6月28日のNY金は小幅に続落となった。NYコメックスの通常取引は前日比3.60ドル安の1821.20ドルで終了し、その後の時間外もほぼ変わらずの1821.60で終わった。相変わらず強弱両サイドの材料の綱引き相場が続いており、FRBの利上げ前倒しを映す利上げ幅の拡大とQT(量的引き締め)のペースアップが売り要因に。なぜならいずれも一般的にはドル高、米債金利の上昇につながることから、ファンドのアルゴ . . . 本文を読む
週明け早々にドイツの避暑地で開かれているG7サミット発で、にわかにロシアからの新たな金の輸入禁止で一致する見通しと伝えられたが、既にロンドンの現物市場では対応済のものであり、発表された内容には新たなものは見られなかった。ロシア中央銀行の金を含む資産売却には規制がかかっているものの、民間分との識別は難しいのは確かではある。ならば ロシアからの金は全面的に輸入禁止とした方がわかりやすいのだろう。
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本日は5月の米新築住宅販売件数とミシガン大学消費者信頼感指数の確報の発表が予定されている。新築住宅販売は4月の59.1万件から若干減少という予想だが、このところ住宅関連指標が落ちているのでどうなるか。
このところ住宅ローン金利の上昇の中でローン申請件数も落ちていたが、今週伝えられたのは増加したというニュースだった。どうやらさらに借入金利が上がる見通しにつき、駆け込み的な申し込みが出ているという話 . . . 本文を読む
NY金はFOMCを挟んで1810~1860ドルのレンジ内をおおむね1840ドルを挟んだ動きとなっている。1800ドル台半ばの滞留が2カ月近くにわたり続いている。株式市場を中心に不安定な取引(ボラティリティの上昇)が続く中で、視点を変えれば安定した動きといえる。
一方プラチナは、5月末に高止まりするリースレートを手掛かりに、背景に中国の買いがあるとの一部指摘に、一時は100ドルほ . . . 本文を読む
表題のタイトルは昨日6月21日の夕刻6時台に収録したYouTubeのタイトルと同じもの。6月15日に更新したポッドキャスト版の最後に少し語ったものを、今回はより具体的に取り上げることにしました。
インフレ抑制を至上命題として掲げ、足元では、できるだけ早く中立金利の水準への政策金利の引き上げを急ぐFRBだが、じつはこの大幅利上げはFRBにとって「もろ刃の剣」でFRB自体をも傷つけ . . . 本文を読む
本日のNY市場は、Juneteenth(奴隷解放記念日)の振替休日で休場となる。・・・といっても こんな祭日アメリカにあったっけ??という人が多いと思うが、昨年法制化され、適用されるのは今年からということで、馴染みがないのも当たり前。
FOMCという目先のイベントを通過し、今後のFRBによる大幅利上げ継続についても金市場では一定の織り込みが進むことになった。一連の流れの中で18 . . . 本文を読む
約28年ぶりの大幅利上げに急遽切り替えたFRB。記者会見でパウエル議長は、「消費者物価指数(CPI)とインフレ予測のデータを踏まえ、(0.75%の利上げが)適切だと考えた」とした。5月のCPIの8.6%への上振れと、ミシガン大学諸費者信頼感指数の5年期待インフレ率の上昇を指すが、「次回会合で判断するために6週間待つことは不適切で、迅速に対応する必要があった」とした。FOMCは6週間に1度の割合で開 . . . 本文を読む
報じられているように米連邦準備理事会(FRB)は、1994年以来の規模の通常の3倍となる75ベーシスポイント(bp、0.75%)の利上げを決め、インフレ抑制に積極的に取り組む姿勢をみせた。
言うまでもなく今回事前に50bpの利上げ見通しが広く市場に織り込まれていた。政策会合開催直前に発表されたインフレ指標(米5月CPI)の上振れや、消費者の中長期的なインフレ見通しの上昇(ミシガン)という、政策判 . . . 本文を読む
今回のFOMCにて当初見込みの50bp(0.5%)から75bpへの利上げ幅拡大を一気に市場は織り込むことになった。
やはりWSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)の記事は、情報発信ができないブラックアウト期間内に起きた、政策内容に変更を迫るデータの登場に対し、急いで手を打ちたいFRBの意向を受けたものとの解釈が浸透することになったようだ。
14日にNY金は続落となり一時1806.10ドルま . . . 本文を読む
前週末に続き米国株の下げが続いた。といっても、NY時間外のアジアの午後辺りから米株インデックス先物の下げ幅が拡大しており、下げ幅、下げ率がどの程度になるかが関心事だった。このところ注目しているS&P500種は報じられているように高値から下げが20%を超え、ベアマーケット入りすることになった。先週末の米5月のCPI(消費者物価指数)に加え、昨日取り上げたミシガン大学の消費者信頼感指数のインフレ予想の . . . 本文を読む