一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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寒い時期のコンクリート打設の注意事項は…

2007年01月15日 08時46分39秒 | 住宅ノウハウ・実例
おはようございます。清水です。


先週土曜日、2007年1月13日に基礎コンクリートの打設をしました。

1月と2月などの寒い時期に基礎コンクリートの打設をする場合、注意事項があります。工務店などでは、知らずに無視して行うことがありますので、お話しておきましょう。

建売住宅など工期の短いものは、なおさら注意です。

コンクリートを打設したら、24時間は作業してはいけないのです。これは夏場でも同じです。振動を含めて衝撃を与えないようにします。


ところが、黙っていると打設した次の日に作業をしてしまうのです。職人さんにとっては、日を詰めて早く一連の作業を終わらせたいし、工期も短くしたい本体業者は、当たり前で正しいことだと思っています。ハウスメーカーでもこれはありますので、注意です。

これは、事前に工程表を出してもらってチェックして話をしないと、口頭だけでは、わかっていないケースが多いので一番要注意です。


次にコンクリートを留めている型枠をはずす期間ですが、これも無視をして早く外したがります。冬は夏より長い期間を置かないといけません。気温が低いと、コンクリートが強くなっていくための時間がかかるからです。


寒い時期特有の注意事項としては、凍結しないようにすることです。
これを防ぐには、朝のうちにコンクリートの打設を始めて、早く終えることです。午後からですと終了が夕方になってしまって、夜間の冷え込みが激しい場合、コンクリートの水分が凍結してしまうと困るからです。


上記などの恐れのあるときは、凍結剤を入れたり、強度を予定より強いものにしたり、凍結しないように覆ったり、囲ってあげたりします。


「では、やはり冬はコンクリートを打設しない方が良いのか…」と思われるでしょうが、梅雨時や台風、秋の長雨、夏の日照りなどコンクリートの心配は尽きませんので、そのときそのときの天気や気候を気にしながら、注意して正しく対応していけば本来はそれほど気にしなくても大丈夫なのです…。


ミタス一級建築士事務所 清水煬二


※ホームページに新しい住宅実例写真のアップをしておきました。

神奈川県横浜市 注文住宅 住宅設計の ミタス 一級建築士事務所のホームページ 
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