の結果になるか。先週は16日に11月の住宅着工件数の発表があり、年率換算前月比で18.7%の減少となっていた。10月の数値 . . . 本文を読む
金市場も市場参加者が減り、名実ともにホリデーシーズン入りの様相。とは言え、そもそも売買執行主体がロボット(コンピュータ)に移行しており、ホリデーも何も突発事態には即応体制は出来ている。日本時間の深夜に起きたロシアの駐トルコ大使が首都アンカラで銃撃された事件では、金融市場では目立った動きには至らなかったが、金市場では一時的に買いが膨らんだ。ベルリンでは、フランスのニースで起きたものと類似の事件も起 . . . 本文を読む
このところ毎週末にCFTC(米商品先物取引委員会)が発表するNY金先物取引におけるファンドのポジションに変化が表れている。静かにショート(売り建て玉)が積み増しされている。“積み増し” などと書くと、如何にも特定のファンドが目的を持って動いているような誤解を招きそうなので、表現を換えると「ショートが徐々に増えている」。誰がどんなポジションを持っているかは、特定はできない。一方、以前も書いたがロン . . . 本文を読む
以下は、昨日更新しようとして時間的にできなかったもの。
2017年の利上げ見通しが3回になっていたFOMCメンバー予測。個人的には、記者会見でのイエレン議長の過剰反応を抑えようというかのような慎重姿勢が印象に残った。「わずかな修正に過ぎない。メンバーの数名に来年の財政刺激策の影響を踏まえるべきとの意見があった」としたが、上振れした場合の先手をうまく打ったのではと思われる。ここ2ヵ月の米国経済指 . . . 本文を読む
さて声明文の発表まで5時間となった。金市場はやや買い優勢の展開となっているのは、利上げ確定でのいわゆる“材料出尽くし”を読んでのことだろう。ただし、過去の例で多いのは、翌営業日に動きがはっきりするということ。翌日以降の方が方向感は出やすいことが多い。
昨夜も書いたが、参加する記者の質問内容がいつも以上に広がることが予想されることから、イエレン議長の記者会見の内容が注目される。また、その内容に対 . . . 本文を読む
週明けは原油相場が市場横断的に影響を及ぼした。10日にウィーンで開かれたOPEC(石油輸出国機構)とロシアやメキシコなど非OPEC加盟国との話し合いで、非加盟国がOPECと協調して日量計55万8000万バレルの減産で合意。2001年以来15年ぶりの協調減産となることで、供給過剰状態の解消につながるとの期待から、NY時間外のアジア時間から原油が急騰。WTIは一時前日比で6%近い上昇で55ドルに接近 . . . 本文を読む
NY株式市場が連日の過去最高値更新に沸く強烈なリスク・オン(リスク資産選好)環境の中で、金市場ではNY市場の金価格は、再び2月5日の安値水準まで続落となった。NY株は主要3指数そろい踏みの連日の高値更新。NY発の株高が世界中に広がりをみせ、1ヵ月を経過し今なお止まず、さすがにユーフォリア(根拠なき陶酔)の域ということだが、“もうは、まだなり”ということで、FOMCに向け走り続けるのか。
金市場 . . . 本文を読む