亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

視界開ける・・・はずの1835ドル超え

2021年08月31日 19時53分35秒 | 金市場
週明けのNY金は時間外のアジア時間の早い段階では前週終盤の勢いを保った形で、前週末の取引時間中の高値を上回る1826.50ドルまで買われるなど、買いが先行した。ただ勢いは続かず、さすがに利益確定の売りが優勢になるとマイナス圏に沈んだ。それでもNY午前の中頃まで下値は1815ドルまで。その後、前週末にパウエル講演を受けて売られていた ドルインデックス(DXY)が戻るにつれて、アルゴリズムのファンドと . . . 本文を読む
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ジャクソンホール越え200日線突破の金

2021年08月30日 21時20分36秒 | 金市場
注目のジャクソンホール会合のパウエルFRB議長の講演は、無難に終了ということになった。8月初めに一部のFRB理事を含め地区連銀の総裁を中心に寄ってたかって、早期テーパリングから利上げへの道筋づくりを語ったことで、市場はすっかりその気になっていたところが、おっとり刀で駆け付けた議長は、もとより自分もこの調子なら年内に開始しようと思っていたのよね、と話しながら、その実はハト派的な内容の語りとなった。 . . . 本文を読む
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パウエル包囲網、インフレか雇用か

2021年08月27日 20時46分22秒 | トピック
>ジャクソンホール会合の当日となった。前日の26日にやっと当日の詳しいプログラムがカンザスシティ連銀から発表された。 27日の午前10時に開幕となるが、もともとここにパウエルFRB議長の講演が入っていたが、そのまま変更なしとなった。日本時間では今夜の23時スタート。そもそも2日目のスタート時の講演となっていた。会議全体のテーマは「不均等な経済におけるマクロ経済政策」。その中でパウエル講演のテーマ . . . 本文を読む
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パウエル講演先読みすると・・・ 

2021年08月25日 21時09分54秒 | 金市場
オンライン開催の1日限りとなった27日のカンザスシティ連銀主催の年次経済シンポジウム。パウエルFRB議長の講演を控え、市場はどちらかというと模様眺め、積極的に上値を追う動きは限られている。ただし、市場ではFRBも変異株の影響を見直す必要性を認識し、講演では明確な方針の発表は見送るのではとの見方が市場では多い。 そこで思うのは、来週9月3日には8月の米雇用統計の発表を控えていることもあり、パウエル . . . 本文を読む
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金1800ドル突破の裏で膨らむETF売り 

2021年08月24日 20時20分47秒 | 金市場
NY金はNY時間の午前中頃に1800ドル突破ということになった。昨日ここに、ジャクソンホールでの年次経済シンポジウムが、対面開催を諦めざるを得ないデルタ株感染拡大は、FRBも環境の変化を考えざるを得ずテーパリング「前倒し観測は普通に考えて後退ということになりそうだ」と書いた。23日は、そのような見方が広がり節目の1800ドルクリアということになった。これでも、まだショートカバーによる押し上げという . . . 本文を読む
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早くも夏の終わりのイベント週

2021年08月23日 18時23分51秒 | 金市場
8月も早くも終盤に入って来た。小学生の頃なら、もう夏休みも終わりかと、お盆辺りから漂い始める休みの終盤間近感が、さらにつのり始め、宿題を気にしながらも誘われれば、ないしはこちらから誘って泳ぎに行ったりして遊びまわっているうちに日が暮れ1日が終わる。後3~4日となり尻に火が付き始める。。「夏休みの友」なるドリルを開けてみれば、最初の数ページはやり終えており7月の日付が記してある。ああああ、計画はよか . . . 本文を読む
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テーパリング禊(みそぎ)済みの金市場

2021年08月20日 22時28分22秒 | 金市場
注目の7月のFOMC議事要旨が発表されたが、思ったほどの反応はみられなかった。 反応したのは株式市場だった。議事要旨公開直後こそ買いが優勢となった米3主要株指数だが、その後、水準を切り下げながら進行し、ダウ、S&P500,ナスダックともに、そろって安値引けとなった。下げ幅も比較的大きかった。金市場と異なり、ここまでテーパリング論議の進展に無反応だったが、議事要旨公開が利益確定のきかっけに . . . 本文を読む
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NY金動かすドライバー、議事要旨は百家争鳴状態か 

2021年08月18日 22時32分53秒 | 金市場
想定された以上に7月の小売売上高は悪かった。しかし、結果をテコにしたNY金の1800ドル突破はならなかった。結果を受けた長期金利の低下も、ドルインデックスの下落も限られたものとなり、ロボットは稼働しなかった・・・という展開の17日になった。その前に誰もが考えるように節目の1800ドル近辺には、相応の売りが控えているわけで、ショートカバーでなく新規買いを起こす手掛かり不足ということに。 本日は今週 . . . 本文を読む
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本日はNY金1800ドルの攻防だが

2021年08月17日 20時44分11秒 | 金市場
週明け16日のNY金は続伸。前週末比11.60ドル高の1789.80ドルで終了した。中国経済指標の悪化や、アフガニスタン情勢を巡り高まりを見せる地政学リスクなどを金上昇の背景と指摘する向きもあるが、アジア午後、ロンドンの時間帯にはマイナス圏で推移しており、それらに対する金市場の反応は薄かった。むしろ前週後半に急速に水準を切り上げたこともあり益出し売りが出たものと見られた。 NY金の買いが膨らんだ . . . 本文を読む
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「タントラム」通過の金市場 

2021年08月16日 20時54分20秒 | 金市場
8月6日に発表された7月の米雇用統計の予想を大きく超える雇用者増加数を受け、早期の量的緩和策解除観測から1800ドル割れに売られた金。米国中央銀行組織の執行部にあたる現在6名のFRBの理事のうち4名が雇用統計発表前に、テーパリング(資産買取りの縮小)決定に至る条件や時期についてそれぞれの見方を披露。テーパリングの実施方向で見方はそろっているものの、決定のタイミングにずれが見られ、それはそのまま米経 . . . 本文を読む
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