本日から始まった大阪G20サミット。27日には米中会談が日本時間の29日午前11時半から開かれることが正式発表された。報じられたのはアジア時間の午前だったが、同じ時間帯に香港紙サウスチャイナ・モーニングポスト(電子版)が、関係筋の話として米中は首脳会談を前に貿易戦争の一時休戦で合意したと報じ楽観ムードが市場に広がることになった。上海株も上昇。ところがNY時間に入って以降は、楽観的見方は後退した。米 . . . 本文を読む
NY金は5営業日ぶりの反落となった。パウエルFRB議長やブラードセントルイス連銀総裁の発言が売りのきっかけになったとされる。総じて金市場ではこのところの急騰に対する過熱感から売りのきっかけを探しており、想定されたパターンといえる。心理的な節目である1400ドル突破にあたり相応の売りをこなした今回の相場につき、一般的に今は逆に1400ドルが下値のサポートラインといえる。さらに過去3年にわたりチャート . . . 本文を読む
先週末の展開から押し目買い意欲の強い相場展開が続いている金だが、本日もアジアの早い段階に戻り高値の更新となった。過去20年以上、毎営業日の4本脚を自らExcelに入れてきたので、その時々の相場の概略は頭にあり、詳細は書き込んできたメモを見れば、その当時何に金市場が反応してきたのかはすぐに引き出せる。
1400ドル台に乗ったNY金の次のチャート上の節は2013年8月28日のザラバ高値1434.00 . . . 本文を読む
ファンドの)テクニカルの買いを巻き込む形で騰勢を増し一時1415.40ドルと2013年9月3日以来5年9カ月ぶりの高値を付けた金。さすがに売り優勢の流れに転じたものの、その後、ロンドンオープニングに向け利益確定と見られる売りが先行する流れに転じ、水準を切り下げながら進行。1400ドル割れ、さらに1390ドル割れと、このところの急騰に対する警戒感もあり売りが膨らむことになった。この時点で1386.1 . . . 本文を読む
先週末から上海出張で昨夜帰ってきたところ。現地でもNYの状況はウォッチしており、ECBドラギ発言によるユーロ安の中でも、金は引けベースで年初来高値更新となったので基調の強さを感じていた。本日アジア時間の午前に一気にsweepしたので、まぁ、さもありなんと。なぜかというと、ここまでFRBの利下げへの大転換が6月4日のパウエル発言(言うまでもなくFRB議長)にて示されていたにも関わらず、金は株高に頭を . . . 本文を読む
昨日のラジオ日経の番組「マーケット・トレンド」が始まる直前に伝わったホルムズ海峡近くのオマーン湾でタンカー2隻が攻撃を受けたとのニュース。さすがに原油は上がったものの、金の値動きは限定的なものだった。それはボルトン米大統領補佐官(安全保障担当)が「イランの機雷が使われたのはほぼ間違いないと」と発言しても同じだった。ただし、WTI原油はこのタイミングで53.45ドルとこの日の高値を付けたが、前日に4 . . . 本文を読む
本日は夕刻18時からの生放送、ラジオ日経「マーケットトレンド」出演でした。
ここでも書いた「地経学」とそのリスクについて。
さらに先週6月4日のパウエル議長の講演内容からFRBの政策の枠組みが大きく変わる可能性について。
いずれも金市場には刺激要因となります。
放送中に「地経学」を紹介している自分自身が、「地政学リスク」と言ってしまい、大橋キャスターに
修正されるという一幕も・・・・・
以下の . . . 本文を読む
昨日は午後3時から5時までの2時間、丸の内の日本工業倶楽部にて5月初めに発表されたデータをもとに金市場の需給の推移と価格動向についてまず1時間。休憩をはさんで、金市場を取り巻く政治および金融環境についての注目点についての話を1時間、話をさせてもらった。5月以降に市場動向も環境も大きく変化してきており、さらに来週のFOMC、そして月末のG20サミットでの米中首脳会談の有無や、内容などイベントを通過す . . . 本文を読む
北朝鮮に中東情勢はたまた米中協議にBrexit論議など地政学リスクが世界を覆っているが、「地経学リスク」という言葉もある。5月の金関連のセミナーで取り上げたのだが、地政学上の目的を達するために、経済的な手段を行使することをさす。早い話が、ここかしこで“喧嘩を売っている”トランプ流のディールだが、その際に制裁関税を持ち出したり、ドル決済をやらせない(経済制裁)としたり、相手に条件を飲ませるために、覇 . . . 本文を読む
予想外のADP全米民間雇用調査の下振れで警戒感が一気に高まった労働省発表の5月の雇用統計。前月比の(非農業部門)雇用者増加数(NFP)は、ネガティブサプライズといっていいだろう。予想18万5000人に対し、7万5000人と10万人を下回ることに。ちなみに4月は26万3000人増だった。この数字もサプライズだったけど・・・。ADPの2万7000人増に沿った結果となった。製造業はわずか3000人の増加 . . . 本文を読む