~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

PERFECT DAYSへの尽きない思い

2024-01-27 12:09:06 | 日記
『PERFECT DAYS』が
アカデミー長編国際映画賞に
ノミネートされました。
最初は上映館も決まっていなかった
この映画がロングランになって
います。
監督はドイツ人ですが、
小津安次郎を彷彿させる
ような世界観を感じました。
映画を観てから時間が
経てば経つほど心の深みに
じわじわと染み渡って来る
映画です。
この映画と出会ってから、
何でもない細やかなことに、
幸せを感じるようになりました。
それは、主人公の平山さんが
木漏れ日を見つめる目と同じ
なのかもしれません。
パンフレットに『作家が自身の
感性に従って細部すべてを
徹底的にコントロールし尽くしたとき、そこには本当に存在すると
しか思えない世界が生まれ、
すべてが自然にしか見えなくなる
ことがある。
映画はそこまで到達することが
ある。
ヴェンダースはかつて小津を
語るときそんなことを言って
いる。』と書いてありましたが
まさに、その世界に私たち観客が
包まれた気がします。
そして、生きるとは今この時であり
本当の幸せとは、私たち自身が
見いだし気づいていくことであり
私たち自身の中にあるという
こと…
 この映画が時間と共に、
私の中で発酵し続けています。
PERFECT DAYSに出会えて
本当に良かったです。
時々、この映画が恋しくなると
映画でカットされた
『留守番電話』のタカシの声を
聴いてます。
タカシ、いるよね~
こういう若者!


コメント
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