ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

新世界・南天の会

2013-07-28 00:25:47 | 南天(こごろう)の会



今日は、南天さん目当てに、動楽亭へ。



外で並ぶの、暑いでしょうな・・・・。

開演一時間前に着くと、既に20人ぐらいのお客様が並んで
階段から玄関の柵の外まで溢れている・・・・・凄い、人気。

有難いことに、外は暑いということで、開演50分前の1時10分に開場、
ちょっとしたことですが、南天さんの気遣いがうれしいですな。


一、桂あおば・・・・・・・・・・・・・「強情灸」

いつもウケないマクラを二つ紹介と、笑いがあったので今日のお客様はあったかいと。

噺は「強情灸」、喋りはせんとあかんし、所作はいれんとあかんし、大忙しのあおばさん。

普段気にならない、身体の向き一つでも気になってくる。

でも、この噺、あの大きなもぐさをすえてからの、暑さで我慢して赤くなっていく顔。
噺家の皆さん、どうしてるんでしょうか。

気張るのか、お腹の調子の悪い時にはでけへんネタですな。


二、桂南天・・・・・・・・・・・・・・・「首提灯」

満員御礼、・・・・・中央の通路にまで座布団の補助席がでる、大入り満員。

でも、「兄さん凄いですね」ではなく、「ラジオの影響って、凄いですね」と
なぜか、素直に喜ばせてくれない・・・と。

毎月、ネタおろし、もしくは何回かしてそのあとあまりしてないようなネタを演ります。
まあ、敢て自分を追い詰めようとして企画してるんですが。

これも、途中までは演ってたんですが、敢て後半繋げました・・・。
「上燗屋、へいへいへいと、さからわず」

南天さんの酒の噺は、今迄聴いたのは「替り目」ぐらいか、

最初のこぼれた豆を食べだすまで、噺の切れ目で、南天さん手を叩いたり、膝を叩いたりで
噺の勢いをつけるのだが、酔うて二軒目か三軒目の店、まだまだ酔うてないような素面感ちらちら。

ぐだぐだ感はなしのようだが、小染さんからの伝わる「こ・れ・は・なに」ほど酔わなくても、
ノンアルコールを呑んだ、帰りのよう・・・・。

最後は、仕込杖で首を斬るんですが、酒の勢いでなければ殺人ですよね。
(いや、酒の勢いでも、殺人は殺人ですが)

噺自体も、前半と後半、別の話であるように、
今日の南天さん接着不足で大いに違和感あり。

こんな多少未完成の、南天さんの噺、聴けるのは・・・なぜか嬉しくなりました。
(好きになると、心は複雑に動きますな・・・・。)


三、桂米左・・・・・・・・・・・・・・・「骨つり」

米左さんは、「骨つり」、それも野ざらしではなく、石川五右衛門の幽霊がでてくるやつ。

米朝さんの、学者肌を引き継いだ様な話しっぷり。

途中、お囃子も入り大阪らしい賑やかな噺。

思いもかけず、こんな噺が聴けるなんて、南天さんの会、
今後とも、ゲストと共に演目も選定して欲しいですな。


四、桂南天・・・・・・・・・・・・・・・「崇徳院」

南天さんの「崇徳院」さん。

“緋塩瀬の茶帛紗”を聴き返すところでは、南天ワールド全開。

町中を「ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐるぐるぐる、ぐるぐるぐるぐる、ぐるぐる」
のところは、枝雀師匠を彷彿。

でも、オチは、花瓶が鏡に当たってパラパッチャン、崇徳院さんの下の句で、
「割れても末に、買わんとぞ思う」・・・・・こういう決まり文句で収めてくれるとこなんぞも
南天さんの好きなとこでおますな。

本寸法のところと、南天さん自身の言葉で喋る、
このころ加減が絶妙なんで、はまってしまうんですな。

この新世界・南天の会、南天シェフが店頭に出すまでの試食会の様で、
ファンには堪らない、落語会でおますな・・・・。


新世界・南天の会
2013年7月27日(土)午後2:00開演
動楽亭

一、桂あおば・・・・・・・・・・・・・「強情灸」
二、桂南天・・・・・・・・・・・・・・・「首提灯」
三、桂米左・・・・・・・・・・・・・・・「骨つり」
四、桂南天・・・・・・・・・・・・・・・「崇徳院」




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