亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ドル指数高値更新、下げ渋りのNY金

2018年10月31日 23時48分20秒 | 金市場
金市場は独自材料のない中で、株式市場の動向や、ユーロを中心とするドルの値動きに左右される展開が続いている。10月の米雇用統計の発表が控えていることや1週間後に迫った米国の中間選挙を前に、やや模様眺めの展開は否めない。 引き続きユーロ安が金市場の上値を抑えている。先週末のドイツの地方選挙で、歴史的敗北とされた2週間前のバイエルン州に続き、与党が大きく議席を減らすことになった。報じられているように、 . . . 本文を読む
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米国景気のピークアウト感も醸成される市場環境

2018年10月29日 23時33分59秒 | 金市場
先週末26日に発表された米7-9月期実質国内総生産(GDP)速報値は、前期比3.5%の伸びと高成長を維持した。発表後に取引を開始した米国株式は、寄り付きから下落(gap-down)で始まる弱気相場が続き、結果的にGDPの良さは株式市場では材料視されなかった。というか、無視された。7-9月期は “過去のこと”であって足元の業績発表で重視されている、先行きを示唆するもので、良さを感じさせるものは少 . . . 本文を読む
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本日の米国株は日替わりメニュー的な自律反発でスタート

2018年10月25日 23時19分41秒 | 金市場
24日のNY株式市場は、半導体関連銘柄を中心に大幅安。報じられているように、特にナスダックの下げがきつかった。23日の市場について、昨夜はここに「(NY株は)終盤に回復し下げ幅を縮小。株安連鎖は、一応止まることになった。・・・で、本日のアジアは反発というよりも、やはり下げ止まりという展開」としたが、印象としては前日の大幅安に対する自律反発というには勢いは感じられなかった。 繰り返しになるが、世界 . . . 本文を読む
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DXYに上値を抑えられているNY金

2018年10月24日 20時35分17秒 | 金市場
昨日の続きから始めると、まず「SPDRゴールド・シェア」の残高に変化はなかった。米国株の主要指数は軒並み寄り付きから売られ、いずれもマイナス圏で終了したが、終盤に回復し下げ幅を縮小。株安連鎖は、一応止まることになった。・・・で、本日のアジアは反発というよりも、やはり下げ止まりという展開。 NY株では、目に付いたのがキャタピラーの値動きだった。これは、みな同じように感じたようで、いろいろ取り上げら . . . 本文を読む
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10月11日に次ぐショートカバー・ラリーのNY金

2018年10月23日 20時52分42秒 | 金市場
週明けのNY市場の貴金属相場、金銀プラチナが売られる中でパラジウムが独歩高。年始1月以来9ヵ月半ぶりの高値となる1107.70ドルで終了。トランプ政権が、レーガン時代に旧ソ連との間で結んだ中距離核戦力(INF)廃棄条約を破棄する意向を表明したことから、米ロ関係の悪化がロシアからのパラジウムの供給に影響するとの懸念が、ファンドの買いを呼び込んだと見られる。米国のロシア制裁というと、春先にロシアのアル . . . 本文を読む
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11月9日 広島セミナーのお知らせ

2018年10月22日 19時24分05秒 | トピック
来月 11月9日に広島にて「TSUTSUMIDA 2018 ゴールドセミナー」を以下の内容で開催します。 1部と2部の構成で1部では、ラジオNikkeiや各種投資セミナーで活躍されている大橋ひろこさんとの掛け合いで金についての基礎知識やこぼれ話的な話題を。 2部では、わたし、亀井が時事的要素を加味しながら金の市場環境から価格展望を取り上げます。 日時:11月9日(金)開場(受付)18時~ . . . 本文を読む
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漂流する欧州、英国もEUも決められない政治

2018年10月18日 22時43分22秒 | トピック
昨日も取りあげたが、17日のブリュッセルでの夕食会から始まっているEU(欧州連合)首脳会議は、端から紛糾というか話し合いになっていないようだ。来年の3月末に期限が切られている英国のEU離脱(Brexit)についての条件交渉が進まない。開催前日の16日の時点で、英フィナンシャル・タイムズが、離脱後もEUルールに従う(来年の3月末から)2020年12月に至る1年9ヵ月の移行期間を1年延長することについ . . . 本文を読む
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「潜在的なリスク」で済まない可能性のBrexit(ブリグジット)」

2018年10月17日 22時20分43秒 | 金市場
足元の市場全般を見渡して気になるのが、欧州政治リスクの高まり。本日17日から始まった欧州連合(EU)首脳会議は、言うまでもなくメインテーマは英国のEU離脱問題すなわちBrexit(ブリグジット)。英国のメイ首相の演説が予定されおり、すでに始まっている時間帯。ここまでの英国とEU間の実務レベルの話し合いでは、英国全体を「当面」EU関税同盟に残す内容で取りまとめられたとされる。しかし、この案にメイ首相 . . . 本文を読む
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NY金 やっと起きたショートカバー・ラリー

2018年10月12日 22時42分05秒 | 金市場
NYコメックスの金先物市場でファンドによる記録的なショートが溜まっていることは、ここでも何度か取り上げてきた。データの連続性を考慮して以前からの計測方法を用いたグロスの数値は、8月7日時点以降、先週10月2日時点まで9週連続で重量換算で600トン以上のショートが維持されたままになっていた。ネットでも8月14日以降、8週連続で売り越し(ネット・ショート)の状態にあった。その溜まったショートの手仕舞い . . . 本文を読む
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世界同時株安に金市場では反応にねじれ現象が

2018年10月11日 23時16分41秒 | 金市場
NY株、暴落の中で現地時間の10日の午後1時半に引けたNYコメックスの通常取引は、前日比1.90ドル高の1193.40ドルだった。その後、株安は進み、主要3指数ともに安値引け状態に。特に金利に敏感なナスダックは下げ率も4%ともっとも大きくなった。おまけに200日移動平均線も割り込んだことで、調整も長引きそうな雲行きではある。「独り勝ち」の米国ゆえに投資マネーが流入し、景気を支え、成長期待から長期金 . . . 本文を読む
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