モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

七月の八甲田山。後編。(2020年7月10日)

2020-07-16 | 八甲田山

(本頁は「七月の八甲田山。前編。」の続きです。)

大岳から避難小屋に向けて急降下した後は余勢をかってそのまま北隣に有る井戸岳に登ってしまった。
この山は南斜面に火口を開いているが、上の方にも立派ででかい火口がある。
今回は大火口のへりで、10時頃、早い昼飯とした。


井戸岳の火口風景。ガレ場にはパラパラとヨツバシオガマが咲いていた。




井戸岳の火口越しに大岳を望む。



なお東側には端正なピラミッドのようなお山が二個も見える。こんなに形のいい山は国内では珍しいと思う。


高田大岳




高田大岳と雛岳



田代平と雛岳、奥に田代平カルデラ外輪山の八幡岳を望む。


井戸岳に咲く花の種類は大岳とあまり変わらなかったが、南斜面にはミヤマオダマキが多かった。


ミヤマオダマキ



ただし土留の材木の間で咲いているものは、少々野性味に欠けるきらいがあった。
この花、何故か東北の山には少なく、他には早池峰か蔵王山一部くらいか。既に花の盛りは過ぎていた。
最盛期は六月下旬頃だったと思う。

ミヤマオダマキ


火口壁のガレ場にヨツバシオガマがパラパラと咲いていた(冒頭写真参照)。
秋田駒ヶ岳ならばコマクサが生えるような場所だ。ヨツバシオガマはどちらかと言えば、
湿った場所に咲くイメージがあったが、八甲田では必ずしもそうではないようだ。

同じくガレ場ではイワブクロが咲き出していた。こちらの盛りは七月下旬頃か。


イワブクロ



今回はあちこちで白いケモケモが目についた。ミネヤナギの実の綿毛だった。

ミネヤナギ



コケモモ                                                                                                     マルバシモツケ

   


今回、八甲田に登って感じたのは・・・
(夏の前半だけだが)青森の著名なお山、岩木山、白神岳、八甲田の三山はメインの花が全く違うという点だ。

岩木山はミチノクコザクラ(こちら)。白神岳はニッコウキスゲ、イブキトラノオ、チシマフウロ(こちら)。
八甲田はヨツバシオガマ、ミヤマオダマキの他にチングルマ、ヒナザクラの印象が強かった。
ふつうはもう少し共通種が有ってもいい筈なのにこれだけ違うとは驚きだった。

井戸岳に登った後は同じ道を駆け下り、大岳避難小屋から毛無岱の湿原に下りて行く。


井戸岳の下りから八甲田大岳を望む。右下に大岳避難小屋。



高田大岳に較べると最高峰の大岳はもっさりした感じだ。

ここで再び非合法マップ。



毛無岱の湿原はとても眺めが良い。こんな素晴らしい場所はそうは無いだろうと思う。


上毛無岱から岩木山を望む。手前の白いのはワタスゲ。




丸池越しに南八甲田を望む。




上毛無岱から赤倉岳(左)、井戸岳を振り返る。



上下、毛無岱間の階段から見下ろした下毛無岱。



遠く岩木山。                                                                                            階段を振り返る。
 


下毛無岱から赤倉岳、井戸岳、大岳を望む。



大岳避難小屋から毛無岱の湿原に下りるまでの樹林帯、毛無岱の湿原、それが終わって
酸ヶ湯温泉までの樹林帯で見かけた花たちを列記してみる。

季節的なものも有ると思うが、この区間に咲いている花は少なかった。


大岳避難小屋付近でイソツツジ。




最初の樹林帯でマイヅルソウ。




両方の樹林帯でギンリョウソウ。



ハクサンシャクナゲ                                                                                   花付きのあまり良くないアカモノ
 


湿原ではワタスゲの綿毛が少しだけ残っていた。



ミツガシワ                              キンコウカ
 


なお毛無岱の下の方ではキンコウカが咲き出していた。

下旬頃になるだろうが、これが咲き揃ったらみごとだろう。
あと不思議に思ったのは、東北の他の山では普通なニッコウキスゲがこの広大な湿原に無かった点。
それと仙人岱や山頂部に豊富だったヨツバシオガマもここでは欠如していた(月山では弥陀ヶ原湿原にも多い)。

湿原が終わると、ブナとアオモリトドマツの混合林に突入する。
そして・・・
どうでもいいことだが、この周回ルートはラストに林の中から酸ヶ湯温泉の景色がワッと広がるところが好きだ。


酸ヶ湯温泉の景色がワッと広がる。




柿の種号(マイカー)はすぐ見つかってしまう。




酸ヶ湯温泉を正面から。




酸ヶ湯温泉は由緒ある湯治場だが、入浴したのは35年前に一度だけ。いまだに男女混浴なんだろうか。

最後に大駐車場から八甲田大岳を。




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13 コメント

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初めまして (shu)
2020-07-15 18:50:02
モウズイカさん 初めまして、こんばんは。
shuと申します。いつも気持ちよい山の景色と、きれいなお花をたくさん魅せていただき、ありがとうございます。

八甲田大岳へは、昨年4月に登りました。
一面真っ白な中に、アオモリトドマツやダケカンバが顔を出して、岩木山や遠くに岩手山などが望めたのを覚えています。
夏は、まったく違う風景ですね。そして、お花の種類と数が多いことに驚きました。

今年はコロナ禍に加え、梅雨の長雨で行きたい山へ行けずにいます。
しかし、梅雨のない北海道や、比較的晴れる日の多い北東北の山を歩くには、とてもいい時季ですね。
いずれ、この時季にも行ってみたくなりました。

素敵なお写真を魅せていただき、ありがとうございました。
shuさんへ。 (モウズイカ)
2020-07-15 19:41:24
真摯なるコメントありがとうございます。
数年前、リタイアした身なので本来ならもっともっといろんな山の花をつぶさに見て歩きたいところですが、
家族の介護とか最近ではコロナ禍もあり、なかなか思うようにはなりませんでした。
おまけに今年の6月以降は天気も良くないし(本来ならこちらは空梅雨が多いのですが)、行ける場所も更に限定されております。
まあ。それはそれで仕方ない。やれる範囲で何とか凌いで行きたいと思ってます。
今後ともよろしくお願いいたします。
Unknown (t71127aichan)
2020-07-15 20:45:21
モウズイカさん こんばんは〜
八甲田後編も昔を思い出しながら見せて貰いました。
毛無岱に降りる階段から見る景色は最高!
shuさんと気が合いそうですね。ピエロ
八甲田山 (corocorokazeazami95)
2020-07-15 22:05:01
こんばんは。

懐かしく拝見しました。
私が出かけたのは秋でしたが、印象に残る山でした。
地獄湯ノ沢経由で巡りましたが、階段から見下ろした下毛無岱の紅葉に感動しましたね。
この日、岩木山へも登り、ヘロヘロでした。
大岳の山頂の標識、新しくなっていますね。
初夏の八甲田山もイイですね。(^-^)


ピエロさんへ。 (モウズイカ)
2020-07-16 05:50:37
コメントありがとうございます。毛無岱階段からの眺めは素晴らしいですね。
いつもなら一番いいポイントで撮影している人が居て、煙待ちならぬ撮影待ちを余儀なくされるんですか、今回は空いておりました。
corocorokazeazami95さんへ。 (モウズイカ)
2020-07-16 05:58:28
コメントありがとうございます。
この後に岩木山にも登られたんですか。すごいですね。
大岳の山頂標は、八甲田山カテゴリーの初夏の八甲田山(2019年6月19日)では古くてボロボロだったのが、
八甲田山は紅葉してるかな。(2019年10月10日)では新しくなっておりました。
昨年の夏~秋に新しくなったようです。
Unknown (お天気ママ)
2020-07-16 10:58:02
こんにちは。
いつも壮大な景色に、そしてお花たちに
毎回癒されております。まだ近くの山しか登ったことが無い私にとっては、八甲田山はあこがれの山のようです。
これからも楽しみにしています、ありがとうございます
お天気ママさんへ。 (モウズイカ)
2020-07-16 11:05:11
コメントありがとうございます。
本来なら(北海道とか朝日連峰とか)もっと遠くの山にのんびり行って来たいのですが、
今年はいかんせんコロナ影響等もあり、秋田からだとこの辺がリミットみたいです。もしかしたら今回が今年一番の遠出になるかもしれません。
まあ、行ける範囲で登り続けますので、これからもよろしくお願いします。
素晴らしいです (ミルク)
2020-07-16 14:55:28
こんにちは。
前編から、後編まですばらしい眺めを見せて頂きました。
以前秋の終わり頃1度だけ、ロープウエィに乗って湿原散策。
湿原は一面ゴールドでした。下りは温泉側に降りました。
この時期に行って見たかったです。
それにしても、3時出発とは@@ スゴイ体力さすがです。
ミルクさんへ。 (モウズイカ)
2020-07-16 15:10:14
いつもコメントありがとうございます。
以前、足を痛めた時期、ロープウェイに乗って毛無岱まで行ったことがありましたが、
途中の田茂萢湿原の草紅葉も綺麗でしたね。
山へ行く時、特に遠隔地の場合は、早く出ます。
サラリーマン時代から朝早い方でしたが、リタイヤしてからは完全な朝型生活になりましたので苦にはなりません。しかしその分、就寝は早く、21時にはいびきをかいてるようです。

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