亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

セーフティ・ネットの「発動」から「拡充」へ

2011年11月30日 23時06分21秒 | 金市場
今夜、国際的な流動性危機発生を未然に防ぐための各主要国中銀による支援拡充策が先ほど22時過ぎに明らかになった。日銀も23時から記者会見を開くようだ。   ここにも9月に3度取り上げ10月4日にも「再びリスク・オフ」と題して「08年10月の再来を材料にしたものの現実にはここまでのところ流動性危機は懸念はあるものの発生しておらず、空騒ぎという形になっている。主要中央銀行による通貨スワップ . . . 本文を読む
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ショートカバーで急騰

2011年11月29日 17時51分51秒 | 金市場
NYダウが一時300ドル以上も上げたりという全般的に派手な戻りになったが、報じられているように昨日のNY金は25.10ドル高の1710.80ドルでフロアを終了。どの市場も横断的にショート・カバーと見られるので、株なども持続性は今後の材料次第という展開。それにしても貴金属の中でプラチナの戻りが鈍い。もともと春先から(ここにも書いたが)金とプラチナの逆転現象を唱えて来たが、金の相場であってプラチナの相 . . . 本文を読む
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感謝祭の休日明け

2011年11月28日 23時52分37秒 | 金市場
10月のデクシア破綻で尻に火がついたような動きを見せ始めたユーロ圏中核国。・・・といえば独仏だが、それでも会合は頻繁に開かれるものの煮え切らない対応が続いてきた。業を煮やした市場の反乱は続いた。さすがに先週のドイツ債未達(札割れ)が、転機になったようだ。市場のスピード感に危機感を抱かずにはいられなくなったということか。週明けから、複数の債務危機克服に向けた案が複数伝えられ始めた。いわく、「IMFが . . . 本文を読む
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11月も最終週

2011年11月27日 23時06分23秒 | 徒然(つれづれ)
週末は大阪、和歌山とまわってきた。和歌山城のお堀端も紅葉が進んでいた。 今週もユーロ圏を中心に金融と政治のドタバタが続きそうだ。“市場の暴力”に背中を押されないと進まない抜本策。。。それを待っていたのでは、処理コストは上がるばかり。 . . . 本文を読む
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中銀は引き続き買い越しの模様、イタリア債利回り急伸

2011年11月25日 23時19分39秒 | 金市場
IMF Says Germany Sold Gold in October ・・・・これは今週23日付のWSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)電子版の記事の見出し。何!!と見出しを見て思ったが、すぐにピンときた。読んでみると、やはりいつもの売却じゃないか、と。ドイツ連銀が、この10月に15万オンス、約4.7トンの売却を行ったことがIMFの公表データで明らかになったと。過去数年の間にドイツ連銀は . . . 本文を読む
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今やロンドンのHSBCの地下金庫に・・ETF残高増加中

2011年11月23日 13時42分04秒 | 金融市場の話題
日本が祭日の金市場は昨夜のNYの地合いを受け継ぎ概ね堅調に推移中。NYは自律反発、23.80ドル高で1700ドルをクリア。IMFが短期の融資制度を新設する方針を示したことが、当座の安心感をもたらした。ユーロ圏の債券市場は、相変わらず不安定。22日はスペインの3ヵ月物証券の落札があったが、条件は5.11%と先月の倍以上に。この水準はギリシャとポルトガルを上回るもの。ECBの発表によると域内の金融機関 . . . 本文を読む
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IMFを通じたECB資金還流案

2011年11月21日 07時07分18秒 | 金市場
週末11月18日のNY市場の金価格は、前日の大幅反落に対する自律的反騰となった。NY の取引時間帯に入る前の時間外では1738.50ドルまで買われたものの、戻り売りの圧力も強く前日比マイナス圏になるなど引き続き不安定な値動きに。最後は売り買い交錯の中、前日比4.90ドル高の1725.10ドルで取引を終了。NY時間外から買いが先行したのは、前日の急落に対する反動もあるが、ECB(欧州中央銀行)によ . . . 本文を読む
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オフです

2011年11月20日 22時19分31秒 | 徒然(つれづれ)
昨日は雨の中、午後、千葉にてセミナー。全国的に荒れた天候のようだったが、千葉方面も強風で特急電車の運休や遅れが出ていた。それでも会場はそれほど大きくはなかったが満席だった。参加いただいた皆様ありがとうございました。本日の関東地方は朝方の雨も止み、暖かで穏やかな日となった。その中を夕刻の集合時間に向け小田急線で箱根に向かっている。・・・・というのも、日本貴金属協同組合という団体の親睦会兼ゴルフ・コン . . . 本文を読む
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独仏のECBを巡る対立

2011年11月18日 23時57分36秒 | 金融市場の話題
ユーロ圏では、一時はドイツに拒否されトーンダウンしていたフランスによる域内債務金融危機に対するECB(欧州中銀)の関与を高めるべしとの主張が、再び高まっている。これに対し、ドイツは依然として拒否の姿勢を貫くと見られ、両者のECBを巡る意見対立が続いている。 ただし、恐れていたイタリアに飛び火したことで、ECB内部やEUなどでも捉え方に変化が出てきているとの指摘がある。もっと柔軟なECBの対応が必 . . . 本文を読む
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ユーロ圏諸国の国債の連鎖安、CDSをあきらめ、本体売却(滞留長期化が妥当化する金の価格水準)

2011年11月17日 16時27分02秒 | 金市場
今週は連日にわたりユーロ圏諸国の国債の発行(入札)が続いている。本日もスペインが最大40億ユーロ、フランスが同じく82億ユーロの調達を実施する予定となっている。その発行条件の結果によっても、市場は揺れることになる。先月末のユーロ圏の「包括戦略」でギリシャ国債の保有金融機関に対して50%の減免を求めたことが、金融機関サイドの自発的な行動とすることで「デフォルト(債務不履行)に当たらず」という、ユーロ . . . 本文を読む
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