本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。
私はしばらく山歩きから遠ざかっていたが、どうしたことか今年(2013年)から登山を再開している。
6月は森吉山、7月は秋田駒ヶ岳と楽な山から再開、8月になったら、もう少し難儀な山にも行きたくなった。
鳥海山は山頂まで行くには当時の衰えた脚力ではまだ厳しいものがあったが、花目的で途中までならよかろうと、
8月11日に出かけてみた。
折りしも前日、秋田県(大館や鹿角、旧・田沢湖町)や岩手県一部でかつて経験したことの無い大雨が降り、
全国ニュースのトップになったほどだったが、秋田市や鳥海山のあたりは、凶悪な雨雲の通り道から外れていた。
それでも11日は大雨洪水注意報が出ており、山麓は雨降りだが山の上はときどき晴れという変てこな天気だった。
康新道から鳥海山頂を仰ぐ。
下界(由利本荘)は雨降りなのに、標高1200mにある登山基地、祓川まで来たら、
日が照っていながらも雨はパラパラ。いわゆる天気雨、狐の嫁入り空。
駐車場に集まった登山者達は皆どうしたものかと迷っている様子。
私も関東方面からおいでの方から相談を受けたが、天気は回復モードだったので、行けるところまで行くべと出発。
祓川から鳥海山を望む。
今のところ山頂部は雲に覆われているが、ナントカなるだろう。
持参していた雨合羽は蒸れるので着ないで折り畳み傘を差して歩いた。
こういう山歩きは珍しい。何しろ天気雨なので・・・
祓川付近のダケカンバ林
今回の非合法マップ
矢島(祓川)ルートは歩き始めが厳しい。初めの急坂はタッチラ坂とか懺悔坂とも呼ばれ、
急な斜面がベニバナイチゴの木でびっしりと覆われていた。
他の高山でもよく見かける低木だが、鳥海山のこの辺は異常なほど多い。
ベニバナイチゴの花はシックなマゼンタで魅力的、ラズベリーの一種なので実も食べられる
(がジャリジャリする)。
これもベニバナイチゴ。
残雪のあるところのベニバナイチゴはまだこんなレベルだった。
花が咲くのは9月以降になるだろうが、実ははたして間に合うのか。
このルート、やっと春になった場所もあれば、早くも秋を思わせるような情景もあった。
ウゴアザミ ツバメオモトの実
鳥海山は雪の豊富な山だ。
鳥海山の北東斜面を登る矢島(祓川)ルートは、8月になっても、随所に雪渓が残っている。
最初の本格的な雪渓は賽ノ河原。
雪渓の表面はみごとなスプーンカット。洗面器がびっしり並んだような感じ。
見かけよりも傾斜は緩く、歩きやすかった。
しかし次なる御田の雪渓は・・・
きっ( ̄π ̄;きつい。雪渓にチャレンジする前に湿原を眺めていこう。
七合目・御田
チングルマ
ここでは、八月というのにミズバショウが咲いていた。
ミズバショウ ヒナザクラ
このルートは鉾立ルート(特に御浜や御田ヶ原など)に較べると、花は少なかった。
有っても白い花ばかり。何故なんだろう。
ミヤマツボスミレだろうか。
カラマツソウ モミジカラマツ
アオノツガザクラ
ミヤマダイモンジソウ ヨツバシオガマ
急な坂を登って行くと、渓流の音が聞こえるようになる。
八合目・七つ釜だ。
山頂から流れ落ちる水は一旦、伏流水となるが、此処1600m付近で地上に現れる。
パワーを増した水は硬い溶岩を抉って渓谷を作り出す。そしてこの流れは鶯川、子吉川となって日本海に注ぐ。
火山の山頂近くにこのような渓谷があるのは珍しく、奇観と言える。
更に登ると、山頂まで一直線の斜面と雪渓が現れる。
「後編」へ続く。
いつもリアクションありがとうございます♫
暑いですね。
こちらは昨日41度でした💦
秋田はどうですか?
山は少しは涼しい⁉︎
ベニバナイチゴの花はマゼンタ色で可愛いですね。
食べられるんですか!(◎_◎;)
やはりラズベリーのような味なのかしら⁉︎
素敵なお写真をありがとうございました*\(^o^)/*
暑いので熱中症、そしてコロナにもお気をつけてお過ごし下さい。
41℃とはすさまじい!!ですね。
今年の秋田はいまだに梅雨明けしておらず、連日、雨か蒸し蒸しした曇天(気温は30~31℃くらい)が続いており、
八月は11日(実家で草刈した日。↓頁)以外はまだまともにお日様を見てないんですよ。
昨年一昨年は梅雨明けが早く晴天、猛暑続きだったのでえらい違いです。
山は雪渓の上は涼しいですよ(それ以外、登山中は暑い)。
ベニバナイチゴは食べられます。ラズベリーの一種でけっこう甘いです。ただし種子がでかく、ジャリジャリします。
クマさんも好物なので周りを警戒しながら少しだけ戴いてます。
残暑はまだまだ続きます。stagea_1963さえさんもご自愛くださいませ。
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