一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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住宅リフォームの化粧筋交い

2008年11月06日 20時56分19秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲窓の横にある筋交いが「化粧筋交い」です
窓の下の床部分が黒っぽくなっているのは、タイルです

床材は3㎝の厚みの無垢フローリング、              
壁天井は昨日のブログでもありましたが、紙クロスです。



みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

耐震補強工事を兼ねた住宅リフォームが、ほぼ終わりました。

ここでは、写真にあるように筋交いを露出させて取り付けました。
理由は明るさを求めるためです。

耐震補強上は、耐震壁の全体のバランスを考えて壁にしたかったのですが、
暗くなってしまうため、この手法を取りました。

注意事項があります。
窓の大きさに合わせて、筋交いの上下に壁がありますね。


筋交いを取り付けると、これを耐震的に有効に作用させるためには
筋交いと基礎を留めるための大きな金物が必要になることがあります。
ホールダウン金物というものです。

これは、筋交いを外壁に付けた場合、
特に角(コーナー)に付けた場合は必要になりやすいです。

同じ外壁でも角ではない場合は、この大きな金物が
必要では無くなる場合があります。

但し、間仕切壁に付けた場合は
この大きな金物は必要ではないことが、多くなります。



今回は、明かりを取るために外壁、それも角に付けたのです。
必要になったホールダウン金物を隠すために、このように上下に
壁を造ったのです。


意匠的にこの上下の壁をどうしても無くすために
必要なホールダウン金物まで取ってしまったら、

耐震リフォームの場合はその部分の筋交いの有効性を、
かなり低減して考えます。

新築の場合は、プラスアルファとして考えます。


それでも耐震性が問題なければOKです。




横浜市青葉区 住宅リフォーム 設計事務所

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