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東バライ周辺の遺跡群 東洋のモナリザ

2012-03-10 | カンボジア

【タ・ソム】

内側から見た西塔門
ソムおじいさんと言う名の小さな仏教寺院は12世紀末、ジャヤヴァルマン7世が建立しました
塔門の上に四面仏があることから分かるようにアンコール・トムのバイヨンと同じ建築様式です

東門と守門神ドヴァラパーラ
デヴァター(カンボジア語で女神)東塔門裏側の観音像


リエップという木の気根に覆い尽くされている東塔門
こちらが正門ですが、ここで引き返します(道が無い)


【バンテアイ・スレイ】

バンテアイ・スレイは967年、ラージェンドラヴァルマン2世~息子のジャヤーヴァルマン5世の時代に
建立された、女の砦という意味のヒンズー教寺院
クメール族が、この地を支配し始めた頃に造営された寺院なので小ぶりなのだとか・・
建物がラテライトと紅色砂岩で築かれているのと壁面のレリーフの彫りが深く細緻なためでしょうか
これまで見た遺跡に比べ、明るくゴージャスかつ可憐な感じに思えます


神社の石灯籠のような感じに、リンガが両脇に立っている参道

北の経蔵の東面破風は雨を降らすインドラ神と滋雨を喜ぶ人々や動物たち

中央祠堂(前面)と前殿(奥)

三つ並んだ中央祠堂の中央堂には門神のドヴァラパーラの像、両脇の堂には東洋のモナリザと評される
デヴァター(カンボジア語で女神)の像が彫られています
ド・ゴール政権で文化相を務めた政治家であり、小説家でもあったフランスのアンドレ・マルローが若い頃、
レリーフを盗むほど、このデヴァターに魅了されたことは彼の著書『王道』にもありますが
それもなるほどと頷けるほどにエキゾチックで美しいデヴァターたちです



太陽が西に傾いて、ますます赤みを増して美しいバンテアイ・スレイですが、見学はもうおしまいです

さっきまで絵葉書を買ってと熱心に商売をしていた子供たちも普通の子供に戻って遊びに夢中です

幼いおねえさんも弟(妹?)を抱いて家に帰ります

'12.02カンボジア旅行