12月の初め、広島市に住む青年から突然メールが届いた。なんとか引きこもりから脱出したい、という思いが綴られていた。そして、誰かとつながっていたい、誰かの役に立ちたいと。夏に自殺未遂をした青年である。昼夜逆転を直すよりも、まず食べ物に注意するよう提案した。そしてできれば明るいうちに自転車で隣町まで往復する。自転車が好きで競技にも出たことがあるらしい。これを週1回からだんだん増やしていくようにと。絶対に焦りは禁物である。できることから少しづつ。こんなメールのやりとりが3日間で14通のやりとりの後、突然兵庫の農園に行くと。それは良かったねと言っては見たが、少し早すぎるのではないかと心配した。それ以来メールは途絶えた。相手の農園がそれなりの理解者であって欲しいと願うばかりです。何かあったら遠慮なくまたメールください。
昨夜から寒いと思ったら、今朝の最低気温ー19度まで下がりました。いい天気です。予報最高気温はー3度の真冬日です。西日本の日本海側では雪が積もってるようですが北海道は今のところ雪は少なく、雪かきから解放された状態です。
昨日の天皇誕生日、記者会見でのお言葉が注目です。
宮内記者会代表質問
問1 陛下は傘寿を迎えられ,平成の時代になってまもなく四半世紀が刻まれます。昭和の時代から平成のいままでを顧みると,戦争とその後の復興,多くの災害や厳しい経済情勢などがあり,陛下ご自身の2度の大きな手術もありました。80年の道のりを振り返って特に印象に残っている出来事や,傘寿を迎えられたご感想,そしてこれからの人生をどのように歩もうとされているのかお聞かせ下さい。
天皇陛下
80年の道のりを振り返って,特に印象に残っている出来事という質問ですが,やはり最も印象に残っているのは先の戦争のことです。私が学齢に達した時には中国との戦争が始まっており,その翌年の12月8日から,中国のほかに新たに米国,英国,オランダとの戦争が始まりました。終戦を迎えたのは小学校の最後の年でした。この戦争による日本人の犠牲者は約310万人と言われています。前途に様々な夢を持って生きていた多くの人々が,若くして命を失ったことを思うと,本当に痛ましい限りです。
戦後,連合国軍の占領下にあった日本は,平和と民主主義を,守るべき大切なものとして,日本国憲法を作り,様々な改革を行って,今日の日本を築きました。戦争で荒廃した国土を立て直し,かつ,改善していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し,深い感謝の気持ちを抱いています。また,当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと思います。戦後60年を超す歳月を経,今日,日本には東日本大震災のような大きな災害に対しても,人と人との絆を大切にし,冷静に事に対処し,復興に向かって尽力する人々が育っていることを,本当に心強く思っています。
問3 今年は五輪招致活動をめぐる動きなど皇室の活動と政治との関わりについての論議が多く見られましたが,陛下は皇室の立場と活動について,どのようにお考えかお聞かせ下さい。
天皇陛下
日本国憲法には「天皇は,この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ,国政に関する権能を有しない。」と規定されています。この条項を遵守することを念頭において,私は天皇としての活動を律しています。
しかし,質問にあった五輪招致活動のように,主旨がはっきりうたってあればともかく,問題によっては,国政に関与するのかどうか,判断の難しい場合もあります。そのような場合はできる限り客観的に,また法律的に,考えられる立場にある宮内庁長官や参与の意見を聴くことにしています。今度の場合,参与も宮内庁長官始め関係者も,この問題が国政に関与するかどうか一生懸命考えてくれました。今後とも憲法を遵守する立場に立って,事に当たっていくつもりです。
「今後とも憲法を遵守する立場に立つ」と表明した同じ日安倍総理は維新の橋下氏と改憲についての協力要請の会談を持ったようだ。
年内の大きな仕事はほぼ終わり、静かに新年を迎えたいと思います。昨日町内会の年末総会も終わり、もう一年三役留任ということになってしまいました。そして今日はブログ読者の忘年会を予定していたのですが、当初予定していた人たちが体調を崩したり、急な仕事が入ったりということで中止にしました。残念でした。
昨日は冬至。かぼちゃのポタージュスープをいただきました。これから日は長くなっていくのですが、寒さ、雪はこれからが本番です。体調を崩している方が多くなってきています。どうぞご自愛ください。
「スゴモリ」より
白熱球に比べて消費電力が少なく、経済的、エコで次世代だとうたい、市場に一気に普及したLED電球。このLED電球に環境に悪い物質を含んでいるという研究報告がされた。その有害物質とは鉛、ヒ素、その他潜在的に危険な物質だ。
「LEDは次世代の照明として宣伝されるが、我々はエネルギー資源を減少させない、地球温暖化に関与しない良い製品を見つけるように、代わりとして市場に出たLEDの毒性の危険について用心深くなければならない。」と、論文の執筆者のひとりである、カルフォルニア大学アーバイン校教授であるOladele Ogunseitanは言う。
彼と仲間の科学者は、クリスマスツリーに飾る小さな様々な色のLED電球を潰して、とかして、測定した。
その結果、低輝度の赤いLED電球はカリフォルニア州法によって許可される鉛の含有量の最大8倍を含んでいた。より明るいものはさらに多く含んでいた。また、白いLED電球は最小の鉛含有量だったが、高いレベルのニッケルを含んでいた。研究者らは、こうした有害物質がガンへつながる可能性があると指摘している。
これらはガンのみならず、腎臓病や高血圧、皮膚疾患にもリンクする。
教授によれば、1つのLED電球を割りその煙霧を吸い込むことは、自動的にガンの原因にならないだろうが、他の発がん性物質の慢性被爆の臨界点を超えることになる可能性があるという。
水銀を含む蛍光灯、白熱電球よりも安全であるLEDは歓迎された。だが、次世代電球として市場に普及する前に潜在的な環境や健康への影響がないかどうかきちんと試験されていなかった。現在は、LEDが有害であるという認識は低く、処分するされる場合も普通の埋立地で処分される。日本でも自治体によって処理の仕方が異なるが、再考する必要があるかもしれない。(以上)
LED光の危険性は以前から言われていました。ぜひ調べてみてください。そして今回は、その製造材料にも問題があることがわかりました。安易に捨てることができない、まるで核のゴミのようです。こうゆうものがどんどん生活の中に浸透してきています。便利・安価には気をつけねばなりません。
山田正彦氏
. 米国のパブリックシチズンのローリーワラック女史から連絡が入っています。米国ではTPP協定はたとえ合意ができたとしても連邦議会では批准されることはないとのことです。 この9月に、米国政府は連邦議会にTPPの秘密協定の内容にアクセスできるようになってからは議員の間では反対の声が急速に高まって来ています。 ついに、オバマ大統領を支えている与党民主党からも151名が反対の書簡を大統領宛に送るに至りました。民主党は下院議員だけで201名ですが、その内166名も反対しているのです。 共和党はもともとオバマ大統領に反対の立場ですが、TPPについても21名が反対の書簡を送っています。また穏健派の6人も反対表明しています。 これは米国憲法では、連邦議会に外交交渉権限があり、TPPを批准するにはTPA法律を、成立させなければなりません。その法律を成立させる見込みがなくなったのです。
「世界で最も貧乏な大統領」と言われているムヒカ大統領が 2012年の地球サミットで語った衝撃のスピーチ。
【ムヒカ大統領のスピーチ】
会場にお越しの政府や代表のみなさま、ありがとうございます。ここに招待いただいたブラジルとディルマ・ルセフ大統領に感謝いたします。私の前に、ここに立って演説した快きプレゼンテーターのみなさまにも感謝いたします。 国を代表する者同士、人類が必要であろう国同士の決議を議決しなければならない素直な志をここで表現しているのだと思います。 しかし、頭の中にある厳しい疑問を声に出させてください。 午後からずっと話されていたことは " 持続可能な発展と世界の貧困を なくすこと " でした。 私たちの本音は何なのでしょうか?現在の裕福な国々の発展と消費モデルを真似することでしょうか? 質問をさせてください。 ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか。息するための酸素がどれくらい残るのでしょうか。 同じ質問を別の言い方ですると、西洋の富裕社会が持つ同じ傲慢な消費を世界の70億~80億人の人ができるほどの原料がこの地球にあるのでしょうか? 可能ですか? それとも別の議論をしなければならないのでしょうか?なぜ私たちはこのような社会を作ってしまったのですか? マーケットエコノミーの子供、資本主義の子供たち、即ち私たちが間違いなくこの無限の消費と発展を求める社会を作って来たのです。 マーケット経済がマーケット社会を造り、このグローバリゼーションが世界のあちこちまで原料を探し求める社会にしたのではないでしょうか。 私たちがグローバリゼーションをコントロールしていますか?あるいはグローバリゼーションが私たちをコントロールしているのではないでしょうか? このような残酷な競争で成り立つ消費主義社会で「みんなの世界を良くしていこう」というような共存共栄な議論はできるのでしょうか? どこまでが仲間で どこからがライバルなのですか? このようなことを言うのはこのイベントの重要性を批判するためのものではありません。 その逆です。我々の前に立つ巨大な危機問題は環境危機ではありません、政治的な危機問題なのです。 現代に至っては、人類が作ったこの大きな勢力をコントロールしきれていません。逆に、人類がこの消費社会にコントロールされているのです。 私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。 幸せになるためにこの地球にやってきたのです。 人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません。 ハイパー消費が世界を壊しているのにも関わらず、高価な商品やライフスタイルのために人生を放り出しているのです。 消費が社会のモーターの世界では私たちは消費をひたすら早く多くしなくてはなりません。 消費が止まれば経済が麻痺し、経済が麻痺すれば不況のお化けがみんなの前に現れるのです。 このハイパー消費を続けるためには商品の寿命を縮め、できるだけ多く売らなければなりません。 ということは、 "10万時間持つ電球を作れるのに、 1000時間しか持たない電球しか 売ってはいけない社会" にいるのです! そんな長く持つ電球はマーケットに良くないので作ってはいけないのです。 人がもっと働くため、もっと売るために「使い捨ての社会」を続けなければならないのです。 悪循環の中にいるのにお気づきでしょうか。 これはまぎれも無く政治問題ですし、この問題を別の解決の道に私たち首脳は世界を導かなければなりません。 石器時代に戻れとは言っていません。マーケットをまたコントロールしなければならないと言っているのです。 私の謙虚な考え方では、これは政治問題です。 昔の賢明な方々、エピクレオ、セネカやアイマラ民族までこんなことを言っています 「 貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ 」 これはこの議論にとって文化的なキーポイントだと思います。 国の代表者としてリオ会議の決議や会合をそういう気持ちで参加しています。 私のスピーチの中には耳が痛くなるような言葉がけっこうあると思いますが、みなさんには水源危機と環境危機が問題源でないことを分かってほしいのです。 根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。 そして、改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ。 私は環境資源に恵まれている小さな国の代表です。私の国には300万人ほどの国民しかいません。 でも、1300万頭の、世界でもっとも美味しい牛が私の国にはあります。 ヤギも800万から1000万頭ほどいます。 私の国は食べ物の輸出国です。こんな小さい国なのに領土の90%が資源豊富なのです。 私の同志である労働者たちは、 8時間労働を成立させるために戦いました。 そして今では、6時間労働を獲得した人もいます。 しかしながら、6時間労働になった人たちは別の仕事もしており、結局は以前よりも長時間働いています。 なぜか? バイク、車、などのリポ払いやローンを支払わないといけないのです。 毎月2倍働き、ローンを払って行ったら、いつの間にか私のような老人になっているのです。 私と同じく、幸福な人生が目の前を一瞬で過ぎてしまいます。 そして自分にこんな質問を投げかけます。 "これが人類の運命なのか?" 私の言っていることはとてもシンプルなものですよ。 発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです。 発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。 愛情や人間関係、 子どもを育てること、 友達を持つこと、 そして必要最低限のものを持つこと。 これらをもたらすべきなのです。幸福が私たちのもっとも大切なものだからです。 環境のために戦うのであれば、人類の幸福こそが環境の一番大切な要素であるということを覚えておかなくてはなりません。
ありがとうございました。
考えさせるスピーチです。
地球を破壊しながらの生産、これ以上の地球破壊は許されない状況になっています。いくら稼いでもその大半をわずか1%の者に持っていかれる時代です。働いても、働いても暮らしは豊かになりません。日本の大企業の内部留保を見ても明らかです。生産活動は人々を豊かにするものでなくてはなりません。24時間―生産、販売、消費―社会、人間が壊れていきます。生産は富を作り出します。しかし、同時に私たちは多くのものを失ってきています。新たな社会体制を築かなければなりません。私たちが作り出した企業の内部留保を私たちのために。そうすれば労働時間を短縮することもできましょう。余暇時間を料理の時間にあてたり、子供たちにセーターを編んであげる時間に、その他自由に使える時間なのです。人間に欲望はつきものです。しかし、その欲望の質を変えることはできるはずです。
「浪費はやめましょう」と言っても無駄(?)なことです。次々と新しいものを作り、売らなければ成り立たない経済社会なのです。企業は売るために、お金のために作るのです。私たちの正当な欲望、消費欲望に基づく生産を確立する必要があります。根本的な社会のシステムを変えなければならない時が来ているように思います。
今年の世相を表す漢字に「輪」が選ばれました。大勢がひとつになって円滑に回転していくという意味があるそうです。人と人のつながりを大切にしたいという気持ちが込められたのでしょう。
それにしても今年の政治の舞台はどうでしょうか?生活保護者へのパッシングと切り捨て、秘密保護法、共謀罪による国民監視、ヘイトスピーチ・・・・・。
「輪」にならぬよう、ならぬよう分断させようと必死です。もうこのままでは自分たちの将来はないと自覚しているのでしょう。力ずくで体制を守るのに必死です。でもそうすればするほど戦いの「輪」、連帯の「輪」が広がります。
私の今年の漢字は「迷」です。もうとっくの昔に不惑の年を過ぎたのに・・・
目標は「然」だったのに、全く正反対になってしまいました。
明日は昼から札幌へ行かなければならないのですが、迷っています。昨年の正月みたいになったら嫌だし。日曜日は朝から予定が入っているし。どうしても日帰りしなきゃならんのです。天気予報では、あすもこのような天気らしいです。ん~
ブログ読者の皆さん、やりませんかー!みんなでグッチったり、来年に向けての抱負なり、とにかく顔を合わせておしゃべりがしたいですねぇ。
12月23日(月祝日)15時より「儚桟敷」でやります。会費2000円、プラス飲み物代ということで。できれば事前にご連絡頂ければと思います。
今日はNHK「北の大地コンサート2013」公開放送の抽選に当たり旭川まで行ってきた。いい席が当たり真ん中の前から5番目でした。出演は夏川りみ、南こうせつ、吉幾三。南は「赤ちょうちん」・「神田川」・「妹よ」・北海道中ひざくりげ」のテーマなどを、夏川は「童神」・「なだそうそう」・「石狩挽歌」(プロになるきっかけとなったコンクールで歌った曲だそうです)など。40年前の青春時代にどっぷりと浸って来ました。
それにしても一緒に歌いだすおばちゃんがいて・・・・・
気持ちは痛いほどわかりますよ。
放送は20日夜7:30より
昨年、BBC(英国放送協会)が22カ国で「世界に良い影響を与えている国はどこか?」という世論調査を行なった。1位は日本であった。2位はドイツ。3位はカナダ。
戦後70年近く、曲がりなりにも「平和」をつらぬいてきた。戦争や国際紛争では、ただのひとりも殺していない。そうした国のありようが共感を呼んだのだろう。また大きな災害に見舞われた人々への応援でもあったのだろう。
凄まじい原発事故、日本がどのようなビジョンを人類史のテーブルに提示してくれるか、世界中が静かに注目している。
2013 年 「世界に良い影響を与えている国」、日本は4位
今年は1位がドイツ、2位がカナダ、3位がイギリス、4位が日本、5位がフランスという結果でした。日本は昨年の1位から4位に後退したものの、依然として上位の評価を得ています。それは大震災に見舞われた人々への応援を差し引けば大きなダウンであったであろう。しかも、これは「特定秘密保護法」成立以前の話。
2020年、オリンピック開催予定地東京の放射能汚染はますます深刻化し、その情報は隠されています。さて、来年の評価はどうなるものでしょう?
世界が求める日本の姿とは?
「平和な国」、伝統ある文化(茶道、書道、華道、武道、その他、能、狂言、浄瑠璃、語り、俳句、盆栽、庭園、きもの、里山文化)、創造的文化(音楽、ファッション、アニメ、)、美しく健康的で美味しい食文化(和食・和菓子)、遊び(折り紙・囲碁・将棋)、花鳥風月、四季折々の美しい風景、しとやかな日本人の心・・・・・
これほどの多様性に富む文化を築きあげてきたし、これからもまた新しい分野での創造が期待できる素晴らしい国民だ。
水車小屋、夕焼け、赤とんぼ
エネルギー、自然、生物の多様性
日本人は多様な文化を作り出した。これからも多様な文化創造が日本の進むべき道のように思う。人はそれぞれであるがゆえに人である。多様な人格を認め合うことこそ日本文化の礎ではなかろうか。
「真実を探すブログより
遺伝子組み換え企業保護付帯条項を削除する法案が米国上院で審議されていたのですが、これが先日に米国議会で可決されました。
GM企業保護付帯条項が付いている法案の正式名称は「包括予算割当法案」で、第735条に「健康を害する懸念がある遺伝子組み換え作物の種子でも、法的に差し止めることができない」と書かれていることから、モンサント保護法と言われています。
ロシアでは遺伝子組み換え食品の全面禁止を検討していますし、EUや南米などでも同様の動きが出ており、遺伝子組み換えへの反発は世界規模に拡大中です。
ただし、日本は例外で、遺伝子組み換えの輸入緩和を考えています。
当初、アメリカの議会はモンサントを支援する動きを見せていたようなのですが、米国民の反発が予想以上に強烈だったことから、オバマ大統領が署名をしたモンサント保護法を破棄する方向に話が進み、達成することが出来ました。
もっとも、小国でクーデター騒ぎを引き起こすほどの権力を持っているモンサント社が、このまま黙っているとも思えませんが・・・。
もう一つ遺伝子組み換えについて
【世界初の「遺伝子組み換え医薬品用作物」が北海道で商品化】
世界で初めて遺伝子組み換え作物自体を原料とする医薬品が、日本で商品化された。「独立行政法人・産業技術総合研究所北海道センター」(札幌市豊平区)と農薬メーカー「ホクサン」(北広島市)が、「遺伝子組み換えイチゴ」を原料とした犬向けの医薬品(歯肉炎軽減薬)を開発し、10月には農林水産省から製造販売の承認を得たと伝えられる。 遺伝子組み換え技術を使った「バイオ医薬品」は1980年代から開発されており、世界の新薬の3割がバイオ医薬品で占められている。がんやC型肝炎の治療薬として知られる「インターフェロン」も、遺伝子操作によって大量生産されている。ただし、遺伝子組み換え技術を使って医薬品を作る場合は一般的に、大腸菌や動物の細胞を培養して、たんぱく質を抽出する。ところが今回は、「植物工場」で栽培した「遺伝子組み換えイチゴ」を凍結乾燥し、その粉末を薬として利用するのだ。「ホクサン」では、年明けから全国の動物病院向けに、年間約3万頭分の出荷を見込んでいる。
「産業技術総合研究所北海道センター」は、「さらに研究を進めて、ヒト向けの医薬品開発につなげたい」と語る。
人間にミスは付きものであり、「完全密閉型の植物工場」で栽培するといっても、「完璧」はありあえないことは何度も経験してきた。 実は、すでにアメリカでも医薬品用遺伝子組み換え作物の開発は進んでいるが、消費者だけでなく農家からも強い反対があって中断している。万一、医薬品用作物が外界に流出して一般の作物に混入したら、何が起こるか予測すらできない。医薬品である以上、疾病に対して効果もあれば副作用も伴う。知らずに食べたら大きな健康被害をもたらしかねない。消費者はイチゴを敬遠して農家は廃業する。その被害は誰が償うことになるのだろうか。
自然をなめてはいけない。
人間はこれ以上の間違いを目指す方向を捨てなければならない。
生産を制御する時代が来たのだ。