河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

9/28(土)13時30分 NHK文化センター京都「マズルカ⑪」Op.63、バラード第1番他 

ポリフォニックなK.533 アマデウスへの手紙3-3a

2008-03-05 00:11:44 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

昨日の続きです。

私がK.533のヘ長調ソナタ第1楽章を弾きながら思い出す曲は…
というお話。

アップした楽譜、
おわかりですよね。

バッハのフランス組曲第4番変ホ長調のサラバンド。

実はわたし
ついこのあいだ2月21日に
大阪での小リサイタル「シェーンベルクを中心に」で弾いたばっかり。

アップした楽譜は
サラバンドの後半、17小節目からですが、

この17小節目は
主役(メロディ)は、3声のうちのテノール。
次の18小節目は主役交代して、ソプラノが。
19小節目はまたテノール……と
次々とメロディ(主役)を奏するパートが交代します。

……一つの日記に複数の画像をアップできないみたいなので、
この日記はここでおわり、
続きはこの下(アマデウスへの手紙3-3b)をお読みください。

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ポリフォニックなK.533 アマデウスへの手紙3-3b

2008-03-05 00:05:04 | アマデウスへの手紙
上の日記(アマデウスへの手紙3-3a)の続きです。

ここにアップしたモーツァルトさんのソナタも
その、主役のパートが次々交代する、という点
同じですね。

この楽譜は
第1楽章再現部153小節目からですが、
153小節目と155小節目の前半まではバスが主役(メロディ)、
155小節目の後半から157小節目の前半まではソプラノが主役、
157小節目の後半からはまたバスが主役……と
これもまた次々に主役が交代します。

アップした楽譜の箇所だけでなく
この第1楽章は
ほとんど全体がこのような作りになっています。

それが、とってもたのしい。

バッハ(バロック音楽)とは異なった音楽で
ポリフォニーがこんなに自然に
しかもすごく高度(上等という意味)に使われているからこそ
この曲の、なんというか
「魅力」の影に
かくれた「作品の力」があるんでしょうね。
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