河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

7/27(土)13時30分 NHK文化センター京都 ショパン「マズルカ」Op.59全曲、「バラード第3番」等

演奏形態

2009-03-23 16:51:18 | モーツァルトに会いたい5
昨日のつづきです。

・・・
選択肢としては、いろいろあったわけです。
たとえば、どこかのオケを買って(一晩いくら、と決まってる)指揮者を雇う、という方法。

これは手っ取り早いし(練習場所やスケジュールの確保など雑用が一気に減ったでしょう)、
ある程度の水準(演奏の出来)もたぶん大丈夫でしょう。
(全員の出演料についても、結局一つのオケをまとめて買う方が、今回のように個別に支払うよりも安上がりでした。)

でも私としては
今までの私の、短くはない音楽人生のなかで
知り合った人のご縁というものを生かしたかった。

練習を経て本番演奏するときの過程が大切だった。

プロとしては
もちろん初顔合わせで規定時間内にちゃんと仕事するのは当たり前だけど
それプラス
ともにモーツァルトの音楽を媒介に
コミュニケーションを取りたかった。

そのコミュニケーションということを優先すると
ピアノの蓋を取ることになり
音が若干いつもみたくクリアにはならないわけですね。

どれを優先するか、というのは価値観の問題です。

今回は
このような形態の選択が
私の今までの「モーツァルトに会いたい」シリーズのスピリットに
一番ぴったりなのでした。

練習が楽しかったし
本番でもオケの皆さんのバックアップしてくれるココロが伝わってきて
とてもとても嬉しかったです。

事実
皆さん普段はお仕事上でいろいろとたいへんらしく(詳しくは書けませんが)
終わってからのメールで
「今回は純粋に音楽に向き合えて良かった」
と書いて下さった方が複数いらっしゃいました。

つづきはまた明日。

コメント
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