飛鳥への旅

飛鳥万葉を軸に、
古代から近代へと時空を越えた旅をします。
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万葉アルバム 野草、うはぎ(ヨメナ)

2011年08月10日 | 万葉アルバム(自然編)

春日野に 煙(けぶり)立つ見ゆ をとめらし
春野のうはぎ 採みて煮らしも
   =巻10-1879 作者不詳=


春日野の方に青い煙が立ちのぼっているのが見えるけれど、あれはきっと、乙女た
ちがヨメナを摘んで煮ている煙に違いない。という意味。

万葉時代に春日野と呼ばれていた所は、今の奈良公園の一帯。
遠くから春ののどかな風景を眺めて想像をめぐらしている。

「うはぎ」は現在のヨメナ(嫁菜)と呼ばれているもの。秋には淡紫色の可憐な花が咲く。
ヨメナは3月頃、萌え出る若芽を摘みとり、生の葉を天ぷらや汁の実にする。かるくゆでたものはおひたしやあえもの、炒め物に、細く刻んでご飯に散らして蒸らすとヨメナ飯が出来る。

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