一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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地盤調査

2008年11月21日 19時38分27秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲ 地盤調査中です



みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

昨日2008年11月20日は、都内での地盤調査に立ち会いました。


ミタス一級建築士事務所では、建物の形状と配置が決まったら、
敷地の中で5箇所の地盤調査を行います。

四隅と真ん中です。

木造2階建てなら、3箇所でもOKですが、念のため5箇所にするのです。

プランが決まる前に、地盤改良が必要かどうか見当をつけるために
予備で3箇所行うこともあります。



木造2階建てなら、写真のようにスウェーデン式サウンディング試験という
簡易な地盤調査方法です。

鉄筋コンクリート造などの場合は、ボーリング調査を行います。
これは、戸建て程度の大きさなら通常は1箇所だけです。


さて、昨日は異例のことですが、7箇所の地点で調査を行いました。
当初の5箇所の測定に加え、2箇所追加してもらいました。

なぜ、そんなことをしたかというと、判断が微妙だったからです。
このデーターの判断で地盤改良が必要かどうかが決まります。
地盤改良が必要になると、全体の工事金額に影響を与えます。

といって、楽観的に考え過ぎると、後で問題が起こると困ります。

この地盤に関しては、第三者の地盤保証を付けてもらうので、
データーがあるレベルに達していないとOKがでません。


今までの例では、私がノーでも地盤保証会社がOKすることが何回かありました。
その逆はありません。私の方が、地盤に関しては厳しいのです。

そのため、OKが出ても、費用を掛けて基礎の鉄筋量を増やして、
いざというときに強い基礎にして対応できるようにしておきます。

その分の費用は掛かりますが、地盤改良よりは安いですし、基礎が強くなります。
第三者の地盤保証が付いているといっても10年間ですし、安全をみておきます。


「住宅の基礎でこんなに鉄筋を入れたのは、初めてだ」とベテランの職人が
驚くことがあるのは、そのためです。


今回、急遽7箇所に増やしたのは、微妙な判断になりそうだったので、
正確に判断してもらうためです。


もちろん、建物自体の強さも増しておくことは当然です。
地盤が弱いと、揺れが大きくなるからです。

建築基準法でも、その他の規定でも、木造住宅で地盤に応じて地震に対して建物の
強さを変えることはありませんが、実際には強くしておくほうが望ましいのです。


住宅の性能表示制度で計算すれば、建物の強さが耐震等級が最高の3である
ことは当然です。

正式に計算すれば、そのさらに1.2倍くらいの強さにはなっています。





横浜市 注文住宅を考える前に…
 


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