一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

金物は良いが、できれば…

2008年11月10日 22時27分22秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲この穴の部分には金物がありますが…


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

上の写真は、工事中の建物検査依頼があったときに
撮った一般的な写真です。


梁と柱の接合部分に金物を使っています。
そして、この方法も一般的なのですが、
梁がえぐられていますね。

これは、繰り返しますが、一般的です。悪い例ではありません。
私の現場でも同じようになります。

ですが、えぐられることにより、
この部分が弱くなることは、考えればわかりますね。
金物を隠したいがために、梁を掘り込んでいるからです。


どうすればより良いかというと、

その分を見越して部材を検討することと、
できるだけ金物を露出することができれば、強度的にはベターです
隠すために、また出っ張らないように掘り込んでいるからです。

天井裏などに隠れる部分は問題ないのですが、見える部分も露出ることが
できれば良いのですが。

ケースによっては、意匠的に黒く塗ることをお勧めしています。

例えば、これです。

黒く塗った金物部分の写真例

この写真は、まだ全面塗装するまえの状態です。



吹き抜け部分でも、意匠的に許される場合は私は極力露出させています。
金物に色を塗らないこともよくあります。
もちろん、私の現場でも、えぐることは珍しくありません。


見栄えが良いように、あまり えぐらず隠せる金物もあるにはありますし、
何度か使ったことはあります。

しかし…日本の住宅金物には露出させたいというような
デザインのものが、一般的には見当たりません。

そうだ、造ってしまいましょうか…。

でも、強度認定を受けないといけない…。




横浜市 住宅 設計監理  

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