一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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注文住宅の室内壁仕上げは、何が良い?(1)

2007年01月11日 14時59分14秒 | 住宅の材料を考える
こんにちは。清水です。

床の仕上げに関しては、無垢のフローリングや大理石などについて以前にお話しましたが、今度は室内壁の仕上げ材について、時々コメントしていきましょう。

黙っていると合板フローリングと同じようにスグに使われていまうビニルクロスは、できるだけ避けたいところです。

塩ビは、環境ホルモンの関係でほとんど使われなくなってきていますが、壁や天井のビニルクロス、床のクッションフロアーは依然、日本の住宅では仕上げ材の主流のままです。

環境ホルモンは、DNAに食い込んで遺伝子に悪さをするらしいので、これを聞いてからはできるだけ避けてきました。大げさに言えば将来の子供達や子孫に取り返しの付かないことをしてしまっては、いけませんからね。


では、何を使うのか…?

まず、価格も安くて、工事業者も嫌がりにくい比較的現実的なものから紹介しましょう。

最初の紹介は、紙クロスです。各メーカーが出していますが、ミタス一級建築士事務所では、東リのケナフクロス(紙は通常木から造りますが、ケナフはすぐに生えてくる草から造るのでエコクロスでもあります)をよく使います。

もちろん、印刷インクも使っていますが、ビニルクロスのように塩ビも発泡剤も使っていません。工事業者もビニルクロスと同じ感覚で貼れるので、材料と工事費の価格もあまり差がありませんし、業者の抵抗が少ないです。色柄もかなり選択肢があります。

さらに、健康面にこだわると同じ紙クロスでも西ドイツから生まれて日本でも昔からよく使われているルナファーザーという商品名もあります。これは、貼ってから塗装するのですが、無塗装もままでも白いクロスと同じように見えますし、汚れた場合は、何度でも色を塗ることができます。

予算を抑える意味でも、子供室の壁と天井には、無塗装のままでの仕上げとしてコストダウンしたこともあります。職人さんに塗装してもらうと価格は高いのですが、無塗装のままですと、実は普通のクロスより安いのです。

もうひとつ、壁用に造られた土佐和紙もあります。これは、塗装もいりませんし和紙といっても貼りやすのと価格もそれほど高くなく気軽に使えます。但し、色は限られてやや和風の感じにはなります。



次回は、その他の壁仕上げ材も紹介いたしましょう。

ミタス一級建築士事務所 清水煬二




神奈川県横浜市 注文住宅 住宅設計の ミタス 一級建築士事務所のホームページ 
http://www.mitasu.com/



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