飛鳥への旅

飛鳥万葉を軸に、
古代から近代へと時空を越えた旅をします。
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1987年4月 雨の当麻寺

2010年03月18日 | 思い出の大和路探訪
 <1987年4月、当麻寺>
 4月のある日、妻子と奈良当麻寺を訪ねた。
中将姫の當麻曼陀羅・天平時代の東西両塔・日本最古、白鳳時代の梵鐘、石燈籠などでよく知られている当麻寺。
あいにく小雨がけむる肌寒い一日だったが、しっとりとした大寺の佇まいをゆっくりと見学することができた。
まだあどけない小学三年の息子が元気に同行していたのが印象的だった。


近鉄当麻寺駅


中将餅本舗
よもぎ餅がおいしいので、当麻寺に来るたびにここに寄ることが多い。


けはや塚
垂仁天皇の時代に、當麻蹶速は出雲出身の野見宿禰(のみのすくね)と力比べをして蹴殺されたが、地元の英雄と語り継がれている。


当麻寺につづく参道


当麻寺山門
当麻寺は、白鳳時代に創建され、奈良時代の三重塔を東西二基とも残す全国唯一の寺で、白鳳・天平様式の大伽藍を有し、「當麻曼荼羅(たいままんだら)」を本尊とする「極楽浄土の霊場」である。


当麻寺境内 曼荼羅堂(奥)、金堂(左)、講堂(右奥)
当麻寺は大和と河内の境界をなす二上山の東麓にある。
現在は、浄土宗と真言宗の二宗で護持されている珍しいお寺である。


東塔と鐘楼、左手:松室院
鐘楼は日本最古の梵鐘(国宝・白鳳時代)
天平時代の東西の三重塔(国宝)


中之坊剃髪堂と白壁
この当時の趣のある白壁は今は改修されてきれいになり趣がなくなってしまった。
写真だけに残るなつかしの風景の一枚となった。


東塔と中之坊


中将姫池


日本最古の石燈籠(重要文化財・白鳳時代)


曼荼羅堂
曼荼羅堂(国宝)には中将姫ゆかりの蓮糸大曼陀羅がある。


中之坊剃髪堂
中将姫を手引きした「導き観音」として信仰を集める十一面観音をご本尊とする。天平の昔、藤原家の郎女・中将姫は幾多の艱難辛苦を乗り越え、観音様の導きによって當麻寺へ入山し、このお堂にて髪を剃り落として「法如」の名を授かり尼僧となった。
 ご本尊は中将姫の守り本尊であることから特に女人の信仰を集め、安産、健康、厄除の祈願に多くの方が訪れる。


中将姫誓いの石


中之坊の池泉回遊式庭園
中之坊庭園は、古くから大和三名園(竹林院・慈光院)と賞される池泉回遊式兼観賞式庭園。 


中之坊新書院


中之坊庭園の飛び石


牡丹の花


折口信夫の歌碑
「ねりくやう すぎてしづまる 寺のには はたとせまへを かくしつつゐし」

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