三宮の再開発
~セルポート「永田町より一筆啓上」掲載記事より~
「三宮の再開発」
東京は大手町・丸の内・日本橋のオフィス街の風景が新たになり、大阪は駅前の北ヤードに高層のビル街が整備され、名古屋はツイン・タワーの駅ビルに加え、リニアの工事が始まって賑わっています。
それに対して神戸は、ミント神戸等を除くと、三宮駅前の風景はあまり変わっていません。阪神大震災があったから仕方がないという側面もありますが、他のブロック都市と比べても、これが人口150万人の都市の玄関口かなと感じる現況です。
久元市長は、就任直後から市民の皆様のお声を聴きながら、三宮駅周辺の再開発に取り組んでおり、私は、市長と共に、内閣府地方創生推進事務局、国土交通省都市局、住宅局と連携して、再開発を推進しています。
既に阪急電鉄は三宮の駅ビル建設に着工し、JR西日本も駅ビルの建て替えを検討していますが、三宮には6つの鉄道駅だけでなく、各地へのバスターミナルが集中する交通結節点となっていますので、乗降客の交通流動を考慮した整備計画が必要です。
また、三宮駅周辺には、東京の汐留や大阪の北ヤードのような広い開発用地がありませんので、再開発は容易ではありません。多くの地権者等の皆様との話し合い・合意が求められます。また、ビルに入居されている方々との協議も必要です。
そのため、神戸三宮駅周辺・臨海地域他を特定都市再生緊急整備地域等として新規指定・拡大することが、11月18日に閣議決定されました。これによって、都市計画法の特例措置や税制・金融支援等の実施が可能となります。
今後、民法、土地区画整理法、都市再開発法、建物の区分所有等に関する法律、マンションの建替え等の円滑化に関する法律、行方不明となっている権利者の扱い等、検討しなければならない課題は少なくありません。
三宮駅周辺の再開発をスムーズに進め、神戸が人・モノ・情報が集まって発展を続け、あこがれの街であり続けることを目指して、全力を尽くして参ります。
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