今年の梅雨はパワフルだ。
九州をはじめとして各地で豪雨災害が続き、本来なら梅雨の影響の少ない秋田地方も今年は雨が多い。
7月3日は久々の梅雨の晴れ間を利用して森吉山(こちら)に登ってるが、それ以降はまたずっと雨続き。
一週間経ち、10日は雨が止んだ。
天気予報ではこの日、本州では青森県だけ晴れと聞いたので、青森の八甲田山に行くことにした。
八甲田山は6月や紅葉シーズンには何回か訪ねているが、7,8月の夏場はまだ一度も行ったことがなかった。
早朝3時、秋田市の自宅を出発。三時間近く走って、東北道津軽パーキングにて小休止、津軽の象徴、岩木山を眺める。
東北道津軽パーキングより岩木山を望む。
その後は黒石インターで一般道へ降り、城ヶ倉渓谷から岩木山を展望。
城ヶ倉渓谷から岩木山を展望。
今回の非合法マップ
八甲田山に登るのに、関係の無い岩木山の写真ばかり続くのは、
西にある岩木山は朝のうち順光でよく見えるのに対し、八甲田山の方は東に有って逆光になり、見えにくかったから。
撮影するとこのようにゴーストが出てしまう。
朝の八甲田大岳
八甲田山登山口
6時半頃、酸ヶ湯の大駐車場から八甲田大岳をめざして登山を開始した。
登山道は初め樹林帯なので、下のような緑のトンネル道が続く。突然、樹木が立ち枯れている広場が現れる。
ここは有毒の火山ガスが吹き出していると聞いたので、足早に通り過ぎ、また緑のトンネルへ。
緑のトンネル道 火山ガスの広場
地獄湯ノ沢を登って行くとまたまた岩木山が見え出し、
そのうち逆光でない大岳も見えるようになって仙人岱の湿原に到着。
地獄湯ノ沢越しに岩木山
イワカガミ ミヤマキンポウゲ
八甲田にはシナノキンバイが有ると聞いたが、今回は見つからなかった。黄色はもっぱらミヤマキンポウゲだった。
仙人岱手前から八甲田大岳を望む。
仙人岱の湿原。奥に小岳。
この先は花が多く、咲き出したばかりのチングルマが見事だった。
チングルマは向かいの斜面にもびっしり咲いていたが、こちらは道が無いので近づけない。
他にはヒナザクラも多かった。
写真は略すが、この付近ではショウジョウバカマやイワイチョウ、ハクサンチドリ、ヨツバシオガマも咲いていた。
大岳の山頂が近づくと、南側、南八甲田や仙人岱の眺めが素晴らしい。
前回(こちら)は岩手山や鳥海山らしき山まで見えたが、今回は南側、岩手や秋田の方は曇っており、見えなかった。
南側、南八甲田や仙人岱の眺め
鏡沼まで登ると、山頂は目の前。
鏡沼(噴火口)と山頂
鏡沼と南八甲田を見下ろす。
クモマニガナ 山頂標
山頂から北側、青森市方面の眺め。
北側、井戸岳を望む。このお山、やたらと噴火口が多い。
今回のミッションは七月の八甲田山頂部に咲く花を確かめることだった。
大岳山頂には小さなお花畑があり、ウサギギクなども咲いていたが、種類数は思ったほど多くなかった。
大岳山頂の小さなお花畑。奥のピラミッドは高田大岳。
大岳山頂の小さなお花畑
ウサギギク ヨツバシオガマ
仙人岱からの登りでよく目立ったのはヨツバシオガマ。
この花、ハッコウダシオガマとも呼ばれるようだが、ヨツバシオガマとどこが違うのかよくわからない。
よって今回はヨツバシオガマで通す。
ヨツバシオガマ
ヨツバシオガマ
「後編」へ続く。
八甲田山に行かれたのですね。いいお天気で景色も一望ですね。
私も何回も登っている八甲田大岳です。
むつ市の市民ハイキングは八甲田山が多かったですよ。
今年はコロナの騒ぎで駐車場も閉鎖になっていましたがタイミングが良かったですね。
懐かしく見せて頂きました。
リタイアして丸三年経って秋田と隣三県の主だったお山は制覇?したつもりでおりましたが、八甲田山はまだまだでした。
今年の7月は梅雨のパワーが強く、なかなか晴れ間がありませんが、7月10日は「青森だけ晴天」を有効に活用させて頂きました。
八甲田については8月がまだ未踏です。可能ならば行ってみます。