消された伝統の復権

京都大学 名誉教授 本山美彦のブログ

本山美彦 福井日記 37 花の木

2006-09-04 01:50:27 | 花(福井日記)

 福井県立大学の兼定島キャンパスで珍しい木を見つけた。「花の木」である。まだ秋の到来がないのに、すでに、葉が赤く色づいている。変だなと近づいて見ると、アメリカフウを小振りにした葉である。やはり、楓の一種であった。


 木曽山中の湿地にしか自生しないものである。雌雄異株の落葉高木である。4 月ころ,葉が出る前に目立たない真紅色の花が咲く。特に雄花は美しい。別名「花楓(はなかえで)」、愛知県の県花。   

               

   花の木と無関係だが、いい本を見つけたので紹介しておきます。

 辻川達雄本願寺と一向一揆』(誠文堂新光社刊)著者は福井県武生市の方。著者はもともと宗教指導者が武力沙汰を認めたり、それを行使すること自体に、大きな矛盾を感じている一人である。たとえどのような時代であっても、宗教指導者たるものは、宗教本来の倫理である「博愛」と「平和」に徹するべきであった。事実、そのことを貫いた宗教指導者も少なくなかった。当時の真宗王国=砺波地方のことが詳しく書かれている。


 わが意を得たりの思いである。この福井日記に「花コーナー」を置くのは、花こそが宗教心だと信じるからである。


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