亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

FRBの支援策本日で終了

2010年03月31日 21時11分30秒 | 金融市場の話題
さて早くも1-3月期が終了。以前から時々書くように米住宅市場の動向を注視している。昨夜発表されたケース・シラー住宅価格指数は季節調整前の数字は主要20都市で前年同月比-0.7%の低下。ただし12月の-3.1%より下げ率は小さくなり、07年1月の-0.1%以来の低い数字となった。下げ自体は37カ月連続。上昇している都市は9都市と前回12月の6都市から増加となっていた。先週は2月の米中古住宅販売の戸数 . . . 本文を読む
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サバンナの中の採掘現場

2010年03月31日 21時06分49秒 | 徒然(つれづれ)
南アの「鉱山」に入ったと話すと、日本語の漢字のイメージからどこかの山中に分け入ったところにある坑道に入ったと一般的には思うのではないだろうか。実際の採掘現場は、そこは開発される以前はライオンやシマウマ、象やキリンが歩いていたサバンナの平原というようなところにある。車で走っていると急に表れるという感じだ。写真は、それ。この地下深くに縦横に坑道が走り、採掘がおこなわれている。 . . . 本文を読む
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ご無沙汰です

2010年03月30日 18時08分15秒 | 金市場
南ア滞在中で途中経過はわからなかったが、最終の詰めの段階で右往左往したギリシャ支援策の策定だが、やはり合意を見た。5月に選挙を控えギリシャ支援に反対派の多い国内世論を考慮する必要から難色を示したドイツの姿勢は、ある面で予想はされていた。支援策がまとまらずユーロ市場の混乱が拡大する事態は政治的に受け入れられないとの認識は共有されており、その面では“落とし所の決まっていた政治的ショー”という指摘ができ . . . 本文を読む
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「南ア」におります。

2010年03月25日 13時21分45秒 | 徒然(つれづれ)
3月19日の午後に成田に向かい18時20分のキャセイにて香港まで4時間半。乗り継ぎに2時間弱を要し、同じキャセイの直行便で南アフリカ、ヨハネスブルクまで約13時間、そこから車でホテルまで3時間弱。自宅を出発してほぼ24時間かかりでラステンバーク(ルステンブルク)の北西にあるサンシティへ。予想はしていたもののネット環境は良くなく、一昨日はヨハネスブルクに戻ったものの、ホテル内で無線で電波は拾えるもの . . . 本文を読む
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選挙、洪水、そして「雲の中のタタカイ」

2010年03月18日 23時25分43秒 | 金市場
昨日は目立った材料はみられなかったが、メルケル首相率いるドイツ与党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)で金融問題の広報担当を務める議員が、ギリシャが支援を必要とするなら国際通貨基金(IMF)に求めるべきと述べたと伝えられた。こうした逆行した発言がでるのは選挙を控え、ドイツも難しいサジ加減を国内向けに求められているため。「選挙」が今年はキーワードの一つで、米国は徐々に“形振り(なりふり)構って . . . 本文を読む
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後は寝て待てセイメイブン

2010年03月16日 23時49分35秒 | 金市場
さて以前から「金市場を見るのに米住宅市場を見る」ということを最近も日本証券新聞や株式新聞その他に書いてきている。今夜は米2月の住宅着工件数の発表。2月はこの着工件数のみがまずまずで、その他が悪化だった。今週から月末にかけて、とりわけ来週以降住宅関連のデータがぞくぞくと発表になる。「大雪の影響」が指摘されたが、それがほんとうにそうなのか否かも明らかになる。さてその着工件数は57.5万件と前月比5.9 . . . 本文を読む
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FOMC

2010年03月15日 21時47分24秒 | 金融市場の話題
今週は16日にFOMC(連邦公開市場委員会)が開かれる。ゼロを含む政策金利に変更はないとして、声明文の「異例に低い(exceptional low)金利を長期にわたって(an extended period)維持する」という部分に変更があるのか否かに市場の関心が集まっている。FRBが緩和策の終了を模索しているのは事実だが、それは先日の公定歩合引き上げにあるように「量的緩和」という通貨のばら撒きの終 . . . 本文を読む
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しぶといね

2010年03月12日 23時57分33秒 | 金融市場の話題
米2月の小売売上高が発表されたが、結果は良かった。全体指数はマイナス0.2%のところプラス0.3%で3ヵ月連続のプラス。自動車を除いたコア指数もプラス0.8%で2ヵ月連続のプラス。雪の影響が懸念されていたが、それを跳ね返したかたち。しかし、バランスシート調整の最中にあるのは確かだが、底力というか何というか。侮るなかれ・・という結果。S&Pがこのまま米国政府が中期的に財政支出抑制の見直しをしなければ . . . 本文を読む
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ファンドの動きに翻弄され

2010年03月11日 11時28分47秒 | 金市場
NY金は続落。週初めの取り建てて材料のない中での急落に始まり、9日はショート・カバー(売り建て玉の買い戻し)による安値からの復帰。10日の急落はファンドの手仕舞い売りによる急落。いずれもファンド主導の動きに乱高下。「買い」と「売り」というふうに投資行動は逆だが共通するのは「手仕舞い」すなわち取引解消ということ。 引き続き目立った材料のない中での動きだが、銀行によるリスク取引を広範に規制を掛けよう . . . 本文を読む
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中国だって、「買います」とは言わないわけで。。

2010年03月10日 23時23分29秒 | 金市場
昨日NY時間外のアジアの時間帯に中国外貨管理局長が、運用対象としての米国債の重要性を指摘し、金の買い増しについては金市場は小さく中国が動くことで価格の上昇につながるため制約される旨の発言をしたと伝えられ、金の売り材料となった。こうした見方は、そもそも言われなくとも、そうだろうと周りがそう思っているわけで、再確認といったところ。この話で1108ドルまでみて、その後の戻りはショート・カバーによるもの。 . . . 本文を読む
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