里の家ファーム

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日本はもはや、「経済大国」でないばかりか、「先進国」ですらない、先進国でも発展途上国でもない、世界唯一の「衰退途上国」

2018年11月19日 | 社会・経済

安倍内閣の官房参与が「赤旗」に登場して消費増税批判! 「10%への税率引き上げは日本経済を破壊する」

  リテラ 2018.11.18

 

 来年10月に予定されている消費税10%への引き上げ。メディアでも軽減税率やプレミアム商品券など引き上げ前提の話題ばかりで、消費税増税そのものに対する議論や批判がほとんどなされていない。

 そんなメディアの影響もあってか、この馬鹿馬鹿しいにもほどがある増税に対し国民から大きな反発は起こっていない。今月9日から3日間にわたって実施されたNHK世論調査でも、消費税率10%への引き上げる方針について「賛成」が32%、「反対」が35%、「どちらともいえない」が27%。「ふざけるな」という声が上がっても不思議はないのに、なぜかそうはならないのだ。

そんななか、なんと当の安倍政権を支える現役の内閣官房参与が、「赤旗」一面に登場し「消費税10%反対」を唱えている。

 「私は来年10月の消費税増税は凍結すべきだと思っています。10%への税率引き上げは日本経済を破壊するからです」

 「しんぶん赤旗日曜版」(11月18日付け)で、こう断言しているのは、2012年から安倍内閣で内閣官房参与を務めている、藤井聡・京都大学大学院教授だ。藤井氏は「しんぶん赤旗日曜版」のインタビューに応じ、景気への悪影響、貧困の拡大、被災地復興への打撃といった観点から、2面に渡って消費増税の危険性を語っている。

 実は藤井氏が消費増税反対を唱えるのはこのインタビューが初めてではない。先日刊行された著書『「10%消費税」が日本経済を破壊する』(晶文社)においても、〈デフレ状況にある現在の我が国において消費増税を行うことは、 国民を貧困化させ、日本を貧国化させ、そして、挙げ句に日本の「財政基盤」そのものを破壊することにつながると確信する〉と主張。増税の「凍結」、いや「減税」こそが〈日本経済に最悪の被害がもたらされることを避けるための、最善の策〉だとし、増税の凍結・減税は〈政治の力で変えられるのは、当たり前〉だと述べているのだ。

 そもそも、安倍首相は「日本経済は11年ぶりとなる6四半期連続のプラス成長」「内需主導の力強い経済成長が実現している」などとしきりに景気回復を強調するが、一方で今年9月のJNN世論調査では84%の人がアベノミクスの景気回復について「実感ない」と答えている。だが、これは当然の話だ。藤井氏によると各世帯の年間消費額は、2014年に消費税を5%から8%に引き上げる直前が369万円だったのに、増税後は一気に下がりつづけ、2017年には335万円にまで落ち込んだのだ。つまり、〈消費増税のせいで、私達は一世帯当たり年間 34 万円分も「貧しい暮らし」を余儀なくされるようになった〉というわけだ。

 しかも、「景気回復」との掛け声とは裏腹に、2014年の増税後からサラリーマンの給与水準も低いままで一向に回復していない。中小企業の「景況感」をはかる業況判断指数(DI)も、リーマンショックで「どん底」に落ちて以降はマイナス(景気が悪い)ながらも徐々に回復しつつあったが、2014年の増税によって改善傾向がマイナス領域でピタリと止まったまま。「消費」「賃金」「景況判断」の客観的データからも、2014年消費増税によって庶民の暮らしは大打撃を受け、依然として深刻な状態にあることがわかる。何より、日本経済全体の6割を占める「消費」の総額(実質値)は、消費増税前後で14兆円も下落。その後も消費は冷え込んだままなのだ

安倍首相の経済ブレーンが「アベノミクスで経済上向き」の嘘を指摘

 では、どうして「アベノミクスで経済が上向き」などという報道が出てくるのか。これを藤井氏は〈世界経済が好調なおかげ〉にすぎないと喝破する。実際、GDPは2014年の消費増税前から現在まで約18兆円(実質値)伸びているが、この間に輸出は約15兆円も増加。輸出の増加がなければ〈一年あたり約0.7〜0.8兆円、成長率にして実に年率平均約0.2%しか伸びなかった〉のである。また、この4年で、輸出に次いで伸びたのは「民間投資」だが、これも輸出が伸びた結果であると考えられるという。藤井氏はこう述べている。

〈つまり、世界経済の好況という「他力」がなければ、日本経済はやはり、消費増税によって「衰退」していたのである〉

 〈万一、消費増税によって内需がこれだけ弱々しい状況に至っている中で世界的な経済危機が勃発すれば、衰弱した日本経済は恐るべきダメージを被るであろう〉

 さらに藤井氏は、世界各国の経済成長率(1995〜2015年)に目を向け、〈日本の20年間成長率は断トツの最下位〉〈日本の成長率だけが「マイナス」の水準〉であるとし、〈日本はもはや、「経済大国」でないばかりか、「先進国」ですらない〉〈先進国でも発展途上国でもない、世界唯一の「衰退途上国」とでも言わざるを得ない〉と明言。こうした元凶が、バブル崩壊後の1997年に実施した消費税の3%から5%への引き上げによって「デフレ不況」に突入したためだと説明した上で、〈未だに「デフレ脱却」を果たせていない〉いまの状態で消費税を10%に引き上げることは〈確実に破壊的ダメージがもたらされる〉と警告を発するのだ。

 その上、2014年の消費増税時は「外需の伸び」という幸運があったが、これは「アメリカ経済の好況」と「安い原油価格」があってのこと。ご存じの通り、トランプ大統領は目下、安倍首相に自動車の追加関税をちらつかせており、原油価格も上昇。つまり、〈2019年増税の外需環境は、2014年増税よりも、より深刻な被害をもたらした1997年増税時のそれに類似している〉のである。

 しかも、今回の増税は、安倍首相肝入りの「働き方改革」による〈労働者の所得は8.5兆円縮減される〉という予測や、東京オリンピック投資が縮小に入るというタイミングとぶつかる。また、「10%」という数字の「キリの良さ」「わかりやすさ」が消費行動にブレーキをかけやすいという心的傾向もあると藤井氏は指摘。〈日本経済にもたらす破壊的ダメージは極めて深刻なものになるのは「必至」〉であり、それを回避するためにも「凍結」あるいは「減税」こそが求められるというのである。

「消費税でなく法人税を上げるべき」と主張する藤井聡・内閣官房参与

 だが、こうは言っても「国の借金は1000兆円もあるのに放置していいのか」「消費税を延期ばかりしていたら国の借金で日本は破綻する」という声が必ずや上がるだろう。しかし、藤井氏はこれを〈何の根拠もない「杞憂」(無用の心配)であり、ただ単に、経済学者や増税推進派が撒き散らかした「デマ」であり「プロパガンダ」(主義の宣伝)に煽られているに過ぎぬもの〉と断言。「デマ」である根拠を挙げている。

 そのひとつが、1997年や2014年の増税がそうであったように、デフレ不況下で消費税を増税すれば、〈経済が停滞し、かえって税収が減って、財政が悪化してしまう〉ということ。国の破綻回避を叫ぶなら、税収が減少する増税を止めたほうがいい、というのである。

 さらに、「国の破綻」という曖昧な言葉自体が詐欺的であり、「日本政府の破綻はありえない」ということ。たとえばよく引き合いに出されるギリシャだが、ギリシャの場合は「国の借金が増えた」ことで危機に陥ったのではなく、〈経済が低迷し、失業者が増えてしまったことが「原因」で、税収が減り、借りた金が返せなくなり、「政府が破綻」〉した。ギリシャの借金は「ユーロ」だったが、日本の場合は基本的にすべて円建ての借金であり、円の通貨発行権もある。自国通貨建ての借金であるために破綻することはあり得ないのだ。また、ギリシャが破綻危機にあった際は金利が30〜40%だったというが、日本の国債の金利はいま0.1%程度。だからこそ、市場関係者が「日本政府が破綻する」などと心配している者はいない、というのだ。

 そして、「国が破綻するから消費税」という主張に対し、藤井氏は加えて〈増税する対象として「消費税」を選ぶ必然性など何もない〉といい、消費増税とは反対に税率が下げられてきた法人税を上げるべきだと強調する。

 当然の主張だろう。第二次安倍政権の発足以降、アベノミクスの成長戦略として法人税率はどんどん引き下げられ、法人実効税率は37%から2016年度には29.97%に減少。消費税増収分は法人税の減収の穴埋めに使われたようなものだからだ。実際、藤井氏は過去約30年に遡って現状と比較し、〈金持ちと大企業がかつて支払っていた税金を10兆円以上減らしてやり、その大半を、貧乏な世帯も含めたすべての庶民が肩代わりしてやるようになった〉〈消費増税は確実に、庶民の間の「格差」や「不平等」を拡大させた〉と指摘。法人税のほかにも、“所得税の高額所得者ほど減税の流れの見直し”や、先日、増税見送りが発表された金融所得の税率引き上げ、環境税・混雑税、土地利用是正税なども提案している。

「幼児教育無償化」もインチキ、半分は地方に押し付け

 格差が広がるなか、低所得者であるほど負担が重くなる「逆進性」の消費税を増税するのではなく、法人税や所得税の税率を見直し、不公平な税制を正すべきというのは、至極真っ当な考え方だ。だが、安倍首相はそれを実行しようとはけっしてせず、世界景気の恩恵を受けているだけの結果を「内需主導の成長」などと嘘をつき続けている。

 いや、それだけではない。消費増税の目的として、安倍首相がぶち上げている「幼児教育・保育の無償化」についてもさっそくインチキが発覚した。スタートから半年間は国費で払うものの、無償化に必要な8300億円のうち半分以上となる4370億円は市町村に負担させるというのだ。

 昨年9月に解散表明をしたときの大義名分は「消費税の使い方の見直し」であり、安倍首相は「幼児教育の無償化を一気に進める」と大見得を切った。だが、これも「半分以上は地方でよろしく」とツケを回そうというのである。しかも、〈自治体によっては無償化の負担が消費税の増収分を上回る〉(朝日新聞11月8日付)という。

 政府は混乱必至の軽減税率を筆頭に「プレミアム付き商品券」だの「キャッシュレス決済でポイント還元」だのと愚策ばかり打ち出しているが、幼児教育の無償化にしても、待機児童家庭はその恩恵を受けられないという問題がある。その上、待機児童解消のための地方財源が無償化によって削られる可能性まで出てきたのである。

  幼児教育の無償化を「未来の投資だ」と喧伝するばかり。一方の国民も、政府に言われるがままで「増税しかたなし」と諦めている。

 上述の「赤旗」で藤井氏は「10%への増税は決まったことだから仕方がないと国民が容認すれば、消費税率は15%、20%へとさらに引き上げられる」とも警告。そして消費税10%への増税中止もあり得るとの見方を示し、「カギとなるのは国民世論」「この問題に党派は関係ありません」と国民世論の喚起を呼びかけている。

 「やはり増税はおかしい」と、いまこそ国民が声をあげなくては、安倍政権によってほんとうに立ち直れないほどわたしたちの暮らしは破壊し尽くされてしまうだろう。(編集部)


まさに「格差拡大」の愚策。「反対」の声を上げよう!

 昼頃から本格的な雨模様。
ハウスビニールも降ろしたし、雨を遮る松の枝木の下で片づけ仕事。
それでも本降りになるとかなり濡れてしまう。そんなわけで、今日はお昼で帰ってきた。
昨年の今日は少し吹雪気味だった。寒いけど濡れるよりましだ。今年の雪は遅い。

コメント

人間ジョブ”に高い賃金払い生産性上がる欧州、単純労働者を輸入してまで“機械ジョブ”を低賃金で人間にやらせ続ける日本

2018年11月18日 | 社会・経済

 

MyNewsJapan

18:18 11/17 2018

渡邉正裕

   
 

 オランダは、賃金が高い欧州主要国のなかでも、もっとも最低賃金が高い。その影響をもろに受ける“マック・ジョブ”は当然のように機械化が進められ、マクドナルドもバーガーキングも、自動注文機を多数設置し、電子決済で支払いまで完了する。他の欧州主要国も同様に、注文&決済の自動化は進行中だ。一方、日本は逆に、政府が単純労働者を輸入解禁することで外食産業の給与上昇を抑え込み、機械化できる仕事を人間にやらせ続けようとしている。それを見越して、日本のファストフード店は自動注文機を導入していない。このままでは機械化が進まず、生産性は上がらず、日本人の給料は永遠に低いままだ。オランダにおける“人間ジョブ”はどのようなものなのか。現地で経営者に、時給相場や労働者の権利について聞いた。


【Digest】
◇日本の1.5倍!総じて高い欧州の最低賃金
◇機械化できるプロセスは機械化
◇現金決済というボトルネック
◇機械化努力ない「人手不足」が、なぜかまかり通る日本
◇有期契約24か月で永久契約に
◇実際の賃金相場――業務委託と直接雇用の2形態
◇コンビニバイト仕事の相場が時給1700~1800円
◇日本人メリットはあるのか
◇「営業権」というハードル


日本の1.5倍!総じて高い欧州の最低賃金

 

 日本の最低賃金は、他の主要国と比べるとかなり安く、時給874円(2018年、全国平均)、東京で985円だ。1か月に換算すると1,165ユーロ(計算式=874円×週40時間×年52週/12か月/130円=1,165)となる。左記グラフのとおり、ちょうど、「スペイン・ポルトガル」と、「蘭英独仏」の、中間くらいにあたる。

 欧州では英独仏蘭が高く、オランダで月1,594ユーロ(2018年7月~)、時給換算では約10.2ユーロ、約1,328円である(※計算式=1594×12か月/52週/36時間×130円=1,328)。

 実に、日本の52%増し、1.5倍だ。人為的な日銀の円安誘導政策の分を考慮してもなお、日本は安い。

 最低賃金ではなく、実勢相場はどうなのか。現在、日本の外食・小売店の、いわゆるノースキル&ノーキャリアの単純労働採用(=マック・ジョブ)における時給相場は、東京・横浜で1000~1200円くらいである(※横浜駅のセブンイレブンが全時間帯で、時給1千円で募集していた)。

 現地の日本人に最新の相場を調べて貰ったところ、オランダで上位3位に入るスーパー「Dirk」で現在、募集がかかっているのが、時給14.15ユーロ(22歳)から、だという。日本円で、1,840円だ。若者の時給が激安なのもオランダの特徴で、15歳で4.56ユーロ、18歳で6.6ユーロ、などと年齢が若いとまともな時給は貰えない。

 ただ、22歳以上でバイトの時給1,840円と言っても、ビックマックセットが8.85ユーロ(1,150円)と物価のほうも高いうえに、確定申告で納める税率も日本より高い(最低でも課税所得の36.55%)ため、労働者が生活するうえでの購買力という点では、デフレで何でも毎日がバーゲンセールな日本と、いい勝負かもしれない。

 欧州主要国(英独仏蘭)のなかで一番高いオランダは、時給制による「同一労働同一賃金」を徹底することによって、短時間勤務でも不当な扱いを受けず、“働き方改革”にもっとも成功した国として知られる。日本の「労使で合意して36協定を結べば青天井で残業可能」といった、ブラック企業のために国が用意した抜け道など、もちろん存在せず、週36~40時間を上限に、従業員の長時間労働は厳しく禁じられているという。

機械化できるプロセスは機械化
 人間の労働コストが高いと、経営者にとっては、機械化を進めるインセンティブになる。実際、マクドナルドやバーガーキングの注文&決済は機械化されていた。普通に人間に注文するより、トッピング(ピクルス、レタス、チーズ…のアリ/ナシ)まで細かく正確に指定できるので、満足度も高い。PIN(デビット)かクレジットで決済すると番号が記されたシートが出てきて、あとはその番号が電光掲示板に表示されたら、商品を取りに行くだけ。合理的だ。

 自動化によって、注文を受けて決済を行うカウンタースタッフの工数(人数)を減らせる。人間が注文を受ける場合は、マニュアル通りに店員が客から聞き取った内容をもとに、レジのタッチパネルに打ち込み、決済方法を客に聞いて決済する。それと同じ作業を、客が1人で、自分のペースでやるだけ。これまでは、「注文」「決済」のプロセスが、客と店員の双方の時間を同時に消費する無駄な「重複業務」だったわけである。

 残された“人間ジョブ”は、注文の通りにハンバーガー類を制作してポテトを揚げ、ジュースを入れ、トレイに乗せる…というバックヤード作業のみ。この工程がどこまで自動化されているのかは見えないのでわからない。全体として機械化が必要人員数を減らしているのは間違いない。

 

 実はオランダには、ハンバーガーの自動販売機も街中に普及している。「FEBO」という店をはじめ、こちらは古くからオランダ中にあるそうだが、2.5ユーロの現金を入れると、ガチャっと開いて、保温室から、温かいハンバーガー(やコロッケ、ホットドック等)を取り出せる。

 売れると、店員がバックヤードで完成させたハンバーガーをまた入れに来る。この作業はアナログである。決済が非接触デビット(PIN)でできる店もあった。

 「注文を受ける」「決済する」というプロセスを自動化している点はマックと同じだが、さらに「商品を渡す」というプロセスまで自動化されている。店員は、黙々とバーガー制作に専念し、客とは一切、接点を持たず、全員の待ち時間がゼロ。

 人件費を最小限にしている分、価格はマクドナルドよりも多少、安い。つまり、人件費が高いオランダだからこそ、成り立っているビジネスモデルとも理解できる。

現金決済というボトルネック
 デビット(PIN)決済が6割と、オランダでキャッシュレスが進んだ背景にも、人件費の高さがあると考えてよい。完全キャッシュレスのバーガー店「ビーガンジャンク」を観察すると、テラス含め40席ほどの店だったが、注文受けから机へのデリバリーまで、ホール全体を従業員1人だけで回していた。

 これができるのは、現金を一切受け取らないことで、決済に手間取らないからだ。日本のスーパーのレジ業務でも、一番時間がかかるのは「決済」プロセスであることがわかってきている。客が小銭を数えたり札を用意したりカードを探したり財布に釣りを戻したり…という時間が、人によって異なり、長いのだ。その結果、現在は、商品読み取りプロセスを分離し、「決済のみセルフ化方式」が主流となりつつある。

 つまり、ピッ、ピッ…という、商品のバーコードを読ませてカゴに入れていく作業のみを店員が手作業で行い、その1つのレーンに、3つほどの決済専用自動レジが後工程で設置されている。電子マネーやカード決済の客は後工程がないが、現金払いの客には「〇番レジでお支払いください」と伝え、そこでゆっくり決済だけをセルフサービスでやって貰う、というハイブリッド方式だ。これは、行列のボトルネックになっていたのが「現金決済」であったことを示している。現金払いという行為が、いかに客自身だけでなく店員の時間(つまり人件費)をも奪い、生産性を下げてきたか、がわかるだろう。

 

 閉店後に、レジの数字と実際のキャッシュが合っているかを数えたり、現金を保管して銀行に人間が輸送する時間も、すべて人件費がかかっている。

 ビーガンジャンクでは、これがキャッシュレス化で、全くかからなくなり、レジスペースもこれだけ(右記参照)で済み、強盗に遭うリスクもなければ、店員がキャッシュをちょろまかす可能性もない。実にクールだ。

機械化努力ない「人手不足」が、なぜかまかり通る日本
 ファストフード店の機械化は、ここ数年で一気に導入が進み、他の欧州各国(ドイツ、イギリス、フランス、イタリア…)でも同様に、空港や中心街にある店から普及しつつあるが、日本では実験だけ済ませて、導入は全く進めていない。人件費が安いと、機械の設備投資をする必要がないので、そのまま人間に機械ジョブをやらせておくほうが合理的な判断となる。こうして日本は、人間が機械ジョブをやり続けている。人間の価値が低い途上国なのだ。

 それで、外食業は「(安い給料でも働く人材の)人手不足」だから、国際的な経済格差を利用して、海外から安い労働力を輸入する、と政府が言っている。その人数は、外食業で「5万3千人」と公表されており、介護(6万人)に次ぐ規模となっている。

 機械化を進めてもいないのに「人手不足」と言うのが、いかに論理的におかしなことか、欧州の店を見ればすぐにわかる。正しくは、「機械化すれば人手不足を補えるし技術的にも既に100%クリアされているが、時給相場が欧州よりも激安なため、設備投資がペイしない」という途上国状態なのが現状で、「従業員の給料を欧州並みに上げたくない」「機械化投資もしたくない」という、怠慢な外食経営者のエゴで、外国人単純労働者が導入されようとしているわけである。合理性のかけらもない政策だ。

 人手が足りなくなると、「売り手市場」となり、時給相場は少しずつ上がっていく。だが、給料が上がりかけると、外国人を輸入してまで上昇を抑え込み、非正規を徹底的に搾取するのが、日本政府の方針である。これは、外食の経営者集団に比べ、非正規社員たちに政治力がないためだ。ご存知の通り、ワタミ創業者・渡邉美樹は政権与党・自民党の現職国会議員である。

有期契約24か月で永久契約に
 一方で、オランダは日本とは対照的に、従業員の権利が手厚く保護されている。単に時給が1.5倍と高いだけではない。

 欧州では一般的だが、スーパーのレジで店員が座ったまま無言で作業しているのは、日本人には新鮮な風景である(アルバート・ハインのレジ)。客のほうは立って列を待っているわけで、何やら店員のほうがエラそうだ。そして、レジ労働者に、日本のような「いらっしゃいませ」感はない。ウェルカムな態度を求めてはいけないようだ。労働者の権利をわかりやすく象徴している。

 実際に、従業員と雇い主との関係は、どのようなものなのか。30代の日本人オーナー経営者に、匿名を条件に実態と本音を聞いた(※実際に2ケタの従業員が働いているため)。業態としては世界中にある“和食系居酒屋”の一種である。

「こちらでは、日本に比べ、従業員の権利が強くて、守られているな、と感じます。たとえば、同じ人をパートで2年間雇用し続けたら、3年目に『永久契約』の義務が課されるんです。日本でいう正社員みたいなものです。

 永久契約になった社員が、たとえばちょっとした怪我をすると、それが(日本では休む理由にならないような)軽いものでも、有給で長期間(※最大104週間)、休む権利が発生して、その間、経営者は、給料を払い続けなきゃいけないんです(※1日あたり賃金の70%)。これは経営側としては、かなりのリスクです」

 つまり、通常の有休とは別に、プライベートで打撲・捻挫・風邪などを患い、働けません、と傷病休暇が申請される。それは働く者の権利なので、従業員にとっては助かる。一方で、実はたいしたことない軽い怪我でも、悪用されかねない可能性もあり、1年の有期契約なら契約期間内で賃金支払い義務は終わるが、永久契約社員だと104週(2年間)に及ぶ可能性がある。

 詳細は、「Buren N.V.」(世界5都市に事務所を構えるオランダの総合法律事務所)労働法グループがまとめた文書『オランダ労働法概説』に詳しい。以下が、その該当箇所だ。

 民法典第 7 巻 668a 条に、契約の連鎖(chain of contracts)に関する規定があり、有期労働契約が連続して延長され、(i) 合計連続契約期間が24ヶ月を超える場合、または、(ii) 連続した契約が 3 つを超える場合、自動的に無期雇用契約に自動的に移行します。

 民法典第 7 巻 629 条によると、労働者は傷病により就労不能となった場合、労働契約の契約期間に限り、104 週の間、原則として、少なくとも一日あたりの賃金の 70%を、使用者から受領する権利があります。また、病気になった最初の 1 年間については、当該金額が、法定の最低賃金額を下回ることがあってはなりません。

 

 この継続雇用2年で永久契約に移行する権利については、日本でも遅ればせながら2013年から、「非正規雇用5年連続」で無期限雇用に転換する権利が発生するようになり、5年たった2018年4月から最初の転換が始まったばかり。オランダは、わずか24か月(2年)だ。いかに日本の非正規が、労働者として大事にされていないか、がわかる。

実際の賃金相場――業務委託と直接雇用の2形態
 オランダでは、実際の時給は、どのくらいの相場で、経営者の総人件費負担はどの程度の重さなのか。

「フリーのシェフ経験者だと、時給15~16ユーロくらいから、が採用できる相場で、日本に比べると、かなり高いと感じます。ウチの場合、ありがたいことに、日本びいきな現地のオランダ人が応募してくれるので、相場よりも安い時給で、パートのスタッフを採用できています。直雇用の場合だと.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。

 

 

 

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BTS問題のヘイト的本質とファンダムの新しい力(後編)

2018年11月17日 | 社会・経済

BTSファン「ARMY」がスゴイ! ネトウヨの差別攻撃にもメディアの嫌韓にも負けず、国境を超える連帯と勇気

  リテラ 2018.11.13.

 

  BTSバッシングがエスカレートし、ネトウヨたちは「原爆」「ナチス」と次々と新しいバッシングを展開しているが、その多くが歪曲やでっち上げで、バッシングの本質は「韓国ヘイト」であることは前編でお伝えした。

 しかし、メディアではこうした冷静な議論、検証は一切なく、ネトウヨと一緒になって、BTSバッシング・韓国バッシングをエスカレートさせている。そして、少しBTSに好意的なことを語っただけで、炎上し、総攻撃を受ける状況が起きているのだ。

 たとえば、昨日の『直撃LIVEグッディ!』(フジテレビ)でトレンディエンジェルの斎藤司が「パフォーマンスとか歌とかもすばらしいし、世界に向けた今までの人たちと違うような感じのパフォーマンスをしている。個人個人も、若いし、人なつっこいし、日本語も上手だし、すごい好きなんだな日本のこと、みたいに僕は個人的には感じた」「だから、いまいちTシャツ云々が何故こういうことになってしまったのかということがいまいち僕も分からないし、音楽と政治みたいなものが一緒になってしまうというのがもったいないなと思う」とBTSと共演した素直な印象を語ったのだが、ネットではそれだけで「トレエン斎藤が反日というのがよく分かりました」「反日芸人発見」などと、大炎上した。

 また、今日の『グッディ!』では、北村晴男弁護士が事務所ぐるみでの確信犯的な反日行為だと陰謀論を主張した際、サバンナの高橋茂雄が「意図があってやるならもっとわかりやすくやると思う。ただのファッション雑誌に帽子1回かぶっただけ。ツアーグッズとして出してるんやったら意図あると思うけど。謝罪して削除してるっていうのは意図的じゃない」「これ彼らがデザインしたものじゃないと思うんです」などと冷静に反論。すると、高橋に対してさっそく「サバンナ高橋、貴様もやな」「サバンナ高橋、今すぐ日本から消えろ」などと、攻撃が浴びせられている。

 ようするに、BTS問題は徴用工問題以降、急速に悪化する日韓の分断に利用され、擁護どころか冷静な議論すらタブーとなってしまっているのだ。

 しかし、そんな絶望的な状況のなかで、一筋の希望のようなものもある。それは、「ARMY」と呼ばれるBTSのファンたちがこうした動きに臆することなく、敢然と声を上げていることだ。

 「原爆Tシャツ」問題が持ち上がった当初から、BTSのファンたちは原爆Tシャツのデザインの悪趣味さや軽率さを指摘しつつも、Tシャツの主題は「原爆」ではなく、「光復節」(日本の植民地支配から解放された8月15日のこと)に関するものであり、決して「原爆万歳」と賞賛するものではないとの正しい情報を広めようとしていた。ツイッター上では「#LiberationTshirtNotBombTshirt」(光復節Tシャツは原爆Tシャツではない)というハッシュタグを用いて、盛んに反論ツイートを行ってきた。

 その後、ネトウヨたちが次々と新しいバッシングを始めても、あきらめることなくそのデマや歪曲にこうして逐一反論し続けている。

〈これ原爆って言ってる人いるけど完全に飛行船だよね。それにユニセフの動画見てからツイートしましたか? 司会の方が『飛行船の模型持って撮ります』と言ってましたよ?〉

 〈この写真には写っていない下のほうにANTIとかかれています。ANTIというのは日本語で反対という意味です。このブルゾンは原子爆弾反対という意味を持っています〉

 〈(RUN Japanese ver.)のpvが3月11日に出て、ワンシーンに水に溺れるシーンがある→東日本大震災を揶揄みたいなのもありますが、完全に根も葉もないイチャモンです。溺れるシーンはこの曲も含む《花様年華》シリーズの一貫したテーマの1つです〉

 〈これは花様年華シリーズのコンセプトであり、韓国版のMVにも水に沈むシーンはあります。東日本大震災をネタにしたものではありません〉

 〈帽子は完全にアウトですけど、2014年の出来事で、用意した雑誌社が削除、謝罪済み〉

 「ソテジさんのコンサートで、「教室イデア」の曲の時にコンセプトが不良だから長ラン着てるのになぜこれがナチスの親衛隊だと言われてるの?」

 K-POPグループを支えるファンダムの力

 また、彼らはBTSのひとつひとつの言動を擁護するだけでなく、このBTSバッシングの本質が「韓国差別」であることも喝破し、それにも抗議の声をあげている。

 〈原爆弄りは本当にしてはいけないことです。だからあのTシャツを着てしまったBTSのメンバーは軽率だったと私も思っています。しかし高須さんは「それは韓国では解放の日かもしれないが、日本では悲劇の日なんだ」ということを“教える”のではなく、「原爆少年団」と弄り、晒しあげ、20代の若者の未来を“潰す”行動をしている。これは虐めと同じだと思います。その姿が大変不快です。〉

 〈BTSが日本で活動して何が悪いの? 韓国人だからって差別とかよっぽど叩いてる人の方が許せないんだけど。同じ人間として嫌になるわ。〉

 〈BTSがMステ出演無くなるのはおかしい、そもそも日本人が、韓国に対して慰安婦問題とか、そもそも戦争を起こした事が悪い

BTSは何も悪く無いじゃん

反日の人への悪口とか文句ってもう日本では、差別みたいになってる〉

 また、本サイトは9日の記事で、BTSが「韓国バッシング」の道具にされていることを指摘したが、この記事も、ARMYたちの手によって、英語や韓国語はもちろん、スペイン語やアラビア語にまで翻訳され、世界中に拡散している。

 これまで芸能人やアーティストがネトウヨから激しい攻撃にさらされるとそのファンたちも沈黙。結果的に芸能人やアーティストが孤立し、謝罪に追い込まれるということが繰り返されてきたが、ARMYたちはネトウヨたちのデマ攻撃や差別攻撃に必死で抵抗し、少しでも問題の本質を知らせようと地道に活動を続けているのだ。

 いったいなぜ、彼らはBTSのためにここまで真摯に向き合い、闘えるのか。そこにはK-POPならではのファンダム文化が大きく関係している。「ファンダム」と呼ばれる熱心なファンの存在感やコミュニティの連帯感、影響力の大きさは、とりわけK-POPでよく見られるものだ。

「ユリイカ」(青土社)2018年11月号のなかで北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授の金成玟氏はこのように記している。

〈たびたび韓国政府をK-POPの立役者として取り上げるのを耳にするが、もし立役者を選ばなければならないのなら、その答えはファンダムになるべきである。H.O.T.からBTSまで、数々のアーティストを支えてきた献身的なファンダムこそ、K-POPが築きたかった、そして築かなければならなかった「ソーシャルメディア的想像力」の音楽空間を可能にした存在だからだ〉

 こうしたファンダム文化のなかでも、BTSを支えるファンであるARMYはとくに連帯が強いと言われている。sMエンターテインメント、YG エンターテインメント、JYPエンターテインメントといった大手芸能事務所ではなく、Big Hitエンターテインメントという新興の事務所から生まれたBTSが「ビルボード総合アルバムチャート2作連続1位」という東アジアのグループが歴史上誰もなし得なかった偉業を(しかも、英語ではなく韓国語で歌ったアルバムで)達成した背景には、最強のファンダムであるARMYの存在がある。

 秋元康コラボ、女性蔑視歌詞…ARMYの声がBTSを変えた

 しかも、ARMYはたんに、BTSの活動を支えるだけでなく、その表現をブラッシュアップする役割も果たしてきた。BTSの向かう方向性にARMYが疑問を感じたときは遠慮なくその不満をぶつけ、そういったファンの行動がBTSの動きを変えてきたのだ。

 その典型が2015年末から2016年の夏にかけて起きた炎上だろう。「ホルモン戦争」の〈女は最高の贈り物だ〉や、「Can You Turn Off Your Phone」の〈食事を目で食べるっていうのか? 女みたいに〉といった歌詞が女性蔑視的であるとして、ファンからSNSなどを通じて異論が噴出したのだ。

 これを受け、事務所は謝罪に加えて〈今回自主検討と論議を通じて、音楽創作活動は個人の成長過程と経験、そして社会から見て学んだことの影響を受けるため、どのような社会の偏見や間違いでも自由にはなれないことを学ぶこととなりました。また社会での女性の役割や価値を男性的な観点にて定義しようとすることも正しくない可能性があることを知りました。(中略)今後も継続して防弾少年団の成長を見守っていただき、不足している点について指摘していただければ、より努力する姿でファンと社会の助言に耳を傾けます〉(2016年7月6日付ニュースサイト「もっと!コリア」)とコメントを出した。

 ただテンプレートの謝罪を出すだけにとどまらず、騒動を受けてミソジニーへの真摯な反省を自分たちなりの言葉で発信する対応は、多くの人々を驚かせた。「アイドル」と「ファン」の間で完璧に意見の交換が成り立っている関係性は、他のグループではなかなかつくれるものではない。

 これは少し前の秋元康とのコラボ中止騒動においても同様だ。ファンはインターネット上で意見を述べるばかりではなく、事務所のビルにコラボ中止を要請する付箋を貼り付けるなどの見事な非暴力抵抗行動を起こした。

 今回の「原爆Tシャツ」問題をめぐるバッシングに対してARMYたちが堂々と反論、抵抗しているのは、自分たちがBTSを盲信してきたのでなく、「いけないことはいけない」と声を上げてきたという自負があるからだろう。だからこそ、BTSの軽率さについては諌めながらも、問題の本質を見抜き、バッシングに「NO」の声を上げることができるのだ。

 しかも、ファンダムはただ、バッシングに「NO」を叫んでいるだけではない。ヘイトを乗り越える新たな“連帯”の芽になろうとしている。

 徴用工問題などをめぐって、激しい憎悪と差別が飛び交い、これまでにない分断が進行しているネットにあって、日韓のARMYの周囲には180度ちがった光景が広がり始めているのだ。

 たとえば、BTSが「韓国バッシング」の道具にされていることを指摘した本サイトの記事を翻訳した韓国のファンに対して、日本のファンが〈韓国語に翻訳してくれてありがとうございます 日本のarmyもくやしいです。もっとひろめてください。BTSをまもりたい〉とリプライし、そのリプライを見たまた別の韓国のファンが〈日本のarmyですか? あなたはとても優しいんですね。私たちはあなたを愛しています。いつもBTSの側にいてくださってありがとうございます〉(編集部訳。原文は英語で書かれている)と返信するというやりとりがあった。

 韓国差別も日韓関係悪化も超えて世界中で連帯するARMYは希望だ

 また、韓国のファンによる〈日本のarmyの皆さん、最近の日韓関係には摩擦があるのにも関わらず、少年たち(BTS)に愛を示していただきありがとうございます〉(編集部訳。原文は英語)というツイートもみることができたし、日本語でこのようにツイートしている人たちもいた。

 〈日本語ができないので翻訳機を使います。すまないと思わないでください。 J-armyの過ちではありません。少年たちを一緒に大切にしてくれる人じゃないですか。心を慰めて,今は安らかな寝床に入ったことをお祈りします。ありがとう〉

 〈こんにちは。韓国のarmyです。韓国は日本の行動に腹が立ちました。でも,私は韓国を理解しようとするarmyを愛しています。韓国を理解してくださって,ありがとうございました〉

 〈外国ARMY代表として一言。

 今までの問題のせいで全世界のARMY達が不安になってしまったが、

イルアミの皆さんを責めたりするツイートを見たので、イルアミさん達に謝りたいと思います

 バンタンのことを愛してくれてありがとうございます

 そして、ご苦労様でした。

#BTSの日本活動を永遠に応援します〉

 (編集部注:「イルアミ」とは「日本のARMY」の略語で、「バンタン」はBTSのことを指す)。

 

 日韓だけではない。BTSは世界中にファンのコミュニティがあり、そういった多くの国のファンからも、バッシングと闘っている日韓のARMYを励ます声が届いている。その励ましに対して、ある日本のファンはこのようにツイートして感謝を示していた。

 〈心痛い中、バンタンで検索すると色んな国のarmyがjarmy頑張れって言ってくれて、“世界のarmyは一つ”て日本語でハッシュタグつけてくれてて嬉しくてまた涙。ほんとarmyでよかった。BTSだからこそ国境越えてこんな素敵なファンで溢れてるんだよ。

#BTS

 #バンタン

#世界のARMYは一つ〉

 日韓関係が悪化し嫌韓感情が極まっているなか、このように若者たちが草の根で友情を育んでいる姿は数少ない「希望」だ。本サイトは9日の記事で、「K-POPは人々の分断を煽る道具ではない」「ポップミュージックなどの文化を通して交流することは、国際親善のきっかけのひとつとして大きく機能するもの」と書いたが、まさにそれが現実となっている。

 ネトウヨたちは、ARMYたちにも心ない言葉を投げつけ、映画やCMにも電話攻撃、ライブ会場などでの抗議行動も始めた。そうした差別主義者たちの卑劣な行為を批判してくれるメディアも皆無だ。そんな状況のもと、恐怖や不安を感じているARMYは少なくないだろう。

 しかし、それでも屈することなく声を上げ、国を超えて連帯するARMYを見ていると、「原爆少年団は日本に来るな」「韓国とは国交断絶」などとわめき散らすネトウヨが幅を利かす時代はきっと終わる、そんな一縷の希望を抱かずにはいられないのだ。(編集部)

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BTS問題のヘイト的本質とファンダムの新しい力

2018年11月16日 | 社会・経済

 当ブログ先日12日『ユダヤ人権団体、BTSに謝罪要求』という記事を掲載したが、どうやら「裏」があったようで、その見解をリテラが報じています。


 

BTS問題のヘイト的本質とファンダムの新しい力(前編)

 

 BTSバッシングの異常! BTSの軍事独裁政権 ・管理教育批判の演出を「ナチス礼賛だ」と歪曲攻撃したのはナチ信奉者だった

 

  リテラ 2018.11.13.

 

   BTSバッシングが止まらない。「原爆Tシャツ」問題を理由に、『ミュージックステーション』(テレビ朝日)がBTS(防弾少年団)の出演をキャンセルし、番組から締め出した問題については本サイトでも報じたが、BTSに対する攻撃はおさまるどころか、ますますヒートアップしている。

  『NHK紅白歌合戦』や『FNS歌謡祭』(フジテレビ)といった音楽番組も、『Mステ』に追随し、オファーの検討を見送ったり、出演の打診を撤回するなどしているという。『NHK紅白』に至ってはBTSとまったく関係のないTWICEへの出演オファーについて苦慮しているという報道まで出ている。K-POPアーティストというだけで排除するなど、異常事態と言うほかない。

 さらにBTSは本日11 月13日から日本ツアーが始まり、今回の来日では東京ドーム2公演と京セラドーム大阪3公演が予定されているが(名古屋と福岡の公演は来年)、そのライブ会場でレイシストやネトウヨ層が抗議行動の実施をほのめかしているなど、不穏な状況は続いている。

 それだけではない。ネット上でも「原爆Tシャツ」以外にもBTSの過去の活動を掘り返し、「原爆写真が背中にプリントされた原爆ブルゾンを着ていた」「ユニセフのイベントに原爆型の看板を持ち込んだ」「MVで東日本大震災の被害者を愚弄していた」「ナチスの制服に似て見える衣装をステージ上や雑誌撮影で着ていた」などと、次々と新しいバッシングが展開されている。

  しかし、そのほとんどがデマや無理やりなこじつけによる、言いがかりやイチャモンの類だ。

 たとえば、「ユニセフ韓国支部での会見に、原子爆弾をイメージした原爆看板を持ち込んだ」なる内容をネトウヨ系ニュースサイト「Buzz Plus News」が報じたが、これは完全なデマだ。彼らが持っていたのは、原爆でなく「LOVE MYSELF」というロゴの入った飛行船のミニチュアで、会見に先立って同じロゴとメンバーの写真がプリントされた実際の飛行船が飛ばされたこともニュースになっている。そもそも写真を見れば、そのニュースを知らなくとも明らかに飛行船の形をしていて、広島の原爆とも長崎の原爆とは全然形が違う。そのほかも、話にならないようなこじつけや言いがかりのようなものばかりだ。

 唯一、ナチス問題については、外形的にはデマとは言えない。しかしこれも、現在広まっている「ナチスをオマージュした」「ナチスを礼賛した」というような情報は、事実と異なる。

 問題となっているステージは、2017年9月、K-POPのベテラン歌手ソ・テジのデビュー25周年記念ライブにBTSがゲスト出演し、「Classroom Idea」という曲を披露した際のもので、BTSが「ハーケンクロイツを模した赤い旗を手に、ナチスの制服を模したステージ衣装」でパフォーマンスしたとされている。

 しかし、実際のメッセージはナチス礼賛どころか、全体主義を批判した内容だ。「Classroom Idea」は、もともとソ・テジが1994年に発表したもので、BTSはこのソ・テジの曲をカバーしているのだが、軍事独裁政権下で育ったソ・テジが韓国の管理教育を批判したプロテストソングだ。このライブのパフォーマンスで使われた旗に描かれているのは、ハーケンクロイツではなく管理教育を象徴する卒業帽や時計を組み合わせた意匠で、ナチス風の衣装も学校の制服をモチーフにしたもので、批判的な意味合いでそれらは使っている。

 しかも、問題になっている旗や制服風衣装は、ソ・テジが90年代のライブで使ったことのあるスタイルで、BTSがほかのステージでこの曲を披露した際は詰襟制服を着崩したスタイルの衣装だ。問題のステージは、ソ・テジの25周年記念ライブへのゲスト出演だったことから、ソ・テジがかつて披露したスタイルをオマージュしたのだろう。もちろんそれらがナチスを想起させるという点は配慮が足りなかったし、詰襟制服を着崩したスタイルのほうが、本来の管理教育批判のメッセージが際立ちふさわしいとも思う。しかしこのライブパフォーマンスで、BTSがオマージュしたのはソ・テジであって、ナチスをオマージュしたわけでも、ましてや礼賛したわけでもない。「Classroom Idea」は前述した通り、徹底した管理教育で若者の心を殺し、画一的な人間につくり変えようとする学校のシステムを批判した曲だ。それは時代は変われど、BTSがそれまでのキャリアを通じてファンに向けて発信してきたメッセージと共通するもので、BTSが「Classroom Idea」をカヴァーし、またソ・テジの25周年ライブでソ・テジと共に同曲を演奏した意義はそこにある。彼らがナチス的思想を批判する姿勢をもっているのは明らかだろう。

 

ナチ礼賛をツイートした高須克弥がSWCにBTSを通報

 こうしたデマや陰謀論、こじつけや言いがかりによる攻撃が繰り広げられるのにはもちろん、理由がある。本サイトでも報じた通り(https://lite-ra.com/2018/11/post-4362.html)、この問題の本質は「韓国ヘイト」だからだ。事実、『ミュージックステーション』出演キャンセルの裏には、レイシストに扇動されたネトウヨ層たちの電話攻撃があった。

 たとえば、韓国人や中国人へのジェノサイドまでをも主張するレイシスト団体「在特会(在日特権を許さない市民の会)」元会長の桜井誠氏は、11月5日に更新したブログで『ミュージックステーション』のスポンサー企業に“電凸”する旨を告知。また、〈桜井は個人的にこれらの企業に11月9日(金)のテレビ朝日の番組について、「貴社は番組に出演する韓国人グループが原爆Tシャツを着て、日本への原爆投下を祝っていることを知っているのか?」「日韓基本条約破棄判決が出たばかりの現在、国民世論が日韓断交で湧き上がっている中で、こうした韓国人を出演させることを是とするのか?」「貴社は反日企業なのか?」など問い糺したいと思っています。恐らく、こうした問い合わせは、桜井だけではなく日本中の心ある皆さんが行っていることと思います。日本人であれば、誰でも自分の国が好き、そこには左右の思想は関係ないはずです〉と書いて、同様の抗議行動を煽っていた。

 在特会はこれまで、原爆ドーム解体を主張したり、8月6日に核武装推進を訴えたデモ行進を行うなどしてきた。本当に原爆や核の問題を考えているというのであれば、問い糺されるべきは、ただ単に原爆の写真がプリントされていたTシャツを着ていただけのジミンではなく、桜井氏自身ではないか。

 また、ナチスに似ているとされる旗や衣装の告発をユダヤ人権団体のサイモン・ウィーゼンタール・センターに対して盛んに行っているのは、高須クリニック院長の高須克弥氏だが、当の高須氏は以前〈我が国の医学は大東亜戦争に負けるまではドイツ医学だった。ナチス政権下のドイツ医学の発展は目覚ましいものだった〉〈南京もアウシュビッツも捏造だと思う〉といったツイートを投稿して問題となり、いまだ謝罪も撤回もせず開き直っている。

 こういったことからわかる通り、彼らは本気で「原爆」や「ナチス」について考えているのではなく、BTSを使って韓国叩きをしたいだけであり、レイシスト的な言動の正当化のために「原爆」や「ナチス」をもち出しているにすぎない。BTSは韓国ヘイトのための単なる道具に過ぎないのだ。

 

問題の本質をネグり、BTSバッシングに走るマスコミとネット

 ところが、その差別を目的とした行動が、いつのまにか、あたかも「社会的な正義」であるかのように変換され、どんどん広まっている。

 たとえば、高須氏やネトウヨたちが通報したことで、昨日サイモン・ウィーゼンタール・センターはBTSに対して嫌悪感を示す声明を出した。

 

 在特会らの呼びかけるヘイトデモでは、ナチス旗に似ているどころかハーケンクロイツそのものが掲げられていることも少なくない。日本のレイシストやネオナチが自らの韓国差別を正当化するために、長年ユダヤ差別と戦い続けてきたサイモン・ウィーゼンタール・センターの権威を、「差別の道具」として利用するという、醜悪極まりない事態になっているのだ。

 さらに、こうした状況に拍車をかけているのがメディアだ。BTSの問題はワイドショーなども取り上げ始めたが、問題の本質、ヘイトの構造に一切触れることなく、「原爆Tシャツけしからん」というBTSバッシングと韓国バッシングだけを叫んでいる。

 ネットニュースも、少しでもBTSを擁護しようものなら大炎上する状況に怯えているのか、擁護論や冷静な分析を展開しているメディアは皆無。逆に、ネトウヨ層に媚びて、BTSバッシング・韓国バッシングをエスカレートさせている。

 そして、問題はどんどん広がり。徴用工問題以降、急速に悪化する日韓関係の分断をさらに煽る結果をもたらしている。

 まさに絶望的な状況だが、今回のBTSバッシングにはたったひとつ救いがある。それは、「ARMY」と呼ばれるBTSのファンたちがこうした動きに敢然と声を上げていることだ。

 これまで、芸能人やアーティストなどがネトウヨの激しい攻撃や炎上にさらされたとき、当人だけでなく、ファンも沈黙してしまうことが少なくなかった。結果的にその芸能人やアーティストは孤立し、一切の弁明の余地もないまま謝罪に追い込まれるのがパターンだった。

 ところが、ARMYたちは今回、ネトウヨたちのデマ攻撃や差別攻撃に対して、地道に間違いや歪曲を指摘し、抵抗を続けているのだ。

 いや、抵抗を続けているだけではない。今回の問題を通じて、日本と韓国の若者の間で分断を乗り越える新たな動きも出てきている。そのことについては、後編でお届けしたい。(編集部)

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東北ミニ旅行

2018年11月16日 | 旅行

昨夜遅く、無事戻りました。


12日22時出発。
翌朝、5時函館着。まだフェリーの時間まで余裕があるので温泉へ。

函館山を望む。9:30出港。

天気良好。波もほとんどなく、揺れるようなこともなかった。

11:00大間着。

高い、高い。
こんな高い昼定食を食べたの初めて。
一頭1憶5千万円に騙されてる。
まぁ、2度と来ることもないだろうと、大奮発。
さすがにうまかった。

ひたすら盛岡を目指す。

暗くなりかけて、岩手山が見えてきた。

夜は、盛岡の友人とここで夕飯。

翌朝、市内を散策。
9時弘前に向けて細い山道の一般道へ。
途中、秋田県に入り、「きりたんぽ」発祥の地、鹿角。
昼飯代わりにみそ付けたんぽ。

昼過ぎ、弘前着。

構内を歩き回り、下宿のおばさんにごあいさつ。
土手町など散策。
夕方青森市へ向かう。
10人ほどが集まってくれ宴会。
楽しいひと時を過ごすことができた。

翌朝、10時青森を出港。

すいていて、この部屋に3人だけ。
今回の旅行、初めてフェリーを使った車での旅行でした。
というのは、「新幹線」がべらぼうに高い。
暗闇の海底トンネルを走るより明るい海がいい。
ということでした。
普通車5人まで、軽はも少し安く4人まで。
また「青函連絡船」を味わえるいい旅になりました。

函館着13:40.
おいしいケーキとコーヒーを。


END

コメント (2)

ユダヤ人権団体、BTSに謝罪要求 

2018年11月12日 | 社会・経済

BTS ナチス帽着用、ナチス想起の旗の過去も 米ユダヤ系団体が非難

   デイリースポーツ/神戸新聞社 2018/11/12

 

 米有力ユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」は11日、原爆投下のきのこ雲がプリントされたTシャツを着用していたことで、日本のテレビ出演が中止になった韓国の人気男性グループ「BTS(防弾少年団)」が過去に、ナチス親衛隊(SS)の記章をあしらった帽子をかぶったり、コンサートでナチスの鉤十字に似た旗を掲げたりしていたとして非難した。同団体の公式サイトでコメントなどが掲載されている。

 同センターのエイブラハム・クーパー副所長は「原爆被害者をあざけるTシャツを着ることは、過去をあざけるこのグループの最新の“事件(出来事)”にすぎない」と指摘。「国連での講演に招かれたこのグループは、日本の人々とナチズムの犠牲者、被害者たちに謝罪する義務を負っていることは言うまでもない」とした。

 さらに「それだけでは不十分だ」として、「このグループのキャリアを作り、宣伝している者は、あまりにも簡単に過去の記憶を傷つけている。このグループの経営陣も公に謝罪すべきだ」とBTSの所属会社にも公式な謝罪を求めた。

 同団体は16年10月には、欅坂46がコンサートで着た衣装が、ナチス・ドイツの軍服に酷似していたとして、公式サイトで「嫌悪感」を表明。「不適切で非常に侮辱的な表現」と批判し、総合プロデューサーの秋元康氏らに謝罪を要求。所属レコード会社が公式に謝罪する事態となった。

また、11年春にも、氣志團がナチス親衛隊の制服に似た衣装でテレビに出演したとして、謝罪を要求。所属事務所が公式に謝罪した。

 

朝日新聞デジタル

さらに、「韓国や世界の若い世代が偏狭さや不寛容さを『クール』であると認識する恐れがある」としてBTSが公式に謝罪することを求めた。(高田正幸)


 

週間天気

 

2018年11月12日 15時00分発表

 

日付
11月14日
(水)
11月15日
(木)
11月16日
(金)
11月17日
()
11月18日
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11月19日
(月)
天気 曇一時雪
曇一時雪
曇時々晴
曇時々晴
曇時々雨
曇時々雨
曇一時雨
曇一時雨
曇り
曇り
曇一時雪
曇一時雪
気温(℃) 7
-1
8
-3
10
1
6
-3
4
-3
5
-2
 

 ぎょぎょ!
ついに雪マークがついた。
さらに氷点下へ。

今朝見たときは傘マークばかりで気温も氷点下にはなっていなかったのだが、いっぺんに変わってしまった。

今日夜中いよいよ出発だが、曇りでそれほど気温も低くはないようで中山峠は大丈夫のようだ。
夕食後、少し仮眠してから出かけます。

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ひきこもり、 高年齢・長期化

2018年11月11日 | うつ・ひきこもり

ひきこもり、孤立を防ごう 高年齢・長期化で家族会が議論

道新 11/10

  NPO法人「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」(本部・東京)が10日、広島市で全国大会を開き、地域での孤立を防ぐための方策を議論した。同連合会の2017年度調査でひきこもりの人の平均年齢は34・4歳、家族は64・5歳。親が高齢になると病気や介護、経済的困窮が重なり、福祉の現場では親が80代、子が50代のケースを「8050問題」として、支援が急務になっている。

 横浜市では今月、自宅で死亡した母親(76)の遺体を放置したとして、同居の息子(49)が逮捕された。警察によると長年ひきこもり、他人と会話がほとんどできず、取り調べに筆談で応じているという。

 ひきこもりの取材を続けているジャーナリストの池上正樹氏は基調講演で、息子の妹が「市の支援対象は39歳までだったので諦めた」と明かしていることを紹介。「これまでは若者、思春期の問題とされ、就労一辺倒の支援も現実に合っていなかった。8050の予備軍は多い」と警鐘を鳴らした。

 地域支援の在り方を研究している川北稔愛知教育大准教授は「単身高齢者に比べ、親と子が同居しているケースは地域の見守り対象になりにくい」と指摘。家族会や行政が連携し、息の長い取り組みが必要だと述べた。


 今日はほぼ一日中雨。濡れながらもなんとか下2本の直感パイプを降ろした。

明日夜から盛岡まで行ってきます。4.5日更新しませんのでよろしく、です。

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手軽で便利なライフスタイルの象徴だった使い捨てアイテムだが、今や無駄の多い社会の象徴となった。

2018年11月10日 | 社会・経済

 

“今年の単語”は「使い捨て」 便利なライフスタイルの象徴だったプラスチック商品はいま

今や無駄の多い社会の象徴となった。

 

イギリスのコリンズ英語辞典は11月7日、2018年を象徴する「今年の単語」に、「single-use(『使い捨て』の意味)」を選んだと発表した。

「使い捨て」とは、使った後、修理・補給などをしないで捨ててしまうこと。また、そのように作られたもの。一般的に、一度使用したら廃棄することを見込んで作られたプラスチック製品などを意味する。

ストローやボトル、袋など、かつては手軽で便利なライフスタイルの象徴だった使い捨てアイテムだが、今や無駄の多い社会の象徴となった。

海上を漂うプラスチックごみが海洋生物に悪影響を与えているとされる問題は、使い捨てプラスチックの使用削減を目指す世界的なキャンペーンにつながった。

コリンズの調査によると「使い捨て」の使用回数は2013年に比べて4倍に増えている。BBCの「ブループラネットII」など、この問題を取り上げるテレビ番組なども増えているという。

「今年の単語」は、2017年は「fake news(フェイクニュース)」、2016年は「Brexit(ブレグジット)」が選ばれている。


 今年は暖かい。例年の11月だと北風が時たま雪を伴って吹き荒れる。ジャンバーを着込んで鼻水をすすりながらの仕事だ。今日は雨の時間が多かった。

 天ビも腰ビも降ろしたので、これで一安心。

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日本に逃れてきた難民の人権を守れ!

2018年11月09日 | 社会・経済

難民は犯罪者ではない、施設に長期間収容していいのか?

樫田秀樹  (ジャーナリスト)

  imidas時事オピニオン2018/11/09

 

   ここは刑務所以下です。刑務所なら何年収監されるか予めわかりますが、ここではそれが一切わかりません。私は何か悪いことをしたのでしょうか。ただ難民認定申請をしただけなんですよ」――もう2年11カ月も収容されているイラン人のMさんのアクリル板の向こうから訴える声は悲痛だ。

   今年(2018年)10月3日、私は茨城県牛久市にある法務省の「東日本入国管理センター」を訪れ、長期にわたって収容されている数人の外国人にアクリル板越しの取材をした。

 

日本へ難民認定を申請した人の置かれた状況とは

 日本にはこのような難民申請中の人や在留資格のない人などを収容する施設が、牛久のほかに長崎県大村市に大村入国管理センターがあるほか、短期に収容する施設は15カ所(入国管理局8カ所とその支局7カ所)ある。

  ここ東日本入国管理センターには、不法滞在とされる342人の外国人男性が収容され、うち難民認定申請者は242人(2018年2月26日時点)。そのほとんどが年単位で収容され、いつ放免されるかはまったくわからない状態に置かれている.

 Mさんはイラン人。母国で反政府運動をしていたが、自分の身に危険が迫っている情報を得ると、すぐにヨーロッパへ逃げた。そこで落ち着き先を考えたときに思い浮かんだのが「日本」だった。

 「中東ではいつも戦争や内紛、弾圧があります。私にとって日本は、安全で、戦争をしていない国というとてもいいイメージを持っていました」

  渡航資金を工面し、日本の観光ビザを得ると成田空港まで飛んだ。Mさんは成田空港での入国手続き時に正直に「難民申請をしたい」と訴えた。すると、入国管理局は、観光目的ではなかったとして観光ビザを取り消し、Mさんは「在留資格」を失った。ただし、本人が「難民です」と言っている以上は強制退去させるわけにもいかず、本当に難民かを判断するまでの間ということで、Mさんを即、牛久の東日本入国管理センターに送った。

  難民申請者を強制退去させられないわけを、難民支援協会(東京都千代田区)広報部チームリーダーの野津美由紀さんに取材した。日本も加入している、難民の保護を目的とした国際条約である「難民条約」(難民の地位に関する条約)で、締約国は、ひとたび受け入れた難民認定申請者を迫害の恐れのある国へ移すことができないとしているからだ。

 Mさんはここで1年2カ月を過ごす。

   その後、入国管理局は、Mさんを難民とは認めなかったが、日本国内で保証人と住所とが決まったことで、Mさんを「仮放免」した。

   日本では、不法滞在をしている外国人には、母国に帰国するまでの収容が原則となっている。だが、体調悪化や収容長期化などの情状を酌量し、保証人と保証金が用意できれば、暫定的に収容を解かれることがある。これが仮放免だ。

  だが、これはこれできつい。仮放免者は「就労が許可されない」し、「健康保険に入ることもできない」し、「居住する都道府県外への移動は事前申請が必要」だ。さらに、仮放免された人に子どもがいた場合、その子どもも「仮放免」での滞在と見なされ、通学はできても、将来、就職ができないという問題にぶつかる。

  人間、働かずには食べていけない。

  だからMさんはプラスチック生成工場でこっそりと働いた。しかしばれた。Mさんは再収容され、今、2回目の収容は2年11カ月にもなっている(2018年10月3日時点)。

   再びの仮放免はいつか? 入管の職員からもその類の情報はまったく入らないという。人生の先がまったく見えないことにMさんは希望を失いかけている。

  Mさんの話によれば、Mさんの恋人は、2014年にイランから逃げて渡米して難民申請をした。すると、その数カ月後には難民認定され自由な人間として生きている。Mさんは恋人に所内の公衆電話を利用して週に1、2度電話をするが、恋人は、犯罪を犯したわけでもないのにMさんが囚われの身となっていることをただ悲しんでいるという。逃げた国が違うだけで、恋人とはあまりに違う境遇。

 「日本は本当に難民にやさしい国だと思っていた。こんな扱いを受けるなら第三国に行きたいです。でも、その前にこの外に出たい。それがいつになるかまったくわからないんです」

 世界と比べ極めて壁が高い日本の難民認定

「正直者が馬鹿を見ます」

  こう語るのは前出の難民支援協会の野津さんだ。

   難民支援協会は1999年に設立以来、一貫して、来日直後に困窮状態に置かれている難民申請者の生活相談やシェルター(宿泊施設)の提供、医療支援、難民認定のための法的支援、そして日本の地域社会の一員として過ごせるよう自立を目指した就労支援やコミュニティー支援を展開している。2017年度は72カ国の人々に対して1349件の法的カウンセリングを実施し、19名への難民認定、1名への「人道配慮による在留特別許可」を得ることができた。

  「人道配慮による在留特別許可」とは、難民認定がされない場合でも、法務大臣の判断で、特別に滞在が許可される場合がある。最近の事例では、シリア出身の人々の多くが、本国の情勢が危ないことから、難民として認定されなかったものの人道配慮による在留特別許可をもらった事例がある。2017年で45人が認められた。

難民支援協会も牛久での面会を実施しているが、野津さんは日本の難民認定は極めて壁が高いと訴える。

   「観光ビザでそのまま入国し、在留資格の期限が切れる前に難民申請した人なら、「特定活動」という在留資格に切り替わり、認定されるかどうかの結果が出るまでは日本に滞在が許可されます。その間に私たちも含め支援する人とつながる可能性はある。でも空港で難民申請をしたいと申告し、そのまま入国管理センターに移送される人たちは、日本に知人がいないまま、日本語も話せず収容されてしまいます。そのため、仮放免のために必要な保証人や保証金を工面する上で極めて厳しい状況に置かれています」

 世界ではここ数年で多数のシリア難民やロヒンギャ難民などが発生。ヨーロッパでは、各国が数万人規模のシリア難民を受け入れた。だが日本では、2017年の難民認定申請者1万9628人に対して認定したのはわずかに20人(法務省入国管理局)。ほとんどの申請者は難民と認められず、人道配慮による在留特別許可を得た45人をのぞいて在留資格を失い、強制送還の対象となります。さらに難民申請の結果が出るまでに平均2年半、長い場合で10年近くかかるという。

 私はこの数に違和感を抱く。というのは、1970年代末、日本は、ベトナム、ラオス、カンボジアからのインドシナ難民を約1万1000人も受け入れた過去があるからだ。なぜ今難民を受け入れないのか。野津さんはこう説明する。

「インドシナ難民は日本政府も外圧で受け入れを決め、批判されない程度の人数を受け入れたんです。同時に、1981年、日本は『国連難民条約』を批准しましたが、問題は、インドシナ難民以降に難民をどう受け入れるかの方針を決めてこなかったことです。ただ、『偽難民を排除する』ことに力を割いているのが現状です。つまり、難民保護よりも管理を優先しています」

  その管理の象徴が入国管理センターだ。

国際的な条約として日本も批准した「国連難民条約」は、難民の保護や待遇などに関して取り決めたもので、1951年に採択され54年に発効した「難民の地位に関する条約」と、1967年に採択された「難民の地位に関する議定書」のことだ。日本は批准後の1982年に「出入国管理及び難民認定法」が成立しているが、難民を管理するという姿勢が強いものだ。

   前出のMさんも含め、難民はとにかく命を守るために生活基盤のあった地域や国から「逃げる」ことを優先する。その際、安全で、子どもがまっとうな教育を受けられる先進国へと願うのは当然であり、過去70年以上戦争をしていない日本に憧れる人は多い。だが、その日本でまさか長期間収容されるとは誰も想像していない。

 入国管理センターではどのような収容生活をしているのか?

   スリランカ人のPさんには、働いている日本人妻がいる。つまり、住所も保証人も有するのに、仮放免されないことが理解できない。

   Pさんはスリランカで反政府運動をしていたが、友人が何者かに殺されたことに危機感を覚え、2008年1月17日に来日した。生きるためにアルバイトをしていたが、2010年3月24日、オーバーステイがばれて入管に身柄を拘束された。仮放免されたのは2年半後の12年9月13日。その翌年に日本人女性と結婚する。

   その後、数カ月おきに仮放免を更新してきたが、17年10月の更新手続きの際、更新が認められずに即、東京都港区の東京入国管理局に収容される。Pさんはここで2回の仮放免申請をするが認められず、今年3月28日に牛久に移送された。ここでも2回の仮放免申請をするが、やはり理由を開示されずに仮放免は認められない。

 「もうストレスです」

  Pさんはくたびれている。「見てください」と頭を下げた。頭頂部に頭髪がない。

 「ここでは毎日同じ生活です。おなかが減るから食べるだけで、食事らしい食事とは言えません。ビールだって飲めません。いつ出られるのかもわからない不安で夜も寝られない。髪も抜けるし、ここでは私、動物よりも下の扱いです。なぜ仮放免が認められないのか、その理由すらもわかりません」

   Pさんはこれまでに3年半を被収容者として過ごしている。この失われた3年半を取り戻すことは誰にもできない。

「仮放免は簡単には出してもらえません」

   こう断言するのは、この入国管理センターに2年8カ月もの長期にわたって収容されていた韓国人の金毅中(キム・イジュン)さんだ。現在、仮放免中の金さんは同じような苦しみを味わう仲間を支援するために毎週のように面会行動を実施している。金さんはこう証言する。

 「私が収容されていたのは2010年頃ですが、当時は仮放免申請の結果が出るのはだいたい60日後が多かった。でも、今では75日が多く、ひどい人だと100日超えもあります」

   入国管理センターは刑務所ではないから、収容者に作業させることはない。差し入れのテレフォンカードで外に電話をすることもできる。だが、人によって強いストレスになるのは、6畳間の和室に5人が住むことだ。

 「それも、国籍も、宗教も違う人たちです」

  自由時間は9時20分から11時40分と13時から16時半まで。これに加え、1日40分の運動時間があるが、それ以外はこの6畳間にいなければならない。

  私が面会した複数人はただ「苦痛です」と訴えた。

 病気になってもすぐには医者に診てもらえない

 入国管理センターには様々な問題があるが、その中でも特に大きな問題として、金さんは「医療」をあげる。

 「管理センターには外から通いで来る医師や看護師はいます。でも、たとえば頭痛ひとつとっても、人によりその原因は様々なのに汎用薬を与えられることが多いのです。そして、具合によっては外の病院に行かねばなりませんが、すぐには行かせてくれない。これは絶対におかしいです」

   もし病気になり、外部の病院に行く必要があるとき、収容者は申請書を書かねばならない。ところが、それを書いたからといって、直後に診察を受けられるわけではない。申請書を書いてから外部の病院で実際の診察が受けられるには、平均14.4日。最長で54日もかかっている。

   金さんの収容中にこんなことがあった。収容者には1日40分の運動が許可されるが、あるインド人が転んで足を骨折した。すぐに手術をしなければならない。だが、そのときは金曜日の午後。申請書を書いても、管理センターの事務は土日は休みだから、許可が下りるのは月曜日以降になる。金さんは「せめて鎮痛剤を」とセンターに訴えたが、かなわなかった。そこで、韓国で軍隊経験のある金さんは自分のTシャツを破いて、応急的にインド人の足を固定した。結局、このインド人が外部の病院に行けたのはその翌週となったのだ。こんなことは刑務所でもあり得ないのではないのか。

 いつ外に出られるのかわからないという不安

 MさんやPさんがここからすぐに出られる方法がたった一つだけある。本国に帰ることだ。だが……。

  MさんもPさんも「帰れませんよ!」とアクリル板の向こうから声を上げた。Mさんは「帰ったら最後。間違いなく投獄され、拷問に遭う。下手すれば死刑です」と帰国を恐れている。

  2010年に来日して、そのオーバーステイがばれて、2016年7月26日から収容されている中国人のCさんは、1989年に世界的なニュースとなった天安門事件を機に設立された中国政府を批判する世界的組織「民主中国陣線」の理事を務めている。これは確かに帰国すれば逮捕と長期拘留が待っている可能性が高い。

 「劉さん、知ってますよね」とCさんは私に尋ねた。

   中国での民主化運動や人権活動を展開したことで、当局に何度も逮捕され、2010年にノーベル平和賞を受賞した劉暁波(リウ・シャオポー)氏のことだ。劉氏は危篤状態になるまで拘留されたままで、昨年7月13日に61歳という若さで死去する。

  中国では捕まったら刑務所生活は長い。だから帰れない。「でも」とCさんは言葉を続けた。

 「私には二人の娘がいます。上は14歳だから私の置かれている立場を理解している。でも下の8歳が、まだ状況を理解していません。早くここを出たい。確かに私はオーバーステイをしたけど犯罪は犯していない。なぜ2年以上もここにいるのでしょうか。仮放免申請はもう8回していますが、いつも不許可。もう心が疲れました……」

この状況を、毎週水曜日に被収容者への面会行動を実施している市民団体「牛久入管収容所問題を考える会」(以下、「考える会」。茨城県つくば市)の田中喜美子代表は「それこそが法務省の狙いです」と断言する。

 「条件を満たしても仮放免を認めず、疲れ切った被収容者が帰国を願い出るのを待つ。そうしたら、翌日には国はもう帰国の手はずをとっていますから」

 収容者にとって最大の問題は「自分がいったいいつ外に出られるのか」ということだ。仮に収容者の身元特定や母国での活動履歴の確認などに時間がかかるとしても、長い人で5年も収容されているのは異常な事態と言わざるを得ない。

私が面会したブラジル人のKさんは、かつて何度も来日しては正規に就労していたが、あるとき、悪い仲間に誘われ窃盗に加わってしまった。Kさんは1年9カ月を刑務所で過ごし、出所後、在留資格を失っていたために入国管理センターに送られた。以後、2年以上収容されているが、Kさんの訴えは単純明快だ。

 「私は自分の犯した罪で刑務所での収監期間がわかっていました。まじめに過ごせば刑期も短縮される。実際、私は仮釈放されました。でも、ここでは収容期間の基準がまったく教えられません。まじめに過ごしても早く出られるわけでもない。私はいつここを出られるのでしょうか」

   文化も習慣も宗教も違う国の人たち5人との6畳での生活。外を見ることなく過ぎる毎日。日本に住む子どもに会いたいがために、ブラジル帰国を拒否しているが(帰国すれば再入国は難しくなるので)、子どもとはまったく会えていない。想像しただけで、凄まじいストレスにまみれた生活だ。

   そして、これに耐えきれなかったのか、入国管理センターではたびたび収容者の自殺や自殺未遂が起きている。

   2010年には2人が自殺、2014年には2人が病死、2017年にはベトナム人が病死。そして、今年4月13日にはインド人難民申請者が自殺した。

  じつはKさんも自殺未遂を2回起こしている。

  1度目の首つり自殺は失敗したが、意識を失ったKさんは、さすがに、すぐに外の病院に救急搬送された。そして、病院では当たり前のことだが、病室のドアが施錠されず、病院内を自由に歩けることに束の間の自由を味わった。しかし、また入国管理センターに戻ると、そこは自由が制限され、明日も見えない日々。Kさんはこう語った。

 「僕、今でも死にたいです。ここにいると、心がだんだん細くなります。首吊りに失敗したから、今度は手首切りたいです」

   だが、私と話すことでKさんのそういう気持ちが薄まっていくのを私は感じた。それくらい、外の世界との接触は大切だ。「考える会」が毎週面会行動を行っている理由はそこにもある。

 ところで、収容者の多くは現状に絶望しているが、いっそのこと、難民を当たり前に受け入れているヨーロッパやカナダなどに住もうと考えたことはないのだろうか? 私の問いに、MさんもRさんも「行きたい」と答えた。だが実現しない。前出の野津さんはこう説明する。

 「それは無理なんです。日本から難民申請のために第三国へ行きたいとなると、その国に入国するためのビザが必要になります。ビザを求めて日本にある第三国の大使館に出向いても、日本は難民条約を批准しているので、日本で難民申請してください、ということになります。まれに家族が第三国で難民認定されるなどして、その方が日本から呼び寄せてくれるという形で第三国へ行ける人もいますが、ほとんどの方にそのような機会はありません。」

 つまり、日本の難民認定申請者は日本で難民と認定される、あるいはその他の形で在留資格を得られなければ、帰国か、難民申請を繰り返して、就労は禁止されるなか、いつでも収容され得るリスクに怯えながら日本で生活を続けるしかないということである。

 難民が受け入れられ安心して暮らせる社会へ

 難民は毎年世界のあちこちで発生している。アフガニスタン難民、イラク難民、シリア難民、ロヒンギャ難民等々。そのつど、心ある人たちは、あちこちで募金運動をしたり、服や日用品を送る運動を展開したりしている。

  だが、自分たちのすぐ足元に住む難民(申請者を含む)にはあまりにも関心が低いのが事実だ。彼らの中にはいわゆる偽難民もいるかもしれない。母国への送還も私は否定しない。だが、正当な基準もなく、家族にも会わせず、外出の自由も認めず、医療からも遠ざけているのは人権問題に他ならない。じつは国民の一定数も「偽難民は来るな」との意識を有しているのかもしれない。だが考えるべきはそこなのだろうか?

   私事だが、私はかつてアフリカのソマリアの難民キャンプで2年間活動していたことがあるが、そこには食料配給を目当ての偽難民も一定数いた。私たちは彼らを追い出すことに力を割かなかった。今目の前で困っている人たちに可能な限りの支援をすることに力を割いていたからだ。

   偽難民であろうが、観光ビザであろうが、日本に住みたい人はどんな手を使っても来る。彼らの排除よりも、いかにして、母国に帰れば迫害を受けるであろう人たちを庇護してその生活を保障するのか。まずそれを考え、その実現にこそエネルギーを割くべきだと私は考える。

   とはいえ、国民の一定数に「偽難民は来るな」との意識があることも事実。しかしながらそれは、難民が置かれている環境やその実情を知らないことが大きな背景としてあるだろう。私も含めたメディアの役割が問われている。

   もし本稿を読んで少しでもこの問題に関心を持った読者は、「難民支援協会」には寄付や活動報告を月2回お届けしているメールマガジン(無料)への登録を、「牛久入管収容所問題を考える会」にはカンパや収容者への差し入れ(テレフォンカード、ノート、ペン、洗剤、レトルト食品、カップ麺、インスタントコーヒーなど)の支援をしてくれたら嬉しく思う。

 

認定NPO法人 難民支援協会 (外部サイトに接続します)
牛久入管収容所問題を考える会 (外部サイトに接続します)

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雨宮処凛がゆく!  第465回:貧すれば、ゼロトレランス〜14年前の「自己責任」論から振り返る〜の巻

2018年11月08日 | 社会・経済

  マガジン9   2018年11月7日

 

   シリアから無事に帰国した安田純平さんが10月25日、記者会見をした。冒頭で「おわびと感謝」の気持ちを述べ、40ヶ月にわたる拘束の日々を振り返った。

   この会見を受けても様々な意見があるが、拘束中のことを知れば知るほど「よく耐えられたものだ」という気持ちが湧いてくるのは私だけではないはずだ。しかし、安田さんがシリアへ足を踏み入れたことへのバッシングは一部でいまだ続いているようだ。

 そんなものを見ていて思い出したのは、2004年、イラクで高遠菜穂子さんら3人が人質になった際に起きた恐ろしいほどの「自己責任」バッシングだ。イラクにボランティアなどとして入った3人がとらわれ、武装勢力が日本政府に自衛隊撤退を要求したという事件である。安田さんも同時期、1度目の拘束をされており激しいバッシングに晒された。私はあの瞬間が、この国の大きな分岐点ではないかと思っている。

   ちなみにあの時のバッシングは、私にとってはまったく他人事ではなかった。なぜなら、私もその前年、イラク戦争が始まる1ヶ月前にイラクに行っていたからである。

 イラク行き直前の出来事で、鮮明に覚えていることがある。それは「イラクに行く」と自らのサイトで宣言したあと。まったく知らない人からメールが届いたのだ(当時、読者からのメールを受け付けるアドレスを公開していた)。そこには、以下のようなことが書かれていた。

 「戦争が起こるかもしれないからイラクに行くとか、いい身分だな。こっちは過労死しそうなサラリーマンで、イラク行くどころか休みも取れないし、そもそも戦争について考えたりする余裕なんてないし」

 その手のメールは、一通ではなかった。読んだ時は「そんなふうに見えるのか」とショックを受けたものの、すぐに思い直した。当時の私は物書きになって3年目。その3年前までフリーターだった。自分だってフリーターの頃、「戦争が始まるかもしれないからイラクに行く」なんて人を見かけたら、嫌味のひとつでも言いたくなかっただろうな、と思ったのだ。こっちはそんな金もないし、休みを取ればその分給料が減るアルバイト生活。たった数日の休みが「家賃滞納によりホームレス化」に直結するフリーターが、悠長に他の国の戦争や「世界平和」なんて考えられるか、お前ら金にも時間にも心にも余裕あるからそんなこと考えられるんだよ、というような思い。

 だからこそ、04年、高遠さんたちへのバッシングが起きた時、そんなに驚かなかった。すごく嫌なことが起きているとは思ったけれど、この国はそういう「気分」の中にあって、みんながイライラしていて何かがあればたちまち爆発しそうな、「空気が電流を含んでる」ような感覚は確実にあったから。そして当時の総理大臣・小泉純一郎という「空気を読む天才」は、みんなの苛立ちをいち早く掬いとり、「自己責任」と言い放った。当時のみんなの苛立ちの原因は政治にもあったかもしれないにもかかわらず、小泉首相は「みんなが苛立ちをぶつけていい場所」を鮮やかに提示した。さぁ、何か不満があるなら「正義ぶって偽善ぶった」こいつらを徹底的に叩きのめせばいい。総理大臣である私がそのお墨付きを与えよう、と。

 当時は、戦後最長の好景気と言われる時期が始まった頃だった。しかし庶民に実感は乏しく、格差が静かに広がり始めていた頃。そんな中、総理大臣公認の「生贄」として差し出された3人は、イラクにいる時よりもずっとひどい目に遭わされた。集団リンチが始まったのだ。いたぶり、いびり殺すような執拗なリンチは、しかし加害者の多くが「面白半分」だったからこそやっかいだった。加害の自覚などおそらくないのだ。あの時、3人が日本に帰国する空港で掲げられたプラカードの言葉を覚えている。

 「自業自得」「税金泥棒」と並んで「ぬるぽ」。

 笑いながら、ふざけながら「叩いてもいいとされている人」を叩く。「悪いとされている人」を叩くのは一番簡単で正義感も満たせる娯楽で、その上タダで、多くの人がその「祭り」に飛びつき、祭りをエスカレートさせていった。

 今のヘイトスピーチを彷彿とさせる醜悪な光景が、おそらく初めてこの国に出現したのはこの時ではないだろうか。

 あれから、14年。「自己責任」という言葉は、政治家が言うより早く、もはや一般の人々から上がるようになっている。

 私は「失われた」と言われるこの20年を一言で表現するなら、「金に余裕がなくなると心にも余裕がなくなるという身も蓋もない事実をみんなで証明し続けた20年」だと思っている。社会から寛容さは消え、ゼロトレランス(非寛容)が幅をきかせる中で「自己責任」という言葉はもはやこの国の国是のようになっている。

 貧困も自己責任。過労死や過労自殺も自己責任。病気になるのも自己責任。また、寛容さが失われるこの国で、凶悪犯罪は減り続けているにもかかわらず進む少年法の厳罰化。多くの人が「自分の苦しみの原因」がどこにあるのかわからないまま「敵」を欲しがり、叩きたがる。在日、外国人、生活保護といったキーワードは常にバッシングの槍玉に上がる。

  最初に「自己責任」と言われた04年から今に至るまで、すべてに共通するのは金だ。税金だ。

 「人質の救出費用は全額自腹にして税金なんて使うな」「外国人が生活保護を受けるなんてけしからん」「生活保護利用者がこの国の財政を破綻させる」「たらたら飲んで食べて、何もしない人の金(医療費)をなんで私が払うんだ」「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担させよ! 嫌だと泣くならそのまま殺せ!」「戦場ジャーナリストは自己責任なんだからそんな奴には決して税金を使うな」

「税金」という言葉を使えば、まるですべてが正当化されるというようなロジック。が、うっすらとした不満を抱える人には受け入れられやすい「正論」でもある。

 高遠さんたちが猛烈なバッシングに晒されていた頃、ショックな出来事があった。親族の集まりで同席した親戚のおばさんが、テレビで人質事件の話題になった際、突然顔を歪めて「ほんっと迷惑な人たち!」と吐き捨てるように言ったのだ。小さな頃からよく知るおばさんは優しくてほんわかした癒し系で、それまで感情を剥き出しにしたところなんて一度も見たことがなかった。しかし、彼女は怒りを剥き出しにしていた。衝撃だった。高遠さんたちが晒されているバッシングの恐ろしさの一端がわかった気がした。国際情勢や中東のことなんかまったく詳しくなくても、「我々の税金が使われたかも」という一点で、人はここまで誰かを恨むことができるのだ、と。おばさん、どうしてそんなに怒るの? そう聞きたかったけれど、怒りに震えるおばさんにどうしてもその言葉を言うことができなかった。

 そうして2年前、相模原の障害者施設で19人が殺される事件が起きた。植松被告は障害者の生存を「無駄」と決めつけ、大量殺人を起こしている。ここにも背景にちらつくのは税金であり、財源論だ。

 しかし、この国の多くの人が「我々の税金が無駄に使われている!」と感じたすべてのことに怒るかと言えばそうではない。例えば加計学園の問題では、身内びいきのために大量の税金が使われたのではという疑惑があるわけだが、安倍政権は何事もなかったかのように続いているのがその証拠だ。

 さて、そんなこの20年ほどの状況を、私は「貧すれば鈍する」ならず「貧すればゼロトレランス」と名付けたのだが、今年の夏、「寛容」という言葉について改めて深く考えさせられるような事件が起きた。

 それはタイの洞窟に閉じ込められた少年ら13人の救出劇。25歳のコーチが、その日誕生日のメンバーを祝うためにみんなで洞窟に入ったものの、豪雨で出られなくなったというアクシデントだ。9日後にはダイバーによって全員の生存が確認され、17日後には全員が救出された。この救出劇には世界中の注目が集まり、日本でも連日報道されたので覚えているだろう。

 報道を見ていて驚いたのは、現地のタイでは、コーチを「責める」世論がほとんどないということだった。また、救出にあたり、近隣の農家は洞窟から排出される大量の水のため、田植えしたばかりの田んぼが浸水するなど大きな被害に遭っていた。しかし、農家の人々は口を揃えて「少年たちを救えるなら喜んで協力する」と笑顔なのだった。

 これが日本だったら。「被害者」の「大迷惑」「大損害」という怒り心頭の声が伝えられ、ワイドショーの識者は損害額をはじき出してみせるだろう。また、コーチには「責任をとれ」「救出にいくらかかると思ってるんだ」「全額負担しろ」「自己責任」「日本の恥」などの罵詈雑言がネット上に溢れ返っているはずだ。しかし、少年の両親たちは、コーチに対して「自分を責めないで」という手紙を救助隊に託していたという。自身の子どもがまだ洞窟の中に取り残されている中で。

 誰だって、間違える時はある。そして誰だって、予期せぬトラブルに巻き込まれることがある。その時に「自分を責めないで」と優しく手が差し伸べられる社会と、「自己責任だ」と、再起不能なまでに叩きのめされる社会。一体、日本とタイで、何をどうしてどうやったらここまでの差がついてしまったのか。なぜ、タイの人は冷たく「自己責任」と突き放したりせずにいられるのか。

 この20年、この国で生きてきた私たちは何を失ってきたのだろう。「自己責任」とか言う前に、改めて、考えるべきことだと思うのだ。

 最後に。安田さんの「自己責任」を問う報道は多くするのに、「世界で最悪の人道的危機」にあるシリアの状況についてまったく報じないメディアって一体なんなんだろう、という疑問を本気で考え始めると、これはこれで本当に怖くなってくる。


氷点下3.5℃。江部乙の方もほぼ同じでした。

ブルーシートをかぶせておいたのは無事でした。

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明朝の予想最低気温ー3℃

2018年11月07日 | 作業

今朝も霜が降りていた。
江部乙の方はわからないけれどハウス内の最低気温が氷点下0.2℃。
明朝の予想最低気温-3℃。
なんか10日ごろから「異常高温注意報」とやらが出ていたのに、このギャップ。
そんなわけで今日はミニトマト、ピーマン、全部収穫完了。
パブリカが残ってしまったが、ブルーシートをかけてきた。
いい天気だった。
帰りに見た夕焼けがきれいだった。

 

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冬仕舞い

2018年11月06日 | 作業

 ここは連日のように霜が降りているのに、江部乙の住民に聞いたところいまだなしとのこと。やっぱりかなり気温の差があるのだと実感した。
 もう少しこのままハウスを置いておきたいのだが、12日から盛岡、弘前、青森へいく予定がある。その前にはビニールを降ろさなければならない。
そんなわけで、いつでも天ビを降ろせるよう、巻き上げから外す作業。

途中雨が降ってきたので、中のミニトマトを収穫しながら株の切断。
お客さんが来て話し込んでしまった。体を動かさなかったので寒い寒い。
明朝の冷え込みが予想される。

なんか、変!
「冬仕舞い」とは、冬が終わるということだよね。
「冬仕様」といいたかったのか?
馬鹿だね!

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「パソコンが重い」を簡単に解決できる8つの対策とは?

2018年11月05日 | なんだかんだ。

  わたしのデイスクトップPC購入してからもう5年になる。まだそんなに経ってないような気がしていたのだが、このところ不具合が生じる。電源を入れて画面が出てもカーソルが動かない。そんなときは強制終了で再稼働。開いているページが反応しない。これは一度閉じて再度クリック。その程度で今は済んでいる。

 


 

マイナビニュース / 2018年10月29日 13時20分

 

●PCが遅くなる原因を踏まえて対策を講じよう

最近のPCはCPUも速く、メモリもたくさん搭載しているとはいえ、もともとインストールされているソフトウェアが多かったり、Webサイトのコンテンツもリッチになってきていたりといったこともあり、「重い」と感じることがあるだろう。

 本稿では、マカフィーの公式ブログの「パソコンが重いと感じた時すぐできる解決策!動作を軽くする対策8選」をもとに、PCが重くなる原因を整理するとともに、その対策を紹介しよう。

○PCが遅くなる6つの原因

 ブログでは、PCが遅くなる代表的な原因として、「メモリやCPUの使い過ぎ」「本体の不具合」「マルウェアに感染」「ウイルス対策ソフトをアップデートしていない」「パソコンのスペックが不足」「重いソフトウェアがインストールされている」の6点を挙げている。

 「メモリやCPUの使い過ぎ」と「重いソフトウェアがインストールされている」に大きくかかわっているのが「動画ソフトウェア」や「高解像度のゲーム」だ。動画の編集作業は高解像度のゲームの実行はCPUに大きな負荷をかける。

 Windowsであれば、CPUやメモリの使用状況は「タスクマネージャー」で確認することが可能だ。タスクマネージャーは、Windows 10であれば[Windows システムツール]から起動できる。

 「PCが重い」と感じた時は、タスクマネージャーでCPUやメモリの使用状況を確認してみることをおススメする。その結果を基に、次に紹介する対策を実行するとよいだろう。

○PCの重さを解決する対策

1)常駐アプリケーションの無効化

 PCは起動時に立ち上がり、パソコンの電源を落とすまでバックグラウンドで動き続けるアプリケーションがいくつもある。こうしたアプリケーションは「常駐アプリケーション」と呼ばれている。

 常駐アプリケーションは、「スタートアップ」や先ほど紹介した「タスクマネージャー」で確認できるので、不要なものは起動時のスケジュールを無効にしたい。

 (2)容量の大きなファイルの削除・移動

起動ドライブ(WindowsであればCドライブ)の空き容量が減ってくると、ハードディスクからの読み出しや書き出しに時間がかかるようになる。

そこで、Cドライブ上のファイルのうち、容量が大きくかつ不要なものは削除するか、もしくは、USBなどの外部記録メディアに移動しよう。代表的な容量の大きなファイルと言えば、画像や動画ファイルなので、「ピクチャ」や「ビデオ」フォルダを確認して、不要なものを削除するといいだろう。

(3)不要なアプリケーションの削除

 当然と言えば当然だが、不要なアプリケーションは削除しよう。インストールしたものの、利用していないアプリケーションはないだろうか。それらアプリケーションに常駐機能があれば、メモリを無駄にしていることになる。

 アプリケーションのアンインストールは、コントロールパネルの「プログラムのアンインストール」から行える。

 

●Windowsが標準装備しているツールを使う

(4)デフラグをかける

 Windowsはハードディスク上のファイルの断片化(フラグメント)を解消する「デフラグツール」を備えている。通常、データはハードディスクに連続して書き込まれるが、容量が減ってくると、1つのデータを分散して書き込む。その結果、ハードウェアへのアクセス速度が遅くなることがある。

 デフラグツールではディスクのデータを整理することで、データが分散された状態を解消し、アクセス速度を向上する。なお、Windows10の場合、初期設定で自動実行されるようになっている。

(5)ディスクのクリーンアップをする

 Windowsは不要なデータを削除してくれる「ディスクのクリーンアップ」という機能も提供している。この機能は、Cドライブのプロパティを表示すると、実行できる。

 [ディスクのクリーンアップ]というボタンを押すと、「インターネット一時ファイル」などクリーンアップの対象となるファイルが表示されるので、削除したくないファイルにチェックが付いていたら外そう。

 (6)ブラウザのキャッシュをクリアする

 Webブラウザには、アクセスしたWebサイトの画像などのデータを一時的に保存する「キャッシュ」という仕組みがある。キャッシュは何度も同じWebサイトに訪問する際は、アクセスが速くなるため便利だが、容量が大きくなってくると、PCに負担がかかることになる。

 そのため、定期的にキャッシュを削除することは「PCが重い」問題を解決することに役立つ。例えば、Internet Explorerにおいては、画面右上の[設定]から[セーフティ]-[閲覧履歴の削除]を選択すると、キャッシュを削除できる。また、Google Chromeにおいては、画面右上の[設定]から[その他のツール]-[閲覧履歴を消去]を選択すると、キャッシュを削除できる。

(7)視覚オプションの解除

 Windows 7やWindows 10には、視覚効果を出すため、ウインドウの最小化時やスナップ時などの画面表示にアニメーション表示が取り入れられている。このアニメーションはPCのパフォーマンスや動作スピードを落とす原因にもある。

 したがって、画面表示にリッチさを求めない場合は、アニメ―ションを無効にするのも手だ。アニメーションの設定は、[設定]-[簡単設定]で[その他のオプション]から変更できる。

(8)再起動する

 最後に紹介する対策は「再起動」だ。利用中のアプリケーションが何らかの原因で暴走してPCが遅くなってしまっている時などは、再起動することで解消されることがある。

 作業中のファイルを保存できないなどの問題が生じていない場合などは、再起動してみるのも手だ。

(今林敏子)

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菊芋

2018年11月04日 | 野菜・花・植物

 

「徹底解説!健康食材・自然食品 」より

中性脂肪の減少効果

キクイモの一番大きな効果効能は、キクイモに含まれているイヌリンの働きです。

日本人全体の食生活が欧米化してカロリーの摂りすぎの人が増えています。

カロリーの摂りすぎは様々な疾病の原因になります。

中性脂肪を増やして、脂肪肝の患者さんを増やしました。

脂肪肝そのものはそれほど怖くはないと言っても、心筋梗塞などを死に至る病気の引き金になります。

菊芋の“中性脂肪を減少させる効果”は大きく、その減少させる元となっているのがイヌリンです。

菊芋に含まれるイヌリン効果で、膵臓機能改善し、肝機能の回復向上をさせて、各臓器が順調に働くよう促します。

また、イヌリンは、糖質の吸収を抑える作用をするため、余分な脂肪を溜めこまないのも脂肪肝を防ぐのに役立っています。

血糖値の上昇を防ぐ

 血糖値で悩んでいる方にお勧めなのが菊芋です。

菊芋の効能で一番大きいのは菊芋の主成分イヌリンは、“天然のインスリン”とも言われるほど血糖値を下げる働きをしています。

そのため菊芋は糖尿病の予防や改善にも大きな効果を発揮しています。

菊芋に含まれるイヌリンは人間の体内酵素では消化や吸収されない糖質です。

そのために一緒に摂った食べ物の糖の吸収も抑制する作用をします。

さらにこのイヌリンの特徴は、腸内環境を整える働きをし、腸内にある糖質も体の外にスムーズに運び出してくれます。

腸内の糖質が体外に運び出されるのですから、血糖値の上昇を防ぐことができ、糖尿病を予防することが出来ます。

このように、菊芋に含まれているイヌリンは、糖尿病を予防すると共に、腸内の環境を整えてくれます。

糖質の吸収が少ないことから、ダイエットの時に菊芋を用い、ダイエットを成功させた人もいます。

菊芋が血糖値の上昇を防ぎ糖尿病の予防と改善に効果があり、生で食べる方が効果があるとのことです。

 体内の活性化を促す

菊芋に含まれているイヌリンは「天然のインスリン」とも評されるほど、私たち人間の身体にとって有効に働いてくれる物質です。

菊芋 効能の大きさの元となっているイヌリンは糖尿病に効果があるばかりでなく、私たちの体内の細胞を活性化させる働きもしています。

イヌリン効果で腸内細菌が刺激されて、ビフィズス菌などを活性化させます。

活性化されたビフィズス菌は、腸の調子を整えますから、便秘の解消にも効果を発揮してくれます。

その他、菊芋に含まれているペクチンが重金属や放射能物質を体内から除去をするといいます。

このように菊芋にはたしかに体内の細胞を活性化させて、私たちを元気な体にしてくれる効果があるのです。

 便秘の改善効果

菊芋 は「便秘の改善」の働きをしてくれる効果があります。

菊芋の食物繊維が腸内環境を良くして便通が良くなります。

便秘が改善されれば体調も自然に良くなりますから、菊芋はお勧めです。

菊芋に含まれている優れた物質イヌリンは、腸内で人間の体にとって欠かせない“ビフィズス菌”など、善玉菌の餌となって善玉菌を増やしてくれ腸内環境整った結果、便秘が改善されます。

腸内環境が整うと、消化器系のトラブルの改善に繋がり、肌のトラブルがなくなって綺麗な肌が期待できるほか、不眠など、様々な体の不調の改善に繋がります。

ただ、便秘ではない人や腸が弱い人が菊芋をたくさん食べ過ぎると、お腹が緩くなって下痢をすることもあるので摂りすぎには注意が必要です。

また、健康食品やサプリメントは薬ではありませんから、ある程度続けてからではないと効果が出ません。

人によって効果が出るまでの期間は違ってきますが、およそ1ヵ月は必要だといいます。

菊芋は元々日本にあったものではなく、戦後の食糧難には、多くの人の食糧不足を助けています。

薬と違うので副作用もありません。

健康維持に取り入れてもいらいたいのが菊芋です。

 美容と健康に

菊芋 効能その働きには大きな健康効果が期待されて、健康不安を感じている多くの人に愛用されています。

また、健康不安は抱えていなくても、健康を維持したい方や、美容と健康、そして老化を防ぎたい方にとっても効果があるとして活用されています。

きくいもの成分にはポリフェノールが含まれていますが、ポリフェノールは、抗酸化作用の働きが強く老化を早める活性酸素の働きを阻害&抑制してくれます。

菊芋の整腸作用効果で腸内環境を良くして便秘の改善をしてくれるのと、菊芋の「セレン」と呼ばれる物質が、シミ、クスミを消すとされています。

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◆サラダや和え物

生のまま皮を剥き、スライスや細切りにしたものをサラダや色々な和え物にして食べます。シャキシャキとした食感が楽しめます。

◆炒め物や焼きもの

スライスして炒め物に使ったり、丸ごとオーブンで焼きバターなどを付けて食べても美味しいです。

◆煮物や汁もの

ジャガイモのように煮物にすることも出来ます。また味噌汁やスープの実にもなるほか、ポタージュにも出来ます。

◆揚げ物

丸ごとフライにしたり、スライスしたものを天ぷらにして食べてもいいでしょう。

出典「野菜の食材百科」


 この食材で「健康になる」などと思わないでください。体にいいもの(化学物質の入っていないもの)を日常的に多品種取ることが健康にいいのです。

 今日も割と強い霜が降りてます。でも、朝のうちに消えてしまうので、江部乙に行ったときは、霜が降りたのかどうかもわからず、ハウス内を点検して「今日も無事でした」。

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チンすると老ける

2018年11月03日 | 食・レシピ

チンすると老ける物質が発生する? 電子レンジとの上手なつきあい方

笹井 恵里子

文春オンライン 2018/10/30

   冷凍食品やレトルトをはじめ、ストックしたごはんや作りおきおかず、コンビニで買った弁当などを温める際に欠かせない電子レンジ。しかし、時に”レンジでチン”は食品の中に老ける物質を発生させる。頼りすぎると体の老化を促進する恐れがあるという。

出典:『 老けない最強食 』(文春MOOK)

 健康検定協会理事長で管理栄養士の望月理恵子氏はこう話す。

「タンパク質が糖と結びついて劣化する反応(糖化)によって、AGEという老ける物質が生まれます。これが体内に蓄積されると、肌の弾力が失われて、シミやシワ、たるみを作ったり、血管を老化させて認知症や動脈硬化の一因になるのです。

 AGEは、唐揚げやステーキなど、こんがりとした焼き色がつく食品に多く含まれるため、かつては焦げ目がつかない食品ならAGEが含まれる可能性は低いと考えられていました。しかし、電子レンジ調理の場合は焼き色がつかなくても、高温になるため同じような化学反応が起こりやすく、AGEが増えてしまうことがわかってきたのです」

 老ける要因「糖化」も「酸化」も

 海外には多数の研究報告があり、米ニューヨーク州にあるマウントサイナイ医科大学の研究者が549食品のAGE含有量を調べたものでは、豚肉を7分炒めると100グラムあたり4752kU(キロユニット)のAGE発生量に対し、電子レンジに3分間かけると9023kUと報告されている。

 さらに電子レンジ調理は脂質劣化も進めやすい。電子レンジ加熱と、従来の加熱法(煮る、焼く)でサバを調理し、魚肉脂質の変化を比較した研究では、電子レンジ加熱が短時間で脂質劣化を進めると報告されている(北海道教育大学の研究より)。ソウル大学校農業生命科学研究所が行った肉の再加熱を調理法によって比較する研究でも、電子レンジによる加熱は、ほかの調理法と比較して油脂の酸化を進めやすいとあるのだ。

「AGE発生と脂質劣化のダブルパンチの食品では血管に良くないでしょう」(望月氏)

 もちろん、どんな食品でもAGEが大量発生し、脂質の酸化、劣化を進めるわけではない。まず避けるべきものは、調理済の肉や魚。特に焼く・煮る・揚げたメニューを電子レンジで再加熱するのは避けたい。

 東京大学名誉教授の加藤信介氏は「電子レンジの電磁波は食品中の油分・水分に集中しやすい」と話す。

「電子レンジは、WiFi通信などで用いられるものと同じ周波数帯の電磁波(マイクロ波)を用いて加熱します。マイクロ波は食品中の油分、水分を原子レベルで激しく振動させる。その摩擦で熱が発生し、食品が加熱されるのです」

 そのため、水分を含む食品は蒸発過多になればパサつきやすく、マイクロ波を吸収した油分(脂質)は酸化する。

「マイクロ波加熱によって劣化したタンパク質を食べると、体内であまっている糖と結びついて糖化しやすくなります」(望月氏)

 それでは糖質を含む炭水化物、とりわけ身近なごはんをレンジでチンするのはどうだろうか。日本アンチエイジング・ダイエット協会理事で管理栄養士の伊達友美氏が語る。

「あまり知られていませんが、ごはんにも少量のタンパク質が含まれています。ですから、ごはんのタンパク質を栄養素として活かすなら、電子レンジで加熱をしないほうがいい。炊きたてか、常温で数時間程度なら温め直さずにそのまま食するのがおすすめ」

 温め直さない冷えたごはんには、消化しにくいでんぷん「レジスタントスターチ」が増え、血糖値の上昇をゆるやかにする利点もある

 朝に弁当箱に詰めたごはんは、昼にレンジでチンしないで常温で食べるのがベスト

「家庭で冷凍庫にストックするようなごはんは、レトルトごはんと比べると密閉性が低く、水分が多少蒸発しますから、電子レンジ加熱をしたい際は表面がしっとりするぐらい霧吹きで湿らせるといいでしょう。もしくは、鍋やフライパンを使ってリゾットやチャーハンにするとパラパラ感が出ておいしくなります。

 冷凍食品のピラフ類も電子レンジではなくフライパンで炒める、焼きおにぎりもトースターを使うほうが、ゆっくり温められ糖化しにくくなります。しかもお米のおいしさが引き出されるのです」(伊達氏)

ごはんと同様、糖質を多く含むサツマイモ、トウモロコシも“じっくり加熱”が向いている。「電子レンジで短時間で作ると、麦芽糖という糖質が増えず、甘みが出ない」(望月氏)という。電子レンジで加熱したい場合は、水で濡らしたクッキングペーパーに包み、「弱」の機能で加熱したほうがいい。

 つまり電子レンジのマイクロ波は、「ゆっくり加熱」と対極にある「短時間で高温加熱」が特徴なのだ。AGEは高温で調理することで大きく増える。

 揚げ物の温め直しは最もダメ

 そのため、最もレンジでチンが向いていないのは「揚げ物の温め直し」といえるだろう。揚げ物をするとき、そして電子レンジ加熱と、2回にわたって食品中のAGEを増やすことにつながる。

「揚げ物を再加熱するなら、テフロン製のフライパンにクッキングシートを敷き、その上にフライを置いてフタをし、弱火で5分程度温めるといいでしょう。その方法でも糖化は起きますが、低温かつマイクロ波がない分、電子レンジ加熱よりはAGE発生を抑えることができます」(同前)

 出来合いの惣菜も油を含んでいることが多いため、再加熱するなら同じ方法で温めよう。

 油分の多いカレーやシチューを調理翌日に食べたい場合は、電子レンジではなく鍋を使って弱火でコトコト温めるといい。マイクロ波による油の劣化を抑える観点からはもちろん、夏場は食中毒対策を兼ねられる。マイクロ波が油分に集中するということは、加熱ムラができやすくなり、均一に温めるなら鍋のほうが優れている。特に死滅するのに80度20分も要するような赤痢菌の場合は、電子レンジ加熱での滅菌が難しいのだ。

 ビタミンが流れ出ないという利点も

 それでは電子レンジが役立つ時はないのかというと、そんなことはない。短時間で高温加熱を利用できるのは、ビタミンを豊富に含む野菜類だ。

「ゆでるなど長時間火にかけると、水溶性ビタミンが流れ出てしまいます。電子レンジ加熱は逃げる水分が少ないため、水溶性ビタミンを保持しやすい。ビタミンが豊富なブロッコリーや葉物などの野菜類は、基本的に電子レンジ調理がいい。

ただし菓子メーカー、カルビーらの研究で、もやしを電子レンジで加熱調理すると、5分経過後からアクリルアミド(AGEの一つ)の生成が見られるため、やはり電子レンジは“短時間”が原則」(望月氏)

 忙しい現代社会ではもはや電子レンジなしの生活は考えられないが、ちょっと時間があるときは電子レンジの“加熱”ではなく、スイッチをひねって“オーブン”に切り替えよう

「マイクロ波加熱は内部の細胞から破壊されていくため、特にタンパク質は性質が変わりやすい。オーブンのような焼く加熱なら表面から細胞が徐々に壊れていくため、食品本来の性質を壊しにくい」(伊達氏)

 元厚生労働省健康局栄養・食育指導官で、現在は和洋女子大学教授の古畑公氏は、「食品に対して作用が優しいのは、蒸す、煮る、焼く、揚げる、電子レンジ加熱の順」と話す。

「5つの調理法の中で温め方が集中的でなく、蒸気によって四方八方から平均的に温められ、かつ栄養価も失いにくいのは蒸す方法。ただし、時間がかかる」

 前述した揚げ物や惣菜も、陶器に移して“蒸す”方法での再加熱がおすすめだ。

“手軽にチン”の前に、その必要性と手段をいま一度見直したい。

(笹井 恵里子/文春ムック 老けない最強食)


  こちらはかなり強い霜が降り、初氷。江部乙の方はそれほどでもないようで、ハウス内の作物はセーフでした。

 


江部乙

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