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長崎原爆の爪痕を残していた浦上天主堂。解体されて「幻の世界遺産」になった理由は?

2024年08月10日 | 事件

「原爆の恐ろしさを伝える歴史的資源にするべき」と市議会では保存を求めていた。長崎原爆の日に振り返る。

 
8月9日は「長崎原爆の日」。7万人以上が亡くなる結果となった長崎への原爆投下の日だ。平和祈念像が原爆の犠牲者に黙禱を捧げるモニュメントとなっているが、実は広島の世界遺産「原爆ドーム」に匹敵する原爆遺構が、かつて長崎市内には存在していた。
 
熱線と爆風で甚大な被害を受けたが、建物の一部が残っていた。しかし、終戦から13年後に解体撤去され、鉄筋コンクリートの建物に作り直された。一体、何があったのか。「幻の世界遺産」の謎を追った。

■浦上天主堂とは?

長崎市北部に位置する浦上地区は、戦国時代末期にイエズス会領になっていたこともあり、カトリックの信者が多い地域だった。その後、江戸幕府のキリシタン禁教令によって、4度にわたる「浦上崩れ」という激しい弾圧を受けるが、地元住民はキリスト教への信仰を捨てなかった。「潜伏キリシタン」として明治時代まで信徒が存続していた。

江戸末期から明治初期に起きた「浦上四番崩れ」が欧米から批判されたことを受けて、ようやく1873年に明治政府がキリスト教の信仰の自由を認めた。

釈放された浦上の信徒たちの間で、天主堂の機運が盛り上がった。1895年にフレノ師が設計、ラゲ師に引き継がれ、20年後の1914年に完成した

これが、石とれんが造りのロマネスク式大聖堂「浦上天主堂」だ。高さ25メートルの双塔の鐘楼を備え、「東洋一の大聖堂」と謳われるほどだった。

■市議会は保存決議をしていた

福間良明さんの著書「焦土の記憶」(新曜社)によると、原爆で倒壊した浦上天主堂はしばらく廃墟の状態だったが、被爆翌年の1946年末には木造平屋の仮聖堂が建築された。

 1949年のザビエル祭までにはガレキも取り除かれ、正面右側と右側面の一部側壁のみが残された。だが、復員や引き揚げ、転入によって増加した5000人の信徒を収容するにはあまりにも狭かった。

そこで浦上天主堂の「カトリック浦上教会」は、1954年に「浦上天主堂再建委員会」を発足。長崎県を管轄する長崎司教区の山口愛次郎司教が1955年5月から翌年2月にかけて、募金のためにアメリカとカナダに訪問。その後、再建の具体策を固めて1958年2月に信者達に説明会を実施した。

解体前の浦上天主堂

しかし、市議会の要請も空しく、教会は同年3月から解体工事を実施した。被爆した浦上天主堂は解体撤去され、鉄筋コンクリート製の新しい天主堂が作られた。外壁の一部だけが爆心地公園に移築された。

解体当時、山口司教は次のように述べていた。

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「原爆の廃墟は平和のためというより、無残な過去の思い出につながり過ぎる。憎悪をかきたてるだけのああいう建物は一日も早く取りこわした方がいい」

(週刊新潮 1958年5月19日号より)
―――-

■背景にはアメリカ側の意向が?

再建された浦上天主堂(2018年撮影)

再建された浦上天主堂(2018年撮影)leodaphne via Getty Images

長崎市長の諮問機関である原爆資料保存委員会が1949年に発足した。この委員会は毎年9回に渡り「浦上天主堂を保存すべき」と答申を出していた。51年に当選した田川務市長も当初は、保存に前向きな素振りも見せていた。

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「私は卒直に申し上げます。原爆の悲惨さを物語る資料としては適切にあらずと。平和を守るために存置する必要はないとこれが私の考え方でございます。この見地に立ちまして、今日浦上天主堂が早く元の姿に復興して、信者の将来の心のよりどころとして再建したいというこの希望に対しましては、私としては全幅の支援をし一日も早くそうした教会堂が出来上がることをこい願っております」

(平和文化研究 第32集 「旧浦上天主堂被爆以降の存廃に関する公的な議論」より)

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田川市長や山口司教が原爆遺構の撤去に前向きだった背景に、アメリカからの働きかけがあったと見る人は多い。ジャーナリストの高瀬毅さんは以下のように書いている。

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遺構撤去に米国の「圧力」があったのではないか。そういう疑惑はいまも長崎市民の中にくすぶっている。決定的な記録は、これまでのところ見つかってないが、「撤去」せざるを得ない状況や時代背景が、あの時代に集中的に生まれていたことは確かだった。ソ連との間で熾烈な核開発競争を展開する米国にとって、原爆の傷跡を示す天主堂は、目障りだったことは十分に考えられる。

(週刊金曜日 2017年8月18日号より)

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■幻の世界遺産に…

広島市の「原爆ドーム」も保存か撤去かをめぐって議論が起きていた。「悲惨な思いがよみがえる」として取り壊す案もあったが,1966年に広島市議会は永久保存を決議。被爆から51年後の1996年には、世界遺産に指定された。人類史上初めて使用された核兵器による負の遺産として、平和を願うシンボルとしての価値が評価されたのだった。

被爆当時の浦上天主堂が現存していたら「確実に世界遺産になっていたのに……」と、悔やむ声は今も根強い。青森公立大学教授の横手一彦さんは次のように著書で書いている。

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天主堂は、被爆後の13年間、最も象徴的な被爆遺構であった。そして、半ば崩れ落ちた煉瓦壁や、鼻先や指先を爆風に吹き飛ばされ、熱線に傷ついた聖像たちは、あの瞬間の恐怖を、無言のうちに語り続けたに違いない。天主堂は、原爆の極限的な破壊をありのままに示した歴史遺産になったであろう。しかし、今となっては、それは幻の世界遺産なのである。

(「長崎 旧浦上天主堂 1945-58 ― 失われた被爆遺産」岩波書店)

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熱線で傷ついた聖人像たち。再建された浦上天主堂の周辺にある

熱線で傷ついた聖人像たち。再建された浦上天主堂の周辺にあるJohn S Lander via Getty Images

2018年6月30日、バーレーンで開かれた世界遺産委員会で「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産に登録された。長崎周辺でカトリック教徒が「潜伏キリシタン」として、数々の弾圧にも信仰を曲げずにいたことが評価されたのだ。


今日のニュースにも、ガザの学校が標的になったと・・・

ジェノサイドやめろ!


雨宮処凛がゆく!和歌山カレー事件をめぐる映画『マミー』を観て、「戦争」との類似点について考えた。

2024年08月07日 | 事件

マガジン9 

 

 公開初日となるその日、映画館は満席だった。

 待ちわびていた映画を、私はやっと観ることができた。

 その映画とは『マミー』(二村真弘監督)。今から26年前に起きた和歌山カレー事件を巡るドキュメンタリーだ。

 1998年、夏祭りで振る舞われたカレーに猛毒のヒ素が混入、67人がヒ素中毒となり、4人が死亡。逮捕された林眞須美に、あなたはどんなイメージを持っているだろうか。

 住民をヒ素で殺した「毒婦」。保険金詐欺をしていた「極悪」夫婦。家の庭からホースで報道陣に水を撒く傍若無人な女一一。

 そんなイメージを持つ人が多数派だろう。

 しかしここ数年、あの事件に対して「冤罪では」という声があちこちから聞こえ始めている。この映画を見終えた今、私の胸の中にも「冤罪」という言葉が去来している。長男の記憶。目撃証言への反証。そして何よりも驚いたのは、当時の科学鑑定へ異議を唱える専門家の存在だ。

 数年前までは、「林眞須美が犯人」と当たり前のように信じてきた。というか、それほど関心も持っていなかったというのが正しい。

 一方、カレー事件について話題になる時、自分も含めて多くの人が「半笑い」「苦笑い」の表情を浮かべていたのもこの事件の特徴ではないだろうか。「ああ、あの人ね」「ヤバい人だったよね」「ミキハウスのおばさんね」とその「特異なキャラクター」をなぞり、話はそこで終わるのが常だった。

 そんな中でも2000年代、唯一くらいに彼女を擁護していた著名人がロス疑惑の三浦和義氏だ。

 今も三浦氏が何かの雑誌に書いた文章を覚えている。内容は、「あの夫婦は保険金詐欺で暮らしてきて、そうやって詐欺で収入を得ている人が、保険金も入らないようなあんな事件を起こすはずがない」というようなもので、不意打ちを食らった気分になったことを覚えている。そういう見方があるのか、と。

 だけど、私はそれ以上考えなかった。なぜなら、そうは言っても林眞須美は保険金詐欺をするような「疑わしい」人なのだから、と。そこで思考停止したのだ。

 今、思う。このような「怪しい人だから」という人々の無意識が、多くの冤罪を作ってきたのではと。誰もが認める清廉潔白な人であれば疑惑が晴れるかもしれない。しかし、そんな人などどこにいるだろう。

 これまでの冤罪事件を振り返っても、隠しごとがあってそれを隠そうとしていたり、本人に犯罪歴があったりと、何か「都合の悪いこと」が必ずといっていいほど背景にある。それは私が冤罪被害者たちと実際にこの十数年出会って知ってきたことだが、当時はそんな知識などなかった。そうして林眞須美氏の強力な味方だった三浦和義氏は、08年、亡くなっている。

 それと前後する頃だと思うが、林眞須美氏から私の元に手紙が届いたことがある。

 出版社から転送されてきた大きな茶封筒には蛍光ペンで「HELP ME!」と書かれ、「林眞須美」という差出人名に驚きながら封を開けると、機関紙的なものが同封されているだけだった。直筆の手紙などはなかったことから、おそらく多くの人に送っているのだろうと思い、そのままになってしまった。そのことをこの数年、やけに思い出している。

 さて、映画の内容についてはぜひ観て欲しいので詳しくは語らないが、この映画の公開を前にして、少なくないメディア人と和歌山カレー事件についての話をした。

 食事の席などで、「こういう映画が公開されるんだってよ」と話題になったのだ。

 その中には、新人時代にあの事件の報道に少し関わっていた、あるいは同僚がまさに取材していたという人などもいた。そんな人々が当時を振り返りつつ語ったのは、事件当時の「空気」の異常さだ。

 とにかく「あいつが犯人だ」という強固な決めつけ。時間が経てば経つほどそれは既成事実のようになり、誰も異論など挟めないような空気が形成されていたというのだ。

 みんなが言ってるから。保険金詐欺をしていたような人物だから。マスコミに水を浴びせるような常識知らずだから。そして何より、ヒ素が発見されたから。しかし、これについては映画の中で重大な事実が明かされるのだが、当時は繰り返し繰り返し彼女の様子がテレビや雑誌、新聞で報じられ、それが警察の捜査や司法にも重大な影響を与えた。そうして09年、彼女には死刑が確定してしまった。

 映画を観て、当時、すべてがひっくり返るかもしれないようなことが捜査されていないことを知った。あえて捜査されなかったのは、やはり「空気」のなせる技なのだろうか。

 「あいつが犯人だ」「あいつが悪だ」となると一方向に一斉に走りだし、メディアも司法もその暴走をさらに煽り、一人の人間が死刑台に立たされる一一。

 そんな構図に強烈な違和感を抱きながら、これってまさに「戦争」と同じではないかと思い至った。

 79年前の戦争でメディアはそれに加担し、ことあるごとにその「反省」が語られるわけだが、その反省がまったく生かされていないことが明確になったのが和歌山カレー事件ではないのか。とにかく他社に抜かされないようにというスクープ合戦も、なんだか戦争報道を彷彿とさせる。

 そしてそんな「暴走」は、今、SNS上で日々起きているとも言える。

 死刑台に立たされずとも、人を死に追いやるような集団リンチ。ちょうどこの映画を観る直前、『小山田圭吾 炎上の「嘘」』を読んだのだが、そこにも「戦争」という言葉が登場する。

 それを口にしたのは、小山田氏が所属する五輪開会式のクリエイティブチームの一人。オリンピックの開会式を見ながら呟いたのだ。

 「本当の戦争って、こんな感じなのかもしれませんね。ひとり、またひとりと関わった人がいなくなってしまう。最後、残された人だけで空を見上げるんですね」

 開会式直前、小山田圭吾氏が過去のインタビュー記事をめぐって「大炎上」したことは皆が知る通りだ。本書では、彼がインタビュー記事で書かれたようないじめをしていないことが同級生の証言をはじめとして綿密な取材から綴られるのだが(なぜあのような記事が出たかの背景事情についても明かされている)、その渦中にいた人が語った「戦争」という言葉は重い。確かに、今の時代の戦争は、SNSでの扇動なくしてはあり得ないだろう。

 さて、もうひとつ書いておきたいのは、映画の撮影中に起きたある悲劇だ。林眞須美氏の長女と幼稚園児の子どもが橋から飛び降りて死亡。また、自宅からは16歳の女性の遺体も発見された。長女の娘だった。

 「死刑囚の娘」として生きる困難さがどんなものなのか、私には想像することしかできない。しかし、心中に追い詰められるほどの心のうちを思うと、ただただ言葉を失う。

 「正義」は暴走する。そして時に、簡単に人の命を奪う。「取り返しのつかないこと」は、私たちのすぐ隣にあるのだ。そんなことを、改めて考えさせられた。

 「誰が林眞須美を殺すのか?」

 監督はディレクターズノートの最後をそんな言葉で締めくくっている。
 『マミー』は現在、イメージフォーラムなどで公開中だ。


わたしにも「真実」は判らない。
「真実」が明らかになるよう、「冤罪」が起こらないよう、国民の「目」が重要になる。


「オリンピック休戦」はあっさり覆された。パリ五輪開幕後、ガザの学校に攻撃。30人死亡、100人以上負傷

2024年07月28日 | 事件

国連総会で開幕7日前から閉幕7日後まですべての戦いを停止するよう呼びかける「オリンピック休戦」が採択されていた。

ハフポスト日本版編集部

2024年07月28日

   ハフポスト日本版編集部

 

ウクライナ侵攻やパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃が続く中で開幕した、「平和の祭典」と呼ばれるオリンピック。

2023年11月には国連総会で、「スポーツとオリンピックの理想を通じて平和でよりよい世界を築く」と題して、開幕7日前から閉幕7日後まですべての戦いを停止するよう呼びかける「オリンピック休戦」が採択されていた。

「オリンピック休戦」の伝統は、紀元前9世紀の古代ギリシャのオリンピックで「各地域の王たちが協定に署名して、住民や選手、芸術家がオリンピック開催地に安全に旅行できるようにした」ことに由来するという。

しかし、この「オリンピック休戦」の原則はあっさりと覆された。パリ五輪で本格的に競技が始まった7月27日、イスラエル軍はガザ地区中部にある学校を攻撃。30人が死亡、100人以上が負傷した。

イスラエル軍は「ハマスの戦闘員が潜んでいた拠点への攻撃」などと主張している一方、BBCは「ガザ保健省は、映像から犠牲者は民間人で、そのほとんどが子どもであることが明らかになったと述べた」と報道した。同メディアは負傷者の中に子どもがいる映像を確認したという。

パレスチナオリンピック委員会(POC)は7月22日の時点で、イスラエルが「オリンピック休戦」の決議に違反しているとしてパリ五輪への出場を認めないよう国際オリンピック委員会(IOC)に要請したが、IOCは取り合わなかった。

パレスチナのアスリートや審判員300人超が死亡

パリ五輪の開会式には、パレスチナ選手団の姿も見えた。陸上、ボクシング、競泳などに8人の選手が出場する予定で、このうち3人がガザ地区出身だという。

選手らは歓声に笑顔で応えたが、背後には重い現実がのしかかる。POCは6月、イスラエルとハマスの戦闘が始まった2023年10月以降、300人を超えるアスリートや審判などの関係者らが死亡したことを明らかにしていた。

選手団らとともにパリ現地に降り立ったPOCのジブリール・ラジューブ会長は、「イスラエル選手団のパリ五輪出場を認めたことは、IOCのダブルスタンダード(二重基準)だ」と批判した。


これはひどい。
これではオリンピック存続の意味さえなくなる。
やめてしまえ!
しかも学校を攻撃したのだ。

no  war!
STOP ジェノサイド!


やまゆり園事件8年 追悼式 献花途切れず

2024年07月27日 | 事件

一人ひとりの命を思い

「しんぶん赤旗」2024年7月27日

 19人の障害のある利用者が殺害され職員を含む26人が重傷を負った、障害者入所施設「津久井やまゆり園」での事件から8年となった26日、相模原市にある同園で追悼式が開かれました。花を手向ける人が途切れることなく訪れ、献花台は花であふれました。

 毎年この日に同園を献花のため訪れている東京都中野区の和田卓也さん(31)は、事件の翌日に現場に来たといいます。和田さんは脳性まひで車いす生活。「足は動かないけれど上半身は動かせます。夜寝ているときは急には動けないから、あの場にいたら逃げ出せなかった」と振り返ります。

 この8年、あまり社会は変わっていない、といいます。「国のお金が医療や福祉にまわっていないし、人の意識も変わってないと感じる。目先のことだけになっている」と指摘します。

 「一人ひとりの命に向き合いたい思いで手を合わせた」と話すのは、平岡祐二さん(64)=神奈川県大和市=です。犠牲者数と同じ19本のヒマワリの花を、名前を公表されている犠牲者の名前をつぶやきながら一輪ずつ手向けていました。娘には知的障害があり、自身は障害者施設に勤めていました。事件発生から3年ほどは、同園近くを通ると「背中がゾワゾワ」し、訪れることができませんでした。それ以降は月命日も含め、できるだけ花を手向けに訪れています。

 グループホームなど障害のある人の暮らしの場などで、不祥事や事件が絶えません。「なかなか変わらない社会にむなしくなるけど、誰もが安心して住める社会になってほしい」

 「差別的な社会いまも」

 髙橋哲也さん(70)=東京都杉並区=は前日に事件に関する報道を見て、約3年ぶりに訪れました。知的障害のある長男は10年前の夏に亡くなりました。「誰もが寿命をまっとうしたいはず。まだ生きることができたのに人生を断ち切られた人たちは無念だったと思う」と声を詰まらせながら話します。「経済第一主義ではなく、社会福祉にお金がまわる社会になれば、障害者にかかわる人たちの意識も変わるはず」

人ごとじゃない

 漫画家の疋田(ひきた)真理子さん(34)は、3年前からこの日に献花しにくるようになったといいます。「私は吃音(きつおん)があって、事件発生を聞いた時、衝撃を受けました。あの場にいたら、(犯人から名前を聞かれたら)私はうまく答えられないのではないか。人ごとではないと思った」と話します。あまりの衝撃に現場に足を運ぶことができず、園の建物が改修されたのをきっかけに、献花にくるようになったといいます。「みんなが、生きやすい生き方ができるような社会にしたい」

 漫画の題材に障害をとりあげ、理解を広めることもしています。「衝撃的な事件だったにもかかわらず、差別的な社会はあまりよくなっていないのではないか。私自身、吃音があることを周りになかなか言えない。もっといろんなことを言いやすい社会になってほしいし、そのためにできることをしていきたい」

「自分も」と恐怖

 足と言語に障害がある佐々木信行さん(50)は、事件が起きたときは胸を手でたたきながら「驚いた」と表現します。「自分も被害にあうんじゃないか」と恐怖を感じたといいます。「昔から、知的障害のある人が地域で暮らすことが難しいし、今も変わらない」と話します。「もっと地域社会のなかでみんながともに暮らせるようになってほしい」


園のようす。

 


頭下げるのは局の責任者でしょ!!「アッコにおまかせ!」都知事選誤情報放送 TBS宇内梨沙アナが1人謝罪…やはり矢面に

2024年07月22日 | 事件

zakzak  2024.07.22

やはり矢面に立たされたのは番組に出演する女性アナウンサーだった。

タレントの和田アキ子(74)の冠番組「アッコにおまかせ!」(TBS系)。都知事選の投票日(7月7日)の放送で、投票に関する誤情報を報道機関である放送局として堂々と放送してしまった。

「翌週の放送の冒頭で宇内梨沙アナがひとりで登場し『番組スタッフ一同、深くおわびいたします。二度と同じことが起こらないように制作体制を整えて放送に臨んでまいります』と頭を下げました」

そう話すスポーツ紙記者は「テレビ局が問題を起こした企業に取材する場合、責任者に説明を求めます。ところが自分たちが問題を起こしたときは、現場のアナウンサーに謝罪させるだけ。まさに〝棚に上げて〟ですよね」と厳しく批判する。

系列局の社員が寄付金をネコババした「24時間テレビ」(日本テレビ系)でも先月、水卜麻美アナ(37)が涙ながらに謝罪した。

「番組にはプロデューサーもいれば、総合演出もいる。TBSの誤情報放送は、少なくとも彼らが頭を下げるべき案件ですよね。テレビ局は責任者が責任を取らない、と視聴者に見透かされますよ」(前出・スポーツ紙記者)

テレビ離れが加速しなければいいのだが…。(業界ウォッチャーX)


いや~!TV離れ加速してほしいですね。

園のようす。
今日も30℃超え、昨日ほどではなかった。
木陰に入ると涼しいのだが、炎天下の仕事。
昨日ハチに刺されたところが腫れあがり、腕の方まで来たので、朝の水やりとハウス妻面を開放して昼前に帰ってきた。
予報によると、明日からしばらく30℃を超える日は無いようだ。

ガクアジサイ

 


沖縄で米兵による性的暴行事件がまた発覚

2024年06月29日 | 事件

専門家「適切な情報共有があれば再発防止策が取られていたはず」【news23】

今年5月、沖縄でアメリカ軍の兵士が女性に性的暴行を加えたとして逮捕・起訴されていたことがわかりました。6月25日には、別のアメリカ兵による性的暴行事件が明らかになったばかりで、沖縄では怒りと不安が広がっています。 【写真を見る】沖縄で米兵による性的暴行事件がまた発覚 専門家「適切な情報共有があれば再発防止策が取られていたはず」【news23】 ■米兵による性的暴行でまた逮捕 沖縄知事「怒り心頭です」 28日午後6時すぎ、アメリカ兵による性的暴行事件を受け、米軍嘉手納基地のゲート前では思い思いの花を手に「性暴力」の根絶を訴える「フラワーデモ」が行われました。 デモの参加者 「子どもたちがレイプされていますから。本当にいたたまれなくて、絶対もうこれ許せんなと」 「軍事基地がなければ起きない犯罪なんですよ。それを沖縄に一方的に押し付けて、子どもたち、女の人、弱い人に犠牲を強いてなんなんですか、この社会は」 高まる沖縄の怒り。 沖縄県 玉城デニー知事 「本当に言葉にならないですね・・・怒り心頭です」 去年12月、沖縄のアメリカ空軍の兵長、ブレノン・ワシントン被告(25)が少女に性的暴行を加えたとして、起訴されていたことが明らかになったばかりですが、再び怒りをあらわにした沖縄の玉城知事。 新たに、今年5月にもアメリカ兵による性的暴行事件が起きていたことが明らかになったのです。 不同意性交等傷害の罪で起訴されたのは、アメリカ海兵隊上等兵のジャメル・クレイトン被告(21)。起訴状によると5月26日、本島中部で女性の首を絞めるなどした上で性的暴行を加えようとし、けがをさせたとされています。 クレイトン被告はその場から逃走しましたが、通報を受けた警察がその日のうちに緊急逮捕していました。 ■専門家は「情報が共有されていなかったことは大きな問題」 沖縄県 玉城デニー知事 「少女誘拐暴行事件が明るみに出た矢先、このような非人道的で卑劣な犯罪が再び発覚したということは、県民に強い不安を与えるだけではなく、女性の人権や尊厳もないがしろにするものであり、断じて許せるものではない」


また在沖米空軍兵士の男が未成年の少女を誘拐し、自宅で性的暴力

2024年06月27日 | 事件

政府の起訴情報隠し

県民の命より日米同盟優先

「しんぶん赤旗」2024年6月27日

沖縄県議選への影響回避か

 在沖米空軍兵士の男が未成年の少女を誘拐し、自宅で性的暴力を加えたとして起訴された事件で、日本政府は少なくとも3カ月間、事件を把握しながら、沖縄県に情報を提供しませんでした。

 玉城デニー知事が25日、記者団に「昨年12月に起きていた事件だ。連絡がなかったのは著しく不信を招くものでしかない」と強い憤りを見せたように、いかなる理由があっても、政府による情報提供の遅れは許されません。県民の命や人権より日米同盟強化が最優先という政府の姿勢が如実に示されたものと言えます。

 外務省は少なくとも起訴された3月27日に把握。同日、岡野正敬外務事務次官がエマニュエル駐日大使に「遺憾の意を申し入れ」ました。林芳正官房長官は6月26日、県に伝えなかった理由について「捜査機関の活動に関わるので、答えは差し控える」と述べました。エマニュエル氏も5月17日に沖縄県の与那国島と石垣島を訪問しましたが、事件に言及しませんでした。

 2016年4月にも同県うるま市で、元米海兵隊員が20歳女性に性的暴行をしようとして殺害する事件が発生。米軍基地があるがゆえの凄惨(せいさん)な事件に、同年6月の県議選でも基地問題が大争点になりました。米議会調査局(CRS)も県議選後に公表した報告書で「(女性暴行殺人事件が)沖縄県議選で翁長(雄志)知事の与党が多数を獲得した要因の一つになった」と分析するほどです。今回も、6月16日投開票の県議選が終わるまで発表を遅らせたとの見方も出ています。

 沖縄での米兵犯罪は、米軍の特権を定めた日米地位協定を背景に、増加傾向にあります。政府が日本共産党の赤嶺政賢衆院議員に提出した資料によると、23年1~11月に発生した米軍人・軍属、その家族による刑法犯の摘発件数は116件に上り、13年以降で最多。不同意性交も3件発生しましたが、性暴力被害などを告発するとバッシングされることが多く、氷山の一角である可能性があります。

 今回の事件についてデニー知事が「基地と隣り合わせの生活を余儀なくされている県民に強い不安を与えるだけでなく、女性の尊厳を踏みにじるものだ」と述べたように、基地の存在によって女性を含む県民の尊厳が踏みにじられてきました。

 政府はまず県とともに再発防止に全力で取り組むべきです。そのうえで根本的に解決するには、米軍基地の撤去や日米地位協定の改定が不可欠です。
 (斎藤和紀)

 

基地・軍隊を許さない行動する女たちの会共同代表 高里鈴代さんの談話

 まず私が思い出したのは2008年に14歳の少女が38歳の海兵隊員によってレイプされた事件です。そのときは米軍に外出禁止令を出したり、駐日大使が被害者への手紙を仲井真知事に託したりしていました。今回はそういうこともなしに沖縄県を素通りして外務省に伝えた。外務省は米大使に「綱紀粛正を求めた」と林官房長官は言っていますが、そんなのおかしいですよ。

 米軍側と政府が起訴から3カ月たっても、ちゃんと県に伝えていませんでした。これは大変な大間違いです。沖縄の米軍基地を安定的に維持したいというものがあるんでしょう。正式に謝罪できないことには沖縄県に対する強い差別的な姿勢があると思います。

 日本は被害に遭った人がすぐに訴えることができる社会にまだなっていないので、それに乗じた加害がもっと水面下で起こっていると思います。

 性暴力事件をなくすために必要なのは米軍の撤退です。そして日米地位協定の改正です。

 


23日は「慰霊の日」でした。
そこで「火」が付くのを恐れたのかも‥‥

「ポスト岸田」が熱い!
冗談でしょう。
暑いのは「政権交代」と都知事選の行方だ。
河野デジデジタル相が出馬意向だそうで…
「岸田より悪い」てみんな言ってるよ。
冷たい視線を送る。

園のようす。
咲きました。(クモノスバンダイソウ)


大手メディアは一切無視。小池百合子都知事と三井不動産の「癒着」関係と都庁元幹部14人の天下り

2024年06月25日 | 事件

申し訳なく長い記事です。6/16の記事とダブります。
あまり関心のない方はスルーしていただいて結構ですが、このような「裏」があることです。
「三井のリハウス」もやめようかな!

MAG2ニュース2024.06.25

    by 高野孟『高野孟のTHE JOURNAL』

 

7月7日の投開票に向け、熱い選挙戦が繰り広げられている東京都知事選。現在小池百合子氏のリードが伝えられていますが、「しんぶん赤旗」の現職知事を巡るスクープを報じる大手メディアはほとんどないのが現状です。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』ではジャーナリストの高野孟さんが、そんな記事内容を要約し紹介。その上で、現在大問題となっている神宮外苑再開発を始めとする「政官業のべたつきの構造」を白日の元に晒すとともに、その打破の必要性を訴えています。

※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:東京を食い物にしてきた小池知事と三井不動産の癒着/なぜ大手マスコミは6/16「赤旗」報道をフォローしないのか?

プロフィール:高野孟(たかの・はじめ)

1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

 

小池百合子氏と手を組み“再開発利権”で東京を食い物に。三井不動産へ天下りした14人の都庁元幹部

6月16日付「赤旗」の「都幹部14人、三井不動産天下り」は時宜を得たスクープだが、これをフォローしたのは「アサ芸プラス」(17日付)や「日刊スポーツ《政界地獄耳》」(18日付)など一部のネットメディアだけで、大手マスコミは今に至るも無視したままである。もちろん、20日の告示を目前にして、自分らで取材を重ねて固めてきた訳でもない事柄を他紙が軽々に追っかけて取り上げることなど出来るはずもないのだが、それにしてもマスコミが、小池百合子知事の8年間に日本の首都で一体何が起きてきたのか、その構造的な問題性をほとんど何一つ掘り下げようとしてこなかったことを改めて浮き彫りにしたのがこの一件である。

このままでは、「赤旗」報道の事実さえ多くの人々に知られずに都知事選が進んで行くことにもなりかねないので、以下でまず同報道の要点を紹介し、さらにそれに関連するいくつかの問題点について他の資料をも適宜、私の古いファイルボックスから引っ張り出して参考に供することとする。

企業による行政の買収」との指摘も。都幹部14人が三井不動産に天下り

【第1面の本記】

「赤旗」のその記事の本記はWeb上で無料で読むことが可能だが(★)、忙しい方のために要点をここで紹介する。見出しは「都幹部14人、三井不天下り/選手村・外苑…知事肝煎り再開発」である。なお第11面の関連解説「癒着深める小池都政/破格の“開発業社ファースト”」はWebでは読めない。

★ 都幹部14人 三井不天下り/選手村・外苑…知事肝煎り再開発

東京都にある旧五輪選手村(現晴海フラッグ)や神宮外苑再開発などの大型再開発を主導する三井不動産グループ2社に、都局長ら幹部14人が天下りしていたことがわかった。いずれも小池知事が肝煎りで進める事業。14人のうち8人が再開発事業を所管する都市整備局(旧都市計画局)の元幹部で、元局長2人が含まれる。三井不動産には都市整備局元局長ら12人、三井不動産レジデンシャルに2人が天下りしていた。

五輪選手村用地は、三井不動産レジデンシャルを代表企業とする大手不動産11社に都が近隣地価の9割引きで売却したとして住民らが損害賠償を求めて提訴している。樹木を伐採し超高層ビルを建設する神宮外苑再開発を巡っては、反対の声が広がっている。

〔市川隆夫・臨海都民連事務局長の話〕

私たちは35年前から臨海副都心など都の大型開発を監視してきた。五輪選手村や競技施設は、都が五輪招致に立候補した時点からデベロッパーやゼネコンなどが準備を進め、都幹部の天下り受け入れを増やした疑いがある。天下り幹部の中には現役都職員と接触し、職員の職務に影響を及ぼした例も聞いている。都幹部の天下りは“企業による行政の買収”に該当する疑いがある。

《三井不動産系2社に天下りした東京都の元幹部》

◆三井不動産 12人

※都市計画局長
※都市計画局長→建設局長
 都市計画局参事
   都市計画局課長
   都市整備局課長 2人
   都市整備局所長▲
 東京消防庁方面本部長
    東京消防庁署長 3人
 東京消防庁副署長

◆三井不動産レジデンシャル 2人

 都市整備局所長▲
    港湾局課長
 (※は局長、▲は同一人物で2社に天下り)

【第11面の解説】

小池知事は2016年の就任直後に、三井不動産レジデンシャルを代表企業とする大手不動産11社と旧五輪選手村の都有地の売却契約を結んでいる。中央区晴海にあるその土地は東京ドームの2.9倍にあたる13.4haの広さで、近隣地価の9割引き、129億6,000万円で売却され、都民から都財政に1,000億円の損失を発生させたとして訴訟を起こされている。

小池知事が23年に認可した神宮外苑再開発事業の施工者も三井不動産。樹齢100年を超えるイチョウ並木などを大量伐採する計画に、これも都民が訴訟を起こし、文化人、専門家などが相次いで反対の声をあげた。ユネスコの「国際記念物遺跡会議」が「比類ない文化遺産の危機」と警告、計画撤回を求めたが三井側は拒否した。

都幹部の不動産業界への天下りは、大型開発や東京五輪招致、お台場カジノ構想を打ち出した石原慎太郎知事時代から増え始め、小池都政下でも続いている。都にカジノを強く要望してきたのがフジテレビ、三井不動産、森ビルである。

以上、赤旗記事の要約。

唐突に「カジノは必ず儲かる」と言い出した石原慎太郎氏

 お台場カジノの言い出しっぺは石原慎太郎で、1999年4月に都知事に初当選して1年ほどしてこれをブチ上げた。その辺りの事情とその後の展開については、INSIDER No.737(2014年6月23日号)「安倍“成長戦略”の目玉はお台場カジノ?/東京五輪招致の陰にうごめく政官業の闇人脈」が次のように報じていた。

▼石原は、青島幸男の後を継いで1999年4月に東京都知事となった。青島はお台場で開かれる予定だった世界都市博覧会の中止という以外に大した公約も実績もなく、当然にも、その前の鈴木都政が巨額の建設費を注ぎ込みながらバブル崩壊で企業進出が見込めずに経営破綻に陥っていた臨海副都心開発を、どう立て直すのかが都政の最大課題となった。石原は00年3月の都議会で唐突に「カジノは必ず儲かる」と言い出し、お台場にカジノを作る構想をブチ上げて、早速初年度1,000万円の調査費を予算計上し、02年10月にはお台場に本社を移したフジテレビ、ゲーム機大手のコナミはじめ東京商工会議所企業と共催で都庁展望台にスロットマシーンやルーレットを運び上げて「都庁カジノ」を2日間開帳した。しかしこの時は、法改正にまで持ち込んでいく道筋を見いだせず、単なる打上げ花火に終わった。

▼他方、同じ頃、野党だった民主党は99年に石井一=副代表らパチンコ業界から献金を受けている議員が中心となって「娯楽産業健全育成研究会」を組織し、石井は顧問、古賀一成が会長に就いて、パチンコ店内での換金の合法化などを熱心に主張した。小泉内閣の末期、06年1月に自民党の政務調査会・観光特別委員会の下に「カジノ・エンターテインメント検討小委員会」(岩屋毅委員長)が生まれ、カジノ合法化法案の検討を始めたため、民主党側は「カジノが合法化されたらパチンコの方はどうなるのか」と焦り、その2つを同時決着すべく自民党に共闘を呼びかける。その結果(曲折はあったが)2010年4月に誕生したのが、社民、共産を除く超党派の「国際観光産業振興議員連盟」である。

▼発足当初の会長は古賀一成(民主)、会長代行は岩屋毅(自民)、幹事長は牧義夫(民主)と、民主党主導で74人が参加して始まったが現在は、古賀・牧が落選したこともあって民主の影が薄まり次のような自民党主導の役員の顔ぶれとなり、メンバーも170人余に増えている。

会長   細田博之(自民:衆)
副会長  下村博文(自民:衆)
                   野田聖子(自民:衆)
                   佐藤茂樹(公明:衆)
                   池坊保子(公明:衆)
                   櫻井充 (民主:参)
                   中山恭子(維新:参)

最高顧問 安倍晋三(自民:総理)
                  麻生太郎(自民:元総理)
                  石原慎太郎(維新:元都知事)
                  小沢一郎(生活:衆)

幹事長  岩屋毅(自民:衆)
副幹事長 金田勝年(自民:衆)
事務局長 鈴木克昌(生活:衆)

勢いづくフジテレビと抱きついた安倍晋三氏

▼いったんは挫折しかかっていた石原のお台場カジノ構想を復活させたのは、後を襲った猪瀬直樹知事である。彼は、13年3月の都議会で「カジノと賭博を並列して捉えているのは日本だけで、カジノは大人のディズニーランドだ。ある意味、いいことだらけだ」とカジノ絶賛論をぶち(やったことあるのかな?)、国会議員に対してカジノ法案を提出するよう働きかける必要があると強調した。立て続けに「カジノはお台場がいい」(4月会見)、「既得権益がこれまでのカジノ案を潰してきた」「カジノを合法化すれば非合法カジノを防止できるし課税で地方独自の財源を得ることが出来る」(9月TV番組)、「五輪に向けてお台場の青海地区に大型クルーズ船が着岸できる新埠頭を建設し、その周辺にカジノだけでなくレクリエーション施設、展示場、ホテルなどを複合した統合型リゾート(IR)をつくる」と畳みかけていった。

▼勢いづいたのがフジテレビで、自社の本社とその南側の複合商業施設「ダイバーシティ東京」とを持つ狭義の台場地区を「IR(統合型リゾート)国際観光戦略総合特別区域」として認定し、それを含めた広義のお台場全体を「アジア・ヘッドクォーター」として国に特区申請するよう都に働きかけた。フジや三井不動産、鹿島建設、日本財団など急先鋒集団の目算では、そのダイバーシティ東京の東と南に隣接する売れ残りの空き地約6ヘクタールに、総投資額8,000億円(内フジが30~50%を出資)で、単体としてはアジア最大級のカジノ中心の施設を建設するという大構想である。

▼これに安倍が乗って、都の「アジア・ヘッドクォーター特区」をアベノミクスの第3の矢=“成長戦略”の目玉である「国家戦略特区」の、そのまた目玉としてお墨付きを与えたのである。安倍がフジの日枝久社長とゴルフ・会食を繰り返し、13年秋には日枝に旭日大綬章(昔の勲一等旭日大綬章)を与え、それと引き替えかどうか、14年春には実弟=岸信夫衆院議員の次男をフジテレビに入社させて貰ったりしているという異常なまでの親密ぶりは、何のことはない、このためだったのである。かくて世界が何が出てくるかと息を呑んで見守る第3の矢の目玉とは、詰まるところ、お台場カジノだったというお話である……。

以上、INSIDER No.737からの一部再録。旧民主党系にパチンコ業界から献金を受けている議員が多く、その業界の利害がこのような捻れた回路でカジノ誘致推進に繋がっていくというのは、なかなか悩ましくも興味深い問題だが、今は措くとしよう。

大阪カジノの誘致組織にも入り込んでいた三井不動産

さて、月刊誌「FACTA」2010年10月号の「ビジネス・インサイド」欄には次のような記述があった。

▼大阪でカジノ構想が持ち上がっている。大林組、鹿島建設、三井不動産、電通など民間企業15社でつくる「大阪エンターテイメント都市構想研究会」(座長・橋爪紳也大阪府立大教授)が、カジノを中心にホテル、美術館、温泉施設、ショッピングセンターなどを備えた「総合リゾート」を大阪湾岸に建設し、大阪再生の起爆剤にしようと「カジノオオサカ」構想を提言。大阪府の橋下徹知事は「消費税増税など不要。世界の富裕層、外国人から金を巻き上げればいい」「大阪なら1,500億円は稼げる。全部福祉に回す」と、大はしゃぎだ。国会ではカジノ合法化を目指す超党派議連「国際観光産業振興議員連盟」が発足。秋の臨時国会に議員立法でカジノ合法化法案を提出する構えで、全国11カ所程度の開設を想定している……。

以上、FACTAから引用。

こうして見ると、2000年前後に東京の石原知事と大阪の橋下知事が競い合うようにカジノ構想をブチ上げ、それに釣られて、今思い出す限りでも(北から順に)北海道・苫小牧市、千葉県・幕張、神奈川県・横浜市、名古屋市・金城埠頭、愛知県・常滑市、和歌山市・マリーナシティ、長崎県・ハウステンボス、沖縄県・海洋博公園など、各地が深く考える暇もなく我も我もと手を上げる状況が生まれた。が、その中で最も実現性の高そうな東京と大阪の誘致組織には、最初から三井不動産がしっかりと入り込んでいたのである。

あまりに評判の悪いカジノを離れ再開発事業にシフト

しかしその後、06年の安倍(第1次)から福田・麻生の1年毎の自民党政権、09年からの民主党政権という政局大荒れの6年間には、それどころじゃないという感じでこの話は下火になっていく。もう一度盛り上がりかけたのは、上掲のINSIDERが書いていたように、12年12月に石原慎太郎の後継として猪瀬直樹が都知事になり、同じ月に安倍晋三が首相になってからのことだが、これもまたどうにも胡散臭さが付き纏い、安倍(第2次)政権の衰退と共に勢いを欠くようになった。会員制月刊誌「選択」の2020年1月号には次のように書かれていた。

▼「三井不動産」が、カジノを含む統合型リゾート(IR)から、そろりと距離を置こうとしている。同社は「鹿島」や「フジテレビ」と共同でお台場でのIR誘致に取り組んできた他、「横浜等にも興味を示してきた」(観光業界関係者)。しかし、ここにきて撤退に向けて舵を切ったのは、「マンション販売の現場を訪れた顧客から、『お宅はカジノを推進しているのか?』と問い質された事例が、取締役会で報告された」(同社関係者)ことがきっかけだという。カジノが想像以上に富裕層を中心とする顧客に評判が悪いと判断したのだという。19年3月に入居が始まっている同社の横浜市の高級マンション「パークコート山下公園」の最上階が売れ残っていることも「無関係ではないとみる向きもある」(同)。ここは横浜カジノの建設予定地の近くだ。抑々「日本のIR政策は、カジノに関する規制が強くなり過ぎて、巨額投資を回収できるか不安視されている」(前出の観光業界関係者)為、銀行からの融資等も不透明。そうした意味でも、「撤退は賢明な選択」(同)という見方が広がっている……。

たぶんこの通りで、この時期に三井不動産は東京でも大阪でも、余りに評判が悪いカジノから「そろり」と距離を置き、しかしせっかくこれまで培ってきた東京都との癒着関係を無駄にすることなく活用して、旧五輪選手村(現晴海フラッグ=事業総工費540億円)、築地市場跡地の再開発(9,000億円)、神宮外苑再開発(3,400億円)を確実に手にしていったのである。

他方、大阪の方は、関西万博で目一杯インフラ整備を行なってその跡にカジノを導入しようという維新系の思惑がうまく転がらず、前提となる関西万博そのもののまともな開催すら危ぶまれている状況で、三井不動産はすでに手を引いているようである。

巨人軍の本拠地も移転か。築地再開発事業も担う三井不動産

築地市場跡地については、事業予定者に選定された企業連合が今年5月1日記者会見を開いた。代表企業の三井不動産の植田俊社長は「築地の歴史を踏まえた上で、東京の国際競争力を高めるために活用したい。世界中から人々が集まり、称賛されるようなまちづくりをしていきたい」と再開発の狙いを語った。事業を請け負ったのは、三井不動産、トヨタ不動産、読売新聞グループ本社など計11社で構成する企業連合で、野球やサッカー、バスケットボールなどスポーツ施設、コンサート会場に転用可能な多機能スタジアムを中心に、ホテルや複合ビルなどを整備、2032年の開業を目指す。焦点の1つは、読売巨人軍の本拠地をここに移転するかどうかだが、読売新聞社は「未定」としている。

さて、いま問題の神宮再開発事業も、その中心は三井不動産である。月刊誌「世界」の最新7月号の巻頭特集「スポーツと権力」の中で、都市計画の専門家の大方潤一郎=東京大学名誉教授と経済ジャーナリストの佐々木実の「神宮外苑再開発とスポーツ利権を問う」と題した対談が論点をよく網羅しているので、そのものを読むことをお勧めするが、ここではいくつかの要点を(私なりに要約・改変して)メモにしておく。

▼この事業は「神宮外苑地区第一種市街地再開発事業」と言い、すでに完了している《ステップ1》では、次のものが建った。

新国立競技場(5階建て60m、19年竣工)

日本青年館・日本スポーツ振興センタービル(16階建て70m、17年竣工)

ジャパン・スポーツ・オリンピック・スクエア(14階建て60m、19年竣工、日本体育協会と日本五輪委員会のほか各種競技団体が入居)

ザ・コート神宮外苑(23階建て180m、20年竣工、老朽化した外苑ハウスの建て替えで、分譲は三井不動産レジデンシャルが担当)

三井ガーデンホテル神宮外苑(13階建て、19年開業、再開発事業の枠外だが、新国立競技場の隣の明治神宮の土地を三井不動産が借りて建てた言わば便乗利得)

▼五輪開催後の分は《ステップ2》で、2023年2月に都から事業者である三井不動産、明治神宮、日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事に施行許可が与えられた。これによりこれから建設されようとしているのは次のものである。(省略)

これらの建設の邪魔になるとしてイチョウ並木をはじめ貴重な樹木を切り倒す予定であることが明るみに出、大問題となった訳である。

世間を欺き法の抜け穴を潜り抜け巨利を得る卑怯

▼この《ステップ1》《ステップ2》計画を発案し推進してきた中心人物は、森喜朗元首相で、彼は2005年4月に日本体育協会(現・日本スポーツ協会)の会長、同年6月に日本ラグビー協会の会長に、それぞれ就任。その立場から、20年東京五輪と19年ラグビーW杯の日本誘致に中心的な役割を果たす。当然にも、外苑内にある国立競技場と秩父宮ラグビー場の改修とそれに伴う外苑全体の再開発問題に大きな影響力を持つようになった。その森の名代として自民党の野党時代から文科省、都庁、明治神宮、三井不動産などの間を飛び回ってまとめ役を担ったのが萩生田光一で、やがて12年12月に第2次安倍政権が誕生すると、その官房副長官として安倍側近を演じ(15年10月~17年8月)、また文科大臣として初入閣を果たし(19年9月~21年10月)まさに外苑再開発を取り仕切る立場となって活躍した。

▼《ステップ2》の最大の問題は、「超高層ビルや巨大化したスポーツ施設が立ち並ぶことによって、景観が一変」するだけでなく、故・坂本龍一はじめ多くの人々が懸念を表明したイチョウ並木の伐採や枯死の危険増大、さらに「建国記念文庫の森」と呼ばれる緑地の南半分が潰され、北半分もラグビー場の日陰となって生態系が著しく劣化すると予想されるなど、都心に残る貴重な緑の公園がズタズタにされてしまうことである。しかもそのやり方は、外苑一帯の都市計画公園の指定のうち3.4haを指定から外し、その分だけ「容積率が余った」と解釈してそれを三井不動産と伊藤忠商事に与えて2本の超高層オフィスビルを建てさせるという、世間を欺いて法の抜け穴を潜り抜け巨利を得る、政治資金の裏金作りにも通じる寝汚いもので、森や萩生田らしい仕掛けである。

こういう醜悪な政官業のべたつきの構造を打ち壊さなければなるまい。


日本版DBS成立、性被害者支援団体らは「対象の狭さ」を懸念

2024年06月21日 | 事件

 ベビーシッターや学習塾は任意に

弁護士ドットコム 2024年06月20日

子どもと接する仕事に就く人の性犯罪歴がないか確認することを事業者に義務付けた「日本版DBS」の成立を受け、性被害者当事者などでつくる「一般社団法人Spring」や専門家らは6月20日、東京・霞が関の厚労省で会見し、「子どもたちへの性暴力防止の大きな一歩」と評価した。一方で、制度には多くの課題があることを指摘し、塾や学童保育などに対象を拡大することや、加害者の再発防止プログラムの義務化など途切れのない支援体制づくりなどを求める声明を発表した。

 

・「事件のきっかけになったベビーシッターは対象外」

日本版DBSによって性犯罪歴の確認が義務付けられるのは、学校や幼稚園、認定子ども園、児童保護施設など公的な施設となっている。このほか、認可外保育所や学童保育、学習塾などは、任意で認定を受ける仕組みだ。

これに対し、寺町弁護士は次のように指摘した。

「学童保育や学習塾、あるいはスイミングスクールなどについては、任意で認定を受けるという形になることから、対象が非常に狭くなることが懸念されています。

日本では、個人情報保護法によって本人からの請求であっても犯罪歴は開示しないということが原則になっています。これは犯罪歴のある人の社会での更生を促すために、非常に重要な規定ではありますが、他方で、この個人情報保護法と整合性をとるために、今回は認定制度というものを取りました。

この制度を導入するきっかけになったのは、マッチングサービスを利用したベビーシッターによるわいせつ事件ですが、このような事業者が義務付けの対象に入っていないのは、大きな問題点だと考えています。個人事業主や零細事業者も対象にしていくことが必要です」

・再犯防止のためにはDBSで排除された人の支援が重要

また、石田さんも、「今回のDBSでは、学校教師が懲戒処分を受けて教員免許の再交付をされなくても、塾講師や家庭教師といった仕事に就くことができてしまいます。そうした人たちが漏れてしまっていることが残念です」と述べた。

加害者の治療をおこなっている斉藤さんは、「排除や孤立化は、再犯へのトリガーになる」と指摘。DBSによって仕事に就けなかった人に対して、子どもに関わらない仕事への就労支援や、再犯防止のための治療を受けさせることが重要だと説いた。

こうしたことから、3者は合同で声明を公表した。声明では、犯罪歴を民間事業者に開示して管理させるのではなく、日本政府の機関が確認して登録制とすることや、その登録をもって子どもに関わる事業が可能となる「ホワイトリスト」方式を導入するよう、求めている。

また、性犯罪をなくしていくために日本版DBSだけでなく、加害者の更生・再発防止のためのプログラムの義務化や社会復帰のためのシームレスな支援の実施なども要望している。


さっぱりとしない天気が続いている。

園のようす。
エンビセンノウ

黄菖蒲とスイレン

アジサイガンバ!


放送人GP贈賞式 大賞NHK「“冤罪”の深層」チーム でっち上げ大川原化工機事件

2024年06月09日 | 事件

「しんぶん赤旗」2024年6月6日

石原D「巨大な暴力に負けない人たち」

 放送に関わる多様な個人でつくる「放送人の会」が毎年、優れた番組を顕彰する「放送人グランプリ2024」の贈賞式が5月下旬、東京都内で行われました。(和田肇)

 

 大賞はNHKの「“冤罪(えんざい)”の深層」シリーズ制作チームでした。

 

深い取材と構成力

 番組は、軍事転用が可能な機械を中国に不正輸出したとして民間企業大川原化工機(横浜市)の3人が逮捕・起訴されたものの、実は警視庁公安部によるでっち上げだったという事実を内部告発文書や証言によって明らかにしました。組織の保全を図る公安と官僚たちの保身が冤罪を生んだ構図が浮き彫りになります。昨年9月から今年2月にかけてNHKスペシャルやETV特集で3作放送されました。

 授賞理由として「期待にたがわぬ深い取材と構成力で、深層に行き当たったのが成功のカギだった。今の日本は何事も真相がはっきりしない。偉い人に隠されてしまう。番組は現実に向き合い、人々が快哉(かいさい)を叫ぶぐらいの内容を与えた」と主催者が説明しました。

権力に問いは大切

 受賞した石原大史ディレクターは「協力者の力があって初めてできた番組だ。化工機の皆さんは、冤罪という巨大な暴力に負けることなく声をあげ続けている。この事件は東京地裁で勝訴したが、国側は控訴した。引き続き取材していきたい」と関係者に感謝。

 取材に携わった影山遥平記者は「記者クラブという権力に近い場所にいる記者として、権力に問いに行くこと自体が大切だ」。牧野大輝記者は「今回の公安部のように当局が世の中に知られたくない情報を深く取材し、表に出すことが記者に求められる仕事だ」と心構えを語りました。

優秀賞「フェンス」

 優秀賞は、NNNドキュメント’23「いろめがね~部落と差別」(山口放送)▽「連続ドラマW フェンス」(WOWOW)▽連続テレビ小説「らんまん」(NHK)▽「関東大震災から100年…112歳の証言と未来への提言」(ニッポン放送)の4作品が受賞。

 中でも野木亜紀子脚本、松本佳奈監督の「フェンス」(全5回)は、米軍基地の島・沖縄の現実を2人の女性の視点で描いた社会派ドラマの傑作として高く評価されました。

 企画提案した北野拓プロデューサーは「もともとNHK沖縄で米軍犯罪、性犯罪の取材をしていた。放送してもなかなか届かず、いつかドラマにしたいと考えていた。各社を回り奇跡的にWOWOWに拾ってもらった。沖縄を突き詰めることが、世界に届くんだという気持ちだ」と実現に至る思いを語りました。

 長年、地方で制作を続けた宮路りかディレクター(長崎放送)が特別賞に選ばれました。「九州にはドキュメンタリーの俊英が何人もいる。木村栄文さんもその一人。栄文さんに認めてもらいたいといろんな番組を作った。賞を励みに番組作りの面白さ、苦しさを後輩に伝えていきたい」と決意を新たにしていました。

 特別功労賞として松尾羊一(故人)と浜村淳が選ばれました。

大山勝美賞は家冨Pと松本D

 放送人の会2代目会長の名を冠し、若く優れたプロデューサー・ディレクターを表彰する大山勝美賞。今年は家冨未央プロデューサー(NHKエンタープライズ)と松本佳奈ディレクター(フリー)が選ばれました。

 「神の子はつぶやく」「光秀のスマホ」などを手掛けた家冨プロデューサー。北海道の酪農家の取材が原点だと振り返り「新しい取材でドラマを生み出すことを、諦めず、怠けず、やっていきたい」と意気込みました。

 「春になったら」(カンテレ)、「フェンス」(WOWOW)を演出した松本ディレクター。「監督とは答えのある仕事ではない。いろんな才能の人と一緒にモノを作る楽しさがドラマのだいご味だ。これからもすてきな人たちと作品を作っていきたい」


政権「広報」としてのNHKニュースはひどいものがあるがNHKの各局員の努力はすさまじいものがある。応援していきたいと思う。

園のようす。
亜麻が咲きだした。
朝、綺麗だなと思い午後に写真を撮りに行ったらすでに落ちていた。

 


袴田事件で注目の「再審法」めぐり日弁連が会長声明 「えん罪被害者が高齢化、直ちに改正を」

2024年05月30日 | 事件

弁護士ドットコム2024年05月29日

日本弁護士連合会(渕上玲子会長)は5月29日、全国52のすべての弁護士会でえん罪被害者救済のための再審法改正を求める総会決議が採択されたことを受け、国に対し、「えん罪被害者とその親族の多くが高齢化している現状に照らせば、もはや一刻の猶予もなく、直ちに法改正を実現すべき」との会長声明を発表した。

声明では、現在の再審法が大正時代の刑事訴訟法の規定をほぼそのまま引き継ぎ、現行法の施行から75年改正されていないとし、「再審請求人の適正かつ迅速な審理を受ける権利が保障されているとは到底言えない状況にある」と指摘。再審法の不備の影響として、再審開始決定が確定するまでに事件発生から約57年の年月を要し、現在も審理されている「袴田事件」を挙げた。

袴田事件などのえん罪事件を契機として、「再審法の不備がえん罪被害者の速やかな救済を阻害しているという実情が広く国民に認識されるに至っている」にもかかわらず、国が「今なお再審法の改正に消極的な姿勢を崩していない」ことを批判。

「実務運用の改善だけで対応するには根本的な限界があり、その手続の基本的な在り方を定める再審法を改正することが必要不可欠である」という認識が、「全国の弁護士及び弁護士会の総意である」としている。


国民にとって不要な「法改正」は次から次へと目白押しである。
国民の「命と生活」を守るというのは何と嘘っぱちなことよ・・・

今日も寒い日が続いている。
標高1000以上では雪が降ったそうだ。
今もストーブである。

園のようす。

 


袴田さん再審結審 静岡地裁 ひで子さん「無罪強く言いたい」

2024年05月23日 | 事件

「しんぶん赤旗」2024年5月23日

検察死刑に固執

 静岡県で1966年にみそ工場の専務一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さん(88)の再審公判が22日、静岡地裁(国井恒志裁判長)であり、論告と最終弁論が行われ、結審しました。検察は再び死刑を求刑。姉、袴田ひで子さん(91)は「無罪であるっていうことを強く言いたい」との思いで陳述し、袴田さんの無罪を主張しました。判決は9月26日に言い渡されます。(関連13面)

 弁護団は最終弁論で、袴田さんの全面無罪を訴えました。弁護団は、検察側の証拠は、有罪証拠としての価値が全くないことを改めて強調。公判の最大の争点で犯行着衣とされる「5点の衣類」に関して、▽衣類に付着した血痕に赤みが残ることはないこと▽巌さんにはみそタンクの中に衣類を隠すことができなかったこと―が公判で証明され、よりはっきりと捜査機関によるねつ造だと明らかになったと主張しました。

 検察側は、「5点の衣類」について、依然として、犯行着衣であり袴田さんが隠したものだと主張。衣類以外にも袴田さんが犯人であるとする証拠が多数あるという主張に固執し、死刑は揺るがないとしました。午前中の公判では、被害者の意見陳述も検察側の代読で行われました。

 記者会見で、ひで子さんは「本当に長い裁判でした。ともかく一安心です。ありがとうみなさん」と感謝の言葉を述べました。


検察よ、無罪の善良な一市民を「死刑」にするより、腹黒い「裏金政治家」をなんとかせよ・・・
国民の忍耐が切れてしまいそうだ。

園のようす。
藤の花が咲きだしました。

ツツジも色とりどりの花が・・

コーヒータイム


雨宮処凛がゆく! 独自の謎ルールが進化している桐生市を突撃! 〜桐生市生活保護違法事件全国調査団」として群馬に行ってきた

2024年04月11日 | 事件

2024年マガジン9 4月10日

 

 なぜ、これほどまでに独自の謎ルールが進化していったのか一一。

 滞在中、何度もそんな疑問が頭に浮かんでは消えた。そうして新事実が明らかになればなるほど、目の前が暗くなっていった。

 そんな経験をしたのは、先週訪れた群馬県桐生市でのこと。

 4月4日から5日にかけて、「桐生市生活保護違法事件全国調査団」が同市を訪れ、現地での相談会をはじめ、県庁や市への要望書提出、また集会を開催したのだ。私はこの調査団の一員であり、呼びかけ人の一人でもある。

 群馬県の桐生市で、生活保護を巡っておかしなことが起きている一一。

 このことを、どれくらいの人が知っているだろう?

 事の発端は、昨年11月の報道。桐生市で生活保護を利用している男性が、一日1000円など「日割り」で保護費を支給されていたことが明らかになったのだ。

 それだけではない。ハローワークに行って求職活動をした証明がないと支給されないなどの違法な対応がまかり通っていたのである。その結果、本来の保護費の半額程度しか支給されないというありえない事態が起きていたのだ。

 これだけでも驚くが、昨年末にはさらなる驚きの事実が報じられた。桐生市が生活保護利用者から印鑑を預かり、職員が書類への押印に使っていたことが発覚したのだ。市が預かっていた印鑑の数は1000本以上。これでは、保護費を支給していなくとも支給したとハンコを押すことができてしまう。最悪、保護費を本人に渡さずに職員がくすねることだってできてしまうシステムだ。

 日割り、週割りなどの分割支給、印鑑預かりだけでも「前代未聞」なのに、ここから桐生市の無法地帯っぷりが怒涛の勢いで明らかにされていった。

 まず驚愕したのは、この10年で生活保護利用者がものすごいスピードで減り続けていること。

 例えば2011年の桐生市の保護費や総額は、年19億6121万円なのだが、これが22年には年8億7313万円と半分以上に激減している。この10年、全国の生活保護利用者はほぼ横ばいで推移しており、世帯数は最近過去最多となった。が、桐生市だけが半減しているという謎。桐生市ってそんなに景気がいいのか? という疑問が湧くが、実情を見ると非課税世帯は3割以上。全国平均と比較しても収入が少ない人が多い地域なのに生活保護利用者が急激に減り続けているのである。

 しかもびっくりしたのは、生活保護を利用する母子世帯はわずか2世帯だということ。10万人を超える人口がいるのに、である。

 ちなみにこの国で生活保護を利用する人の8割ほどが高齢者世帯や障害傷病世帯。母子世帯は数%で、65歳以下の「その他世帯」は15%ほど。が、桐生市の場合、22年の「その他世帯」はわずか14人。たったの2%である。

 一方、通院移送費の少なさも際立っている。

 通院移送費とは、生活保護を利用する人が病院に行く際に出る交通費。もちろん無制限に出るものではなく最小限度の実費だが、病状によって電車などを使えない場合はタクシー代が支給されることもある。

 そんな通院移送費、桐生市では年間2400円しか出ていない(22年)。これがどのくらい極端な数字かというと、同規模の市で1年に出る通院移送費は430万円。桐生市がどれほど渋っているかがよくわかる数字である。

 それだけではない。「辞退廃止」も異様に多い。辞退廃止とは、その名の通り、辞退によって生活保護が廃止されること。が、「辞退」という言葉に私は強い警戒心を抱いてしまう。なぜなら07年、北九州の男性が「おにぎり食べたい」というメモを残して餓死するという痛ましい事件が起きているが、その男性こそが生活保護の「辞退届」にサインさせられていたからである。

 「働けないのに働けと言われた」

 「生活困窮者は、はよ死ねってことか」

 男性は日記にこんな言葉を残している。タクシー運転手として働いていた男性は、肝炎と糖尿病、高血圧などでとても働ける状態ではなかった。そんな男性が生活保護を「辞退」すればどうなるか、北九州の福祉事務所は当然わかっていたはずである。結局、保護を廃止されてから2ヶ月後、男性は飢えに苦しんだ果てに命を落とした。

 もうひとつ、調査団が問題にしたのは「施設入所」での廃止の多さ。高齢者施設などに入所することによる廃止なのだが、全国平均で施設入所での廃止は2.1%なのに桐生では常に10%を上回っており、22年では20.3%。

 が、施設に入所するからと言って、なぜ、保護が廃止になるのか。一般論として、特別養護老人ホーム(収入によって利用料が変わる)の利用料が年金でまかなえる場合があるというのがその理由らしい。

 普通に暮らしていれば年金では家賃や生活費をまかなえない人が、自己負担が軽い施設に入ることにより、年金内で暮らせるようになって保護廃止という流れである(ちなみに生活保護は年金をもらっていても利用できる。年金額では最低生活費に満たない部分の差額が支給されるという仕組み)。

 が、このようなケースがなぜ、桐生市だけで全国の5倍、10倍になるのか。甚だ疑問である。

 さらに驚いたのは、生活保護利用者の「金銭管理」を民間団体が担っているということ。実に保護利用者の13.9%(22年)が金銭管理をする団体に保護費の委託をしているということで、これについては「そんな話は今まで聞いたことがない」と多くの専門家も首を傾げていた。本人が望んで外部の団体に金銭管理がまかされているならともかく、望まぬ金銭管理を強いられているという声も届いているという。いったい、何が起きているのか。ここを掘っていけばさらなる「闇」にぶち当たるのではないかという予感でいっぱいだ。

 また、桐生市の生活保護の窓口対応も問題とされた。申請に来た人を怒鳴る、暴言を浴びせる、果ては帽子をかぶっている人に「態度が悪い」と申請させないなど、「無法地帯?」と思うようなことが次々と明らかになったのだ。

 さて、そんな調査団の活動だが、4日は様々な情報交換と打ち合わせをし、4月5日午前は群馬県庁に桐生市の生活保護行政改善の要望書を提出、午後は集会。多くの人が参加し、調査団の活動は多くのメディアで報じられた。

 が、これで終わりではなく、ここからが始まりだ。

 ちなみに私がこのような「調査団」に参加したのは今回が初めてではない。12年に起きた北海道札幌市白石区の姉妹餓死事件や20年に起きた大阪府八尾市母子餓死事件でもこのような調査団が結成され、現地に赴いてきた。

 15年に利根川(埼玉県)で介護心中未遂事件(40代の娘が一家心中を試みて、母への殺人、父への自殺幇助で逮捕。一家は事件直前に生活保護の申請をしていた)が起きた時も調査団が結成され、申し入れをした。

 問題は山積みだが、これをきっかけに、桐生市の生活保護行政がいい方向に変わることを祈っている。と、楽観的にそんなことが書けるのは、私が「いい前例」を知っているからだ。それは17年、「ジャンパー事件」で注目を集めた神奈川県小田原市。生活保護にかかわる職員が「保護なめんな」というジャンパーを着用していたことが発覚し、大きな批判に晒された小田原市だが、事件をきっかけに市は大きく変わっていった。第三者委員会が作られ、そこには生活保護を利用していた女性もメンバーとして参加。調査団との話し合いの場も持たれ、さまざまな議論の果てに小田原市の生活保護行政は大きく改善されたのだ。

 願わくば、桐生市がこれをきっかけに、いい方向に変わってくれれば。今、心からそう願っている。

 強いとは言えない立場の人が生きやすい場所は、誰にとっても生きやすい場所である。


今朝の水たまりはしっかり氷が張っていた。
明日からの週間天気予報からは最低気温の(-)表示が消えた。
最高気温は20℃を超える日もあり、10℃ほどの日も。

農作業が始まった。
畑では携帯の電波(AU)がほとんどない。
他社はちゃんとあるのに不便である。
そんなわけで、「通知」は来るのだが、発信や移動ができない。
朝、もしくは夜にかけての訪問になりますがご理解ください。
また22時以降は隔日くらいでアルバイトをしておりますので訪問できず、日をまたいでしまうこともありますことをご理解ください。
フォロー、フォロアもこれ以上増やせませんが、訪問くださった方には必ず訪れるようにしていますので重ねてご理解いただきますようお願いいたします。


防衛省のイスラエル製「攻撃用ドローン」購入検討、専門家が警告

2024年03月28日 | 事件

「虐殺に目をつぶるというメッセージ」

防衛省が打ち出している計画は、ガザへの攻撃を続けるイスラエルとの関係を見直す国内外の動きに逆行するものだ。

運用実証が決定した機体の製造元には、エルビット・システムズやイスラエル・エアロスペース・インダストリーズ(IAI)など、イスラエルの軍需産業の代表格である企業が名を連ねる。

イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃で多くの民間人が殺害される中、イスラエルとの関係を見直す動きが国内外で相次いでいる。

国際司法裁判所(ICJ)は2月、イスラエルに対し、ジェノサイド行為を防ぐあらゆる手段を講じることなどを求める暫定措置命令を出した。ICJの決定などを踏まえ、伊藤忠商事が子会社を通じてエルビット社と結んでいた協力覚書を終了するなど、複数の日本企業がイスラエル企業との契約終了を発表している

さらにオランダの高等裁判所は2月、同国政府に対し、イスラエルへのF35戦闘機の部品輸出を停止するよう命じた。コロンビアでは同月末、ガザで支援物資を受け取ろうと集まった人々がイスラエル軍に殺害されたことへの抗議として、ペトロ大統領がイスラエルからの武器購入を停止すると表明している

カナダ政府も3月、イスラエルへの武器輸出を無期限で停止していることを明らかにした

防衛省が打ち出している計画は、こうした国内外の動向に逆行するものだ。

国際法の専門家は、「ガザでの虐殺行為が続くこのタイミングで、イスラエルの軍事産業の筆頭格である企業と手を組むことは、れっきとしたジェノサイドへの加担だ」と批判。計画を見直すよう訴えている。

落札価格「1円」も

Heron MKⅡ(上)とSkyStriker

Heron MKⅡ(上)とSkyStriker Israel Aerospace Industries、Elbit Systems

防衛省は、「無人アセット防衛能力」の強化を目的として、2023年度予算に「小型攻撃用UAV(無人航空機、ドローン)」30億円、「多用途/攻撃用UAV」69億円をそれぞれ計上している。

同省によると、攻撃型無人機の事業で実証が決定した機種と製造企業は以下の通り。( )内は製造企業名。

▽多用途/攻撃用UAV

Heron MKⅡ(Israel Aerospace Industries)※

VTOL機(SUBARU)

▽小型攻撃用UAV

ROTEM L(Israel Aerospace Industries)※

Point Blank(同)※

Drone81(DefendTex)

HERO-120(Uvision)※

SkyStriker(Elbit Systems)※

※印はイスラエル企業で、7機中5機に上ることがわかる。これらの無人機はミサイルを積めるドローンや自爆型ドローンであり、自然災害時での活用は想定されていない。

なぜイスラエル製が大半を占めるのか。

3月12日の参院外交防衛委員会で、共産党の山添拓議員の質問に対し、防衛装備庁の久澤洋・調達事業部長は「いずれも実証で求める機能・性能を満たす機体であり、一般競争入札を経て競争性を担保し、最低価格で入札した企業と契約を締結した」と説明した。防衛省によると、日本の商社「海外物産」(東京都港区)からの落札価格が1円の機体も含まれているという。

ICJの暫定措置命令などを踏まえ、山添議員が「日本政府はイスラエル製の攻撃型ドローンの購入をやめるべきではないか」と問うと、木原稔・防衛相は「要求性能や経費、維持整備など様々な要素を勘案した上で、我が国の今後の防衛に必要な装備品を総合的に検討する。現時点で特定の国の装備品を予断するものではない」として、計画を維持する姿勢を示した。

「日本の正当性を傷つける判断」

髙橋宗瑠さん著『パレスチナ人は苦しみ続ける なぜ国連は解決できないのか』(現代人文社)

髙橋宗瑠さん著『パレスチナ人は苦しみ続ける なぜ国連は解決できないのか』(現代人文社)HuffPost Japan

イスラエル軍のガザ地区への攻撃で、3万2000人以上の人々が殺害されたと報告されている。こうした中、イスラエル企業から武器を購入しようとする日本政府の動きを、専門家はどう見るのか。

2009年から5年間にわたって国連人権高等弁務官事務所・パレスチナ副代表を務め、国際法を専門とする髙橋宗瑠(そうる)・大阪女学院大学大学院教授は、イスラエル企業と取引することは「あまりにも国際社会の動きが見えておらず、あり得ない判断」だと批判する。

「伊藤忠が子会社を通じて(イスラエル軍事大手の)エルビット・システムズと契約を締結していたこと自体は問題ですが、少なくともICJの命令を受け、きちんとした判断がされたのは評価できます。

それなのに民間企業とは異なり、税金で全てが賄われている日本政府が、よりにもよって多くのパレスチナ人が殺害されている今、イスラエルの軍事企業と手を組み、莫大な資金を与えようとしている。武器を渡す行為ではなくても、これはジェノサイドへの露骨な加担に当たります」

髙橋さんは、攻撃型ドローンを巡る日本政府とイスラエル企業の取引が「商品を売買するだけで終わり、という単純なビジネスの話ではない」とみる。どういうことか。

「武器の取引というのは、使い方を訓練してもらったり、機体の動きが悪くなったら部品の提供を受けたりと、長期的な関係を築くことを意味します。その上、『ガザに対する虐殺行為には目をつぶります』というメッセージを、イスラエルだけではなく国際社会に対して送ることにもなる。

イスラエルの政府や企業と手を組んではいけないという機運が国際的に高まっている現状を無視しており、大きな問題です。今回の判断が、いかに日本という国のレジティマシー(正当性)を傷つけることかに気づいていません」

イスラエル企業から武器を購入する計画に向けられる批判の声を、どう受け止めているのか。

防衛省は「国民の生命と財産を守り抜くためには、防衛力の抜本的強化を図る必要があり、そのためには自衛隊の運用ニーズを満たす優れた装備品を導入していくことが重要です」とハフポスト日本版の取材に回答した。

こうした主張を、髙橋さんは「受け入れられない論理」だと一蹴する。

「日本を守るためなら、人権侵害を続ける相手とだって手を組むという、あたかも二者択一であるかのような言い分です。ですがこれでは、『防衛という大義名分が立てば、国際社会のルールなど無視して良い』と言っているようなもの。

政府の決定のつけは私たち自身に降りかかります。イスラエルの軍事産業と手を組むことは、日本政府のみならず市民の国際社会における評判を貶める行為なのです。決して『国民のため』にはなりません」

イスラエル製の攻撃用ドローンの実証事業に関わるのは、防衛省だけではない。輸入代理店として、海外物産、日本エヤークラフトサプライ、住商エアロシステム、川崎重工業の4社が契約先の企業に決定している。

髙橋さんは「企業が自ら判断して輸入の役割を引き受け、それによって利益を得ようとしているのです。『政府に頼まれたから』という言い逃れは通用せず、企業もジェノサイドに加担しない責任があります」と強調する。

防衛省は小型攻撃用UAVについて、3月末までに各製造企業から実証試験の成果報告書の提出を受け、2024年度以降に本格導入の機種などを決定する方針。多用途UAVも同様に、同年度中の実証試験を経て報告書を受け取るとしている。

主要ドナー国としての影響力を行使する時

オランダ・ハーグにある国際刑事裁判所(ICC)の外観(2022年)オランダ・ハーグにある国際刑事裁判所(ICC)の外観(2022年)via Associated Press

髙橋さんは、イスラエル企業との取引を見直すことに加え、日本政府がすべきこととして国際刑事裁判所(ICC)への働きかけも挙げる。

ICCは、集団虐殺や戦争犯罪などに関する捜査を行い、政治や軍部の指導者個人を国際法に基づき訴追・処罰する役割を担う。3月11日には、ICCの新たな所長に赤根智子氏が日本人として初めて選出された

「パレスチナに関してICCは極めて腰が重いと言わざるを得ません。パレスチナは2015年にICCに加盟したものの、本捜査が開始されるまで約7年かかりました。ロシアがウクライナに侵攻した際、本捜査が始まったのは4日後で、1年以内にプーチン大統領は起訴されています。

病院や民間人への意図的な攻撃、飢餓状態の利用といった、イスラエルの戦争犯罪は歴然としているのに、起訴状はまだ一つも出されず、嵐が通り過ぎるのを待っているかのようです。イスラエルへの対応で、国際システムの二重基準や偽善があらわになっている。それが端的に現れているのがICCです」

120を超える締約国・地域のうち、日本はICCに最大の分担金を拠出し、2023年には37億5000万円に上った。髙橋さんは、「日本は主要ドナー国としての影響力を行使し、イスラエルの戦争犯罪を一刻も早く裁くようICCに働きかけるべきです」と提言する。

【髙橋宗瑠(そうる)氏】

大阪女学院大学・大学院教授。アムネスティ・インターナショナル職員などを経て、2009年〜14年に国連人権高等弁務官事務所パレスチナ副代表を務める。同年に帰国後、ビジネス・人権資料センターの初代駐日代表に就任。2019年から現職。専門は国際法。単著に『パレスチナ人は苦しみ続ける なぜ国連は解決できないのか』(現代人文社)。『現代思想2024年2月号 特集=パレスチナから問う━100年の暴力を考える━』(青土社)にも寄稿。

<取材・執筆=國﨑万智(@machiruda0702)>


これはひどい。
まさかの「死の商人」そのものだ。
自公政権を早いとこボイコットしなければ大変なことになる。

久しぶりにエゾリスが遊びに来た。

近所の方がトラクターで駐車スペースの除雪してくれました。


再審法改正議論「弟の48年の刑務所生活の思いを形にして」袴田ひで子さん、声を詰まらせ訴え

2024年03月13日 | 事件
 
 

前日の議員連盟設立に続き、関係者は「今が歴史的な転換点。これを逃したら数十年変わらない」と、改正に向けた世論の盛り上がりにつなげようとしている。

●75年一度も改正されず 再審請求中の死刑執行も

再審をめぐっては刑事訴訟法の中に手続きの規定があり、それら計19の条文がまとめて「再審法」と呼ばれている。

しかし、再審法には具体的な手続きが定められておらず、約75年間一度も改正されないままとなっている。

そのため、再審に至ること自体に大きなハードルがあり、えん罪被害者を救えない仕組みになっていると批判されてきた。実際に、再審請求中に死刑を執行された人たちもいる。

集会では、鹿児島県の大崎事件(再審請求中)に関わってきた鴨志田祐美弁護士が再審法の問題点を説明し、「2024年は再審法改正を実現する年にしなければならない」と話した。

また、1966年に静岡県で起きた一家4人殺害事件で死刑が確定してから約40年後に再審開始が決まった袴田巌さんの姉・ひで子さん(91)も出席した。

再審法改正に向けた動きが出てきたことについて、「こんなにうれしいことはない。事件は57年前の私が33歳の時で、その時は冤罪事件は私たちだけだと思っていたが、大勢の方が大変苦しんでいる。巌の48年間の刑務所生活の思いを良い方向に進めてほしい」と声を詰まらせながら訴えた。


問題は「多様性」に満ちている。
これらの問題をも十分に審議できない状態が続いている。
貴重な多くの時間が自民党議員の裏金問題に費やされている。
自民党を再起させてはいけない。
「反社」勢力は潰さなければならない。
自民党を離党する人が10万人とか?
口〇しチップ、万札だろうな(?)・・・
売国統一教会自民党支部解散命令。

沼の一部が解け始め水中からクレソンが見えた。