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妄想を掻き立てられる人工知能(AI)

2016年03月16日 | 社会・経済

最近の「AI」はここが違う!妄想を掻き立てられるAIブーム

  HARBOR BUSINESS Online - 2016年3月16日

◆今までとは一味違う最新の「AI」たち

 これまでも、AIは何回かブームになったことがある。人によっては「2001年宇宙の旅」の「HAL9000」を思い出したり、「AI将棋」のようなゲームソフトを思い浮かべたりするだろう。
 とはいえ、“人間の知能はコンピューターで再現/代替できる”という確信に基づいて研究が進められてきたAIは、しかし、これまではその期待を裏切ってきたのが現実だ。
 しかし、ここ最近の「AIブーム」で名前が登場するgoogleの「ドライバーレスカー」(自動運転カー)や、囲碁の名人を破った「AlphaGo(アルファ碁)」、あるいは人の感情を理解するロボット「Pepper」などを見ると、何かひと味違うものを感じる。これまでのAIを遥かに超える能力を感じさせ、これまでとは違う期待が膨らむのだ。
  そもそも、今回のブームの最初の火付け役は、IBMの「Watson」という人間の自然の言葉に応答するシステムだった。2011年2月16日、「Watson」はアメリカの早押しクイズ番組「Jeopardy!」で人間のクイズ王に勝利し、大きな話題になったのである。

 これらのAIは、従来のものと一体なにが違うのだろうか?

◆「総当り」ではない思考を可能にした

「Watson」は、微妙なニュアンスや風刺、謎かけなどが含まれる自然言語による出題者の質問を、正確に理解し、答えを瞬時に導き出すことができる。

「ドライバーレスカー」は、運転に必要なあらゆる情報(位置情報、周辺の車両、歩行者、信号/標識、障害物)を確認し、判断し、ハンドルやアクセル、ブレーキの操作を実行する。
 「AlphaGo」は、一手ごとに250通りの選択肢が次々に展開される膨大な囲碁の打ち手の中から、最善に近いと考えられる打ち手を、総当り的な探し方ではない方法で導き出す。
 これらはまるで、人間だけが持つ、文脈や行間を読み取る能力、変化するさまざまな状況への柔軟な対応力、そして、勝負の形勢を変える妙手のひらめきのような直観力を、コンピューターが獲得したように見える。それもそのはず。これまでのAIのように、決まった枠組みや手筋を力任せにすべて試して答えを見つけ出す方法では、自然言語への応答や一般道路での自動運転、囲碁の名人を破ることはできないからだ。

◆学習を重ねて知恵の精度を上げていく

「Watson」も「ドライバーレスカー」も「AlphaGo」も、結局のところ、ビッグデータを検索し、見当をつけて、一番もっともらしい答えを超高速で導き出す。ということを行っている。
 ビッグデータは、過去の新聞記事や聖書や、現在の市場概況やインターネット上の“つぶやき”や、スマートメーターや車載端末などのセンサーから発信されるデータだったりする。「Jeopardy!」に出演したときの「Watson」の場合、書籍100万冊分の自然言語データを蓄え、そのデータを基に3秒以内に答えを導き出すことで二人のクイズチャンピオンを打ち負かした。
 重要な点は、決して全文検索をしているわけでも、すべての可能性を総当りで調べているわけでもなく、限られた時間内でもっとも“確からしい”答えを提示するという方法を取っていることだ。そして、応答の回数を重ねていくことで、その“確からしさ”を、どんどん向上させていく学習能力を持っているということなのだ。
 つまり、学習を重ねることで、知識を増やし、知識が増えることで、より良い知恵を生み出していく仕組みを持っているということだ。

◆進化の果てにあるもの

 自律的に学習を重ねていくことで、コンピューターは人間の関与がなくても、どんどん進化していくことが可能になった。
 常識推論が可能になったことで、AIは起こりうる可能性を無限に計算を続けなければならないという『フレーム問題』の呪縛から開放され、臨機応変に判断をしていくことができるようになった。
 この先、AIとロボット工学とセンサー技術が統合されれば、AIはいよいよコンピューターの箱から抜け出し、あなたの隣の席に腰を下ろすかもしれない。
 それは、各国の言語のニュアンスやあなたの口癖や性格を踏まえた、あなた専用の通訳ロボットかもしれない。あるいは、あなた好みの曲を作るあなた専用の作曲家や演奏家かもしれない。また、あるいは、あなたの体質や精神状態を熟知したあなた専用の医者なのかもしれない。その医者は、病気の診断も薬の処方も手術も、あなたのバイタルサインを24時間検知し、あなたを見守り、適切な処置を施してくれるに違いない。

◆人間には何が残るのか?

 身体を備えたAI、もしくはAIを備えたロボットは、人間よりも遥かに器用に仕事をこなすようになるだろう。
 そう遠くない未来、三つ星のフレンチレストランには、もう人間のシェフはいなくなるかもしれない。寿司や天ぷら、懐石料理店などの板場にも、人間はいなくなるかもしれない。農園や牧場、漁港、工場にも働く人の姿がなくなるかもしれないし、芸術家や小説家、歌人、職人の世界からも、人間は姿を消しているかもしれない。
 2015年12月に、興味深いレポートが公開されました。野村総研とオックスフォード大学の共同研究としてまとめられたそのレポートは、10~20年後、日本の労働人口の49%は人工知能やロボット等に置き換えることができると報告しています。
 ネガティブに表現すれば、この先10年から20年の間に、日本人の半分はAIやロボットに仕事を奪われ、失職する可能性があるということです。
  また、「創造性、協調性が必要な業務や、非定型な業務は、将来においても人が担う」とも言っています。しかしそれは“10~20年の間は”という限定付きの話で、20~30年の間には、すべての職業が人間の手から消えているかもしれません。

◆それは果たして幸福なのか?

 最後に、少し、妄想してみようと思います。あらゆる職業をAIやロボットが行ない、人間の出る幕がなくなるということは、人間が食べたり飲んだり眠ったり着飾ったり遊んだりするために必要なあらゆるものを、AIやロボットが調達してくれるということです。
まんざら悪いことでもなさそうですしかし、楽チンになった人間は、一体、何をするのでしょうか?
そんな世界で、わたしたちは、いま以上に笑って暮らしているでしょうか?あなたは、どう思いますか?<文/廣瀬 周>


“仕事がない世界”がやってくる!?

2016年03月16日 | 社会・経済

NHKクローズアップ現代2016.3.15

 20年以内に、日本の労働人口の49%の仕事が、機械に置き換えられる!?(シンクタンク試算)。人工知能やロボットによって、従来の仕事がなくなる懸念が世界的に高まっている。ITを通じてホテルの代わりに一般住宅に泊まれる“民泊”や、一般ドライバーと移動したい人とを結ぶ配車サービスはもはや当たり前。新たな仲介サービスの台頭で、アメリカではタクシー会社などが倒産。職を失った人たちが定職に就けず、日雇い生活に陥る事態も起きている。こうした事態にどう対応すればいいのか。欧米では、様々な取り組みが始まっている。スウェーデンの福祉施設では、限られた仕事を賃金を落とさずにシェアする試みを開始。アメリカやスイスでは、全ての国民に毎月一定額を支給する最低生活保障(ベーシックインカム)の導入の検討が始まっている。“働かざる者食うべからず”といった常識が通用しなくなるかもしれない社会で、私たちはどう生きていくのか。最前線のルポから考える。

 

  気になる表題だった。是非見なければ、と思っていたのだが、夕食後の睡魔に襲われてしまった。

  先日の人工知能とトッププロとの囲碁対決で、とうとう人工知能が勝ったとういうニュースを見て衝撃が走った。人工知能の精度がどんどん進化しているからだ。人間の力を超えて自らの力で進化し始めた。

 人は、もう8時間も働く必要はなくなった。自分の「賃金」分をのぞいた部分を公平に,社会的に使うことを考えなければならない時代が来た。大企業の内部留保を見れば一目瞭然だ。そして1㌫の富裕層への富の集中である。
 今の時代、労働は「価値」を産む。新たなシステム社会では労働は「価値」を生まない。

 新たな「価値」はどのように生まれるのか。労働の「義務」から労働の「権利」になる。新たなシステム構造を明らかにしなければならない。