前日比18.20ドル高と2週間ぶりの大幅上昇となった26日のNY市場。このところのFOMC後の急落から事前に売り込んでいたファンドの買戻しの動きと思われる。FOMC当日の25日は、オプション取引の納会(決済日)とも重なっていた関係で、それを抜けて動きやすくなったこともある。さらに月初の雇用統計が振るわなかったことから、がぜん注目度があがった週間ベースの失業保険申請件数の数字も38万8000件と上方 . . . 本文を読む
比較の問題ではあるが、このところ金市場では20ドル程度の急落の直後に急反発というパターンが頻繁に起きている。といってもNYコメックスでのこと。昨夜はFOMCの声明文と経済・金融見通し、さらにバーナンキ議長の記者会見と予定のイベントが進む中で価格は動いた。
声明文には足元の環境では当然ながら追加緩和策に関する言及は元より示唆するものもなく、発表直後はそれらを期待してた向きからの失望売りが出て金価 . . . 本文を読む
さて、FOMCだが、日本時間の明朝午前3時15分からのバーナンキ議長の記者会見での発言内容に関心が集まる。ネットでも中継されると思うので日本でも見ることができるはず。6月にツィスト・オペレーションが終わる予定だが、現時点で代わる何かをという雰囲気はない。むしろ6月のFOMCの関心事項ということか。
今夜の記者会見では、このところ“Fiscal Cliff”日本訳は「財政の壁」と呼ばれる財政サポ . . . 本文を読む
昨夜はロンドン・オープニングから売られた金が、NY通常取引開始時から買い戻しの動きに反転。しかし、戻りの上値は積極的に買われるわけでもなく以降は持ち合いに。このところずっとファンドの一人相撲のような動きが続いている。あまり参考にはならない。息を潜めるような現物保有筋だったが、23日はETF(SPDR)に4トン強の売りが出た。3月下旬に少しまとまった売りが出たが、それ以来。
このところ金市場で再び . . . 本文を読む
今週の焦点は言うまでもなくFOMC。6月末で終了予定のツイスト・オペレーションの先は果たしてどうなるのか。6月にももう一度FOMCが予定されているので、今回は“それ”以後にはまだ言及しないのか。3月のデータで躓いたとはいえ、雇用統計も少なくとも表面上の数字の改善は続いていた。その他、多くの景気指標は改善を示していた。今月発表されたベージュ・ブックもまだら模様ではあるが、景気は回復途上にあることを示 . . . 本文を読む
鹿児島天文館でのセミナーからアッという間に1週間。本日は都内渋谷だった。さて、平日は日々あれこれ起きるので扱いにくい話題を。
鹿児島での翌日は、早朝に鹿児島中央駅から九州新幹線に。驚いた。博多まで早い電車だと停車駅は熊本のみ。時間も1時間17分(だったと思う)。聞くところによると、新幹線開通前は、開通により人の流れは福岡に向かってしまい、「ストロー効果」で買い物も何も福岡に吸い上げられるのではと . . . 本文を読む
気が付けばフランスの大統領選挙がこの週末に迫ってきた。言うまでもなく今年は米大統領選挙の年で、その結果如何によっては来年以降の金融市場の流れをも変える可能性が出てくる。この金融市場への影響という点で、今回のフランスの選挙も以前から注目されてきた。というのも再選を狙うサルコジの対立候補社会党のオランド候補が一連の緊縮財政政策の見直しを訴えており、当選の暁にはここまでの“メルコジ” 路線が再考を余儀な . . . 本文を読む
懸案のスペイン長期債入札は、波乱なく通過。2年債11億1600万ユーロ、問題の10年債は14億2500万ユーロと目標上限に達したと。ただし短期債と同じく調達金利は上がった。平均利回りで10年債は前回5.403%のところ5.743%に落ち着いたと。ECBによるサポートはなかったのかな?まぁ、いずれにしても無事通過。
昨日のNYでは、株も商品市場も全般的に値を下げCRB指数も299.19ポイントと昨 . . . 本文を読む
昨日に引き続きスペインの話から。昨日17日のスペイン短期債の入札は、31億8000万ユーロと調達予定上限の30億ユーロを上回るほどの応札があり、まずまずの結果に。問題は10年物など長い国債の発行で、したがって明日19日の入札が関門となる。
昨日は、この入札終了直後に、中央銀行にあたるスペイン銀行のオルドニェス総裁が、景気悪化で政府の歳入(税収)見積もりが下振れのリスクがあるとし、3月初めに政府が . . . 本文を読む
本日の焦点はスペイン国債の入札。といっても本日分は、12ヵ月と18ヵ月物の償還期限の短いものゆえ、ECB融資マネーもあって、そう問題はないものと思われる。19日には2022年1月償還の入札が予定されているが、状況次第ではECBが支えるのではなかろうか。昨日はスペイン国債の保証コスト(例のCDS)が過去最高更新。一部ファンドの投機的攻撃が続いていると見られる。スペイン財務相がスペインはリセッションに . . . 本文を読む