河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

11/23(土)13時30分 NHK文化センター京都「マズルカ⑫最終回」Op.67、Op.68全曲 

c-moll カデンツァ③

2009-02-26 01:14:55 | モーツァルトに会いたい5
またまた昨日のつづき。

協奏曲のカデンツァは、2つの考え方ができる
ということを昨日書いた。

①その曲のカデンツァとして、後世に残る普遍的で立派なもの

②もともとカデンツァとは、ソリストが即興的にその場で演奏する、という意味で
 その場(その演奏会)固有、そのとき限りのもの

・・・
それで思いだすのは、昨年の5月に弾いた
モーツァルトのピアノコンチェルト第22番 Es-dur。

このコンチェルトもモーツァルトオリジナルのカデンツァは残っていない。

その演奏会は宇治フィルの定期演奏会で
プログラム第1曲目が
モーツァルトのオペラ「後宮からの誘拐」序曲。

次にピアノコンチェルト第22番。

なので私は
そのカデンツァの一部に
「後宮からの誘拐」の冒頭部分を使い
・・・というのも、私はあのオペラ大大好きなので・・・

あの演奏会固有のカデンツァを弾いた。

何よりまず
そのことが私自身楽しいし
オケの人の中にもそれを喜んでくれる人がいたのも嬉しかった。

本番で
その「後宮・・」の部分を弾いたとき
客席がちょっとどよめいたような・・・?

こういうことって
ホント面白くって好き。



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