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2008.6.12 「チタン鍋で抜け毛が減った!」(その2)

(5)
メーカーに、こんなことがあるのかを聞こうと思っても、翌日は日曜日
でしたのでメーカーは休みで、月曜迄待たなければなりません。
そこで私は、いつも何でも連絡する親友のNさんに、電話しました。

「不思議でしょ?でも、生活全部、チタン鍋しか使わない3人が揃って
抜け毛が減ったのよ。ということは、やっぱりそうなのかしら?」

…と私は、そこ迄言ったところで、重大なことを思い出しました。

実は、私は、今のマンションに引越してから1年目に洗面所の排水口を
詰まらせたことがあったのです。一昨年2006年の年末のことでした。
家主の県の公社に電話すると、個人的に業者に来てもらうと12000円
かかる。でも10日程後に一斉点検清浄があるので、よかったら、それ
まで待たれたら?といわれたので、そうすることにしました。
ところが、その点検の日は、私は、あいにく、用事で横浜まで出かける
日でした。朝早く出て深夜帰って来るので、立ち会うことが出来ません。

それで、困った時はなんでも頼むこの観音様のNさんに鍵を渡しました。
彼女は、大阪の郊外から車でやって来て、立ち会ってくれたのでした。

私は、電話の途中で思い出して、そのことを言うと、「たしか、そんな
ことあったね。」とのこと。
彼女は、人になにかしてあげても、恩に着せる気持ちが全く無いので、
あまり覚えていませんが、さすがにその時のことは、思い出した様です。


<私は、まだこの時はチタンショップを始めるなど思いもしない頃です。
チタン商品は、2006年4月海外から長年のネット友達が来てくれた時に、
念願通りお土産にお渡ししただけで、自分では使ったことがありません
でした。《チタン鳩除けだけは、その時知ってバルコニーに付けました。》
その鳩除けに、私は救われたのです。転居後6カ月目に、バルコニーに
洗濯物が干せる様になった日の、嬉しかったことは忘れられません。
しかし、引越にまつわる諸々で身も心もズタズタになった私は、ひどく
体調を崩し、始めてのマンションの夏の暑さに参り加えて家賃の重圧の
経済的な不安から酷い夏負けを喫し(これは地獄でした)身体中かぶれ、
真っ赤に腫れ上がり、朝起きると枕カバーに粉状の雲脂が積もり、それ
をバルコニーではたくと真っ白になるので、そっと風呂場までこぼさな
い様に運び風呂場で叩いていたあの日々。あの格別の酷暑の夏に下半身
特に足全体がじんじんと痛いぐらい冷えて、皮膚のかゆさとで眠れなか
ったあの夏。友人達が心配して日参してくれました。特にNさんが…。

これの一番の原因は、経済的な不安ではないかと気付いた私は、絶対に
仕事を始めなければと決心した矢先、マンションの管理会社から、鳩の
被害が甚大なので、1軒5万円の実費で、鳩除けネットを設置する案が
出され、私は、まさかネットで良いのなら、6カ月も我慢しなかったと
思ったことがきっかけで、この自分が救われた「鳩除け」を売りたいと
思ったのがショップの始まりなのです。
その時、思い余った私は、メーカーにこれをぜひ売らせて欲しいと熱望
する長いメールを書き、それを夜中の2時にメーカーに発信しました。
翌朝遅く起きた私の目に飛び込んで来たものは、暖かい快諾のメール
でした。
まさかこんなに早く、しかもこんなに親切な応答があろうとは…。
メーカーの姿勢もさることながら、私は世は今やインターネットの世界
で、一介の個人が一挙に販売店のオーナーになることも可能な世界であ
ることを実感したのでした。

私は、すぐ新潟のメーカーへご挨拶に伺いました。このメーカーに5~
6年前から憧れていた私は、いつの日か、ここを訪ねてみたいなと思っ
ていましたが、何ということでしょう!私は、旅行者としてではなく、
仕事として訪ねたのです。まさかと思う程不思議な気持ちで、本当に
感動でした。2007.2.28のことでした。
さて、私は友人知人は多い方かも知れませんが、その繋がりに頼る
商売はしたくないと最初から思っていましたので、当然インターネット
上にショップを持つことが不可欠です。

その頃、ショップを作るのは業者に頼むのが当たり前で300万円掛かる
のが普通でした。知人のパソコン業者は、もし実店鋪を持つ場合権利金、
家賃、改装費などで、千万二千万掛かるが、それがネットショップなら
たった数百万で済む。それを惜しむぐらいなら最初からネットショップ
などやらない方が良い、又出来るはずが無いときついことをはっきりと
言いましたが、自分でやるしかない私は、耳を貸しませんでした。
無謀と言われ不可能と言われたぐらいで止める様では、何事も出来ない
と私は思います。
死に物狂いの私は、寝食を忘れてがんばり、そして、サイトはささやか
ですが出来上がりました。昨年5月から始めて6月には完成し、7月11日
開店に漕ぎ着けました。
半世紀もの間住み慣れた安住の場所からの、急転直下の転居の後陥った
経済的な不安、実はその苦しさがあったからこそ、このビジネスのチャ
ンスを得ました。
神様は試練を与えられる時には、必ず、それを乗り越えた時に出会える
ものを用意されていることを再認識しました。心から感謝しました。
と言いましても、現在ネット上の売上は月2件平均、まだまだチタンは
市民権を得ていない商品で、販路を拡げるのは至難の技ですが、私自身
ここ迄至ったことへの思い、そして、知れば知る程チタンの素晴らしさ
を目の当たりにして、今度は伝えて行く喜びと責任を感じております。
余談が長くなりました。始め少し書き始めたこの括弧書きが、どんどん
長くなってしまい、あわてましたが、わざわざ項を改めますと、大袈裟
になってしまうと思い、流れのついでに書かせて頂きました。>
                     
                  (「その3」に、続きます。)

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