亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ファンダメンタルズ無視のモメンタム相場 。売られ過ぎた金

2013年06月28日 23時54分30秒 | 金市場
前日にNYフロア取引終了後の電子取引に移行してからまとまった売り物に1200ドル割れに急落した金価格。もちろん何か材料が出てのものではなく、ファンドの売り仕掛けと見られる。昨夜の場合は前日の安値水準1221ドルを割らせることだったと見られる。週末、月末さらに四半期末と重なるために、そもそもポジションの整理を含め、動きの出やすい環境であるのは間違いないのだが・・・。 このあたりは本日の市況分析な . . . 本文を読む
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チャイナ・リスク

2013年06月27日 23時55分26秒 | 金市場
国際金融の懸念事項として急浮上した中国の信用不安だが(ジョージソロスは4月からこの問題を指摘していた)、中国人民銀行は26日に一部金融機関に流動性(資金)を供給したと発表したほか、複数の政策手段を使って市場の安定を確実にすると表明している。実際に短期金利は4営業日連続で下落している。ただし、信用バブルといわれ不良債権化する予備軍のような投資商品(理財商品)を利用した投資案件に不採算のものが多く、 . . . 本文を読む
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振り子は行き過ぎるところまで振れないと返ってこない

2013年06月26日 23時56分51秒 | 金市場
ここのタイトルも、連日弱含みのトーンだが、実際にそうした展開が続いている。ドル建て金価格が、また節目となる価格を下回り下げが加速、結局また大幅安につながるような動きである。本日の日本時間午前10時過ぎにまとまった売り物が出て、先週21日金曜日のNYの時間外アジアの時間帯につけた安値1268.7ドルを突破。そうなると堰を切ったように売り物が湧きあがり、下げ足を速めた。大きな抵抗もなく1250ドル台 . . . 本文を読む
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前回から2ヵ月でさらに金価格の見通しを引き下げ

2013年06月25日 23時57分46秒 | 金市場
今夜はヨーロッパも米国も株式市場はプラス圏で始まっている。米国債の方は未だ不安定な値動きが続いている。中国当局によるノンバンクなどを経由したカネ巡りの膨張を止めようとする動きが、中小銀行を巻き込んだ流動性危機につながりかねない状況に警戒が高まった。中国語で「熱銭」と表現するホットマネーの規制が本格的に始まったが、中国当局のかかる事態に対する手腕も未知数で、やや強引な手口自体に対する警戒もあって、 . . . 本文を読む
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NY金年初来安値更新 1300ドル割れ (2)

2013年06月24日 23時55分21秒 | 金市場
結局20日のNY株は急落状態で下げの連鎖を止めることはできなかった。ダウは353ドル下げ大幅安となった。翌21日は自律反発にしては精彩を欠く41ドル高で週を終える。さすがにアメリカだけは別というわけにはいかない。むしろここまでよく値を保っていたもんだと思う。S&P500種も同様。一般に動きが分かりやすいので株に目が行くが、それ以上に荒れているのが債券市場で米国債、10年債金利は2.4%台から週末 . . . 本文を読む
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NY金年初来安値を更新1300ドル割れ

2013年06月20日 23時56分08秒 | 金市場
注目のFOMCは、多くが予想したように今回は政策変更は見られなかった。ただし労働環境の改善見通しを上方修正するなど前向きのトーンとなった。足元のディスインフレ状態も、それほど懸念はしていないようだ。それでも方向性は緩和策の縮小ということであり、バーナンキ議長がそれをどの程度記者会見で明確に示すのか否かがポイントになっていた。・・・・・で結果は、示した。景気が当局の予測通りに回復を続ければ、早ければ . . . 本文を読む
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合同出版記念レセプション

2013年06月18日 23時50分01秒 | 徒然(つれづれ)
本日は期せずして出版時期が重なったスタンダードバンク池水さんとの有志による合同出版記念レセプション。 金市場に関連する人たちが5分の3くらい、そうでない方々が5分の2くらいという感じ。 企画から運営はキャピタルFの児島さんに何名かのボランティアの皆さん。大変お世話になりました。お陰様でいい集まりになりました。感謝です。 乾杯は豊島さんにお願いを。 企画してもらった今夜だけのオリジ . . . 本文を読む
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米国のファイナンス

2013年06月17日 23時57分57秒 | 金融市場の話題
先週末の米国関連のデータではミシガン大学消費者信頼感指数とか鉱工業生産指数、生産者物価指数などが注目されたが、自分としては、4月の対内対外証券投資データの結果が目を引いた。米国の海外との資金のやり取り(出入り)を示すが、4月は373億ドルの流出となっていた。海外勢による米国債の売却が背景と見られるが、この数字は2007年8月以来で最大となった。さらには4月が流出となったので、これで3ヵ月連続で流 . . . 本文を読む
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火種の残るユーロ圏

2013年06月14日 23時57分14秒 | 金市場
さて動向が見ものとした13日のNY株式市場だったが、発表された注目指標が両方ともに良かったことから反発となりダウは180ドル高、S&Pその他も反発となった。連鎖株安をNYで食い止めることになった。流れを受けた日経225も反発に。 週間失業保険新規申請件数は置いておいて注目は小売売上高だった。5月の結果は、市場予想0.4%増に対し0.6%増と予想を上回る良好な結果となった。もともと年初の給与減税の . . . 本文を読む
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今夜のNY株が見もの

2013年06月13日 18時07分15秒 | 金市場
今日の日本株が正念場の1万2500円を割れて引けたので、さらに弱気が広がる状況になりそうだ。中国株はじめ他のアジア株も売られ、流れはヨーロッパに受け継がれている。つまり株安連鎖。 ポイントは先月5月22日のバーナンキFRB議長の議会証言以降、近い将来の緩和策の縮小の有無を巡ってNY株式市場や債券市場が不安定化していること。このテーマは年始から金市場では先行して売り材料として捉えられ、いわば“お馴 . . . 本文を読む
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