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松の木の 並みたる見れば 家人(いはびと)の
我れを見送ると 立たりしもころ
=巻20-4375 防人の歌=
松の木が、並んでいるのを見ると、家族らが、私を見送るために、立ち並んでいた光景とそっくりだ。という意味。
物部真嶋という下野の防人が詠んだという。遠く九州に防人として行くのは当時は死出の旅であったようだ。「私の帰りを待っていてくれる!」、この歌にはそんな切々たる思いが込められているように思う。
この万葉歌碑は、栃木県下野市の天平の丘公園にある。
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公園内の万葉植物園付近に明日香川と名付けた水辺がある。その一角にこの万葉歌碑が建っており、そのそばに防人街道と名付けた遊歩道が公園内に続いている。
歌碑は万葉学者犬養孝さんの筆によるもの。
万葉植物園と周辺の樹木の中に「伝・紫式部の墓」なる五輪塔もあり、明日香川・防人街道など一帯は散策コースとなっている。
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万葉植物園
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伝・紫式部の墓
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