里の家ファーム

すべて無農薬・無化学肥料、不耕起栽培の甘いミニトマトがメインです。完熟したミニトマトから作る無添加ジュースは逸品です。

「家族に迷惑をかけずに死にたい」

2019年10月03日 | 健康・病気

「家族に迷惑をかけずに死にたい」日本で安楽死合法化が危険な理由

「誰が命を選ぶのか」 河合香織×宮下洋一

   文春オンライン2019.10.01

    人の「生き死に」の領域まで医療が及び始めた現代。終末期医療では、安楽死を求める声が年々増加し、出生時でも先天的な病や障害を理由とした胎児の中絶が行われるようになっている。

   『安楽死を遂げた日本人』を上梓した欧州在住ジャーナリスト・宮下洋一氏と、『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』で大宅賞・新潮ドキュメント賞をW受賞したノンフィクション作家・河合香織氏が「命の選別」をテーマに語り合った。

家族に迷惑をかけないための「安楽死」?

宮下 安楽死について書くのは今作で2冊目です。前作『安楽死を遂げるまで』では、スイスとオランダとベルギー、アメリカといった安楽死容認国の現場を取材して、安楽死は、文字通りの安らかで楽な死なのかを考えました。取材現場で戸惑うことも多かったものの、安楽死を認めるかどうかは、その国の文化や歴史に深く根差していることがよく分かりました。つまり、国民の理解の上で成立している選択肢ということです。

 取材の最後に、日本を訪れ、安楽死の是非を取材しました。日本でも、安楽死を求める切実な声があることを知りましたが、それでも、この国で安楽死を法制化することは危険だと思いました。欧米では、個人の人生における最後の選択肢として、どう逝きたいかの選択肢が尊重されています。一方の日本では、個人の選択肢というよりも、家族や医師を含めた周囲の考えが、死の局面まで影響を及ぼしているのではないか、と。

河合 そのあたり、ご著書では、日本の「迷惑文化」と呼んでいましたよね。つまり、高齢者や難病患者が、家族に迷惑をかけないために、安楽死を請うケースもでてくるのではないか、と指摘されていました。

宮下 はい。医師や安楽死団体が、患者に安楽死を施すか否かを判断するにあたって、各国共通の条件が四つあります。(1)耐え難い苦痛がある(2)回復の見込みがない(3)代替治療がない(4)本人の明確な意思がある――。このうち、最後の「本人の明確な意思」を、良くも悪くも“空気を読む”日本人の場合、確認することができるのか、私にはわかりませんでした。

 その「空気」は、河合さんの『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』にも、感じ取れたので、とても面白いと思いました。生と死、対極的なテーマだけど、共通項がいくつもあるんですよね。

出生前診断は「陰性」……出産してみたらダウン症だった

河合 そうですね。私の本は、函館のある裁判を中心に書いています。出生前診断を受けて「陰性」だと医師から言われた女性が、いざ出産をしてみたら実は子どもがダウン症だった――。その子どもは、ダウン症の合併症で、3カ月半で亡くなってしまいました。母親は、「もし出生前診断で結果がわかっていたら中絶できたかもしれない」という理由で医師を訴えました。

 裁判の顛末は拙著を読んでいただくとして、先ほどの宮下さんの言葉を受けていえば、主人公の女性の父は、孫が障害をもって生まれてくる可能性があるとわかったときに、「検査を受けられるのか」「(陽性だった場合)堕ろせるのか」と女性に聞いたそうです。だから、この女性は父親と「命に対して、どうしてそういうことを言うの?」と対立したと話していました。 ただし、女性はそうした周囲の声に対し抗しきれず、安心のために出生前診断を受けておこうか、と考えるようになります。彼女に限らず世の女性は、本当の意味で自己決定しているのではなく、そうせざるをえないところに追いやられていることもあるのではないかと、取材を通して感じました。

宮下 私が住むスペインにもダウン症の子も沢山います。ですが、日本同様に外の目を気にするかといえば、そうとは言えない気がします。

河合 先ほどの主人公の父は最後に「孫が生きていたらって今でもよく思うよ。最初は人目を気にしたと思います。でも、だんだんと愛着がわいていて、人の目なんてなくなっていったと思います」と話していました。だから、時間を過ごすうちにまた違った感情が生まれてくるはずですが、最初の入り口や、関係性を築くまでに、「世間の目」を気にしてしまう風潮が、まだ日本にはあるかもしれませんね。

「畳の上で死にたい」をスイスで叶える

宮下 中絶もそうですが、安楽死も、実行されてしまえば取り返しがつきません。だから個人の判断が明確ではない日本で、安楽死を法制化するのは危ないと前著で書いたわけです。ですが、それに対し、日本人の読者から、「筆者は欧米社会の暮らしが長いから日本社会の変化に気づいていない」「現在の日本では個人主義も尊重されるようになった」といった声が多く寄せられました。そこで改めて日本人のことを取材しようと思っていたところに、小島ミナさんとの出会いがあった。彼女が実際にスイスにわたって安楽死するまでを描いたのが今作『安楽死を遂げた日本人』です。

 小島さんは、数年前から全身の自由が少しずつ失われていく難病にかかっていました。この病の恐ろしい所は、癌などと違って余命が見えない、だけど確実に進行していくこと。現時点で有効な治療は存在しません。

彼女は生前、「癌のように余命が見える病なら安楽死を選んでいない」「身体的な痛みや苦しみなら耐えられる」と語っていました。彼女のメンタリティに接した限りでは、それは強がりではなく、本当だったと思います。彼女は、精神的な迷いで安楽死に辿り着いたわけではなく、彼女なりの信念があって、スイス行きを希望したのだと思います。

河合 先ほどまでの話の流れで、安楽死というのは、欧米の個人主義的な選択だと思った方がいるかもしれません。でも、この本を読むと、私はそれだけとも思えなかった。日本人は、よく畳の上で死にたいと言いますよね。一見、スイスで死を遂げた小島さんの思想とは対極的に思えます。

 けれど、小島さんは、親身になって付き添ってくれたお姉さん二人に囲まれて、「ありがとう」とか「大好きだよ」と言われ、見守られて死んでいった。ある意味、畳の上で死にたいという日本人の思いを、スイスの地で実現したんじゃないかなとも感じました。

宮下 なるほど、初めての感想ですね。仰るように、家族に見守られながら、そしてその場にいた全員が死を受け入れるなかで、小島さんは亡くなっていった。最後に、笑顔を見せながら逝った姿が、いまも目に焼き付いています。NHKでもその姿を放映したので、多くの視聴者から反響が寄せられたようです。

ただし、スイスに渡ってまで死を遂げたのは、小島さんの強い意志あってのもの。また、最終的に、その逝き方を尊重したお姉さんたちの存在も大きかった。つまりは彼女にしか出来なかった最期の形だったと理解しています。今回の出来事をもって、日本で法制化を前進させるべきだとは思っていません。

安楽死を施した医療者のトラウマ

河合 小島さんが生きていたら聞いてみたかったことがあります。医学が進み、様々な局面で新たな治療法が生まれていますよね。エイズは昔不治の病だったけれど、いまは薬ができて症状をコントロールできる病になりました。そういった医療の発達ということに対して、彼女は希望を抱かれていなかったんでしょうか?

宮下 すぐに、新たな治療法が開発されるとの希望は持ってなかったと思います。一方で、身体的なケアは難しくとも、精神的なケアなら可能だと思われた医療関係者は多いようです。だから彼らの間に、小島さんの安楽死は早すぎるという意見があがっていることは、私も知っています。

河合 医療者からしたら、当然迷うはずですよね。少し次元が違ってしまいますが、宮下さんは、スイスやオランダでは、安楽死を施す医療者のストレスが大きくてトラウマを引きずっているケースもあると述べられていますよね。

宮下 はい。オランダの例で言うと、実際に安楽死法が成立したのは2001年なんですけど、それから法の解釈によって、当初は想定しなかった患者が安楽死を遂げるようになってきています。最近では、認知症患者への安楽死措置を巡って、オランダで訴訟が起こりました。

法制化された当時は安楽死に賛成だった医者も、実際にやってみて、これは自分にはできないという判断になった人もいます。本来は、人を救うために医療を志すわけですから、やはりそのギャップは大きいのだろうと思います。

 ところで、河合さんの本にも、似たような悩みを持つ医療者が紹介されていましたね。中絶手術に関わってきた助産師の方が中絶手術に疲弊し、仕事を辞めようと思いつめたというエピソードが印象的です。

「命を選ぶことができる」は幸せか

河合 はい。欧米では医療者に「特定の医療を良心に基づいて拒否する権利」が認められているところもあります。例えば良心や宗教上の理由で中絶手術をしたくないと医師が主張することで、病院内でその医師は中絶手術には関与しなくてもいい配慮が取られる場合もあると聞いてます。けれども、日本ではそのようなことはまだ難しい段階です。

 羊水検査で胎児の異常がわかって中絶という流れに至った場合、中期中絶となり、人工的に陣痛を起こして出産と同じような形で胎児を「産む」ことになります。命を救うことに高いモチベーションを抱いている医療者にとってはストレスが大きいと感じる場合も少なくないようです。

宮下 出生前診断がどんどん普及していくなか、現場の医療関係者が実は苦しんでいるのだとしたら、そのことも議論しなければなりませんね。

 話は変わりますが、医療がどんどん発達していく世の中で、「選ぶことができる」というのが人間に何をもたらしたかについて、安楽死の取材をしていて何度も考えました。昔は、誰もが自然死だったわけじゃないですか。安楽死なんて考える余地がなかったほうが幸せだったかもしれない、と。

河合 そうですね。命を選ばなければいけない場面に直面することが多い時代になっています。出生前診断は、新型出生前診断や羊水検査だけの話ではなく、誰もが受ける妊婦健診でさえ、胎児に異常がないか調べられているわけです。

 病気を知ってしまったら、やはり何らかの選択をせざるをえない。知ることと選ぶことは対なんだと思います。

 大江健三郎さんはノーベル文学賞を受賞当時、四国の森の中で生まれ、子どもが障害を持って生まれたことを含め、偶然の中に自分の人生の根拠があると仰っていました。人生をコントロールしようとすればするほど、偶然の楽しみをなくしているのではないかと考えます。

宮下 選べるということは、偶然の出会いというのを少し減らしちゃっているんじゃないか、という話ですよね。

河合 はい。もう一つ、取材をしていて感じるのは、選ぶことができない人というのも世の中にいるんですよね。障害を持つ子が生まれる可能性を指摘されたお母さんで、確定診断を受けないまま、障害があるという疑いだけで中絶してしまう人がいます。選ぶ責任を取りたくないから、事実を知ることを避けるわけです。だから、出生前診断のような技術が発展しても、誰もが強く「自己決定」をして、選べるわけではないと思います。そういった方へのまなざしとか、ケアみたいなものも必要かもしれないと思っています。

宮下 良きにせよ、悪しきにせよ、医療技術は今後ますます発展していくでしょう。そこに現場の理解や、生命倫理が追いついていません。いま様々な場面でハレーションが起きています。だからこそ、そうした現状を伝えるのは私たちの仕事だと思っています。

河合 そうですね。答えが簡単に見つからないからこそ、その都度、書く側の問いかけや時には迷いすら、発信していきたいと思っています。


河合香織氏/1974年生まれ。神戸市外国語大学卒。主な作品に『セックスボランティア』『帰りたくない 少女 沖縄連れ去り事件』。『ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち』で、小学館ノンフィクション大賞を、『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』で大宅賞と新潮ドキュメント賞をW受賞

*本対談は9月1日、B&B(下北沢)にて開催された両氏によるイベント「誰が『命』を選ぶのか――終末期医療・生殖医療の現場から考える」をもとに、再構成しています。


 以前、わたしがフォローしていた方に「安楽死」を求める人がいました。今、どうしているのでしょう?「人としての尊厳」の問題なのでしょうか?それともそうさせる「周り」のもんだいなのでしょうか?

もっと議論が必要かと思います。


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食パンからグリホサート(除草剤)

2019年09月21日 | 健康・病気

食パンから発がん性指摘農薬 グリホサート

日本は規制を大幅緩和へ 学校給食は国産・有機食材で

「しんぶん赤旗」2019年9月20日【くらし】

 先月、議員会館で開かれた緊急記者会見に衝撃が走りました。発がん性があると指摘され、使用を規制する国が増えている農薬グリホサートをめぐる調査結果です。日本人の髪の毛から、そして国内で販売されているパンからも検出されたという報告でした。(都光子)

デトックス・プロジェクト・ジャパン会見

 8月8日に開かれたデトックス・プロジェクト・ジャパンの緊急記者会見。同プロジェクトのメンバーとして、農民連食品分析センターの八田純人さんが、検査結果について解説しました。

毛髪から13成分

 同プロジェクトでは今月から毛髪中のグリホサート検査をスタート。その予備調査として、春に日本共産党の紙智子さんら国会議員23人を含む28人の毛髪を、フランスの検査機関に送り、グリホサートなど62成分を検査しました。

 その結果、グリホサートを含む13成分が19人から検出されました(グラフ)。「この検査は、約3カ月の間に摂取された物質を反映しています。事前アンケートでは“グリホサートが直接散布される場所にはいなかった”とほとんどの人が答えていますので、食品から摂取されたと考えられます」と八田さん。「毛髪からはっきり検出されていて驚きです」

給食パンからも

 同センターにはフランスと同型の検査機器があります。小麦粉を使った加工食品の残留農薬を調べたところ、アメリカ、カナダ産輸入小麦を使ったパンからグリホサートを検出(表)。一方、国産小麦のみのパンからは検出されませんでした。

 日本は小麦の8割強を輸入しています。農林水産省の検査でも、輸入小麦からグリホサートが検出されています。「輸入先の国々が、収穫前にグリホサートを散布する『プレハーベスト処理』をしているからでしょう」と八田さん。「新日本婦人の会と共同で調査をし、3県の給食パンから検出されることを確認しています」と公表。自治体などでの調査を呼びかけました。

米国で賠償命令

 グリホサートは、2015年に国際がん研究所が「ひとにたいしておそらく発がん性がある」として、5段階のうち上から2番目に高いリスク評価をしました。

 「農薬の人体汚染対策は待ったなしのところにきている」。こう話すのは日本有機農業研究会の夏のシンポジウム(9月7日)に登壇した食政策センター「ビジョン21」代表の安田節子さんです。

 「アメリカでは、グリホサートを開発し販売しつづけるモンサントにたいし、悪性リンパ腫など健康を害したことにたいする賠償を求める裁判が各地でおこり、賠償命令が出ている」と報告。

 「オランダ、フランス、スイス、ドイツではホームセンターでの販売を禁止していて、ドイツは23年末までにグリホサート禁止を決定しました」と、国際的にグリホサート規制が進んでいることを紹介しました。

 一方、日本の農水省が登録許可したグリホサート製剤は106種類。2017年には、残留規制値を大幅緩和したうえに、一挙に10種類も新規登録したと指摘。「本気で脱農薬を目指さないと、とくに子どもへの影響など、取り返しがつかないことになる」と警告しました。

 日本有機農業研究会はシンポジウムの最後にアピールを発表。農薬の健康への影響を懸念し、グリホサートの使用・販売・製造・輸出入の中止・禁止をもとめ、とくに子どもたちの給食を有機食材にしていくことを求めました。

“危険農薬製品売らないで”

親たちが運動

 小樽・子どもの環境を考える親の会は、シックスクール問題をきっかけに発足。化学物質など子どもの環境について10年以上取り組んでいます。

 昨年末からグリホサート製品と害虫駆除剤として使われるネオニコチノイド系農薬製品の販売中止を求める署名に取り組み、今年5月までの短期間に2万2141人分が集まりました。これを小売店4社に提出しました。

 同会代表の神聡子さんは「全国で100円ショップを展開する株式会社大創産業から、『要望を受けて、グリホサートが含まれない商品に変更している』との回答を得ました。2万人以上の声が動かした」と報告。

 しかし、その後、EUでは登録抹消されている「グルホシネート」成分が入った除草剤を販売しはじめ、神さんたちは売らないよう求めています。「一般市民が危険な農薬を簡単に買えるのはおかしい。きちんと危険性がわかるようにしてほしい」と訴えています。


台風17号が接近中。まだ千葉の停電も復旧していないのに・・・
また、北海道を直撃か?

ノシメトンボ、矢車ンボて言っているけど…

庭からハウス方面

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簡単筋トレで“貯筋”の秋 転倒や骨折を予防

2019年09月18日 | 健康・病気

  東京新聞2019年9月18日

 スポーツの秋、高齢者も簡単な筋トレで“貯筋”に挑戦してみては-。諏訪中央病院(長野県茅野市)名誉院長で内科医の鎌田実さん(71)は、手軽に足腰の筋肉を鍛える「スクワット」と、「かかと落とし」運動をシニア層に推奨している。転倒や骨粗しょう症などによる骨折の予防が期待できるという。 (細川暁子)


 長年、地域医療に携わる鎌田さんによると、高齢者が要介護状態になるきっかけの多くが骨折。筋肉が減り、体を支えられずに転びやすくなる。また、骨密度が下がる骨粗しょう症になると、さらに骨折しやすくなる。特に太ももの骨折が多く、その後寝たきりになる例をたくさん見てきた。

 「高齢者こそ、足腰の筋肉を鍛える“貯筋”が必要」と鎌田さん。ただ、本格的な筋トレや運動はけがのリスクもある。そこで、十年ほど前に手軽なオリジナルのスクワットと、かかと落としを考案した。

直立した姿勢から膝を曲げ伸ばしするスクワットは、主に太ももや腹筋を鍛える。鎌田さんによると、適度な運動をすると、筋肉から「マイオカイン」という物質が分泌され、血糖値や血圧を下げるなどの効果があるとして近年注目されている。「太ももは体の中で最も筋肉量が多い。鍛えることは健康長寿の鍵」

 加えて重要なのがふくらはぎの筋肉強化だ。ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ、筋肉が収縮してポンプのように足の血流を心臓へ戻す働きをしている。ふくらはぎを鍛えると、血流が良くなり、心不全の予防も期待できるという。

 「かかと落とし」は、つま先立ちの姿勢からかかとをドスンと床に落とすだけだが、ふくらはぎの筋肉を鍛えるのに最適という。

また、かかとを勢いよく落とし、骨に衝撃を与えると、骨を再生する骨芽細胞が刺激されて骨密度が上がり、骨が強くなるという研究結果も報告されている。

 鎌田さんも体力の衰えを感じ始めた三年前から、毎日朝昼晩の三回実践。骨密度は同年齢の標準を大きく上回り、体重は九キロ、ウエストも九センチ減った。

 筋肉は四十代ごろから減り始めるといい、鎌田さんは「日常生活のちょっとした合間を見つけ、こまめに続けてほしい」と話す。

◆挑戦!スクワット&かかと落とし

 スクワットと、かかと落としの方法は次の通り。いずれも、一セット十回で、一日三回(朝昼晩)行う。

 

【スクワット】体を傷めないよう、まずは準備体操=イラスト(上)。(1)いすに座った状態から立ち上がり、足を少し広げ、胸の前で手を組む(2)腹筋に力を入れながら、ゆっくりといすに座る。

 準備体操を一カ月試し、続けられそうなら、「反動スクワット」=イラスト(下)=へ。(1)両足を肩幅に広げ、両手を頭の上に(2)太ももが床と平行になるまでゆっくりと膝を曲げながら、両手を下ろしていく(3)手を下げた姿勢のまま五秒間キープ(4)息を吐き、ゆっくりと手を上げながら立ち上がり、元の体勢に戻る。

 

【かかと落とし】両足を肩幅に広げ、つま先立ちの姿勢から、かかとを床に落とす。背筋はピンと伸ばす。初心者は転倒しないように、必ずいすの背やテーブル、台所のシンクなどをつかみながら行う。

 


 わたしもやっているのだが、「スクワット」初めのうちは反動をつけづにやったほうが良いと思う。「かかと落とし」も初めは力まず、ひざ、肩、腰などの関節にも響くので、全体重をかけず、少しずつ慣らしてしていくのがいい。

 すごい落雷。あっという間に過ぎ去った。雲の動きを見ると「真っ赤な」部分が通り過ぎて行った。

チマサンチユ

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認知症と森林浴

2019年08月27日 | 健康・病気

「認知症を超音波で治す時代」が早ければあと4年で到来!東北大学の挑戦

  木原洋美:医療ジャーナリスト

健康 News&Analysis 2019.8.26 

 認知症の治療は非常に困難である。現在、承認されている認知症治療薬は、いずれも病気の進行を抑制する程度のものであり、劇的な回復が期待できるものではない。ところが、薬ではなく、思わぬ技術を用いた、新たな治療法が注目されている。それは東北大学の下川宏明教授率いるチームが研究を進めている“超音波”を使う治療法だ。(医療ジャーナリスト 木原洋美)

検査だけではない

超音波のすごい力を利用

「認知症の特効薬はあと10年以内にできますよ」――。

 20年ほど前、世界的な研究者から教えられ、一日千秋の思いで待ちわびてきたが、今に至るまであらわれていない。薬で進んだのは、種類が増えて、「飲み薬が苦手な人は、貼り薬が使える」程度に選択肢が広がったことぐらいだろうか。

 実際、フランスは昨年8月、代表的な治療薬4種類を、「有用性が不十分」という理由で医療保険の適用から外してしまった。「進行を抑制する(遅れさせる)」という効果が分かりにくい割に、下痢やめまい、吐き気などの副作用が起きやすいことが理由だ。

 これら4種類の薬剤の日本での保険適用は継続されているが、患者やその家族、将来の発症の不安を抱えている方々にとっては「やっぱり、発症したら打つ手なし」と宣告されてしまったようで、がっくりするニュースだったのではないだろうか。

 ところが思わぬ技術を用いる、新たな治療法が注目されている。その開発を進めているのは、東北大学の下川宏明教授率いる研究チームだ。

 それは薬ではなく、“超音波”を使う治療法で、アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症の両方を治せる可能性があるという(認知症にはアルツハイマー型、脳血管性、レビー小体型、前頭側頭型の4種類があり、アルツハイマー型が6割、脳血管性が2~3割で、患者の大半を占める)。

 医療現場での超音波利用といえば、最も身近なのは健康診断時のエコー(超音波)検査。CTと違って放射線被ばくの心配がないため、胎児の検査にも使われている。

 一方、治療では、高出力の超音波の発熱作用を利用した癌(がん)などの治療法はあるが、いずれにしても、一体どうやったら、超音波で認知症が治療できるのかはイメージしがたい。「原因物質とされるアミロイドβタンパクを超音波で破壊するのだろうか」などと考えていたら、全然違った。

 なんと超音波には、血管を新生させ、血の巡りが悪くなって障害された組織の機能を改善させる力があるという。

 こうした超音波のマル秘パワーを利用する治療法は、昨年6月から軽症アルツハイマー型認知症の患者を対象に、安全性を評価する治験治療が行われていたが、今年3月に第1部が終了。効果安全性評価委員会で安全性が確認されたため、今年の6月からは、さらなる有効性の評価を検証するために、患者40人を対象とした第2部の治験治療が開始されている。

 期待が高まる超音波治療法について、下川教授に話を聞いた。

第1ステップ

衝撃波で狭心症を治す

―― 一般的に認知症は、老年科や脳神経内科の領域ですが、下川先生は循環器内科医です。心臓疾患を診る先生がどうして、認知症治療の研究を始めたのでしょうか。

 発端は、重度の狭心症を治療する目的で始めた「低出力体外衝撃波治療」の研究でした。狭心症は動脈硬化などによって心臓の血管(冠動脈)が狭くなる病気で、重症になるとステント(血管を拡張させる医療機器)が入らなくなったり、血管を移植するバイパス手術も体力的にできなくなったりします。日本では近年、重症の狭心症患者さんが増えており、私はそうした方々を治療する方法を探していたのです。

そんな中できっかけを与えてくれたのが、私どもが2001年に主催した「第一回日本NO学会学術集会」でした。血管の一番内側にある内皮細胞がNO(一酸化窒素)を産生し、血管を拡張・新生させて、動脈硬化を防ぐ働きをしていることを解明したルイス・J・イグナロ博士が、1998年にノーベル生理・医学賞を授与されたことをきっかけに設立された学会です。その学会で、「内皮細胞に低出力の衝撃波を照射するとNOが産生される」というイタリアの研究グループの発表を聞き、低出力衝撃波を用いた狭心症の血管新生療法を着想しました。

 衝撃波は、雷が鳴るときやジェット機が通過するときなどに発生する振動波で、医療では、尿管結石や腎結石を体外から破砕する結石破砕治療として使われています。

――そもそもは狭心症の治療をするために考え付いた治療法だったわけですね。血管を新生させるのはNOで、血管内皮に微細な振動を与えることでNOを発生させようと。

 はい、そこでまず日本のメーカーに共同開発を持ちかけましたが、全然相手にされませんでした。理由は2つあります。

  1つはこの技術が第2次世界大戦中にドイツ軍が開発に着手したものだったため、ドイツとスイスのメーカーが特許を持っていたこと。もう1つは、狭心症で弱った心臓に衝撃波を照射するという私のアイデア自体が斬新過ぎたこと。危険極まりないと思われてしまったようです。

 実際、口の悪い同期の友人からは「おまえ、気は確かか」とあきれられました。

――でも、実際には非常に安全な治療法だった。

 研究を重ねた結果、結石破砕装置に使われる出力のちょうど10分の1の低出力の衝撃波が、最もうまく血管を増やすことを発見し、その後、スイスのメーカーと共同で、2004年に心臓病専用の衝撃波治療装置を開発しました。

 結石破砕の10分の1の出力の衝撃波というのは、手のひらに当ててもわずかに圧迫されているのが分かる程度で、心臓にダメージを与えるなどの副作用は全くありません。

――実際の治療はどのように行うのですか。

 1日最長3時間、心臓の拍動に合わせて、体表面から1ヵ所200発の衝撃波を十数ヵ所に当てます。これを1週間で3回。冠動脈の狭窄(きょうさく)が治るわけではありませんが、心臓の血管が新生し血流が良くなり、症状が改善します。平均して1週間に6回もニトログリセリンを服用していた患者さんたちが、治療開始から3ヵ月後には平均1回以下の服用で済むようになりました。

 日本では2010年に先進医療として承認されましたし、世界でも導入が進み、これまでに、25ヵ国で1万人以上の狭心症患者さんの治療に使用され、有効性と安全性が報告されています。治療費も、他の治療法より格段に安価です。

第2ステップ

衝撃波から超音波にシフト

――その後はさらに研究を進めて、衝撃波から超音波にステップアップを図りましたね。

 衝撃波は、蓄積されたエネルギーが、瞬間的に解放されたときに発生する単一波です。そのため、治療の際には心臓の拍動に合わせて照射しなくてはならず、1回の治療にどうしても時間がかかります(約3時間)。また、空気に当たると破裂する性質があり、軽度の肺出血を起こす危険性もありました。

一方、超音波は連続波ですから、心臓の拍動に合わせる必要がなく、面で照射することができるので治療時間が短くて済みます(約1時間)。また、肺に当たっても影響がないので、安全性も一層高めることができるのです。

――大きなメリットがあったわけですね。開発はスムーズに進みましたか。

 衝撃波での成功体験がありましたので、それを追うような形で研究を進め、低出力衝撃波とほぼ同じ効果を示す超音波の治療条件を、2年ぐらいで見つけることができました。

 32波というパルス波(音波の塊を連続的に発射すること)超音波が、低出力衝撃波とほぼ同じ効果を示すことを突き止め、特許を取得しました。16波でも64波でもなく、32波。おそらく、このパルス波が生体(血管内皮細胞の細胞膜)と一番共振するのでしょう。この強度は、健康診断で使われる心エコーや腹部エコーと同じ低レベルなので、安全です。

――近いうちに衝撃波治療に代わり、超音波治療が使われるようになるわけですね。

 あと少しです。2014年から東北大学病院をはじめ、全国10大学の病院で治験治療を実施してもらっており、患者さんのエントリーに成功しています。「効いた」という有効例が全国から報告されていますが、悪化したという報告はまだ一例もありません。

第3ステップ

認知症治療への応用

――超音波治療の素晴らしい可能性を実感しますね。

 そうです。そこで、次に目を向けたのが認知症の治療への応用でした。

 というのも結局、私が発見した治療法は、「微小循環不全を改善する治療法」なんですね。微小循環とは、末梢にある微小な毛細血管の血の巡りを指します。

 微小循環は、循環系で最も本質的な役割を演ずる部分であり、心臓や太い血管は微小循環系に適切に血液を供給するための補助装置とも考えられます。全身の細胞機能を規定するのも微小循環なので、虚血性心疾患も認知症も、結局は「循環不全病」なのです。

――ですが、「アルツハイマー型認知症の原因物質はアミロイドβ」ということになっています。

 そこが問題なのです。アミロイドβやタウタンパクといった物質だけをどんなに一生懸命減らしても、そうした開発治験は全部失敗しています。アミロイドβやタウタンパクは海面に出た氷山の一角であって、海面の下には微小循環障害があるからです。

 例えば認知症の予防に良いこととして、運動とか、友だちと談笑するとか、脳トレとか、いろいろ挙げられていますが、それらはすべて脳の血流を増やす方法です。私の治療法は、それを最も効率よく行うことができます。大切なのは脳の微小循環障害を治療することです。

記憶をつかさどる海馬にアミロイドβが蓄積することでアルツハイマー病が発症するといわれてきましたが、認知症を発症させたマウスで調べてみたところ、実は海馬だけでなく、脳全体に大量のアミロイドβが蓄積していました。

 そこで我々は、脳の微小循環障害が全脳にわたって起きていると考え、超音波を全脳照射してみました。アルツハイマー型認知症のマウスモデルと、脳血管性認知症のマウスモデルと、両方のモデルで私たちが予想した以上の改善効果が見られました。

 アミロイドβの蓄積が見られない脳血管性認知症モデルにも効いたということは、我々の仮説である、「認知症は脳の微小循環障害が原因である」ということの証明になります。

――脳全体に弱い超音波を照射するだけで、認知症が治るんですか。

 私の治療法は、患者さんがまだ使い切っていない自己修復力、自己治癒力を活性化する方法で、適切な刺激を患者さんの脳に与えるだけ。あとは患者さんの組織が自分で治っていく。非常に理にかなった治療法だと思います。

 副作用もないし、拒絶反応もゼロなので、他家移植による細胞治療のように免疫抑制剤を飲み続ける必要もありません。

――薬を服用しても、脳組織に血流内の薬効成分がなかなか届いてくれない「血液脳血管関門」の問題もクリアできますね。

 おっしゃる通りです。そもそも人間の脳には「血液脳関門」があり、血液中の老廃物や毒性物質が大切な脳に直接到達しないような仕組みになっています。この重要な機構が薬物治療の場合はかえって邪魔をする。

 近年、この脳関門をすり抜けて薬剤を脳組織に届けるナノカプセルが開発されましたが、私はまだまだ課題が多いと思っています。

 やはり一番いいのは、まだ使い切っていない患者さんの自己修復能力を活性化してあげることだと思います。

――超音波治療は、具体的にはどのように行うのですか。

 ヘッドギア型の装置をかぶってもらい、耳の上の側頭骨という一番薄いところから、交互に超音波を照射します。こめかみのあたりですね。1回1時間で週3回実施します。

 昨年6月から実施した、主として安全性を評価する第1部の治験では、全員に安全性が確認されました。

 現在行っている治験は、再来年で終わります。その結果次第ですが、劇的な効果が得られれば、4年以内に実用化できる可能性はあります。

――期待が膨らみますね。でも、超音波にそれほどの力があるというのはやはり不思議です。

 そうですね。私たち人間の耳は20キロヘルツぐらいまでの音しか聞こえません。一方、超音波治療に用いているのは1.875メガヘルツという高周波です(1メガヘルツ=1000キロヘルツ)。でも、森に行くと、そういう周波数の音波は普通に存在します。森にはありとあらゆる周波数があります。

森林浴をすると気分がよくなると皆さんおっしゃいますが、実は、耳には聞こえていないある種の高周波には全身を癒やす作用があるとされています。

 だから私の治療法をもう少し分かりやすく言うなら、森林浴のように認知症をよくする治療法ということになるでしょう。

――では近い将来、森林浴をするように、認知症治療をする時代がくるかもしれませんね。

 治療だけでなく予防にも用いる時代がくることを期待しています。会社帰りにでもちょっと1時間、超音波を浴びて行こうかと。そういう時代がくることを夢見ています。

 

下川宏明(しもかわ・ひろあき) 東北大学教授(循環器内科学、2つの寄附講座)、循環器内科科長、東北大学医師会長、東北大学病院臨床研究推進センター長、東北大学ビッグデータメディシンセンター長(全学)。1979年九州大学医学部医学科卒業、85年より米国Mayo Clinic, Research Fellow、88年より米国Iowa University, Research Scientist。91年九州大学医学部附属病院助手、 92年同上講師、95年九州大学医学部助教授、 99年九州大学大学院医学研究院助教授を経て、2005年東北大学大学院医学系研究科教授に就任、現在に至る。12年東北大学病院循環器センター長(~現在)、13年東北大学病院臨床研究推進センター長(~現在)、 14年東北大学医師会長(~現在)、 15年東北大学大学院医学系研究科副研究科長(~2017年度)、17年東北大学ビッグデータメディシンセンター長(~現在)


 これは面白いお話でした。
登山が好きな方、キャンプ・アウトドアが好きな方は「認知症」になりにくいのかもしれませんね。

 わたしのところの「農園」では、プチ「森林浴」が体験できます。このようなところで散策したり、瞑想したり、ぜひ体験してみてください。

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慢性腰痛

2019年06月26日 | 健康・病気

「慢性腰痛の名医」がMRIを撮らないで治療する理由

  DAIAMONDonline 2019.6.26

    木原洋美:医療ジャーナリスト

  「先進国中、最も遅れている」とされる日本の慢性痛医療の世界で、1980年代から痛みの知識や理論の探求に励み、90年代、ほぼ独学で「トリガーポイントブロック」療法を完成させ「慢性腰痛治療の名医」といわれる加茂整形外科医院・加茂院長の治療法の特徴を紹介する。(医療ジャーナリスト 木原洋美)

 

問診に時間をとる

MRIには頼らない

◎加茂院長の治療 5つのルール

1.問診重視、レントゲン、MRIには頼らない

2.ケガの治療より痛みの治療が先(全身麻酔の手術でも局所麻酔を)

3.トリガーポイントブロック注射(神経ブロック注射とは違う)

4.基本は「認知行動療法」=心配しないでよく動かすようにすること

5.いつも心に「ドクターズルール10」

「私は、慢性腰痛で受診された患者さんのMRIは撮りません。筋肉のこわばり、疼痛、トリガーポイントは、画像診断装置では写せないからです」

 全国から「何をやっても治らない腰痛患者」が殺到している、石川県小松市にある加茂整形外科医院の加茂淳院長はきっぱりと語る。高度で専門的な腰痛治療をウリにする施設の多くが「MRI・CT・レントゲンの画像検査」に重きを置いているのとは真逆の印象だ。

「MRIなどの画像診断や血液検査は、患者さんの痛みが、悪性腫瘍、感染症、骨折などの明らかな外傷、リウマチとその周辺の炎症性疾患が原因なのか否かを見分けるために行うものです。当院を受診される患者さんの場合、検査も治療もやり尽くした方ばかりですので、まず必要ありません。第一、画像では痛みのことは何もわかりませんから。ムダな検査で、患者さんに負担をかけたくないというのもあります。

 代わりに、たっぷり時間をかけて行うのは問診です。

 その痛みやしびれが、どのような状況で強くなったり弱くなったりするのかを、じっくりと伺います。これを『積極的診断』といいます」

積極的診断によって腰痛の正体に見当がついた後は「治療的診断」。どのような治療に対して改善が見られたか、あるいは見られなかったかを通して、診断を絞り込む。

 ケガの治療より

痛みの治療が先

 治療において加茂院長は、「一刻も早く、痛みを取り除くこと」を優先している。

「痛みは火災と似ています。初期消火(急性痛)なら、バケツ1杯の水で消せますが、火の手が大きくなると、簡単には消せなくなる(慢性化)。急性痛と慢性痛症とでは痛みのメカニズムが違うので、治療者はそれを見極め、それぞれに合った治療法を用いるべきです。

 急性痛のときには当然、まず痛みを消してしまうことが重要です。そうしないと、いろいろな不都合が生じます」

 『不都合』には次の3つがあるという。

  (1)ワインドアップ現象――持続的に痛みの刺激が脊髄に入ると、次第に脊髄の興奮性が増強される。

 (2)中枢性感作――痛みがつづくと、脊髄における知覚処理に変化が起こり、もとからある炎症、あるいは組織障害部位の範囲を超えて痛覚過敏の部位が広がる。

 (3)痛みの可塑性(かそせい)―ー痛みがつづくと、痛みの神経回路に歪みが生じ、もとの正常な状態に戻らなくなる。

 これらの不都合が重なることで急性痛は慢性痛症に変化し、患者は、急性痛の原因となった外傷などが治った後も、消えない痛みに苦しめられることになる。消火開始の遅れによって、燃え広がった火が、延々とくすぶり続けてしまうのだ。

「だからこそ、治療にあたる医師は、痛みを長引かせないよう、できるだけ早く局所麻酔なり消炎鎮痛剤なりを用いて、痛みの消火活動にあたるべきです。ところが、多くの医師は、痛みの原因を探ることにばかり熱心で、痛みを止めることにはあまり関心がありません。患者さん自身も、痛みを止めることは真の治療とは思っていないふしがあります。しかしそれは、大きな誤解です。特に慢性痛の治療では、痛みをとることこそが、治療そのものなのです」

 さらに意外なことに、ケガや疾病に対する切開手術でも、「体」が痛みを感じないよう、局所麻酔をしたほうがいいらしい。

「全身麻酔で頭は眠っていても、知覚神経に備わった痛みセンサーは作動し、痛み信号を発信していることが分かっています。記憶にないだけなのです。術後の慢性痛を予防するために、切開時にもちゃんと、局所麻酔を行うべきです」

 これは初耳。慢性痛には、いまだ解き明かされていない謎が多そうだ。

痛みの“現場”に局所麻酔

トリガーポイントブロック注射

 火災同様、初期消火を重視するのも、加茂院長流。

 痛みの“発生現場”に、直接、局所麻酔注射をし、「一刻も早く、痛みを取り除く」のが「トリガーポイントブロック注射」だ。痛みの発生現場には、第一現場(損傷を受けた部位とトリガーポイント)と第二現場(痛みを感知する脳と脊髄)があるのだが、加茂院長は第一現場(数ヵ所から十数ヵ所!)に局所麻酔を注射する。

「ここは圧痛点か、トリガーポイント(参照記事:「手術をしても改善しない腰痛患者があふれている理由」)かを探りながら注射します。反応はすぐに出ますので、効果を確かめながら注射することができます。非常に細い針を使うので、注射の痛みを訴える患者さんはほとんどいませんし、局所麻酔剤は安全性の高い薬剤なので、妊婦でも高齢者でも安心して使うことができます。

押すと強い痛みを感じるしこり

 注射の深さは、触診しながら、痛みを感じている筋肉の位置を想定して行います。熟練を要するとすれば、このあたりでしょう」

 トリガーポイントブロック注射の目的は次の通り。

  ・発痛物質の洗い流し(注射液のシャワーで洗い落とす)

 ・交感神経をブロックして、末梢の細い動脈を拡張させることによる血行改善

 ・筋緊張の改善(コリコリに固まった筋硬結をゆるめる)

 ・痛覚伝達のブロック(痛みの電気信号が知覚神経を通らないよう遮断する)

「要するに、痛みを一時的に抑えるのではなく、痛みの悪循環を阻止して、自然治癒の働くきっかけを作っているのです。痛みは、急性痛のうちにやっつけてしまうのが一番。慢性痛に移行したものに対しては、トリガーポイントブロック注射に加え、薬物療法や心理療法、運動療法などの方法を駆使して対処しています」

 ちなみに『慢性疼痛治療ガイドライン2018』(厚生労働省)には、「トリガーポイント注射の有効性を結論づけるにはエビデンスが不足しているが、短期的には有効性を示すエビデンスがある。熟練した専門医が行えば比較的安全で容易に施行できる手技であるため、痛み治療の一助として用いてもよい。その際には使用薬物や施行頻度の考慮が必要である」と書いてある。

また「局所麻酔薬の使用は、刺針部痛の緩和を期待できる。ステロイド剤やボツリヌス毒素の使用を推奨する強いエビデンスはない」とある。

 加茂院長が行っているトリガーポイントブロック注射とトリガーポイント注射はイコールではないが、安全な治療と安定した効果を得るには、熟練した医師を選び、注射する薬剤についてもしっかりと確認する必要がある。

 ウェブを検索していると、さまざまなタイプのトリガーポイントブロック注射、あるいはトリガーポイント注射が見つかるので、注意してほしい。

 さらに、全国の整形外科やペインクリニックで行われている「神経ブロック注射」とも「トリガーポイントブロック注射」は違う、ということも覚えておきたい。神経ブロック注射は「痛むのは神経であって筋肉ではない」という考えに基づく治療法。「トリガーポイント」という概念は存在しない、似て非なるものだ。

 基本は「認知行動療法」

心配なく、よく動かす

 慢性腰痛等の治療における 「認知行動療法」とは、痛くて何もできないという間違った認知(思い込み)を、行動を少しずつ増やしていくことによって正していく治療法。

 加茂院長は、この認知行動療法をとても大切にしている。

 トリガーポイントブロック注射で痛みを止め、ポールウォーキング※(参照記事:『腰痛治療のための「薬と運動」が逆効果になってしまうことが多い理由』)で運動してもらい、動ける心と体を取り戻してもらうことを目指す。

 ※ノルディックスキーのように両手に専用のポールを持ち、正しい姿勢とバランスを保ちながら行うウォーキングのこと

 治療にとって心理的な要因は非常に重要なようで、加茂院長は心理学についても研究し、「心療整形外科」というブログを2003年から運営している。

 腰痛に心理的要因が深く関係していることが、世間で広く認識されるようになったのはつい最近だが、かなり前から認識し、治療に採り入れていたわけだ。

 いつも心に

「ドクターズルール10」

 最後に、加茂院長が「肝に銘じて日々の診療にあたっている」という「ドクターズルール10」の一部を、『腰痛は治る!』(加茂淳著)から抜粋して紹介する。これは、加茂院長が開業する前、石川県立中央病院の勤務医だった時代に、金沢大学整形外科の先輩で、上司の山田浩先生から指導されたものだという。

  ・臨床的証拠がないからといって、病気が存在しないという証拠にはならない。患者の訴えは正しいものである。医学的にあり得ないと考えずに、訴えに耳を傾けること。患者は全身で24時間、疾病と対決している。

・あなたが診ようが診まいが、ほとんどの外来患者の病気は治癒するものである。病人が治るのを邪魔しないのが良い医師である。

  ・痛みはいかなるときも速やかに止めること。医療では完璧よりも急を尊ぶ場合が多い。

  ・投与薬はできるだけ少数に絞ること。量が増えれば、副作用の起こる可能性は指数関数的に高くなる。老人のほとんどは服用している薬を中止すると体調がよくなる。

 読んでみると本当に、日々の診療にしっかりと反映されていることに感銘を受ける。しかも本稿で紹介した治療法はいずれも保険診療内、日本中に“高額なのに効かない治療”があふれているなかにあって比較的安価に行えるものばかりなのだ。

 さて、5月に刊行された『腰痛診療ガイドライン2019』(日本整形外科学会、日本腰痛学会監修)では、「コルセットは腰痛に効かない」ということが初めて結論づけられた。コルセットが効かないことは世界的にはだいぶ前から知られていたし、逆に「コルセットをすることで、腰痛のない人でも腰痛になる恐れがある」という研究報告さえあった。まさに「病人が治るのを邪魔」する器具が、現在に至るまで、保険点数が認められる形で使われ続けてきたことに衝撃を覚えずにはいられない。

 日本の腰痛診療は変わらなくてはいけないと思う。

 加茂院長は、「何か迷いが生じるたびに、この教えに立ち戻る」のだとか。

 

 ◎加茂 淳(かも・じゅん)

加茂整形外科医院(石川県小松市)院長。金沢大学医学部卒業。富山県立中央病院、石川県立中央病院にて整形外科医として研修。1982年小松市に加茂整形外科医院を開業、現在に至る。整形外科専門医、リウマチ専門医、心療内科登録医。これまでに治療してきた患者のカルテは7万件以上。手製のホームページに寄せられる患者からの相談に、1件1件、丁寧に回答していることでも有名。医院、ホームページ共に、慢性痛難民の駆け込み寺になっている。


プルーンがたくさん実っています。


桑の実がすごい。こんな木がまだたくさんある。
採りに来られる方には差し上げます。

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危ない「健康診断」

2019年06月10日 | 健康・病気

巨大利権か。被ばくリスクのX線胃がん検診を受けさせたい人々

  MAG2NEWS2019.06.07

    新恭(あらたきょう)

 

   現在も広く行われているX線胃がん検診の被曝リスクが国会で取り上げられ、話題となっています。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では元全国紙社会部記者の新 恭さんが、具体的な被曝線量を示しその危険性を記すとともに、このようなリスクを伴う検査法が無くならない理由を白日の下に晒しています。

 

ようやく国会で取り上げられたX線胃がん検診の被ばくリスク

   ようやくというべきか。集団健診バスなどで昔から続けられているバリウム使用のX線胃がん検診について、被曝の危険性が国会で取り上げられた。現在、先進国でバリウムによる胃がん検診を行っているのは日本だけともいわれる。

   筆者は30歳代のころ集団検診で胃に数個のポリープが見つかり、胃カメラ検査を受けて良性と判断されたが、その後数年間は年に1回、嫌なバリウムを飲んで変化していないかどうかを確かめた。当時の胃カメラ検査はチューブが太かったため喉に通す時がひどく苦しく、二度と受けたくないと思っていたので、X線検査を選択したのだ。

   幸いなことに、胃の良性ポリープが癌に変化する可能性は低いという医師の知見を信じて、その後はいっさい胃がん検診なるものを受けたことがない。

   なぜ幸いかというと、あのまま毎年1回、30年以上にわたってX線検査を続けていたら、どれだけの放射線被曝量が体のなかに累積していたか、空恐ろしいからである。

   では、胃のX線検査で1回どれだけ被曝するのだろうか。530日の参議院財政金融委員会において問題を提起した風間直樹議員は次のようなデータを示した。

「私の手元の資料によると、大きなフィルムで撮影する直接撮影では115ミリから25ミリシーベルト、検診車による小さなフィルムでの間接撮影方法では、120ミリから30ミリシーベルトも被曝する。胸部レントゲン撮影の被曝線量は1回あたり0.1ミリシーベルトだから、いかに胃のX線検査の被曝量が多いかがわかる」

   このデータについては多少、疑問がある。胃部X線検査はさまざまな角度から最低8カット撮影するほか、撮影の合間もX線を当てたまま胃の状態を見る「透視」が必要だ。その分、被曝量は多くなる。だから、透視の時間を考慮しなければ実際の被曝量は推定できない。

   風間議員は、間接撮影の場合遠い位置からの撮影なので線量が強いと説明したが、透視時間を考慮すれば、集団検診車より医療機関の直接撮影のほうが高くなるのがふつうだろう。

   実際、名古屋大学の調査では、間接撮影で2.9ミリシーベルト、直接撮影で4.013.4ミリシーベルトという数値が出ている。風間議員が指摘した数字に比べて低いが、それでも十分、健康被害が懸念されるレベルだ

   福島原発事故の直後にさかんに使われた一般人の年間許容量「原則1ミリシーベルト以下」という基準値を思い出せばわかるだろう。

   集団検診を受けるだけで、たやすく年間1ミリシーベルトという許容基準を上回ってしまう。なんらかの病気でCT検査を受けると、さらに1020ミリシーベルトも被曝線量がプラスされる。

   70歳となった筆者の場合、直接撮影による胃部のバリウム検査を35年にわたって続けたと仮定すれば、最低でも4×35140ミリシーベルトを体が受ける計算だ。累積で100ミリシーベルトをこえたら、健康被害が出る可能性が指摘されている。

   そもそも日本は世界一、医療による被曝が多いらしい。2004年、世界有数の医学雑誌「ランセット」に掲載されたオックスフォード大学研究グループの論文によると、75歳以上の日本人の年間がん発症者の3.2%にあたる7,587人はX線撮影の被曝が原因だというのである。

   諸外国に比べXCT装置の台数が多いこともあるだろうが、それに加えて、日本がいまだにバリウム検査を重視していることを見逃すわけにはいかない。

   国立がんセンターの「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン」を読めば明白だ。2014年に改訂されているのだが、胃X線検査については従来通り「住民健診型」「人間ドック型」のいずれについても「推奨する」とされている。

   胃カメラ検査に関しては、2005年版で「住民健診」を「推奨しない」とされていたが、14年版でようやく「推奨する」に引き上げられた。

   一方、ピロリ菌の有無などを調べる胃がんリスク検診は「推奨」されていない。「死亡率減少効果を判断する証拠が不十分」というのがその理由だ。

   血液検査でピロリ菌の有無と胃粘膜の萎縮度を調べ、胃がんリスクの程度によってグループ分けし、最もリスクの低いグループは定期胃がん検診を不要とするのが胃がんリスク検診である。

   胃がん患者の99%がピロリ菌感染者だということは医学的に証明されている。ピロリ菌に感染していないと判定されたグループは、無駄な検査を回避し、その他のグループだけが、胃カメラ、つまり内視鏡検査を受ける。そのほうがはるかに合理的ではないか。この検査を排除しょうとするのは不可解である。

   WHOの専門家会議は、胃がん診療で最も大切なのはピロリ菌対策だと結論づけているのに、なぜかバリウム集団検診がいまだに偏重されているのが日本の現実だ。

   厚労省によると胃がん検診のうち77%がバリウムによるX線検査で、内視鏡検査は22%にすぎない。その理由について厚労省の佐原康之審議官は次のように述べた。

「有識者による議論をいただきながら国の指針を定めて科学的根拠に基づくがん検診を推進している。内視鏡に切り替えにくい理由としては、被験者の負担感が高く、巡回のバスによる職場での検診ができないので利便性が低下することがある」

しかし、ほんとうにそのような理由なのだろうか。

   がん検診事業を進める国内最大の民間組織は「日本対がん協会」である。東京を除く46道府県に提携団体(支部)があり「日本対がん協会グループ」を形成している。

1960年に同グループの宮城県対がん協会が東北地方に胃X線の健診車を巡らせ住民検診を始めたのが日本で最初の集団検診だ。現在では、子宮、肺、乳房、大腸の集団検診も行われている。

   グループ全体で約1,000台の検診車を持ち、申し込みを受けて地域や職域を巡回する集団検診には、市区町村から補助金が出る。国から自治体に配られる地方交付税のうち約180億円がその原資だ。

   日本対がん協会は1958年に朝日新聞の80周年記念事業として設立されたため、現在でも事務局は朝日新聞からの出向者が中心だが、役員の顔ぶれをみると、国立がん研究センターの強い影響下にあることがわかる。

会長は元国立がん研究センター総長、垣添忠生氏、常務理事の一人は中釜斉・国立がん研究センター理事長である。元総長と現理事長が運営にたずさわっているのだ。

   国立がん研究センターはもともと厚生労働省直営の機関で、201041日に独立行政法人へ移行し、国立がんセンターから国立がん研究センターに改称された。

   国立がん研究センターと密接に結びついた日本対がん協会を「検診ムラ」の総本山と呼ぶのはジャーナリストの岩澤倫彦氏だ。

   薬害C型肝炎に関する調査報道で「新聞協会賞」などを受賞した岩澤氏は著書『バリウム検査は危ない』のなかで、ピロリ菌感染の有無などを調べるリスク検診を重視する立場から、次のように「検診ムラ」の利権構造を暴いている。

    胃がんリスク検診が導入されると…国が定める5つのがん検診のなかで最も大きな収益をあげるバリウム検査を失う…ここ最近で買い替えが進んでいる15,000万~9,000万円という高額なデジタル式X線検診車が無用の長物と化して、大量の診療放射線技師が職を失うことになる。つまり、バリウム検査は、全国に存在する検診組織、天下り役人、バリウム製剤、X線フィルム、X線装置メーカー、診療放射線技師、さらには科学的根拠というお墨付きを与える研究者まで、実に幅広い利害関係者を抱えているのである。

    「バリウム検査」が「リスク検診」にとって代わられるのを避けるため、日本対がん協会と天下りを通じて密接な関係にある国立がん研究センターは「胃がん検診ガイドライン」で、リスク検診を「推奨」から外し、排除しようとしたのではないのだろうか。

   厚労省では「がん検診のあり方に関する検討会」を20125月以来、28回にわたって開いてきた。構成メンバーは9人で、うち国立がん研究センターの幹部が2人、日本対がん協会支部の幹部が1人と、「検診ムラ」で3人を占めている。あとは大学の医学部教授、健康保険組合幹部、日本医師会幹部、自治体の担当者らである。

   参院での質疑で、厚労省の佐原審議官は「有識者による議論をいただきながらがん検診を推進している」と答弁したが、国立がん研究センターの意見が通りやすいメンバー構成になっている有識者会議で、どこまで公正な判断が期待できるのか、はなはだ疑問だ。

   バリウムによる胃の集団X線検査は、“要精検率”が他のがん検診に比べて圧倒的に高いという。要精検の判定を下された受診者に別料金で胃カメラ検査を行って二重取りをすれば、検診による収益はさらに増える。

   以上のような諸事情により、バリウム検査を手放せないのだとすれば、バカを見るのは受診者だ。国会でもっと議論を深めてもらいたい。


 わたしも来週「検診」だ。ここ数年、「がん検診」は受けてこなかったのだが、切れ目のいい年齢で受けておこうなどと思ってしまったのだ。うーん、キャンセルしたいよう!今までもそうだったけど必ず引っかかって胃カメラを飲み、「無罪」放免・・・・。だから受けてなかったのに。


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国会議員らの毛髪検査で…発がん性「農薬」検出7割の驚愕

2019年05月22日 | 健康・病気

  日刊ゲンダイ 2019/05/22

    発がん性の疑いがある農薬「グリホサート」をどれくらい摂取しているのか――。国会議員らの毛髪を使って検査したところ、驚くべき結果が出た。山田正彦元農相が共同代表を務める「デトックス・プロジェクト・ジャパン」(DPJ)が21日、参院議員会館で開いた会合で明らかにした。

 

 旧米モンサント(現在は独バイエルが買収)の除草剤「ラウンドアップ」に含まれるグリホサートについて、世界保健機関(WHO)の下部組織「国際がん研究機関」が、毒性や発がん性の懸念があるとしている。欧州など海外では使用禁止や規制強化に動いているのに、日本は2017年12月、残留基準が大幅に緩和され、小麦は改正前の6倍、ソバは150倍に引き上げられた。「100円ショップ」には、グリホサートを含む除草剤がたくさん並ぶ。

 DPJは21日、日本の“グリホサート漬け”の実態を探るため、「検査プロジェクト」を立ち上げ、広く参加を呼びかけたのだが、それに先立って、国会議員23人を含む28人分の毛髪を仏の機関で検査した結果を発表した。グリホサートか、グリホサートが分解してできるAMPAが検出されれば、グリホサートが体内に存在していたことになる。

〈両方検出〉4人

〈グリホサート〉4人

〈AMPA〉11人

〈検出せず〉9人

28人中、実に7割にあたる19人から検出されたのだ。

 環境脳神経科学情報センター副代表で、DPJ顧問の木村―黒田純子氏は「検査を受けた国会議員は、有機野菜を積極的に食べるなど食の安全への意識が高い人たち。それで、この割合での検出には驚きです」と語った。

 会合には国会議員9人が顔を見せた。近く、食の安全の議員連盟を立ち上げるという。

「少し、強引だとは思ったのですが、最初に国会議員に検査をしてもらい、当事者になってもらった。今日の議員の発言からは、本気度を感じました」(山田正彦氏)

 立法府は食の安全を取り戻せるか。


カモ去ってカッコー来る。

 昨日の雨の日のことだった。カモもだんだんと数が減り、家族連れはもうしばらく前からいなくなっていた。そして昨日はとうとう1羽もいなくなってしまった。その代わりにカッコーが来た。「どうせ来るならその何日も前からいい天気だったのに」と勝手なことを思っていた。今日はさらに近くまで来て鳴いている。録音してやろうと携帯を取り出すと鳴きやんでしまった。

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だいじょうぶ?あなたの薬。

2019年05月15日 | 健康・病気

製薬会社と医師の癒着による薬処方、生活習慣病の投薬で顕著化

  国内ではあまり知られていないが、日本人は世界の中でもよく薬を飲む国民といえる。例えば、インフルエンザになったら薬は必須と思いがちだが、欧米では自宅療養で治すのが基本。

 薬の量だけではない。日本人全体が1年間に使う医療費は42兆円を超え、うち2割を超える約10兆円が薬剤費だとされる(2017年度)。1人当たりの医薬品費等支出はアメリカ、スイスに次ぐ世界3位だ。

 また、1人当たりが服用する薬の「種類」もきわめて多いのも特徴でもある。薬剤師の中には、「実は効かないのに」と思いながら処方している人も少なくないという。

“癒し”を求めて薬をのみ続ける患者と、黙々と調剤する薬剤師を尻目に「薬利権」を巧みに利用しようとする医療従事者も存在する。『知ってはいけない薬のカラクリ』(小学館新書)の著者で内科医の谷本哲也さんはこう指摘する。

「抗生物質や血圧を下げる降圧剤など、医師が処方する薬は約18000品目にのぼります。それらを作って供給できるのは製薬会社だけで、患者に処方できるのは医師だけです。薬を売りたい製薬会社と、その唯一の使い手である医師の関係が深まり、癒着に発展してしまうケースは、残念ながら散見されます」

 医師と製薬会社の過度の癒着は、これまでもたびたび問題となった。過去には大学病院の廊下に製薬会社のMR(医薬情報担当者)がズラリと並び、夜な夜な過剰な接待が繰り広げられた時代もある。

 そうした慣例に批判が高まり、20124月、日本で医師への過剰な接待の規制が強化された。以降、医療用医薬品製造販売業公正取引協議会によれば、1人当たりの飲食の上限金額がパーティーでは2万円、打ち合わせでは5000円、弁当代は3000円までと定められた。

 だが、製薬会社の「営業攻勢」は今もひっそりと続く。

「製薬会社が大学病院などで開催する新薬の説明会では、2000円程度の高級仕出し弁当が出席する医師たちに無料で配られます。この場は製薬会社にとって高価な新薬を売り込む絶好の機会です。

“高給取りの医師が、たかが弁当に釣られるのか”と首をかしげる人もいるでしょうが、その効果はバカにできません。実際にアメリカでの研究では、20ドル(約2200円)未満の金額でも、製薬会社から食事の提供を受けた医師では、その会社の薬の処方率が増加していました。たとえ弁当であっても、医師の判断に影響を与える恐れがあるのです」(谷本さん)

生活習慣病の薬が…

 弁当ではなく現ナマが飛び交うことすらある。

「専門医に向けた学会や講演会などで、製薬会社が医師に新薬の治療成績についての説明を依頼し、その“謝礼”として多額の講師謝金を支払うことがあります。その道の権威が新薬の効果を説明すれば、格好の宣伝になり、『あの先生が説明するのだから使ってみるか』という医師も出てくるので製薬会社のメリットは大きい。

 そのため12時間程度で行われる講演の謝金相場は、大学教授や病院長クラスだと10万円を超え、遠隔地で開かれると旅費や宿泊費、飲食費などの諸経費を製薬会社が持ちます」(谷本さん)

 処方薬のなかでも製薬会社のうまみが格段に大きいのは「生活習慣病」の薬だ。

「特に高血圧や糖尿病の薬は一度のみ始めると生涯にわたって服用するケースが多く、製薬会社のメリットが大きい。また、ただちに死に至るような重篤な状態で病気が見つかることは滅多にないため、生活習慣病は診断基準があいまいです。裏を返せば、基準値をどこに置くかで患者として薬をのむ人数は大きく変わる。製薬会社としてはなるべく基準を低く設け、患者数を増やしたいのが本音でしょう」(谷本さん)

 実際、今年4月に日本高血圧学会による高血圧治療ガイドラインが5年ぶりに改訂され、合併症のない75才未満の成人の降圧目標が従来の14090mmHg未満から13080mmHg未満に引き下げられたばかりだ。

「大きな問題は、そうした病気の診断基準を定めるガイドラインを作成する大学教授などに、製薬会社が多額の資金を提供するケースがみられることです。これによって製薬会社に有利なガイドラインが作成されて生活習慣病関連の薬の売り上げに貢献していないか、しばしば議論されます」(谷本さん)

※女性セブン2019523



  医師が出しているのだから安全だと思うべからず。その薬、どんな副作用があるのか一度調べてみましょう。

最低気温も上がり、ハウスの内張を外し、カボチャなどの苗などは外に置きました。

 この土地で本格的な露地栽培は今年が初めて。まず手始めにジャガイモを植え付けたが土がゴロゴロ。いい土になるまで今しばらくかかりそう。

菜の花

 

気温が高くなって花もいっきに咲き始めた感じです。

やまぶき

さくらんぼ

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「機能性食品」

2019年05月14日 | 健康・病気

効果ない「機能性食品」も 薬剤師会の試験で判明

東京新聞 2019年5月14日

 健康の維持や増進が期待できるとされる、いわゆる健康食品。中でも、企業が論文など一定の科学的根拠をそろえて消費者庁に届け出るだけでいい「機能性表示食品」は1700種類に上る。手軽な分、口にする人も多いが、錠剤、カプセルなどが胃や腸で溶けず、成分が体内に吸収されない製品があることが、日本薬剤師会の試験で分かった。専門家らは「効果を過信しないで」と警鐘を鳴らす。 (花井康子)

 「腸の状態を整える」「記憶力を維持」「美肌に導く」…。そうした働きがあると表示して販売されている機能性表示食品。二〇一五年に制度化された。業者が一定の科学的根拠を示して届け出れば、効果をうたうことができる仕組みだ。有効性や安全性を国が個別に審査、表示を許可するかどうかを判断する「特定保健用食品(トクホ)」に比べ、基準が緩いのが特徴。四月十七日現在、千七百八十五種類の届け出が公表されている(届け出後に撤回された分を除く)。

 日本薬剤師会の検査委員会が三年ほど前から調べているのは、体内できちんと溶けて崩れるかどうか。薬局などで手に入りやすい製品から二十一の食品を無作為に抽出。医薬品の品質を調べるのと同じように、体温と同じくらいに温めた水や体液に似た成分の液体に浸し、体が動くのと同じように振動を繰り返した。その結果、五つの製品は規定の時間内に崩れなかった。

 体内で溶けて崩れなければ、そのまま排出されるだけで成分は吸収されない。お金を出して効果のない製品を買っていることに。一方、崩れなくても一部が溶け出せば、錠剤やカプセルのコーティング剤や酸化防止剤などの食品添加物だけを取り続けてしまう可能性もある。

 規定の時間内に体の中で崩壊するかどうかを調べる義務は、本来、機能性表示食品にはない。消費者庁によると「サプリメント状のものは、事業者が自主的に調べることが望ましい」という程度だ。医薬品と同じ方法、基準で崩壊性を調べたことについて、検査委は「食品とはいえ、形は医薬品と同じ。しかも健康増進機能をうたうからには医薬品に準ずる品質が求められるべきだ」と指摘。「一律の基準がないため、粗悪品が含まれていても分からない」と警告する。薬剤師会は一月、結果を消費者庁に報告。日本医師会などへも情報を公開する予定だ。

 成分など機能性表示食品に関する情報は、消費者庁のホームページで見ることができる。だが、消費者がそれを基に、効果の科学的根拠を判断するのは難しいとの声も。国立医薬品食品衛生研究所安全性生物試験研究センター病理部長の小川久美子さん(55)は「買う時は、製造元が信頼できる会社かどうかを見極めることが大事。でも、まずは食べ物から栄養を取ることを心掛けて」と助言する。

 機能性を表示できる健康食品には、機能性表示食品とトクホのほか、栄養機能食品がある。検査委のメンバーで日本薬剤師会常務理事の村松章伊(あきよし)さん(71)は「健康食品を薬と同じように考え、医師が出した薬をやめる人もいる。決して病気を治療するものではない」と注意を呼び掛ける。

◆機能性が表示できる健康食品

<機能性表示食品>事業者の責任で科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品。安全性や機能性の根拠に関する情報を消費者庁に届け出れば販売できる。

<特定保健用食品(トクホ)>表示されている効果や安全性について国が審査し、食品ごとに消費者庁が許可を出す食品。4月15日現在、1068件。

<栄養機能食品>科学的根拠が確認された栄養成分を一定量含み、国の定めた表現方法をすれば、届け出なしで機能性を表示できる。


江部乙「菜の花」

 ようやく最低気温を気にせずに済むようになった。とは言え、ハウスのビニールを2重にしなくてもいいだけ。朝晴れた時の緊張感が少しだけ楽になる。

どうも、鉄線(クレマチス)のようなのだが?この紫色の小さな花が大きくなるのだろうか?これが増えて、畑まで広がり雑草化している。

今日はフキを採って食べた。

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座して・・・

2019年04月20日 | 健康・病気

8分を惜しまないで。座りっぱなしで死なないために毎日できること

 

STELLA MEDIX Ltd.(翻訳) 2019/04/18 

 

   座りっぱなしは身体に悪いというけれど、どのような影響があるのでしょうか。

   前回は、がんや糖尿病、血栓など、座りすぎによる健康への影響6つを紹介しました。今回は、身体を動かす時間の取り入れ方と、そのメリットについて学びましょう。

座らない時間は1日どれくらい必要?

   椅子は、決して近代に発明されたものでもなく、ずっと前から存在しています。しかし、およそ200年前には、人々は1日に5時間しか座っていませんでした。起きているほかの時間は、肉体労働で身体を動かしていたのです。

手で服を洗濯したり、パン生地をこねたり、いろいろな所を歩きまわったり、庭で働いたり……ほかにも思いつきますよね。あなたの先祖はきっと、日の出から日の入りまで自然な形で運動をしていたのでは。

現在では、8時間の睡眠を含めて、私たちは1日に60分しか動いていないかもしれません(ただし、UHN-Toronto Rehabilitation Institute で循環器および代謝の研究で教授を務めるデービッド・アルターさんによれば、実際の分析は難しいとのこと)。

目標:1日の中で、最低でも、2時間は座っている時間を身体を動かす休憩の時間に置き換える

   この目標を達成できれば、健康につながり、寿命も延びるはず。でも、座っていた時間の埋め合わせに意識的な運動をしようとすれば、2倍以上の時間が必要です。

『The Lancet』誌で発表されたある研究によれば、座りっぱなしの生活スタイルによる若死にのリスクの上昇を打ち消すには、1日60~75分のおだやかな有酸素運動が必要であると、100万人以上の成人を対象として分析されたデータが示しています。

そして、実験の参加者のうちでもっとも活動的な人でも、テレビの前に1日5時間以上座っていると死亡リスクが高まりました。

1日12時間以上座ると、若死にリスクが高まる

   このことは、運動には価値があるものの、座っているデメリットを完全には打ち消せないことを意味しています。研究者が約8000人の45歳以上の成人の活動を観察した際、1日に12時間以上座っていると、運動の習慣がある人でも若死にの可能性が高まることを発見しました。

「そして、座っている時間が連続で60~90分を超えると、若死にのリスクはとくに高くなります。この場合、その人が活動的であっても、1日のうちの特定の時間で身体を動かしても、デメリットをカバーするのには不十分なのです。運動をすることに加えて、1日を通じてひんぱんに身体を動かすように気を使う必要があります」と、研究の筆頭筆者であり、コロンビア大学で行動医学の准教授を務めるキース・ディアスさんは説明します。

1時間あたり8分の離席を心がけて

    大切なのは、座っている時間と、連続で座り続ける時間を減らしていくことです。

ロンドン大学キングス・カレッジでのある研究によると、立ったまま使う机(スタンディングデスク)を使ったり、ひんぱんに席を立ったりすれば、生活に運動を多く取り入れようとするよりも、効果的に座りっぱなしの時間を減らせるとわかったのです。

なので、少なくとも2時間は、座る時間を身体を動かせる休憩の時間に置き換えるようにするのです。『European Heart Journal』誌 に掲載されたある研究によると、こうした行動をとると中性脂肪が14%減り、善玉HDLコレステロールが増えて、ウエストが細くなり、ブドウ糖のコントロールがよりよくなるなど、さまざまな種類のメリットにつながるとわかっています。

「ちょっとした休憩を取ったからといって大きなことに見えませんが、足していくと大きくなるのです」と、アルターさんは強調します。 2時間を起きている約16時間の中で考えると、1時間あたり8分。連続で行う必要もないのです。ある研究によると、1時間あたり2分歩くと、死亡リスクは33%も減らせます。

また、完全に座っている時間は、少しずつ削れることに気づくはず。電話するのはソファからでなくても、ぶらつきながらでもおしゃべりできます。夕食の下調べをするのを電車で座りながらではなく、キッチンカウンターで立ちながらでもできます。

いつも座っている女性は、あまり座っていない女性に比べて、血栓が肺に飛んでしまうリスクが2倍以上になるという事実もあります。できるだけ座って休むことはやめようと考えるようにするといいのです。

座るときに行うとよいこと

   座りすぎの症状のうちのいくつかは、私たちの座り方と関係があります。

「私たちのほとんどは椅子に倒れこむように座る傾向があり、そのせいで肩が前方に丸まり、背中の筋肉がのびきってしまいます」(運動生理学者でコーネル大学の准教授であるレベッカ・セグインさん)。

理想的には、いつも以下のように椅子に座るべきです。

肩は後ろに引き、下に降ろす

あごを軽く引き、頭が自然な位置にくるようにする

足は床にまっすぐ降ろし、交差させたりねじったりしない

ひざがお尻より下にくるようにする

適切な姿勢をとると、筋肉やじん帯、骨にかかる負荷を最小にできます」と、カリフォルニアのトゥーロ大学のステーシー・ピアース・タルスマさんは説明します。

これはつまり、首をひねったりせずにテレビにまっすぐ向かって見ることや、何かにもたれているときに身体をまっすぐにのばしたりすることを意味しています。

   環境を少し調整してみることも有効です。「パソコンをイスに近づけ、さらに上に上げてみましょう。そうすると、あなたの肩と脊椎は前に丸まらなくなります。車の中ではシートの高さを調整して、膝が少し曲がり、お尻より低くなるようにします。枕や腰椎サポートクッションを使うと前かがみになるのを防ぐことができ、腰椎が軽く弓なりになる姿勢をキープできるようになります」(ピアース・タルスマさん)。

   これらの座る方法の微調整、そして運動とまでは言えなくても、より身体を動かしながら仕事する方法を見つけると、健康に大きなメリットがあります。

姿勢を工夫して健康に


昨夜、あまりにも月が大きく見えたので2Fの窓からパチリ。

 そして、22日(月)夜、こと座流星群の活動がピークを迎えます。日本での観測は22日(月)夜〜23日(火)の夜明け前です。

近年、天気が悪くてことごとく見ることができませんでした。今回は期待できそうです。

 今朝は強烈な霜が降りていました。ハウスの中でも無加温で2℃しかなく部屋の苗の移動はもう少し後にします。日中も気温上がらず10℃以下。日は照っていたので、ハウス内は25度を超え、半袖で作業。外に出るとジャンバーを着込んでの作業でした。

 

 

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NHK『ガッテン!』

2019年04月17日 | 健康・病気

 

NHK『ガッテン!』の番組内容に視聴者の合点が行かず、炎上した理由

DIAMONDonline 2019/04/17

  岡田幹治

  3月13日に放送されたNHKの人気番組「ガッテン!」が、「毎日の洗濯で伸び伸び、ヨレヨレになった衣服を、まるで新品みたいに戻すワザ」を紹介したところ、ツイッターなどに批判の声が飛び交った。

「『ガッテン!』にはガッカリ 柔軟剤の宣伝じゃないか。香害で苦しんでいる人がいるのに NHKに抗議とツイッターを炎上させたい」

「シワシワの衣服を回復するって、どこがガッテンや、身体が回復不能になるわ」といった激しい声もあった。

 何が問題になったのだろうか。

ヨレヨレ服を新品のようにする「ワザ」に

柔軟剤使用を推奨

「ガッテン!」は、「食・健康・美容・住まいに関する裏ワザを公開する」という触れ込みの番組で、NHK総合テレビで毎週水曜夜に放送される。

  3月13日は「部屋干し臭を消す」「がんこな黄バミが家庭で落とせる!」に続く「洗濯シリーズ」の第3弾だった。

 番組はまず、洗濯を繰り返すと、服はどんどん傷み、ヨレや伸びがひどくなっていくが、そのダメージを少なくするには、洗濯槽に入れる衣類の量を容積の5~7割にするのが有効と説明した。

 これが「ふだんの洗濯でヨレや伸びを減らすワザ」だ。

 続いて、大矢勝・横浜国立大学教授が、「傷んだ衣類を復活させるワザ」として、番組で紹介したのが次のような方法だ。

 ――10リットルの水に、およそキャップ1杯分の柔軟剤を溶かし、傷んだ衣類を浸して繊維の奥まで浸透するよう30秒程度もみ込む。衣類の形を整え、軽くたたんで洗濯機で脱水する。すすぎはしない(これが重要)――。

 柔軟剤のパッケージに表示されている「使用量の目安」は、65リットルの水にキャップ1杯分だから、推奨された方法では柔軟剤の濃度は6倍になる。

 画面には柔軟剤の容器が何度も鮮明に映し出され、古着業者が大量の柔軟剤を使って古着を新品のようにして店頭に並べていることも紹介された。

 ゲストの「すすがないで皮膚は大丈夫か?」との質問に、大矢教授が「この程度なら大丈夫」と答える場面もあった。

 番組の最後は、次のような自画自賛の場面で締めくくられた――。

 アフリカ・コンゴ共和国には、世界一、服にお金をかける人たちがいるが、彼らにとって悩みは汗で服が汚れやすく頻繁に洗濯をしなければならないこと。そこで、番組で紹介した方法を試していただくと大成功で、喜んでもらえた。

消費者連盟の「110番」で

「香害」の原因商品のトップ

 このワザに、「香害」の被害者たちが怒ったのは、大量のCMで売り上げを伸ばしている「香りつき柔軟仕上げ剤」が、頭痛や、化学物質過敏症などの健康被害をもたらす「香害」の“元凶”だからだ。

 化学物質過敏症は、ごく微量の化学物質にさらされるだけで、頭痛・めまい・筋肉痛などの多様な症状が起きる病気だ。

 たとえば、消費者団体の日本消費者連盟が一昨年に実施した「香害110番」に寄せられた苦情では、柔軟剤が原因商品のトップだった。

 なぜ柔軟剤は被害者を苦しめるのか。それは柔軟剤の成分を見れば理解できる。

 花王の柔軟剤「フレア フレグランス」を例にとると、有効成分は(1)エステル型ジアルキルアンモニウム塩だ。このほか(2)ポリオキシエチレンアルキルエーテルや(3)香料が含まれている。

 このうち、(1)は「陽イオン型」の界面活性剤で、洗剤などに使われる「陰イオン型」の界面活性剤より皮膚などへの刺激性・毒性がはるかに強い。

 (1)は別の分類では「第4級アンモニウム化合物」の1つだ。この化合物は生物の細胞膜を不安定にして細胞を殺す作用を持ち、殺菌剤などに使われているが、人の細胞にも同じく作用し、アレルギー・皮膚炎・角膜障害などの原因になる。

 また(2)は、「人の健康を損なうか、動植物の生育に支障を及ぼすおそれのある物質」と政府が判断し、監視している462物質の1つだ。

 これらはPRTR法(化学物質排出把握管理促進法)の「第一種指定化学物質」と呼ばれる。

 (3)の「香料」は、3000以上もある成分(物質)からメーカーが複数(数種~数十種)を選んでブレンドした調合香料である(個々の物質名は明らかにされていない)。

 香料成分の中には、アレルギーやぜんそくの原因になる成分、ホルモンかく乱作用や発がん性を持つ成分などがあることが明らかになっている。

「ガッテン!」が教えたワザを使った衣類が増えれば、どうなるか。

 まず、着用した人が、繊維にくっついた上記の成分の作用で肌荒れを起こす可能性がある。

 柔軟剤が肌に悪いのは、番組に出たアナウンサーが手袋をつけて柔軟剤を扱っていたことからも明らかだ。

 それ以上に心配なのは、成分が気化して周囲に放散されることだ。これを化学物質に敏感な人たちが吸い込めば、ぜんそくや化学物質過敏症を発症したり、悪化させたりする。

 番組では「皮膚への影響や柔軟剤の香りが気になる方」向けに「もう一度洗濯する」「無香料の柔軟剤を検討する」などの注意が流されていたが、これは「香害被害者」にとってほとんど意味がない。

 被害者たちは他人が使う柔軟剤で健康被害を受けているからだ。

怒る「香害」被害者

「被害の拡大に加担」

 こんな事情があるから、被害者たちは黙っていられない。

 フェイスブックには、「香害の増加、化学物質過敏症患者の増加につながるでしょう。NHKが柔軟剤の宣伝ともいえる番組を報道したことに抗議します」「柔軟剤を広めるのはやめてほしい」などの声が寄せられた。

 さらに、コンゴまで出かけてこのワザを披露して喜ばせ、健康への影響を知らせずに柔軟剤を売り込んだのは罪深い、という指摘もあった。

 この番組について、油脂・石けんに詳しい長谷川治さん(洗剤・環境科学研究所代表)はこう批判している――。

「柔軟剤の成分がたっぷり残った衣類を着て大丈夫なのは、肌の強い人でしょう。そうでない人には影響が出ます。

 番組の前半で紹介していた“ヨレヨレにならない洗い方”(洗濯物は洗濯槽の5~7割にする)を徹底すれば、柔軟剤を使わないで済み、労力も少なくて済みます。それなのに、なぜ柔軟剤を推奨するのか。

 業界が香りつき柔軟剤の売り上げを増やそうと躍起になっているのを、後押ししているように見えます。

 視聴者の受けだけを狙った番組であり、皮膚の弱い人や化学物質に敏感な人への配慮が感じられない番組でした」

 公害問題に取り組んでいる日本消費者連盟は、放送2日後の3月15日に、NHKに対し「抗議文」を送った。

「この番組は、香害という公害被害の拡大に加担しているに他なりません」「香害が社会問題となっているこの時期に、その元凶である柔軟剤を推奨する番組を放送したことの責任は重大です。断固抗議するとともに、番組内容の訂正、撤回を求めます」という内容だった。

NHKは反論、「専門家に取材」

「使い過ぎは注意喚起した」

 これに対してNHK制作局科学・環境番組部の出田恵三部長は3月22日、次のような回答(要旨)を寄せた。

「番組では、衣類を長持ちさせる様々な洗濯のコツを、大学などの研究機関、メーカーなどの取材を通じて紹介しました。その中のひとつとして『月に1回程度、柔軟剤で処理する』方法を伝えしました」

「上記の方法を紹介するにあたっては、香りによって体調不良を訴える方や化学物質過敏症の方がいらっしゃることを踏まえ、香り成分や界面活性剤などに詳しい専門家や研究機関に取材しました」

 さらに、「番組では、『毎月1回程度や気になるときに』といった使い過ぎへの注意喚起や、香害や化学成分などが気になる方に向けて『無香料の柔軟剤の使用』や『柔軟剤で処理した後に改めて水洗いすること』などの情報を伝えました」と、回答は続いた。

 回答の内容について、日本消費者連盟が3月28日に出田部長に電話で確認すると、洗濯のコツを取材した相手は大矢教授と洗濯機メーカー、香り成分などについて取材したのは、厚生労働省健康局や国民生活センターなどだった。

 またNHKの取材に対し厚労省健康局は、柔軟剤などで健康障害が起きるという指摘について「医学的には危険性を判断できない」と回答したという。

過去にも批判受ける

柔軟剤使った「除電ぞうきん」

「ガッテン!」は、2017年10月18日放映の「なぜ出るホコリ! 原因はそこだった!?」でも、柔軟剤の使用を推奨している。

 柔軟剤数滴(数ミリリットル程度)をバケツに垂らして5倍に薄め、その中にぞうきんを1~2分漬けた後、固く絞って5分ほど乾かせば、「除電ぞうきん(柔軟剤ぞうきん)」になる。

 これで床・壁・棚・家具などを拭けば、柔軟剤には静電気防止効果があるので、ホコリの発生源である静電気を除去でき、ホコリもたまらないと、番組で説明した。

 このときも、「そんなことをすれば、家の中が柔軟剤の成分だらけになる。ホコリが気になるなら、きちんと掃除をしよう」といった批判がツイッターなどで流れた。

 ほかにも「ガッテン!」では、「行き過ぎた表現」が混乱を招いたとしてNHKが謝罪し、再放送を取りやめたことがある。

 2017年2月22日放送の「最新報告!血糖値を下げるデジタルパワーの謎」だ。

 この番組では、「睡眠薬で糖尿病の治療や予防ができる」と説明した際、特定の医薬品とわかる映像を流し、しかも「副作用の心配はない」とした。

 これに対し視聴者や医師から「睡眠薬の不適切な使用を助長しかねない」「副作用を軽視している」などの批判が殺到。

 日本睡眠学会は「番組で取り上げられた睡眠薬は、国で承認された効能・効果は『不眠症』に限定されており、糖尿病に処方することは認められていない」などという内容の「見解」を発表した。

「ガッテン!」は、簡単に合点してはいけない番組なのだ。

(ジャーナリスト 岡田幹治)


 わたしもテレビが見られたころはよく見ていた番組です。当ブログ関連記事「香害」もご覧ください。

 なんか、一気に夏ゥて感じ。江部乙では20℃を超えました。明日もこのような陽気らしいのですが、そのあとはまた10℃位まで下がってしまうようです。

今日、ようやくハウスビニールかけました。天気予報を見て風の弱まる16時を予定していたのですが14時から強行。何とか落とすことなく、無事に終わりました。

畑の雪は完全になくなりました。

福寿草。

我が家の前の畑は、ようやく畔が見えてきたところです。まだ30㎝以上あります。

部屋の中では、切断したミニトマトがこんなに長い根を出しています。鉢上げ作業中です。

これは、チャイブ。

 

 

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風邪薬、胃腸薬、便秘薬・・・・・薬

2019年03月13日 | 健康・病気

注意すべき風邪薬、胃腸薬は? 医者がのまない市販薬リスト

 

 

© SHOGAKUKAN Inc. 提供 医師がのまない処方薬一覧

 病気やつらい症状を治してくれる「薬」でも、効き目が強いがゆえに、服用の量や仕方を間違えたり、個人の体質と合わなかったりすることで、逆に体調を悪化させる「毒」になることもある。そして、中には医師が「のまないほうがいい」と助言する薬もあるのだ。そこで、医師が「のまない」と言う市販薬を紹介しよう。

◆医者がのまない市販薬

※商品名は2018年度の市販薬売り上げランキング(True Dataが作成)より上位2つを抽出。

【風邪】

・製品名など(商品の一例)

→総合感冒薬(パブロンゴールドA、新小児ジキニンシロップ

・効能

→風邪の主な症状である熱や鼻水、咳などにまんべんなく作用する。

・のまない、使わない理由

→「複数の成分を配合しているため副作用が気になる」(新潟大学名誉教授の岡田正彦医師)

「いろいろな成分が入っているため他の薬との併用も難しい」(『KISHI CLINICA FEMINA』院長の岸郁子さん)

「特に『PL配合顆粒』はわずかだが視力低下などの重篤な副作用がある」(都内の内科医)

【胃痛】

・製品名など(商品の一例)

→H2ブロッカー胃腸薬(ガスター10、ガスター10〈散〉

・効能

→胃もたれや胃痛など不快感の緩和。

・のまない、使わない理由

→「含まれるH2ブロッカーによって消化力が落ちたり、胃の殺菌力が弱まったりするため」(『クリニック徳』院長の高橋徳さん)

【便秘】

・製品名など(商品の一例)

→刺激性便秘薬(コーラックII、ビューラックA

・効能

→大腸を刺激して腸のぜん動運動を活性化させ、排便を促す。

・のまない、使わない理由

→「即効性があるがゆえ、依存性も強い。使い続けると薬に頼らなければ排便できなくなる」(東邦大学病院婦人科の高橋怜奈医師)

【頭痛・生理痛】

・製品名など(商品の一例)

→ロキソプロフェンナトリウム錠(ロキソニンS、ロキソニンSプラス

・効能

→頭痛や生理痛、筋肉痛などあらゆる痛みを鎮静する。

・のまない、使わない理由

→「胃を荒らさない工夫がされているというが、心配は残る」(岡田さん)

「胃腸への負担が大きい」(健康増進クリニック院長の水上治さん)

【発熱】

・製品名など(商品の一例)

冷却ジェルシート

・効能

→ジェルに含まれた水分の蒸発により、体温を下げる。

・のまない、使わない理由

→「貼ると気持ちがいいが、解熱効果は氷と変わらない」(高橋怜奈さん)

【のどの炎症】

・製品名など(商品の一例)

ポビドンヨード配合のうがい薬

・効能

→口内の消毒・殺菌・抗菌効果。

・のまない、使わない理由

→「すでにのどの痛みがある時に使うと、炎症が悪化する可能性がある」(高橋怜奈さん)

※女性セブン2019年3月21日号

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「糸ようじ」のお話です。

2019年03月03日 | 健康・病気

都内ドラックストアやヨーカドーでも販売中・テフロン樹脂のデンタルフロスで血中の有害フッ素化合物が上昇――子どもの脳発達障害も

My News Japan  02/28 2019

植田武智

  都内のドラッグストアで見つかったテフロン系樹脂を使ったデンタルフロス。使い続けると有害な有機フッソ化合物の血中濃度が上がるリスクがある。

 米国で今年1月、一部のデンタルフロスを使うと有害化学物質が体内に吸収され蓄積していく、という研究結果が発表された。有害化学物質とは、有機フッ素化合物の一種で、国際的にも使用禁止措置が検討されているもので、腎臓や精巣のガンを増やす、甲状腺ホルモンをかく乱し子どもの脳の発達にも影響する――など人体への有害性が指摘されている。アメリカにおける汚染地域の子どもたちの調査では、物質の血中濃度が高いほど発達障害を発症するリスクが上がることも分かっている。その物質が溶け出すデンタルフロスは、糸の素材にテフロン樹脂(PTFE)を使ったもので、アメリカではメジャーなもの。日本ではナイロンやポリエステルを使ったフロスが主流だが、都内スーパーやドラッグストアを調べたところ、種類は少ないものの、イトーヨーカドーやウエルシアなどで、テフロン樹脂を使ったフロスが販売されていた。フロスの材質表示を見て「PTFE」とあるものは避けた方がよい。

 

【Digest】

◇一部デンタルフロスの使用で血中濃度が25%アップ

◇有害なデンタルフロスの見分け方

◇国際的に禁止措置を検討中の有機フッ素化合物

◇発達障害のリスクを上げるPFHxS

 

◇一部デンタルフロスの使用で血中濃度が25%アップ

 歯と歯の間の歯垢を掃除するために使うデンタルフロス。一部の商品を日常的に使っていると、有害化学物質が体内に蓄積するというショッキングなニュースが、医師向けニュースサイトメディカルトリビューンに1月29日に掲載され話題になっている。

アメリカの報道では、P&Gの「Oral B Glide floss」という商品が、名指して報道されている。

 元になった論文は今年1月8日に発表されたもので、有害とされる化学物質は、後で詳しく述べるが、「有機フッ素化合物(PFAS)」というもの。

 撥水・撥油性が高く、テフロン加工のフライパンや、防水スプレー、家具やカーペットなどの防汚処理、フライドポテトやハンバーガーの包装用紙、消火器などに広く使われている。

 アメリカ人の98%の体内から検出されるという報告もあり、健康影響が懸念されている。

 ただ過去の調査では、《こびりつかないテフロン加工のフライパン》のような調理器具は、主要な暴露源ではなく、フッ素コーティングされた包装用紙の方が、ばく露量が多いことが分かっている。

 今回の論文は、178人の女性を対象に、11種類の有機フッ素化合物の血中濃度を計り、また様々な消費行動についてのアンケートも実施し、特定の消費行動と有機フッ素化合物のばく露に関連が無いか調べたものだ。

 防汚処理をした家具・カーペットの使用や、フライドポテトなどの包装用紙などの利用でも一部の有機フッ素化合物の血中濃度が増えていた。

 特にP&G社の「Oral B Glide」というデンタルフロスをはじめとする、PTFEというテフロン系の樹脂で作られたフロスを使っている女性たちでは、不使用の女性たちと比べて、有機フッソ化合物の一種である「パーフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)」の血中濃度が、25%高かった。

 研究を行ったサイレントスプリング研究所のキャサリン・ボロノウ博士は、「今回、PTFEをつかったデンタルフロスの使用により、有機フッ素化合物の体内蓄積リスクが高まることが初めて示唆された。われわれの調査結果に基づき、消費者は有害な有機フッ素化合物を含まないデンタルフロスを選ぶ必要がある」と勧告している。

◇有害なデンタルフロスの見分け方

 日本では、P&Gの.....
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有酸素運動

2019年02月13日 | 健康・病気

運動すると分泌される、血管老化を防ぐ注目の物質は?

  NIKKEI STYLE 2019/02/12(一部編集)

 

  運動すると血管の内皮細胞からNO(一酸化窒素)が分泌され、血管の老化を防ぐカギとなる、血管を拡張してしなやかにしてくれます。

 健康寿命を延ばすためには、食事に注意するだけでなく、日々の運動も大切ということは、多くの方が認識されているでしょう。

運動は、血管や心臓などの循環器系の若さを保つために極めて重要です。ドイツのボッフム大学永代教授で、冠心会大崎病院東京ハートセンター顧問の南和友先生は、「血流をつかさどる心臓が規則正しく動くようにケアすることで、血管力も高まります。その柱となるのが『運動』です」と話します。

 「運動をすれば、脈拍量が増え、血管も筋肉に血液を送ろうとするので心臓も血管も鍛えられます。酸素の豊富な血液(動脈血)が手足の筋肉に送られます。そして酸素の消費された血液(静脈血)はミルキング作用で末梢から心臓へと送り返されます」(南先生)

■血管を柔らかくするカギ「一酸化窒素(NO)」

 運動には、血管を柔らかくする効果も期待できます。そのカギを握る存在が「一酸化窒素(NO)」です。NOは、血管の内皮細胞から放出される物質で、血管を拡張してしなやかにして、血圧を安定させてくれます。NOは、血管を若く保ち、動脈硬化を防ぐ作用があるのです。

 NOをたくさん放出できれば、血圧が下がり、血管も柔らかくなる――。この効果を狙うなら、適度な運動がお勧めです。NOは、運動によって血流が増えると多く放出されるからです。

「運動をすると、血液循環が良くなり、上の血圧(収縮期)が上がり、下の血圧(拡張期)が下がります。このように上の血圧と下の血圧の差(脈圧)が大きくなると、血液が波打って運ばれるようになります(拍動流)。その波打つ動きによって、血管内膜にある内皮細胞が刺激されてNOが増加するのです」(南先生)

 「このほか、NOには、血管内の善玉コレステロール(LDLコレステロール)の沈着や酸化を防ぎ、動脈硬化を防ぐ作用もあります」(南先生)

 適度な運動は、善玉のHDLコレステロールを増やす効果もあります。HDLコレステロールは、悪玉のLDLコレステロールが血管内でたまらないように回収する役割を持っています。善玉のHDLコレステロールが増えれば、悪玉のLDLコレステロールが減るので、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを下げることにもつながります。さらに、運動には中性脂肪を減らす作用もあります。肥満やストレスを解消し、血圧を下げて血管を広く、柔らかくしてくれるという、まさに一石二鳥以上のメリットが期待できるわけです。

■血管若返りに効くのは「有酸素運動」

 では、具体的にどんな運動を実践すればいいのでしょうか。運動といっても、ウォーキングから、水泳、自転車、筋トレ、そして各種スポーツまでさまざまあります。どんな運動が血管にいいのでしょうか?

 運動には、ウォーキングやジョギング、エアロビクスなどの「有酸素運動」と、短距離走や筋トレのような「無酸素運動」があることは、多くの人がご存じでしょう。有酸素運動は、文字通り、酸素を必要とする運動で、比較的軽めの運動を持続的に行うことで体内の脂肪を燃焼させるものです。それに対し、無酸素運動は、短時間で強い筋力を使うことで、筋量を増やし基礎代謝を高める効果があります。

 南先生は、「心臓に負担がかからないように体を動かすこと」が肝要だと話します。「血管を強くするためには、心臓への負担が大きい無酸素運動より、適度に体を動かす有酸素運動が適しています。『適度な有酸素運動』が血管若返りのポイントです」(南先生)

[日経Gooday2019128日付記事を再構成]

 

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「売れてる健康食品」

2019年02月01日 | 健康・病気
 先月22日に「危ないサプリ」を掲載したばかりであるが、こんな記事が飛び込んできた。


 
情報公開でわかったインチキな「売れてる健康食品」、サントリー「グルコサミンアクティブ」&「ロコモア」
サントリ―ウエルネス社のヒットサプリ「グルコサミンアクティブ」「ロコモア」機能性表示食品への届出資料ではその効果に疑問が出ている。
 グルコサミンは、本当に膝の痛みに効くのか。「グルコサミンアクティブ」「ロコモア」とヒット商品を連発するサントリーウエルネス社のサプリだが、機能性表示食品の証拠を消費者庁が専門家に検証させるセカンドオピニオン事業で、「グルコサミンアクティブ」の膝関節への効果が疑問視されていることが、筆者の情報開示請求で分かった。サプリ摂取グループとプラセボグループで、最初の割り付けから偏りがあった。実はこのセカンドオピニオン事業では、2017年にグルコサミン17商品について消費者庁がひそかに事業者に撤回を勧めていたことも明らかになっている。また、関節成分と筋肉成分のダブル効果をうたう「ロコモア」の臨床試験では、サプリ摂取グループとプラセボグループとの比較検定を66回も繰り返し、ようやく「ひざ関節機能」と「歩行速度」に差を見つけ、効果アリと届けていた。サントリーに問題点を指摘し質問したが「行政のルールには従っている」というだけで個別の質問には全く答えない。


【Digest】
◇消費者庁も疑問視する「グルコサミンアクティブ」の効果
◇証拠の不十分で届出撤回が続出していたグルコサミンサプリ
◇「ロコモア」の関節・筋肉成分のダブル効果は「科学的に誤り」
◇回答拒否のサントリーウエルネス

◇消費者庁も疑問視する「グルコサミンアクティブ」の効果
 サントリーのサプリメント「グルコサミンアクティブ」

 グリコサミン成分のサプリメントの中では売上No.1で、累計販売本数2000万本突破という大ヒットサプリメントである。

 早朝や深夜のCMも盛んにながれており、落語家の三遊亭圓楽や歌手の中尾ミエが「移動時のひざ関節の悩みを改善!」などと宣伝。「抽選で1万名様にボトル1本無料」などの大盤振る舞いをしている。

サントリーウエルネス社のホームページに示されたグルコサミンアクティ

 

消費者庁が2017年に行なったグルコサミンアクティブのエビデンスレビュー報告書

 

ブの臨床試験のグラフ。

 消費者庁に証拠を届け出れば機能性を表示できる機能性表示食品であり、サントリーウエルネスの商品のホームページでは、機能性の証拠を示すグラフが示されている。

 ひざ関節に痛みを感じる人たち24人を、有効成分を含むサプリメントのグループ(摂取グループ)と、成分を含まないサプリメントのグループ(対照グループ)に分けて、16週間飲ませて、移動時のひざ関節の痛みの改善に差が出るかを調べたものだ。

グラフを見る限り、両グループの間では、統計上有意な差、つまり偶然とは言えない差が出ているように見える。

しかし、このサプリメントについて、消費者庁が2017年度に行った健康食品のエビデンスレビュー報告書の中で、問題点が指摘されている。

 グルコサミンアクティブの臨床試験は、もともとは変形性膝関節症の患者も含めた全体39人を2グループに分けて比較したものであった。

 しかし医薬品と区別するために、機能性表示食品の対象はあくまで病気以前の人たちである必要があるため、患者15人を除いて、「健常者だが膝に痛みを感じる24人」に限定して再解析した結果が示されている。

 グラフでは、摂取前の膝の痛みなどのスコアが、摂取中または摂取後にどれくらい改善されたか変化量が示されているのだが、ホームページのグラフでは、摂取0週の値はどちらもゼロになっているが、そこですでに差があったというのだ.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。

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