河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

9/7(土)15時 京都府民ホール・アルティ シューマン「ピアノ三重奏曲第2番ヘ長調」Op.80 

谷川さんんと漫才?

2008-03-17 22:44:22 | モーツァルトに会いたい・3
3月10日本番のプログラムノートを順次掲載するつもりだけど
その前に、
当日のお話も少し再録。

まず私が、京都芸術センターと楽器ペトロフのことを少し。

次に谷川さんが、なんで自分がここにいるか、ということを。
その際披露されたエピソードがけっこう受けてたみたい。

それは他でもない、戸隠での「お話と朗読と音楽の夕べ」の時のこと。

戸隠は、JR長野駅から車で約1時間の場所なのですが、
その長野駅に行くのに
私は、京都からまず名古屋まで新幹線、
名古屋で乗り換えて中央線で長野まで、というコースが常でした。

毎年、谷川さんや私は本番前日に戸隠入りをします。

ある年のこと、
私はぼんやりしてて
楽譜と衣装の入ったカバンを新幹線の網棚に置いたまま下車、
中央線特急に乗ってから気づきました。

(谷川さんは、途中、松本かどこかから乗車され、
たまたま私が座席で眠りこけてるのを見て
荷物が少ないなぁ、と思われたそうです。)

荷物だけが東京へ!!
と、超あわてましたが、
特急の車掌さんが連絡を取ってくれて
その荷物は新幹線の中で無事発見、保護され
東京駅に保管されました。

問題なのは、その荷物のピックアップをどうするか。
(何しろ本番を明日に控えて、私は楽器に慣れるためにも少しでも早く練習をしたいのです。)

長野駅に着いて
世紀の詩人、谷川さんは
こうおっしゃいました。

「僕が取りに行くよ。」

げげっ。

河野美砂子の忘れ物を
谷川俊太郎氏が取りに行く?!
しかも、長野~東京の往復!!!

谷川さんは
とてもなんというかデリケートにこちらの事情や気持ちを察して下さる方で
私がなんとしても練習したい、と思ってるのを察知、
谷川さんの方がそのとき時間に余裕があったので

口笛吹くみたいに気軽に
長野東京往復を
あっほピアニストのためにやってくださったのでした・・・・。

コメント (2)
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