河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

9/7(土)15時 京都府民ホール・アルティ シューマン「ピアノ三重奏曲第2番ヘ長調」Op.80 

杉本秀太郎先生宅訪問記・5

2007-02-11 23:09:36 | 杉本秀太郎先生宅訪問記
モーツァルトのピアノコンチェルトK.503ハ長調が先生はお好き、とおっしゃる。
私は今までちゃんと弾いたことがなかったので、そこにある楽譜を見つつちらちら弾きました。

梯 剛之さんという盲目のピアニストも先生宅を訪問されたことがあるそうで、その時は、ブラームスの小曲集Op.118の最後の曲(変ホ短調)を弾かれたとのこと。

では、と、私は、同じOp.118の中から2番、イ長調を。

楽譜があったのでアンプの心配もなく、ブラームスの「espressivo」をたっぷりと弾きました。

楽器は、タッチとペダルがちょっと独特でしたし、磨ガラス+格子を隔てた向こうは綾小路通りで、車の音がけっこう入るですが、思い入れがあると関係なくなるのですね。

4ページの小曲ですが、何回弾いてもほんとうにいい曲。

先生は、低音が効いてた…とおっしゃいました。
ブラームスって、内声やバスを弾きたくなるんです、と私。


……あっという間に1時間が過ぎてしまいました。
もう失礼します、と立ち上がったところ、先生は部屋隅の壺に挿してあった枝を折りつつ「宿り木あげるわ」と、きれいな黄色い実のついたものを二本くださいました。

宿り木ってヨーロッパではクリスマスの時の縁起のいいものとかで、以前から先生がお好きなのは知っていました。
なのでとてもうれしく頂戴しました。
ほんとに黄色い実が半透明できれい。

宿り木を手に持ちながら、昼過ぎの綾小路通りを歩きました。
曇りがちの一月の空と、宿り木の黄色い実の色が印象的でした。




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