多摩川に 曝(さら)す手作(てづくり) さらさらに
何(なに)そこの児の ここだ愛(かな)しき
=巻14-3373 作者未詳=
赤駒を 山野(やまぬ)に放(はが)し 捕(と)りかにて
多摩の横山 徒歩(かし)ゆか遣(や)らむ
=巻20-4417 作者未詳=
(巻14-3373)
多摩川にさらさらと曝す(さらす)手作り(調布)のように、更に更にどうしてこの娘達はこんなに可愛いのだろう。
(巻20-4417)
山野に放牧していた赤駒が逃げてしまい捕らえられないため、夫に多摩の横山を徒歩で行かせることになるのだろうか。
(巻14-3373)の詳細は、→万葉アルバムへ
(巻20-4417)の詳細は、→万葉アルバムへ
調布市多摩川5丁目、多摩川に架かる京王線鉄橋そばに第8消防区分団火見櫓がある。
この土地の一角が児童公園にもなっていて、ここに万葉歌碑が建っており、多摩川と多摩にちなむ二首が刻まれている。
歌碑説明版の内容を要約すると、
”調布市は武蔵野台地の南縁部に位置しており、武蔵野段丘と立川段丘からなる雛壇上の地形は、調布市の歴史の有様に常に大きくかかわっております。そして、目の前を流れる多摩川は、まさに調布の文化を生んだ「母なる川」と言えるでしょう。この万葉歌の二種は調布の風土を歌った代表すべき歌ではないかと思います。・・・
平成十五年十一月十日 東京調布ロータリークラブ 贈”
多摩川に架かる京王線鉄橋、右手のビルのあたりに第8消防区分団火見櫓がある。
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