スーパーコンピューター『富岳』
7月19日、西村経済財政担当大臣と兵庫の経済団体との意見交歓会に出席しました。家次兵庫県商工会議所連合会会頭、吉井神戸経済同友会代表幹事、小山兵庫県商店街振興組合連合会他と新型コロナウィルス感染症による兵庫県下への影響と今後の経済・観光対策等への御要望を伺い、意見交換を行いました。
その後、理化学研究所計算科学研究センターでスーパーコンピュータ『富岳』を視察しました。
『富岳』は、前の機種である『京』が2014年に1位となって以来6年ぶりに、しかも、4部門で同時に
先月(2020年6月)世界1位となった、日本が誇るスーパーコンピュータです。...
『富岳』は来年度の供用開始に向けて現在調整中ですが、新型コロナウィルスを克服する術を見出すために、新型コロナウィルスの検出法の開発、治療薬・ワクチン開発に参画しており、なくてはならない存在になっています。例えば、分子動力学計算によって既存の医薬品の中から新型コロナウィルスの増殖・感染に関連する治療薬の候補を2,000以上の医薬品の中から探索していますが、これは『京』であれば1年程度必要であったものが、『富岳』では僅か10日で行っています。
また、新型コロナウィルスの飛沫・エアロゾル感染については、マスク等の効果、電車等の公共交通機関内の感染リスク、病室等の医療機関での感染リスク等の予測・対策を行っています。現在我が国のみならず世界中で最重要の懸案となっている新型コロナ感染症対策に、本格供用開始前であっても、このように貢献していることを大変頼もしく感じ、誇りに思いました。
松本理事長、松岡センター長他と『富岳』の完全供用開始に向けての課題と新型コロナウィルス対策に関する課題について意見交換を行いました。自民党スーパーコンピュータ議連の一員として、渡海先生他と予算その他についてバックアップしていくことをお約束しました。
さらに、国際医療開発センターに所在する(株)メディカロイドにおいて医療用産業ロボットを視察しました。そこでは、人が介することなく鼻腔から検体を採取してPCR検査を行うロボットや、病院内で看護師の方を援助する移動ロボット、神戸大学医学部と共に開発した手術支援ロボット等について説明を受け、私も操作をさせて頂きました。医療用産業ロボットがこの様に高度な水準の開発が行われていることに驚きました。そして、これらのロボットが各地の医療現場等に普及すると、新型コロナウィルス対策に役立つだけではなく、多くの患者の方の命を救うことができると感じました。私も、衆議院厚生労働委員長として、医療の進歩に貢献して参ります。
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