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大安寺と八幡神社

2012-01-17 | 奈良が好き!

南都七大寺をご存知ですか?
大安寺・薬師寺・興福寺・東大寺・西大寺・元興寺・唐招提寺(法隆寺)のことですが
奈良の寺院をあちこち訪れる人でも大安寺に行ったことのある人は多くないようです
また、奈良に住んでいても路線バスの停留所で、その名を知っているだけだったり
古刹としてではなく、がん封じのお寺としてお参りされている人も少なくないとか
かく言う私も、30年前に初めて訪れて以来、今回でまだ3回目なんですが・・


しかし、奈良時代の大安寺は 大官大寺 と言って、東大寺・薬師寺・興福寺と言った南都の寺院の諸学派を統合する位置にあったお寺で、東大寺盧舎那仏像の開眼供養の大導師を務めたインド出身の菩提僊那ボダイセンナをはじめ海外からの渡来僧も居住し、多くの経典を有する学術交流研究センターでもあった重要な寺院でした
1枚目の写真は大安寺の南門ですが、当時の南大門は平城京の 朱雀門 と同じ規模、造りだったことが発掘調査で確認されています 南門には少々立派すぎる石段はかつての南大門の基壇を復元したものです

かつての大安寺伽藍ですが、残念ながら現在の大安寺に栄華の面影はありません

上の大安寺境内の図にあるように八幡神社は大安寺のもと鎮守神でした
参道に入り2つ目の鳥居をくぐると神門があります本殿には安産祈願の鳩がたくさん並んでいます
古来より鳩は八幡神の使いとして 崇められてきました


八幡神社中門
神門を入ると、その先には中門・拝殿・本殿とあります 奈良市指定文化財の中門は室町時代に建立された瓦葺の四脚門ですが、左右に翼廊が連なるため割拝殿のようにも見えます

中門前の狛犬

嘉永六年癸丑四月吉日建立



12.01奈良旅行