本日は、嫁さんと神戸まで落語を聴きに遠征。
つきあって貰う為には、そのあとの買い物と食事が大事でおます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
初めての神戸文化ホール、地下鉄の大倉山駅を上がればすぐ。
ハーバーランドに向かってなだらかに神戸の街が見える。
今日の秀逸はトップの、一之輔さんの「初天神」。
凄い、CDを含めても今迄聴いた誰よりも、おもしろい。
最初からとばすので、次の喬太郎さん、三喬さんといつも以上にヒートアップ。
市馬さんの「笠碁」でようやく落ち着きを取り戻すが、
逆に仲入り後の後半のお二人、尻すぼみに盛り下がってしまう・・・・・・残念。
落語会の出番というのは、微妙にして難しいもんなんですな。
一、春風亭一之輔・・・・・・・・・・・・・「初天神」
最高、今迄聴いた中で最高の「初天神」。
普通、子供が小学校低学年なのに、一之輔さんの「寅こう(これは大阪か)」は高学年。
その生意気ぶりが、現代っぽくて活き活きとしておもしろい。
「隣の●●ちゃんとこに生まれたらよかった。」
「●●ちゃんのおじちゃんなら飴玉なんかいくらでも買ってくれるよ」
「お父さんだって、子供が●●ちゃんだったら、嫌というほどもう既に買ってるよ」
周りの人に手を振って愛想する子供に、
「知らない人に愛想するんじゃない。手を振るのを・・やめなさい。
日本では、知らない人に手を振って良いのは、一家族だけなんだから」とか、
駄々をこねてようやく買ってもらえることになったら、飴やが
腕を叩いて「いい腕、してるね」という仕草。
みたらし屋は、親指を立てて「グッド、ジョブ」と
、
終始、新鮮・・・たった三歳ほど年が上がっただけなのに、
子供知恵というの成長するんですな。
さすが、期待の真打、神戸まで来た値打ちがありましたな。
二、柳家喬太郎・・・・・・・・・・・・・・・「幇間腹(太鼓腹)」
幇間のジュンサイさのマクラで始まる、「鰻の幇間」と思いきや若旦那の道楽へ
上方は針を打ってからがそこそこ長いのだが、東京の方はそこはあっさり、
そのぶん前半部分がこってり、そいえば南なんでは、趣味道楽でゴルフ、競馬
なんかがでてきましたな・・・。
喬太郎さん、嫁さんでてくるなり「お爺さん」50と言うと「えぇ」と
私が抱いている溌剌さよりも、貫禄の方が勝っているんでしょうな。
一之輔さんを聴いていなけば、それなりのインパクトはあったんでしょうが、
このまえの「ハンバーグができるまで」が強烈だっただけに、ちょっと控えめと
おとなしく感じた喬太郎さんの「幇間腹」でおました。
三、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・「鷺とり」
強烈さでは、上方代表の三喬さんですが、これまた一之輔さんに煽られたようで、
おもしろいんですが、いつもと違う、空回り感がある。
噺は「鷺とり」、商売根問の「今、おまえさん、どこに居てんのや」からはじまりたっぷりと、
江戸っ子の雀の登場では「喬太郎雀」が・・・・ただ萩の円頓寺の鷺とりまではいかず、
サゲは、「とり捕りで、日本一、いや世界一になった
、在りし日のカーネギ・サンダースの一席でございました」と、
一度、天王寺の屋根に上がって、「へんや、へんや」と大騒ぎする、
三喬さんの、ニワカ、聴いてみたいもんですな・・・・。
四、柳亭市馬・・・・・・・・・・・・・・・・・「笠碁」
やっと、落ち着きの取り戻した、市馬さんの「笠碁」。
大ホールの四列目の一番端の席。
こんな、目線の大事な噺では、正面の顔が見えないというのは致命傷。
市馬さん美声だけが心地よく響き、横をみると案の定、嫁さんはウツラウツラ。
炎天下の日光浴のような三席のあと、良くクーラーの効いた部屋に戻ったみたいな一席。
青臭い少年のような大人の噺、こんな粋さはやっぱり江戸落語でおますな。
五、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「さくらんぼ(あたま山)」
でてくるなり、今までは本格的落語ですが、これからはバラエティの部、です。
久しぶりの阪神前の「なぞなぞおじさん」の登場。
前は、兄ちゃんだったような、今回はおじちゃん、
胡散臭ささは変わりませんがやはり十歳年はとってる設定・・・・。
不思議な噺ですが、江戸時代からあったとか、このSF的発想があったなんて、
良く考えれば、江戸が終わって150年そこそこ、長い歴史からみれば、
ほん近く、同時代なのかもしれませんな。
終始、「ついてきて、くださいよ」の連呼。
でも、お日さんがカアーという仕草、枝雀さんと一緒で懐かしかったですな。
初めてなのに、何度も雀々さんで聴いたように思っているのは、
枝雀師匠の(高座、CD、DVD)の影響か・・・・。
六、桂小枝・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「小倉船」
まだまだ、続く不思議シリーズのハナシ。
旅ネタで、竜宮界竜の都の噺で、文太さんや、雀松さんでは聴いているが、
達者な噺家さんでも、笑いどころが少なく、踊りや活劇の仕草で感心さされる噺なのに、
なぜ、小枝さんが選んだのか、なぜこの噺なのか、・・・・・・。
尻すぼみにて終了・・・・・終わってみれば、最初の一之輔さんが全て
後の方をたきつける、実力のあり過ぎる前座さんも、考えもんですな。
外に、出るとまだまだ暑い神戸の街、
坂道をハーバーランドへ向かって歩き出しました。
東西吟選落語会~七夕寄席~
2013年7月日(日)午後1時開演
神戸文化ホール・中ホール
一、春風亭一之輔・・・・・・・・・・・・・「初天神」
二、柳家喬太郎・・・・・・・・・・・・・・・「幇間腹」
三、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・「鷺とり」
四、柳亭市馬・・・・・・・・・・・・・・・・・「笠碁」
仲入り
五、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「さくらんぼ」
六、桂小枝・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「小倉船」
にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓・・・
にほんブログ村
にほんブログ村
つきあって貰う為には、そのあとの買い物と食事が大事でおます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
初めての神戸文化ホール、地下鉄の大倉山駅を上がればすぐ。
ハーバーランドに向かってなだらかに神戸の街が見える。
今日の秀逸はトップの、一之輔さんの「初天神」。
凄い、CDを含めても今迄聴いた誰よりも、おもしろい。
最初からとばすので、次の喬太郎さん、三喬さんといつも以上にヒートアップ。
市馬さんの「笠碁」でようやく落ち着きを取り戻すが、
逆に仲入り後の後半のお二人、尻すぼみに盛り下がってしまう・・・・・・残念。
落語会の出番というのは、微妙にして難しいもんなんですな。
一、春風亭一之輔・・・・・・・・・・・・・「初天神」
最高、今迄聴いた中で最高の「初天神」。
普通、子供が小学校低学年なのに、一之輔さんの「寅こう(これは大阪か)」は高学年。
その生意気ぶりが、現代っぽくて活き活きとしておもしろい。
「隣の●●ちゃんとこに生まれたらよかった。」
「●●ちゃんのおじちゃんなら飴玉なんかいくらでも買ってくれるよ」
「お父さんだって、子供が●●ちゃんだったら、嫌というほどもう既に買ってるよ」
周りの人に手を振って愛想する子供に、
「知らない人に愛想するんじゃない。手を振るのを・・やめなさい。
日本では、知らない人に手を振って良いのは、一家族だけなんだから」とか、
駄々をこねてようやく買ってもらえることになったら、飴やが
腕を叩いて「いい腕、してるね」という仕草。
みたらし屋は、親指を立てて「グッド、ジョブ」と
、
終始、新鮮・・・たった三歳ほど年が上がっただけなのに、
子供知恵というの成長するんですな。
さすが、期待の真打、神戸まで来た値打ちがありましたな。
二、柳家喬太郎・・・・・・・・・・・・・・・「幇間腹(太鼓腹)」
幇間のジュンサイさのマクラで始まる、「鰻の幇間」と思いきや若旦那の道楽へ
上方は針を打ってからがそこそこ長いのだが、東京の方はそこはあっさり、
そのぶん前半部分がこってり、そいえば南なんでは、趣味道楽でゴルフ、競馬
なんかがでてきましたな・・・。
喬太郎さん、嫁さんでてくるなり「お爺さん」50と言うと「えぇ」と
私が抱いている溌剌さよりも、貫禄の方が勝っているんでしょうな。
一之輔さんを聴いていなけば、それなりのインパクトはあったんでしょうが、
このまえの「ハンバーグができるまで」が強烈だっただけに、ちょっと控えめと
おとなしく感じた喬太郎さんの「幇間腹」でおました。
三、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・「鷺とり」
強烈さでは、上方代表の三喬さんですが、これまた一之輔さんに煽られたようで、
おもしろいんですが、いつもと違う、空回り感がある。
噺は「鷺とり」、商売根問の「今、おまえさん、どこに居てんのや」からはじまりたっぷりと、
江戸っ子の雀の登場では「喬太郎雀」が・・・・ただ萩の円頓寺の鷺とりまではいかず、
サゲは、「とり捕りで、日本一、いや世界一になった
、在りし日のカーネギ・サンダースの一席でございました」と、
一度、天王寺の屋根に上がって、「へんや、へんや」と大騒ぎする、
三喬さんの、ニワカ、聴いてみたいもんですな・・・・。
四、柳亭市馬・・・・・・・・・・・・・・・・・「笠碁」
やっと、落ち着きの取り戻した、市馬さんの「笠碁」。
大ホールの四列目の一番端の席。
こんな、目線の大事な噺では、正面の顔が見えないというのは致命傷。
市馬さん美声だけが心地よく響き、横をみると案の定、嫁さんはウツラウツラ。
炎天下の日光浴のような三席のあと、良くクーラーの効いた部屋に戻ったみたいな一席。
青臭い少年のような大人の噺、こんな粋さはやっぱり江戸落語でおますな。
五、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「さくらんぼ(あたま山)」
でてくるなり、今までは本格的落語ですが、これからはバラエティの部、です。
久しぶりの阪神前の「なぞなぞおじさん」の登場。
前は、兄ちゃんだったような、今回はおじちゃん、
胡散臭ささは変わりませんがやはり十歳年はとってる設定・・・・。
不思議な噺ですが、江戸時代からあったとか、このSF的発想があったなんて、
良く考えれば、江戸が終わって150年そこそこ、長い歴史からみれば、
ほん近く、同時代なのかもしれませんな。
終始、「ついてきて、くださいよ」の連呼。
でも、お日さんがカアーという仕草、枝雀さんと一緒で懐かしかったですな。
初めてなのに、何度も雀々さんで聴いたように思っているのは、
枝雀師匠の(高座、CD、DVD)の影響か・・・・。
六、桂小枝・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「小倉船」
まだまだ、続く不思議シリーズのハナシ。
旅ネタで、竜宮界竜の都の噺で、文太さんや、雀松さんでは聴いているが、
達者な噺家さんでも、笑いどころが少なく、踊りや活劇の仕草で感心さされる噺なのに、
なぜ、小枝さんが選んだのか、なぜこの噺なのか、・・・・・・。
尻すぼみにて終了・・・・・終わってみれば、最初の一之輔さんが全て
後の方をたきつける、実力のあり過ぎる前座さんも、考えもんですな。
外に、出るとまだまだ暑い神戸の街、
坂道をハーバーランドへ向かって歩き出しました。
東西吟選落語会~七夕寄席~
2013年7月日(日)午後1時開演
神戸文化ホール・中ホール
一、春風亭一之輔・・・・・・・・・・・・・「初天神」
二、柳家喬太郎・・・・・・・・・・・・・・・「幇間腹」
三、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・「鷺とり」
四、柳亭市馬・・・・・・・・・・・・・・・・・「笠碁」
仲入り
五、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「さくらんぼ」
六、桂小枝・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「小倉船」
にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓・・・
にほんブログ村
にほんブログ村