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酔生夢死ってわけでもないけれど、、、日々雑感

島々をゆく(「上五島」編)

2020年01月24日 | 旅行記

仕事の関係で九州・沖縄の島しょ部を訪れることがしばしば。

今月、五島列島の上五島へ行ってきました。

行政区分は、上五島は「新上五島町」、下五島は「五島市」となります。

五島列島を訪れるのは初めてではなく、随分と昔、福岡で勤務していた時に、磯釣りに度々連れてきてもらったことがあります。

多分このあたり(仏崎)?の磯に乗っていたと思います。

ということで、人の暮らしている五島の島に❝上陸❞するのは初めてとなります。

往路は長崎港から「鯛ノ浦港」へ、帰路は「有川港」から佐世保港へとなります。

(頭ヶ島には旅行本に必ず登場する「頭ヶ島天主堂」があります。)

ちなみに、上五島は67の島々からなり(有人島は7つ)、中心部となる中通島と、若松島、頭ヶ島、有福島に合わせて29の教会が点在しているそうです。(ネット情報。)

 

まずは長崎港で昼食です。

(その名も「長崎港」。)

はためくのぼりの通り、海鮮系がウリですが、今晩島で新鮮な魚を食べるので、あえて「角煮丼」にしておきました。

高速艇のチケット売り場は、昨年5月に夫婦で軍艦島へ行った時と同じターミナルにあります。

高速艇にもいろいろあるそうですが、本日は「Vアイランド」という、ご当地サッカーチーム「V・ファーレン長崎」をイメージした船です。

ただ、水中翼船でも双胴艇でもない❝大型の漁船❞タイプですので、揺れるのもお構いなしに波の上を突っ走り、大揺れに揺れ、窓の外は、当たり上げた船の背丈を超える波しぶき。

(幸いなことに私は全く船酔いしませんので、本を読んでいました。(笑))

2時間弱で到着。鯛ノ浦港は島と島の間の入り江に入り込んだような良港ですので、こんなに穏やか。

五島列島は世界遺産に認定された教会群で有名で、個人旅行を計画してみたいところですが、島と島の間に橋が架かっていないので、レンタカーで島々を巡ることができず、個人旅行にはハードルが高いエリアです。

新上五島町と五島市に行政区分が別れていることから勝手な想像をしてしまいますが、あまり仲が良くないのでしょうか。

走っているバスも、上五島は「西肥バス」、下五島は長崎バス系列の「五島バス」と別々。

さて、上陸したらレンタカーの営業所の方が待っていて、営業所まで送ってくれます。

(営業所前の景色。)

仕事まで時間があるので、長崎のイエーイさんの運転で、「頭ヶ島天主堂」へ。

頭ヶ島天主堂は白浜地区というエリアにありますが、今は日常的には使われていない上五島空港でシャトルバスに乗り換えて行きます。(平成30年4月1日から。)

(ドクターヘリが停まっていることはあるそうです。)

5分程バスに揺られて駐車場で降りると、数分歩いて到着です。

ちょうど時刻的に逆光でいいショットが撮れなかったので、上五島空港で展示されていた写真より。

(どの教会も内部は撮影禁止です。)

頭ヶ島天主堂は、数々の教会を作った「鉄川与助」さんの設計・施工によって1917年に完成、1919年にコンパス司教により献堂、2001年に国の重要文化財指定。

ボランティアの方が案内してくれましたが、この小さな教会に司祭さんは常駐しておらず、鯛ノ浦の教会の司祭さんが担当(兼務)してくれているそうで(教会の数よりも司祭さんの数が少ない)、2ヶ月に数回来てくれるのだそうです。

海の近くにはキリシタン墓地があります。

(墓石の上に十字架。)

上五島空港に戻ってレンタカーで再び出発、「龍馬ゆかりの地」に立ち寄りました。

(遭難場所の方向に合掌する坂本龍馬の像。)

坂本龍馬が長崎のグラバーから購入した練習船「ワイル・ウエフ号」が潮合崎で暴風雨のため遭難。「寺田屋事件」で負った傷の療養中だった鹿児島でこの知らせを聞いた龍馬は、ここに駆けつけ、村役に慰霊碑建立を依頼したそうです。

ちなみに、このあたりは良質の「五島石」(砂岩質)が採取されていた、海岸部の採石場跡で、文化的景観となっています。(五島石は、家屋では石臼、竈、腰板石に、また、石敷きの小路などに多用されたそうです。)

ここから近い所に仕事関係の❝現場❞があります。

状況を確認しましたので、次は、有川のオフィスへ向かいます。

仕事の後は、有川の仲間と懇親会。

「寿司徳」の座敷に上がると、3つの大皿に3種の巨大な魚が!

ヒラメ!

タイ!

クロ(メジナ)!

磯釣りで人気の魚種のクロには「尾長」(オナガ)と「口太」(クチブト)の2種があり、尾長の方が大きくて引き味も豪快と言われています。(私はクロを何度も釣ったことがありますが、口太ばかり。)

有川の地元メンバーに聞くと、「うまいのは尾長ですね!」とのこと。

そして、地元メンバーからの差し入れのクジラ!

(全部で6種の部位が並んでいるそうです。)

珍しい北海道(増毛町)の日本酒「国稀」をいただきました。

刺身やクジラはもちろんですが、「寿司徳」さんの料理、最高でした。

有川の地元メンバーとも大いに盛り上がりました。

みなさん、ありがとうございました!

 

今回泊まったホテルは、「上五島観光ホテル」が全面リニューアルした(2019年12月21日オープン)、「アオカ上五島」。

都会風のコンクリート打ちっぱなしと薪ストーブが妙にマッチする不思議なホテルでした。

ルームキーは教会のステンドグラスをイメージしたものでしょうか。

(木のテーブルに置いているので分かりづらいですが、とてもきれい。)

快適な部屋はひょっとしたら私たちが初めてのお客さんかも。

朝食がユニークで、鯛のゴマだれ和えをご飯にのせて出汁をかけていただきます。

醤油は「あご醤油」で、醤油にあご(トビウオ)の干物(?)が浸かっています。

とても美味しかったです。

 

2日目、仕事の❝現場❞を見に行きます。

(遠景で見えませんが、昨年の自然災害からの復旧途上。)

ステンドグラスが美しい「青砂ヶ浦天主堂」に立ち寄りました。

青砂ヶ浦天主堂も鉄川与助さんの設計・施工、信徒の方々が総出でレンガを運び上げたそうです。(1910年建立、2001年国指定重要文化財、2010年に献堂100周年。)

今日は快晴、陽の光がステンドグラスを照らしていて、それはそれは美しい教会内でした。

 

続いて、矢倉岳(標高384m)に登ります。

荒れた状態から見ると、ほとんど誰も来ないのだろう「マリンピア展望公園」(公園と言ってもかなり小さい)に、仕事の❝現場❞があります。

何と、立派な角の牡鹿(しかも背中にはカラスがとまっていた!)が公園で休憩中。(笑)

展望台に登ると、この絶景。

どれがどの島か分かりませんが、遠くに宇久島、小値賀島まで見渡せます。

ちなみに、これが「展望台」。

それにしても、椿を特産でアピールしている上五島だけあって、とにかく椿の樹が多いです。

椿につくチャドクガの毛虫が大量発生しないのでしょうか、、、。

 

さて、昼食です。

五島と言えば「五島うどん」、人気店の「竹酔亭」です。

実はカツ丼(ご飯があご出汁で炊かれているそうです)がうまいそうですが、初めての人は、これを食べるべし、「地獄だき」。

釜揚げうどんを、あご出汁と玉子出汁の2種類の出汁でいただきます。

細めのうどんは私好みで、椿油を練り込んであるのでしょうか、なめらかでコシがあって、激ウマでした。

カウンターに提げられている暖簾が老舗の風格を醸し出しています。

ごちそうさまでした。

 

帰路に向かいます。

有川港(→佐世保港)は鯛ノ浦港よりも大きく、上五島は「佐世保商圏なんだろうなぁ。」と思わせます。

迎賓館ならぬ「鯨賓館ミュージアム」なる施設が入っています。

(入館料金210円。入りませんでした。)

待合のロビーの天井には鯨が泳いでいます。

ロビーには、あの龍馬像と遭難した船。

帰りの佐世保行きの船は双胴の大きな船。

(「びっぐあーす2号」。なぜかひらがな。)

船内の座席の列数を見ると、大きさが分かります。

(ガラガラでした。)

全く揺れることなく、佐世保に到着。

(これは別の船です。高速道路の向こうがJR佐世保駅。)

1月とは思えない暖かさ。

JR佐世保駅の正面です。

そう言えば、佐世保駅って「日本最西端の駅」でしたね。

佐世保の郷土民芸「佐世保独楽」は「喧嘩独楽」の名前で知られています。

(これ、回すんですかね。)

ホームでこれを見ると、「最西端なんだなぁ。」と実感します。

博多に向かう特急「みどり号」は、次の停車駅「早岐駅」で「ハウステンボス号」と連結されます。

乗ってみて分かったことですが、長崎→博多は振り子列車の揺れで疲れますが、佐世保→博多は全然揺れません。

この後、博多に着いて、次の仕事へと向かいました。

 

こうして初めての上五島は充実の2日間でした。

お土産にいただいた五島うどん、ありがとうございました!

(何人かで分けさせていただきました。)

 

今年はいくつか島を訪れる予定ですので、記事は、「島々をゆく」で書こうと思います。

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