亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

さて米雇用統計、問題は賃金上昇

2018年12月07日 19時58分49秒 | 金市場
さて今夜は11月の米雇用統計。NFP(非農業部門雇用者)増加数、失業率よりも平均時給がどうなっているかに、関心が高い。WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)が、FRBの来年のスタンスはwait-and-see(様子見)としていたが、雇用増や失業率の記録的な低下はあれ、インフレ率が高まらない中で、段階的利上げとはいえ、急ぐ必要はないとの判断に傾く可能性を指定している。これは、11月にデータをよく . . . 本文を読む
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ユーロの弱さを投影した消去法的なドルの強さ

2018年12月06日 23時24分57秒 | 金市場
日本時間の本日午前の早い段階で報じられた、中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)が、米国側の要請でカナダのバンクーバーでカナダ当局により逮捕されたとのニュース。ファーウェイという名に、ここまでの展開から意外性はなかったが、このタイミングであることと、創業者の娘ということに意外性があった。 米国の対イラン制裁に違反した疑いが逮捕理由とされる。これに対し、中国側 . . . 本文を読む
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「株と債券(金利)」相場の相互作用性

2018年12月05日 21時30分02秒 | 金融市場の話題
米中交渉再開の話で市場にもたらされたある種の高揚感、賞味期限切れは早かった。もっとも、あれやこれやと大統領がこの問題に関し、自らの主導性を言い立てたいものだから、それが逆効果になっている印象が強い。 長短金利差縮小について昨日書いたが、やはり10月以降の展開の中で、先行きの不透明さを懸念している株式市場の反応は予想以上に大きなものとなった。前日3日に株式市場が大幅上昇する中で、米国債市場に資金が . . . 本文を読む
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米市場金利の低下、2年と5年債は11年ぶりの利回り逆転(逆イールド化)

2018年12月04日 22時29分35秒 | 金市場
90日間の期限付きとはいえ米中間の雪解けを思わせる展開に、週明けのNY株式市場はアジア、欧州の流れを継いでリスク・オンの展開で大幅続伸に。3日にはムニューシン財務長官が中国が1兆2000億ドルを超える輸入拡大の意向を示したことを明らかにした。また、習近平国家主席が、米国企業に対し中国市場の開放に向けた動きを取ることを確約したとした。同長官は「明らかな変化」と表現していた。マーケットが好感したのも、 . . . 本文を読む
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潮目の変化、市場とのコミュニケーション

2018年11月30日 17時43分26秒 | 金融市場の話題
発表された11月のFOMC議事録要旨では、12月の利上げの意向が確認されることになった。一方で、利上げの打ち止めの時期をさぐる議論が始まっていることも確認された。複数の参加者は、政策金利が(景気を過熱も冷やしもしない)「中立金利」に迫りつつあるとしていた。内容としては、前日のパウエル議長の発言と整合性のあるもので、目新しさはなかった。したがって、相場への影響は限定的なものとなった。これで12月のF . . . 本文を読む
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利上げの道筋を見直すパウエルFRBにクラリダ副議長の影響

2018年11月29日 22時55分05秒 | 金市場
昨夜はここに予定されていたパウエルFRB議長の講演内容について、「このところ、発言内容に変化があるように思われるので、変化率という点でこちらの方が要注目と思う」とした。結果は、同議長の発言内容には相応の落差があり、市場の材料となった。 報じられているように、同議長は現在の政策金利の水準は、景気を過熱も冷やしもしない「中立金利」の「すぐ下にある」つまり、近づいているとした。利上げサイクルの終盤に位 . . . 本文を読む
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マーケットの波乱を呼ぶ政治

2018年11月28日 21時08分47秒 | 金市場
ドル高というよりユーロ安が、ドル指数(DXY)を押し上げ、金の上値を抑えている。27日は欧州の政治情勢に動きはなく、経済指標の弱さや、その弱さを認めた形の前日の欧州議会でのドラギECB総裁の発言が尾を引く形でユーロは弱含みに推移。EU離脱合意案に対する支持を得るために国内の説得工作に乗り出している英国のメイ首相だが、離脱合意案の議会での採決は12月11日となった。前日までは12日で詰めていた。 . . . 本文を読む
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暴落状態のWTI原油、金に連動性なし

2018年11月26日 20時18分20秒 | 金市場
10月下旬から12営業日続落となるなど暴落状態の原油の下げが止まらない。感謝祭の連休の谷間となった23日の米国市場は、市場横断的に半日立ち会い(半日の短縮取引)の取引日。米国産原油WTIの先物価格は、前営業日比4.21ドル安(7.71%)の(1バレル=約159リットル当たり)50.42ドルで終了となった。約1年1ヵ月ぶりの安値となるが、10月の初めから、わずか2ヵ月弱で33%もの値下がり状態にある . . . 本文を読む
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米利上げサイクル終了の前倒し?

2018年11月22日 21時53分31秒 | 金市場
今週は、サンクスギビング(感謝祭)の休日を前に連休とする市場参加者も多く、必然商いは落ちている。昨日は、欧州時間にマーケット・ニュース・インターナショナル(MNI)という規模の小さいメディアが、匿名のFRB高官の話として、米金融当局は段階的な金融引き締め(利上げ)について少なくとも休止する検討を開始しつつあり、来年春にも利上げサイクルを終わらせる可能性がある、と伝えた。このニュースにドルは売られた . . . 本文を読む
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サンクス・ギビング休暇前の攻防

2018年11月20日 23時33分00秒 | 金融市場の話題
今週は言わずと知れたサンクス・ギビング休暇週。22日が休みで実質明日の午後辺りから休みという市場参加者も多く、そのまま連休という形が多い。そんな週の早々にハイテク株を中心に米国株が大きく下げ、市場センチメントは急収縮。リスク回避姿勢が高まり米国債も買われ長期金利のみならずFRBの利上げ見通しに敏感に反応する2年債金利も急低下。10年債の利回りは6営業日続落となった(つまり、価格は6日続伸)。ドルは . . . 本文を読む
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