飛鳥への旅

飛鳥万葉を軸に、
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万葉アルバム(関東):群馬県、高崎市 高崎自然歩道 26地点 夕闇は・・・

2014年06月15日 | 万葉アルバム(関東)


夕闇は 道たづたづし 月待ちて
行かせ吾が背子 その間にも見ん
   =巻3-709 豊前国の娘子、大宅女=


 夕闇は路が確かではありません。月が出るのを待ってお出かけなさい。貴方。その間、貴方を見ていたいのです。という意味。

作者は豊前国(とよのみちのくちのくに)の娘子(をとめ)、大宅女(おほやけめ)。
豊前国は現在の福岡県西部から大分県北西部。大宅女は遊行女婦(うかれめ)ではないかとみられる。
大伴家持が酒宴の席で何人かの遊行女婦と交歓した歌が巻3にのっている。その中のひとつ。

「たづたづし」は「たどたどしい」。「行かせ」は行クの尊敬語イマスの命令形。


高崎自然歩道、マップ26地点付近
 この万葉歌碑は群馬県高崎市の高崎自然歩道、マップ26地点に建っている。

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