亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

トランプ次期政権の財務長官にスティーブン・ムニューチン

2016年11月30日 21時10分36秒 | トピック
トランプ次期政権の財務長官に選挙戦中の金庫番を務めていたスティーブン・ムニューチンが決まったと報じられている。当初から名前は上がっていた。ただし、おそらく選挙戦勝利の論功行賞のひとつであって、ほんとうに財務長官に選ぶのか?と思ってたら、その後、JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOなど大物の名前が飛び出して来ていたので、そうだろうなぁ・・・と。この機会に“自分の息の掛った”人間を繰り込 . . . 本文を読む
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御用とお急ぎでない方は、金はホールドがよろしいかと・・・

2016年11月28日 15時51分16秒 | 金市場
25日のNY市場は、株式市場も半日の短縮取引など全般的に薄商いで、どの市場も値動きはやや誇張され気味で評価も割り引く必要のある展開。債券安、金利上昇、ドル高の流れの中で株は上昇というリスク・オンの流れが続き、休み前の23日に1200ドル割れを見ていた金は、さらに下値追いに。1170.30ドルまで下値を見て、結局10.90ドル安の1178.40ドルで終了。2月8日以来9ヵ月半ぶりの低水準。 一方、 . . . 本文を読む
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金価格レンジを1180~1320ドルと読んだのだが・・・(ロシア10月は48トン買い)

2016年11月24日 20時42分54秒 | 金市場
今週に入りさすがに一服するかに見えた米債の急落(長期金利の急騰とドル高だったが、23日は再び勢いを取り戻した。つまり金利上昇とドル上昇という、金市場にとって“天敵”といえる環境が続き、なんとか耐えていた1200ドル超も崩されることになった。 切っ掛けは発表のタイミングから10月の米耐久財受注の数字だが、もともと本日のThanksgivingを前に今週は連休という参加者も多く、薄商いという市場環 . . . 本文を読む
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トランプ、演出付きのTPP離脱

2016年11月22日 23時33分14秒 | トピック
トランプ次期米大統領が就任初日に断を下す政策についての動画を公開し、まず具体的にTPPの離脱を最初に掲げたことが、トップニュースとして話題になっている。この話を聞いて、まぁ至極もっとも、当然だろうなぁと思う。あれだけ保護主義的な主張をし、既存の政権からの変化を訴えたわけで、いわゆるオバマ・レガシーとなる「TPP」は戦略的に印象深い方法で葬り去るいわば“パフォーマンス”の対象となるものだからだ。目 . . . 本文を読む
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ロングもショートも減っていた金市場

2016年11月21日 22時49分44秒 | 金市場
米大統領選の投票日から先週末まで9営業日の中で、NY金は8営業日下げに見舞われた。この間、米長期金利(10年国債利回り)の上昇は止まらず、ついに18日は2.335%と投票日前週末11月4日の1.776%からは、57.9ベーシスポイント(0.579%)となった。10年国債の価格は、急落していることになる。この急騰は、世界的に同時株安を招いた2015年5月のバーナンキ・ショック時を上回るもので、201 . . . 本文を読む
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4泊5日で京都、広島出張でした(東京⇒京都⇒広島⇒東京)

2016年11月19日 23時06分58秒 | 徒然(つれづれ)
今週は、15日火曜日から4泊5日で京都、広島への出張。本日早朝に広島を出て午後は都内で、それぞれ勉強会の講師、セミナーと(偶然でしたが)集約された日々でした。毎日、空いた時間はホテルの部屋で市況分析や原稿書き、夜はその地元の友人や懇意にしていただいている方々と食事ということで、忙しいながら充実した時間でした。セミナー並びに勉強会に参加いただいた皆様、ありがとうございました。14年目に入った京都 . . . 本文を読む
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米長期金利、ユーロドル相場ともに昨年12月の利上げ前の水準

2016年11月15日 23時55分29秒 | 金市場
週明けの市場でもトランプ次期大統領の公約した経済政策への期待先行の流れは続き、その象徴例となる米長期金利(10年国債の利回り)の上昇が続いた。米長期金利は一時2.3%まで上昇したが、これは昨年12月にFRB(連邦準備理事会)が利上げに着手する前の水準でもある。結局今年の1月以来の2.224%で終了となった。金利の上昇は、国債売りの流れが続いていることを表す。 米金利の上昇は、金利差拡大から為替 . . . 本文を読む
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過剰流動とロボットに翻弄される市場(広島セミナーのお知らせ)

2016年11月13日 23時25分28秒 | 金市場
週末11月11日のNY市場の金価格は、大幅続落となった。NYコメックスの通常取引は、前日比42.10ドルの1224.30ドルで終了した。 米大統領選で共和党トランプ候補が当選した後の市場は、当初の乱高下の後に一転して新政権の政策方針をポジティブに捉える流れが生まれ、リスク・オンの株高、債券安(金利高)、ドル高に大きく振れている。もともと大幅なカネ余り(過剰流動性)の環境が整っているところに、コ . . . 本文を読む
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株高を喜べない分断されたアメリカ

2016年11月10日 23時17分24秒 | トピック
昨夜は、長期金利が上昇していることに触れ、NY株の反応が見ものとした。結果は、株は安く始まったものの、直ぐに切り替えし大幅続伸ということになった。はっきり言って、トランプの選挙戦中にしゃべった公約らしきことを“いいとこ取り”という消化の仕方で買い上げる形になった。 もともとヒラリーが負けたことで薬品株が上昇するであろうことは、薬価の高さに何度も言及していたことからわかりやすかった。リーマンショッ . . . 本文を読む
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劇場型選挙のエピローグにキラキラと花を添えるGold

2016年11月09日 22時46分12秒 | 金市場
いやはや怒涛のエンディングだった。劇場型選挙のエピローグにふさわしい展開にマーケットも翻弄されることになった・・・・・と言うか、まだ翻弄されている最中か。。。。 “Brexit(ブリグジット)”の後なので、理屈では「反グローバリズム」の高まりなどという指摘になるのだろうが、多くは、そもそも「反グローバリズム」などということを意識”する人々ではなく、そんなことを普段考えたこともない人たちが、既存 . . . 本文を読む
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