河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

11/23(土)13時30分 NHK文化センター京都「マズルカ⑫最終回」Op.67、Op.68全曲 

シューベルト・ファンタジー練習メモ②・新発見

2008-06-17 21:08:13 | シューベルト
2006年04月08日23:12 の日記
シューベルト「ファンタジー」(Vn.+Pf.のための・・今回はVn.の代わりにFl.)の練習メモを昨日に引き続き。

・・・
昨日に続き、①について今日また新しく気づいたこと。

・あの64分音符(右手)は、キザミとはいえ、歌うこと!
ほんとに音楽的に長いフレーズで歌う(弦楽四重奏の上手な第2ヴァイオリンのように)ことによって、音楽が違う次元に入っていける可能性が。

・ポリフォニー。
要するに私の右手は、3声(ソプラノ・アルト・バス)のうちの内声。
ソプラノのVn.(今回はFl.)と、アルトの私の右手が、時々は上下が逆になったりしながら絡み合う。

その、中音域から中高音、高音の音域のカラー(色)が、虹のように変化する中で、バスがまたトリルをともなって、別に音楽やってる、っていうふうになったら最高やなー。

・音域のカラー、という点では、どの音域もムラなく立派な音のする現代のグランドピアノよりも、シューベルト時代の楽器、フォルテピアノの音色を想像した方が良いでしょう。

ほとんどピアノ(弱音)ばかりの連続で、その中での音色の変化というのは、指のコントロールたいへん。
よっぽど強い(訓練された)手と指、もっと言えば、鍛えられた足腰、丹田、腹筋など必要。

ということで、月曜日にヨガの予約しました。

練習メモ②については明日。
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シューベルトファンタジー・練習メモ①

2008-06-17 00:40:43 | シューベルト
このブログ「モーツァルト練習日記」を始める前に
別枠で、やっぱり練習日記みたいなのを書いていたことがある。

2006年4月のものを、以下に再録します。
シューベルトの「ファンタジー」(ヴァイオリンとピアノのための)について。
・・・

練習が佳境に入ると、次々と発見がある。

①冒頭、同じ作曲者のピアノソナタ「幻想」冒頭との内的類似に気づく。

このVn.のFantasie冒頭は、64分音符が延々と続く。
ここ、内的持続が思いのほかキツイ。
遅いテンポなので、キザミはゆっくり。
その休みない持続。
その遅さが、丹田力やら腹筋、あるいは肛門を締め続けることなどを要求する(ヨガやらんとあかん~)。

ピアノソナタ「幻想」冒頭は、ながーい音符(6拍近く)が延々と続くけど、この長い音符の中身は、Vn.のFantasieの64分音符のキザミとおんなじ内的持続。

そうやったんや~。
学生時代以降、あの「幻想」の出だしを、それこそ何千回何万回練習したのにホントの意味でうまくいかなかったのは、内的なチカラが全然不足してたから。
あの頃は若かったもんねー。
若いっていうのは、外向きの力はあるけど、内側のエネルギーや持続力がない。

年取った今の方が内的持続力はあるから、このFantasie冒頭、息長く大きなフレーズで弾けるはず。
がんばろ。

それにしても、Schubertさん、若死にしたとはいえ、さすが晩年の作品(両方とも)ですね。
内的エネルギーを強烈に要求する曲を書き残してる。
作品が要求するエネルギーに見合うだけのチカラが演奏者になかったら、その演奏は×でしょう。
その作品の全エネルギーを凌駕するチカラがあったら……!


②は、あしたにします。
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