チタンの素晴らしさと、使い方や感想、
そして、「よくある質問とその回答」などを書き綴って行きたいと思います。
ミラクルチタン(チタンオンラインショップ 店長日記)
2025.04.27 懐かしの鱧の皮
子供の頃、学校が休みの日は、市場にお使いに行っていた。
その頃、かまぼこ屋さんで、鱧の身をこそぎ取った後の皮を、照り焼き
にして売っていた。
昔の食通(特に酒飲み)が喜んだ、「鱧の皮の照り焼き」である。
焼きたての熱々を、トングで掴んで、これくださいと持ってゆくと、
測りで測ってくれて、いくらいくらですと言うので、お勘定をして、
鱧の皮を持ち帰っていた。
私は、この鱧の皮が大好物で、お腹の部分の皮に、分厚く身がついている
のをわざわざ選んで買っていたので、重いので少々値段が高かった。
手作業なので、お客の為に、わざわざ手加減して、身を残してくれている
のでは?と推察していた。
5〜6ミリの分厚い身は、ほっぺたが落ちそうに美味しかった。
その店は、大繁盛で、農林水産大臣の表彰額などが多い銘店だったが、その後、
惜しまれながら閉店した。
時は流れて、その後、鱧は、かまぼこ屋さんでは、手でこそぎ取るのでは無くて、
機械でこそぐようになったので、売っている鱧の皮は、薄い皮だけになり、ペラペラ。
身は見事に無くなった。
何もここまでこそげなくてもというほど、薄くなり、きゅうりもみはカスカス
になった。味も別物になった。
あれほど好きだったものが、遠くへ行ってしまった。
最近、魚のすり身の美味しい老舗に出会い、ここの鱧の皮を見つけた。
ここのは違うかも?と期待して買ってきた。
鱧の皮のきゅうりもみを作った。
残念、いくら老舗でも、現在は、はもの身は、手で漉いていない。機械である。
と言うことは、皮は薄くてカシカシ。身は全く付いていない。当然である。
機械処理なので、仕方ない。求める方が無理。
だから、昔のきゅうりもみとは、比べるべくもないが、観念して、これはこれで、
懐かしく頂いたのでした。
<夕食>
今日は、豚汁が、すばらしく美味しくて感動した。これには癒された。