創造

創造主とセルフイメージの世界

歴史と創造を完成される主なる神

2011-08-27 14:58:09 | 歴史

安保清康自叙伝の現代語訳も明治18年(主の年Anno Domini1885年)代にさしかかり

ました。

安保氏は坂本龍馬の進言そしてフルベッキ師の予言の通り日本海軍の形成に貢献してゆ

きました。

突然の開国と共に海外の紛争と外交交渉に取り組む新たな日本国家の奮闘ぶりが生き生

きと伝わってきます。

それは霊的神学的な次元から見れば、創造主なる神が、どのようにアジアの東端に位置す

る日本に介入され人々導いておられるかを知ることでもあります。

世界の創造者は歴史の主でもあるとすれば、歴史は創造の完成である万物の復活へのプ

ロセスでもあります。

したがって過去の神の働きを知ることによって、将来を見通すことも可能になります。

神は霊Spiritです(ヨハネ4の24)から具体的には聖霊によって今日神は働いておられま

す。そういう意味で神学とは霊の学びといえます。聖書では霊には創造霊(聖霊Spirit)と

天使や諸霊としての被造霊(spirits)の違いについて語られています。

この区別を被造物体である人間の思考で見極めることはできないとも書かれています。

下界から霊界を観察しようとすれば、上界の存在の判別は無理なのです。

村上春樹氏は霊の世界を異界と表現して、現実世界との関わりを描こうとしている作家で

あるといわれます。しかしその作品を読んでお分かりのように依然として混沌が残されてい

ます。それはバルトが予見したように、現代の霊的状況が混沌としていることに由来してい

るといえないでしょうか。

けれども雲海の上に到達して下界を見下ろすとき、これまで雲に隠れてよく見渡せなかった

峰々が手に取るように見えてきます。

そのように創造主のもとに聖霊によって引き上げられるとき、被造物としての諸霊を判別し

その違いを見分けることが可能になります。

そうして創造主の働きとその戦いを見通すのです。

ダニエルが霊的混沌のなかに落ち込み、21日間悶々として祈った後に示されたのは地上

の指導者達の背後で働く霊的「君」の存在でした。

時としてそれは宗教、思想という形をとり、強力な権威と権勢を帯びます。

三次元は四次元に包括されるからです。

ここで大切なのは被造の次元の四次元(霊)ではなく創造主としての聖霊に立脚することで

す。天使は創造主に従わなければなりません。

つまり本当に歴史を導き形成しておられるのは聖霊なる神であるということです。

聖霊は御子なる神の十字架の血による贖いに依存し、その恩恵を受けた人物に宿ります。

歴史に登場するそのような人間の中で共に働かれます。

そのキーマンとも言うべき人物を探し当てその生涯に学ぶことは、現在の自分と将来の歴

史を知る上で重要なカギになります。

わが身と生活に働かれる神を知ることになるからです。

幕末維新の世に触れ、新たないのちの息を吹き込まれて新生日本を形成された主なる神

は再び現代の私たちにタッチしてすばらしい働きを再開されようとしておられます。

創造主の願いはご自身が造られた世界を混沌と破壊の中から救い出して永遠の復活の世

界に導かれることです。

その完成に向けて一日一日の時の流れが刻まれています。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 安保傳序論現代語化(草稿完) | トップ | 仙太郎と安保清康 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

歴史」カテゴリの最新記事