東京オリンピック
7月23日(金)に開会式が開催されました。新型コロナウイルス感染症により、1年延期され、開催に対する様々なご意見がある中での開催でした。
コロナ対策で無観客でしたが、日本らしい趣向を凝らした開会式はTVの画面を通じて世界中の方々に喜んでいただけたのではないでしょうか?オリンピックメダルの金銀銅の材料は携帯電話等の小型家電製品から回収された金属で製造され、オリンピックトーチにも東日本大震災の仮設住宅のアルミ建築廃材が使用され、資源循環型社会に配慮されています。また、大坂なおみ選手が最終走者として点火した聖火もトーチの火も通常のガスではなく、温室効果ガスの排出がゼロの水素ガスが使用され、地球温暖化対策に配慮されています。
開会式では、私が議員としてかねてから尊敬していた橋本聖子東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長が立派なご挨拶をされました。日本でも女性がこのように活躍されているのだということを世界の皆様が認識されたのではないでしょうか。
本格的に競技が始まった24日(土)には高藤直寿選手(柔道男子60キロ級)が日本勢初めての金メダルを獲得され、翌25日(日)には神戸市出身の阿部一二三選手(柔道男子66キロ級)と阿部詩選手(柔道女子52キロ級)が日本初めての男女の兄弟による金メダルを獲得されました。兵庫県出身者による個人競技の優勝は1984年のロサンゼルスオリンピック柔道男子以来37年ぶりですので、私を含め神戸っ子は狂喜しています。また、今大会から始まったスケートボード男子ストリートで堀米雄斗選手が、競泳女子400メートル個人メドレーで大橋悠依選手が金メダルを獲得される等、日本勢の活躍が続いています。
コロナによる影響で選手の皆さんは十分な練習・準備ができず、モチベーションの維持、延期されたタイミングへのコンディションのピーク調整等、ご苦労が多かったことと思います。しかし、様々な困難な状況に打ち勝って、オリンピックの舞台に立ち、持てる力をすべて出し切って競技をされているのです。選手の皆様の最後まであきらめない精神力、ここ一番の大舞台で全力を出すことを可能にするこれまでの努力がTVの画面から伝わってきます。また、残念ながら、期待された成果を出すことができなかった選手の皆様からも、精一杯の力は出し切ったという感じが伝わってきます。メダルの有無にかかわらず、競技を終えた選手の皆様には、心よりお疲れ様でしたと申し上げます。
スポーツの持つ力の大きさを、私は今回のオリンピックで改めて感じました。8月8日の閉会式まで、私はTVの前に釘付けの毎日を引き続き過ごすことになりそうです。
〈橋本会長と国会内の自民党国会対策委員会の控室にて〉
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